2020年8月7日金曜日

医師たちは常に正しいというわけではない。しかしながら、ツイッターやフェースブックおよびグーグルは極めて邪悪だ。新型コロナに関する代替意見を許容しようとはしない

新型コロナウィルスの大流行を一部の企業が金儲けの一大チャンスであると見たことによって情報を歪曲し、科学的情報を無視することさえもが日常化している。新型コロナ対策は政治化され、人々が感染するのを予防し、死者数を少なくするといった本来の医学的、人道的な姿勢は政治によってハイジャックされてしまった。さまざまな局面をひとつの趨勢あるいは動機として眺めてみると、マスクの使用の医学的な意味や都市閉鎖がもたらした生活の不便、メディアが扇動した恐怖感、等は一枚のジグソーパズルに収まって来る。そんな気がしてならない。

そのような感じを抱き始めたのはワクチンの開発の必要性が声高に論じられるようになってからだ。これは主として米国を中心とした話ではあるが、ワクチンの早期開発の必要性を議論するには新型コロナが如何に恐ろしいものであるかと言う恐怖感を煽る必要があって、メディアはそれを喧伝することに余念がなかった。具体的にはどういうことかと言うと、たとえば、ここに最近のもので「医師たちは常に正しいというわけではない。しかしながら、ツイッターやフェースブックおよびグーグルは極めて邪悪だ。新型コロナに関する代替意見を許容しようとはしない」と題された記事がある(原題:Doctors are not always right. But Twitter, Facebook and Goofle are pure evil for not even allowing alternative voices on Covid: By Mitchell Feierstein, Aug/01/2020, https://on.rt.com/anbn)。

本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有したいと思う。利益を確保するためなら何でも行おうとする企業や業界によって科学がハイジャックされる状況をここで詳しく学んでおきたい。


Photo-1: @RT composite

ヒドロキシクロロキン(HCQ)は新型コロナの治療の選択肢として用いることができるのだろうか。それとも、その使用は禁止すべきなのか?あなた方や私はこの判断をすることはできないであろう。なぜならば、グーグルやツイッターおよびフェースブックは新型コロナウィルスに対して医師が行う治療についてその背景にある科学ならびに情報を検閲しているからだ。

今週の始め、ビッグテック企業がネット上で人気となっている「アメリカの最前線の医師たち」に関するブレイトバートのビデオを削除してしまった。これらの医師たちは新型コロナ感染の予防薬として、ならびに、治療薬として使用可能なHCQを推奨していた。しかしながら、フェースブック、ツイッターおよびユーチューブによると、この医師の団体は新型コロナに関して嘘の情報を拡散したと言う。こうして、彼らのサイトはフェースブックから削除されてしまった。これは偽の情報であるとしていったい何人の医師がそう断定したのであろうか?一般市民は登録されている医師からの意見は何であってもそれらを拝聴する権利を有している筈であるのだが。

RT.COMからの関連記事:Twitter YANKS doctor’s fierce defense of HCQ as Covid-19 ‘cure’ after Trump’s retweet, as skeptics question her credentials

HCQは予防薬として用いることができ、感染の強さや感染期間を軽減する効能を持っていることが何人かの医師によって報告されている。ランセット誌は間違いだらけの論文を掲載した。それはすでに65年間も市場に出回っていたHCQについてその使用は危険であり、新型コロナの治療には何の役もたたないことから使用禁止としなければならないと主張した。今週、HCQの使用に関して新たにふたつの研究結果が発表された。さらに多くの研究を重ねなければならないことは明らかであるが、(医師としての)資格を持たないソーシャルメディアの出版者が新しい医学的知見を勝手に検閲することを放任してはならない。科学に関する大多数の意見は徐々に変化し、進化を遂げて行くのが常だ。権威を持った見解はどれもが重要である。

