2022年11月28日月曜日

ブラック元米上院議員はロシア兵の捕虜に対するウクライナ軍の戦争犯罪に言及 ― 西側のメディアにおいては検閲が行われない始めての事例となった

 

西側のメディアによるロシア・ウクライナ戦争の扱い方については、多くの人たちが気付いているように、行き過ぎた偏向や歪曲が見られる。米国ではトランプ政権の頃、トランプ大統領を失脚させるために共和党とメディアはフェークニュースを流し、プロパガンダマシーンをフル稼働させた。そうした体質やメンタリティーを引き継いでいる米国のメディアは当然の如くに自己の行動を修正しようとはしない。

それらの偏向や歪曲の中でもっとも典型的な事例のひとつは今年の2月に始まったウクライナに対するロシア軍の特別軍事作戦に関する報道であるのではないだろうか。何と言っても、西側のメディアは2022224日以前の8年間にもわたってウクライナ政府軍が行ったドンバス地域の一般庶民に対する爆撃や砲撃は一切無かったかのように振る舞う姿を顕わにしたからだ。つまり、西側のメディアにとってはロシア・ウクライナ戦争は224日のロシア軍のウクライナへの侵攻によってすべてが突然始まったのであって、それ以前の8年間の歴史は何もなかったと言わんばかりだ。何と言う歴史の歪曲であろうか!

しかしながら、何時の日にか彼らにも妄想からは別離し、地上の現実に目を覚ます日がやって来るのではないか。そうなって欲しいと願うばかりである。

ここに、「ブラック元米上院議員がロシア兵捕虜に対するウクライナ軍の戦争犯罪に言及  西側のメディアにおいては検閲が行われない始めての事例となった」と題された最新の記事がある(注1)。

ロシアと戦うウクライナにとって都合の悪い情報は報道をしないことにしている西側のメディアが今回は検閲をせずに報道したということは何らかの変化を思わせるのに十分だ。恐らく、時間が十分に経って後を振り返った時、あの件は歴史的にはこういう意味を持っていたのだと気付くことになるのかも知れない。

本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有しようと思う。

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Photo-1:  ウクライナ軍。手持ちの写真。© AP Photo / Evgeniy Maloletka

【モスクワ発、1126日、RIAノーボスチ】 バージニア選出のリチャード・ブラック元上院議員はロシア兵の捕虜に対する銃撃を収めた動画についてコメントし、RTとのインタビューでウクライナ軍兵士によるこのような流血沙汰は初めて起こったわけではないと言った。

「この動画は間違いなくやらせではない。そして、これはウクライナ人による戦争犯罪を示すものとしては初めてのものでもない」と彼は言った。

同政治家は、この春、「移動病院」の長であるゲナディ・ドルゼンコがロシア人捕虜を去勢せよというウクライナの医師に対して出した命令について自慢したことを思い起こした。「これは実に衝撃的で、悪夢のような戦争犯罪だ!」とブラック元上院議員は述べている。

Photo-2:ロシア大使館はロシア人捕虜を撃ったことについての米国の反応を批判。1122日。

彼はキエフ当局がこれらの事件についてのコメントに何ら反応をしなかったことに注目している。また、元上院議員はウクライナ人がロシア兵の捕虜の足を撃ち、他にも拷問を課している様子を示す別の動画についても思い起こした。

「これはとてつもない戦争犯罪である。その意味では、この事件には新しい要素は何もない。しかしながら、今回の事件で新しい点はメディアが初めてこれに注意を向けたことだ。今日まで、このようなニュースは常に検閲され、報じられることはなかった」と同政治家は総括している。

先週の終わりに、ウクライナの過激派が、降伏して地面に横たわっているロシア兵の捕虜を撃った様子を示す動画がインターネットに登場した。ロシア国防省によると、ウクライナ軍の兵士らは10人のロシア兵捕虜を意図的に殺害した。これは孤立した戦争犯罪ではなく、ウクライナ軍の間では一般的な慣行であって、「ゼレンスキーと彼の子分たちは拷問され、殺害された捕虜の一人一人に対して応えなければならない」という点に注目すべきである。

Photo-3: ポロツエンコはウクライナン人医師は捕虜を去勢するようにとの要請に応えた。323日。

調査委員会は捕虜の殺人と虐待について刑事事件の取り調べを開始した。ロシアの人権委員会のヴァレリー・ファデエフ長官と人権委員のタチアナ・モスカルコワは国連人権高等弁務官事務所、欧州安全保障協力機構、欧州評議会、アムネスティ・インターナショナル、赤十字国際委員会などの国際機関に向けてこの捕虜の処刑を非難し、調査を実施するよう要求した。

