2024年6月22日土曜日

新型感染症のお注射は超過死亡を増加させた

 

2020年の1月に全世界を震撼させた新型感染症は全世界で何百万人もの死者をもたらし、重篤な後遺症によって日々の生活に苦難する無数の人たちを残した。そういった人たちに対する公的な救済の手はなかなか捗らない。

米国では、政府機関からの公式の筋書きや説明に反する意見や報告は無視され、そういった勇気ある科学者や研究者らは議論の場から放逐され、最悪の場合は個人攻撃に曝されることも稀ではなかった。このような醜い闘争は、今振り返って見ると、科学が金儲けを標榜する大手製薬企業や彼らによって買収された政府機関のエリートたちによってハイジャックされ、大手メディアがプロパガンダを担当し、ソーシャルネットワークに君臨するハイテック企業が情報検索を行ったという壮大な事実関係が明白に浮かび上がって来た。こういった事実が判明する中でさえも、残念ながら、公衆衛生にかかわる政府機関の多くは未だ目を覚ましてはいないようである。その典型例はWHOに見られる。

しかしながら、主流メディアの一部は、最近、パンデミックの最中には報道し得なかったような記事を流し始めた。過去のブログで何度か書いて来たように、この新しい状況には潮流の変化を感じさせるものがある。

今月始め、英国の高級紙の一翼を担うテレグラフ紙が「新型感染症のお注射は超過死亡を増加させた」と題された記事を流した(注1)。

本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有しようと思う。

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副題:専門家らは副作用や死亡率との関連性についてさらなる研究を求めている

Photo-1:パンデミックにおいて超過死亡が増加した原因のひとつとに新型感染症用のお注射にある可能性がある

新型感染症用のお注射はパンデミックにおける超過死亡の増加の一因である可能性があると科学者たちは示唆している。

オランダの研究者が西側の47カ国のデータを分析したところ、2020年以降300万人以上の超過死亡があり、お注射の集団接種の開始や都市閉鎖の措置にもかかわらず、この傾向が続いたことが判明した。

研究者らは「前例のない」数字が「深刻な懸念を引き起こした」と述べ、お注射による害を含めて、根本的な原因を十分に調査するよう各国政府に求めている。

BMJ Public Health」誌に掲載された論文で、アムステルダム自由大学の著者らは「新型感染症用のお注射は民間人が新型感染症ウイルスによる罹患率や死亡率に苦しむのを防ぐために導入されたが、有害事象も記録され、疑われている」と述べた。

「医療従事者、ならびに、市民の双方はお注射の接種後の重傷者や死亡者を西側諸国におけるさまざまな公式データベースにおいて報告をしている。」

「パンデミックの間、新型感染症によるすべての死亡例は重要であり、すべての命が都市閉鎖や新型感染症用のお注射によって保護されるに値するということを政治家やメディアは日常的に強調していた。パンデミック後の余波の中においても同教訓は当てはまる筈である」と彼らは付け加えた。

Photo-2:パンデミック中に何千万人もの人々がお注射を受けた 提供:WPA POOL/GETTY

この調査によると、欧州や米国、オーストラリアではパンデミックの最盛期であった2020年には100万人以上の超過死亡が発生していたが、諸々の対策が実施された2021年には120万人、2022年には80万人となった。

研究者らは、これらの数字には新型感染症による死亡者だけではなく、「ウイルスの拡散と感染に対処するための健康戦略(訳注:つまり、お注射はそのひとつ)の間接的な影響」も含まれていると述べている。

お注射がもたらした副作用には虚血性脳卒中や急性冠症候群、脳出血、心血管疾患、凝固、内出血、胃腸障害、血栓、等が含まれると彼らは警告している。

ドイツの研究者らは2021年初頭に同国で超過死亡が観察され始めた時期はお注射の接種開始の時期と重なっていると指摘し、同チームは「さらなる調査が必要だ」と述べた。

しかしながら、副作用に関する最近のデータは一般には公開されておらず、各国は国民や医師からの申告に頼った独自の有害性データベースを保持している、と専門家は警告している。

新型感染症以外の治療における遅れ:

研究者らはパンデミック時の封じ込め措置や医療の制限、社会経済的混乱の影響が死亡に寄与した「可能性が高い」と述べた。だが、それを証明することは困難であることを認めた。

Check4Cancer」の最高医療責任者であり、アングリア・ラスキン大学の癌外科の客員教授でもあるゴードン・ウィシャート氏は癌の診断を遅らせることは死につながると繰り返し警告している。

「都市閉鎖期間の早い段階において新型感染症以外の疾患に対する医療へのアクセスが制限されると、癌や心臓病、糖尿病、認知症などの一刻を争う疾患の診断や治療が遅れ、これらの疾患による超過死亡につながるであろうと予測されていた」と彼は述べた。

英国医療サービスのデータによると、10万人あたりの癌発生率は都市閉鎖前の1年間は521人であったが、2020年から2021年にかけて456人に減少し、パンデミックの最初の年に約45,000人の癌が見落とされたことを示唆している。

翌年には罹患率が10万人あたり540人に上昇し、これは多くの癌の診断が遅れたことから治療効果が低下したことを示唆している。

お注射による健康被害の可能性についてウィシャートは「お注射関連の重篤な有害事象の多くが報告されてはいない可能性があると指摘した著者らの言は正しく、ドイツにおいては超過死亡の発生と新型感染症用のお注射の接種とが同時期に起こったことはさらなる調査に値する」と指摘している。

「この論文は答えよりも多くの疑問を提示しているが、パンデミック危機の将来の管理に備えるためには、超過死亡の根本的な原因を理解するためにさらなる分析が必要であるという彼らの結論に異議を唱えるのは困難である。」

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これで全文の仮訳が終了した。

パンデミックにおいてはお注射の推進派は一般大衆の間に恐怖心を募らせ、新型お注射の開発が急ピッチで行われており、お注射の安全性と有効性を喧伝し、その使用については通常行われる長期の臨床試験を省いてでもFDAが早急に仮の認可を与える、といったお膳立てが準備され、そのシナリオ通りに実行されたようである。こうして、製薬大手は膨大な利益を手にした。つまり、ウィルスが次々と変異し続ける中、それに乗り遅れることもなく彼らの目論み通りの展開となった。

しかしながら、総合的に見ると、製薬業界や医療行為に求められるお注射を受ける人たちの安全性は金儲けの祭壇に犠牲として捧げられたのである。前代未聞の理不尽な展開であった。

連中が金儲けのためにやろうとした理不尽な行為は、この引用記事でも報じられているように、ひとつひとつ解明されようとしている。だが、まだ決して十分とは言えず、定性的な検証から始まって、定量的な検証に至るまでこの検証プロセスは進めなければならない。新しい世代の健康を維持するためにも、さらなる研究成果を期待したいところである。

米国やヨーロッパにおけるこれら諸々の状況はその多くが日本にも当てはまる筈だ。これを反論することは極めて困難なことであろうと思う。

参照:

注1:Covid vaccines may have helped fuel rise in excess deaths: By Sarah Knapton, The Telegraph, Jun/05/2024

 

 


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