診療医や外科医は、多くの場合、異なる意見を持っている。誰かの意見が何時も正しいというわけではない!自由な社会においては如何なる説に対しても挑戦することが許されなければならない。そうしてこそ、科学は進展する。たとえば、15年前、私は何日間も身を折るような痛みに見舞われ、私を診察した総合診療医は私を近くのロンドンの病院へ送り込んだ。癌の専門医は私が癌を患っていると診断し、直ぐにでも手術に同意し署名しなければ、私は死ぬかも知れないと彼は言った。私は英国以外の医師たちとコンフェレンスコールで話をしてから、民間の病院へ出向いた。医師たちは全員が私の病状を安定化させるためには直ぐにでも治療をすることが必要だと言った。(私は乗り気ではなかったが)これは私がその病院へ入院することを意味していた。ということで、さらに検査を行うことになった。検査の後で、コンフェレンスコールに応じた医師たちは手術という選択肢を排除した。一週間の治療の結果、私の病状は安定化し、私は他の病院へ移動した。そこの病院では医師たちは「例の癌の専門医の診断は百パーセント間違っていた。あなたは彼の診断結果を拒み、手術を避けることができて、実に幸運だった」と言った。私の病状は癌ではなく、彼が言った「命を救うための手術」はまったく必要がなかったのである。


ファーガソン・モデル:

この3月、新型コロナウィルスの大流行が世界を脅かしていた頃、「科学者たち」は毎日のように矛盾したことを喋っていた。不幸なことには、いくつかの政府がロンドンのインペリアル・カレッジが提唱した新型コロナモデルを採用することにした。これはビル・ゲイツが資金を提供し、ニール・ファーガソンがこの研究チームを率いていた。このモデルはニューヨークタイムズのようなメディアによって広く引用され、もしも政府が「無策」のままでいれば、新型コロナによって米国だけでも220万人が死亡するであろうとの推測が喧伝された。

ファーガソンが主導したインペリアル・カレッジの報告書は家庭内で誰かが新型コロナの症状を見せた場合は家族全員が14日間の隔離をしなければならないとの結論を示していた。ファーガソンのモデルは100%間違っていたが、権力に飢えた政治家らは最近の歴史上ではもっとも専横的で不法でもある都市閉鎖を実施した。また、これらの政策は新型コロナの危機的な状況の中で適切な治療が施されず、他の病気のせいでたくさんの患者が死亡する要因ともなり、精神的な病気を増加させ、史上最悪の経済停滞を引き起こし、中産階級を厳しい環境に曝しているにもかかわらず銀行家や超富裕者だけを救済する支援プログラムを導入した。

ファーガソンのモデルは今回の新型コロナについては上手く行かなかっただけではなく、過去に起こった鳥インフルエンザや豚インフルエンザでも失敗であった。彼のプログラムは13年も前のものであり、賞味期限が切れた彼のモデルは8月のミシシッピの沼地よりもはるかに多くのバグを含んでいた。

ニール・ファーガソンの偽物の科学は2005年におこった鳥インフルエンザでは最大で2億人の死者が出るとの予測をしたが、実際には300人弱であった。それにもかかわらず、英国政府はいったいどうして彼の予測を取り入れたのであろうか?2009年には、ファーガソン・チームの助言に基づいて、英国政府は豚インフルエンザによって65,000人が死亡すると予測したが、英国における実際の死者数は457人であった。ファーガソンの履歴は衝撃的な程に貧弱であるが、フェークニュースを流布させることに長けたメディアはまさにこの塵芥のようなモデルを推進し、一般大衆に恐怖感を植え付け、パニックに陥らせ、威嚇したのである。

明らかに、都市閉鎖を実施するといった特別権限を自在に行使するために政府はファーガソンの予測を使ったのである。これらの専制的な権限を完全に排除することは必ずしも不可能ではないが、極めて困難である。政府は世界規模の金融をリセットするための準備をしているのであろうか?

RT.COMからの関連記事:As US & other countries suffer punishing economic cost of lockdown, Sweden's Covid strategy seems to be paying off financially

その一方で、スウェーデンは何もしなかった。今日、スウェーデンの新型コロナの新規感染者数はほぼゼロである。政府の疫学者であるアンダース・テグネルは火曜日(728日)にストックホルムで記者団にこう語った。「曲線は今下降しており、重症の患者数はゼロに近づきつつある。」


Photo-2:


人を惑わし、愚鈍なファウチは更迭するべきか?

大西洋を越すと、米国トップの疫学者であるアンソニー・ファウチ博士は米国における新型コロナウィルスの対応策に指針を与える上で極めて重要な人物である。しかし、ファウチは常に正しいのだろうか?現実には、程遠い!それにもかかわらず、ツイッターやグーグル、あるいは、フェースブックは彼の言動を検閲してはいない。ファウチは外見的に傲慢さや尊大さを見せつけているのであろうか?多分、これは特にハリウッドが彼をスターにしたことからなのではないだろうか。ブラッド・ピットがNBCのサタデー・ナイト・ライブで彼の役割を演じている。

2020229日のインタビューでファウチは「今、土曜日の朝だ。一般庶民はショッピングモールや映画へ出かけたいと考える。あるいは、ジムへも行きたいとも考える。われわれは自分たちの習慣を変えるべきなのか?変えるべきだとするならば、どうやって?」との質問を受けた。彼はこう答えた。「その必要はない。現時点では。毎日の生活を変更する必要はない。現時点では、危険性は低い。だが、状況は変化するかも。」

RT.COMからの関連記事:'Do as I say, not as I do'? Twitter goes berserk after mask advocate Fauci forgoes his own Covid-19 guidances

しかし、もっと最近になって、ファウチは古い話に戻ってひとつの筋書を公にした。つまり、彼は1月にマスクを用いる必要はないと言ったが、あれは当時マスクが品薄だったから嘘をついたのだと言った。ファウチは緊急事態の中で医療関係者のための物資の供給を確保するためにそう言う必要があったので嘘をついたのだと主張している。

今日、ファウチは誰もがマスクを付けなければならないと言い、さらには目の防護具さえもが必要だと言う。彼は誰もが彼の言うことを信じて欲しいと願っている。

ソーシャルメディアを動かしている億万長者たちがたとえ何を考えようとも(彼らの独裁的な権力についてはこちらこちら)、彼らには新型コロナの大流行の第一線で働いている医師たちの見解を検閲する権利はまったく無い。特に、これらのメガテック企業が2020年の大統領選の結果に何らかの影響力を行使しようとしている今、これはなおさらのことである。

2016年にヒラリー・クリントンが大敗した後、グーグルとフェースブックの従業員や役員たちは2020年の選挙では2016年に冒したのと同じような間違いは繰り返さないと宣言した。数年にわたって私が言ってきたように、2020年の大統領選ではトランプの大敗を確実にするためにこれらのビッグテック企業は手段を選ばないであろう。今や、ツイッターやフェースブック、グーグル、ユーチューブおよびアマゾンはすべてがバイデン・チームの側についている。

シリコンバレーの超大金持ちたちは保守派の意見を検閲し、封じ込めようとしている。そして、この動きによって人の命が失われている。今週行われた議会での証言において、ジム・ジョーダン議員はグーグルは2016年の大統領選ではヒラリー・クリントンを支援したと言った。これはこれらの企業を信頼することは決して出来ないことを物語っている。

著者のプロフィール:ミッチェル・ファイアーシュタインはグレーシャー・エンバイロンメント・ファウンデーションのCEOで、「Planet Ponzi: How the World Got into This Mess, What Happens Next, and How to Protect Yourself」の著者でもある。彼はロンドンとマンハッタンの両方で活躍している。ミッチとはツイッター、インスタグラムおよびフェースブックでコンタクトが可能 - @Planetponzi

注:この記事に表明されている主張や見解および意見は全面的に著者のものであって、必ずしもRTの見解や意見を代弁するものではありません。

これで全文の仮訳が終了した。

ビッグテックとビッグファーマとがグルになって新型コロナ騒動をけん引しているかのように思える。ビッグテックの動機はトランプ大統領の再選を阻止することであり、ビッグファーマの動機は金儲けを確実にすることであるが、どこかの時点で両者が結託することになったのであろう。

ヒドロキシクロロキン(HCQ)が新型コロナの治療薬として有効であることは臨床的な研究によって証明されている。特に初期の軽症者については顕著であると報告されている。たとえば、625日にフランスの研究者らがScience Direct誌で公開した「Outsomes of 3,737 COVID-19 patients treated with hydroxychloroquine/azithromycin snd other regimens in Marseille, France: A retrospective analysis」と題された論文に研究結果を纏めている。それによれば、研究者らは下記のような結論に至った:

「これは過去に遡った解析ではあるが、解析結果によると、新型コロナウィルスについて早期の診断、早期の隔離、ヒドロキシクロロキン・アジスロマイシン(HCQ-AZ)を用いた早期の治療を3日間行うことによって、他の治療法に比べてはるかに良好な治療効果をもたらし、感染部位におけるウィルスの数は急減する。HCQ-AZの治療を受けたグループでは10日間以上の入院患者の割合は3.5%であった。これに比して、他の治療が行われたグループでは14.2%となった。」

私は専門家ではないから明確に断定することはできないが、HCQは新型コロナの治療に有効であることは事実のようだ。しかしながら、その一方で、ビッグファーマによる利益の追求は論文のデータを捏造し、競争相手であるHCQを市場から撤退させるには「何でもあり」の無法状態を出現させるにまでなった。またしても!

その詳細をちょっと覗いてみようと思う。

The Corruption of Science. The Hydroxychloroquine Lancet Study Scandal. Who Was Behind It? Anthony Fauci’s Intent To Block HCQ on Behalf of Big Pharma」(By Prof Michel Chossudovsky, Global Research, Jun/10/2020)と題された別の記事を覗いてみる。その要旨を次に示してみよう:

米国の企業のひとつであるサージスフェア(Surgesphere)が医学論文を発表して、こう述べた。「新型コロナウィルスの感染によって20191220日から2020414日までに世界の671の病院に送り込まれた96,032人の患者についてデータを解析した。」 しかしながら、ガーディアン紙によると、このデータベースは確認できなかった。つまり、でっち上げであったのだ。医学の世界ではもっとも権威があると見なされて来たランセット誌とニューイングランドジャーナル誌に発表されていたサージスフェアの論文は撤回された。この論文はHCQを市場から蹴落とすために準備されたものであることをガーディアン紙が見事にすっぱぬいたのである。この事件は論文の捏造を非難するだけには留まらず、世界でもっとも権威があるとされて来た二つの学術誌の権威を大きく失墜させた。

このフェーク論文がもたらした直接的な影響はすぐさま現れ、決して小さくはなかった。サージスフェアの論文によれば、HCQを摂取すると死亡する危険性が高まると言う。522日にランセット誌上で発表されたサージスフェアのフェーク論文に直ちに反応して、ベルギー、スランス、イタリアを含めて、いくつもの国々がHCQの使用を中断する措置を取った。

このスキャンダルには新型コロナ対策の指針を示す際のトランプ大統領の顧問役であるファウチ博士も絡んでくる。ファウチは新型コロナの治療に使用することが可能な治療法に前向きな姿勢を示すことはなかった。治療法は存在しないと彼は言って来た。しかしながら、彼は後にランセット誌から削除されることになるサージスフェアのフェーク論文は支持したのである。

こうして見ると、われわれの命を守り健康を維持する筈の医学界(学会と産業界)では金儲けのためには捏造論文が出版され、医学界の最高権威と見られてきた専門誌がその論文の信憑性を見抜けなかったことが判明し、米国政府の医学関係の顧問がワクチン業界のために競争相手となる安価なHCQを市場から蹴落とすことに一役買っていた、等々。さらに不幸なことには、これら以外にも数多くの出来事が闇の中で起こっているに違いないのである。

大規模な舞台を構想し、シナリオを書き、個々の役者の演技を指導したのはいったい誰なのだろうか?

トランプ大統領は新型コロナウィルスを「武漢ウィルス」と名づけ、中国との貿易戦争、金融戦争、および、情報戦争の一部として用いているが、結局のところ、この一連の新型コロナ騒動の実際のシナリオ制作者はビッグファーマではないかと思えてならないのだが、どうであろうか?




2 件のコメント:

  1. 毎回、読み応えのある記事を翻訳してくださってありがとうございます。こちらの動画(https://www.youtube.com/watch?v=BBztkQYwf78&t=635s)でリンクを貼らせていただきました。
    ただ、しつこいようですが、行間を開けて読みやすくして頂ければと。読みづらいだけで読者は離れていきますから、もったいないです。

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  2. kiyo様

    コメントを寄せていただき有難うございます。

    結局のところ、私が使用しているBlogspotでは日本語のテキストに対するコントロールがうまく行かないような気がします。それとも、単に私が何も知らないからということかも知れません。何れにせよ、試行錯誤を続けて行きます。

    何時も貴重な助言をいただき感謝です。これからもご支援の程をお願い致します。

    いい一日を!

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