ロシア国防省は、その一方で、捕虜となっているウクライナ軍の兵士らは捕虜の扱いを規定するジュネーブ条約のすべての要件に従って保護されている事実に注意を喚起した。

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これで全文の仮訳が終了した。

10人のロシア兵捕虜がウクライナ軍の兵士によって無惨にも殺害されたことについて事実関係をもう少し補足しておこう:

議論の対象となっている動画は1117日にインターネット上に掲載された。降伏し、地面に顔を付けて横たわっているロシア軍の兵士をウクライナ軍兵士が撃った。ロシアの人権委員会は国連人権高等弁務官事務所や欧州安全保障協力機構、欧州評議会およびその他の国際人権組織宛に本動画を送付すると述べた。

1118日、ロシアの調査委員会はウクライナ軍によるロシア軍兵士の捕虜の処刑について刑事犯罪の調査を開始した。

1119日、国連のファルハン・ハク報道官は国連はウクライナ人によるロシア人捕虜の処刑に関連して報告されたすべての人権侵害行為について完全な調査を求めると述べた。(原典:Russian Embassy in Washington Condemns US Reaction to Murder of Russian POWs by Ukrainians: By Aletho News, Nov/22/2022

引用記事に戻ろう。この記事は非常に興味深い事実に焦点を当てており、われわれ一般庶民がロシア・ウクライナ戦争の本質についてさらに理解を深めようとする時、大きな助けになると思う。つまり、ウクライナ軍の目に余る行為を非難するブラック元米上院議員の言葉がメディアによって取り上げられたという事実は重い。残念ながら、私には本件を報道したメディアの具体的な名称は分からない。とは言え、大きな流れとして見ると、これは奇しくも米国内においてはウクライナ戦争を巡って疲弊が表面化して来たということではないだろうか。米国内でこういった意見がエリート層から公に出てきたことは和平を実現するという大きな目標にとってはいいことだと思う。

また、極めて類似した場面がEUにおいても観察される。ドイツの大衆紙の「ビルド」の記者もツイッターでウクライナ兵がロシア兵の捕虜を殺害したことに言及し、調査を求めている。(原典:Bild journalist urged to investigate the murder of captured Russian soldiers by militants of the Armed Forces of Ukraine: BY THE NEWS GLORY, Nov/18/2022

少なくとも、このように考える米国人やEU市民が少しでも多くなって、最終的にはウクライナとロシア、ならびに、米国やNATO諸国の全ての関係各国がこの消耗戦を一日でも早く終わらせる政治的決着に漕ぎ着けて欲しいものである。今や、ウクライナでは、キエフ市内を含めて、何百万人もの市民が電力不足によって寒さに震えているに違いない。和平が今冬の到来の前に実現しなかったことは非常に残念だ!

 

参照:

1American politician spoke about the shooting of prisoners by militants of the Armed Forces of Ukraine. (Subtitle:) Ex-US Senator Black: Western media for the first time did not censor the war crimes of the Armed Forces of Ukraine: By RIA Novosti, Nov/26/2022

 

 


2022年11月26日土曜日

まだ開発中ではあったが、われわれはその飛行機を飛ばした

 

新型コロナワクチンの開発での問題点に関してまたもや新事実が公開された。これはmRNAワクチンを開発し、FDAの仮認可を取得して、新型コロナ感染症の予防を行うとの触れ込みで世界規模の予防接種に登場したワクチンの製造元大手の一角であるファイザー社の話である。

人を乗せて飛ぶ旅客機として新型の機種が開発されると、新型機については安全性の審査が実施される。たとえば、米運輸省の連邦航空局(FAA)がその審査を管轄している。この審査に合格しない限り、旅客の運搬を開始することはできない。誰もが守らなければならないルールだ!このような規制が掛けられている理由は誰にも分かることである。

ところが、製薬ビジネスにおいては新型コロナの大流行と闘うために新たに開発されたmRNAワクチンについてはその安全性の確認がまだ不十分なまま、FDAの仮認可が与えられた。このことに対する批判は当初から論じられていた。だが、集団接種は各国で始まった。接種をしない者には罰金を課すという国さえも現れた。

なぜ、このようなことが起こったのだろうか?一部の識者、たとえば、英国の著名な心臓専門医であるアシーム・マルホトラ博士はこの状況を製薬業界と政府当局との癒着のせいであると指摘している(注:詳しくは、105日に投稿した「かってはテレビで新型コロナワクチンを推奨していたトップの医師がワクチン接種を止めろと進言」を参照願いたい)。

ここに、「まだ開発中ではあったが、われわれはその飛行機を飛ばした」と題された最近の記事がある(注1)。ファイザー社の内情を伝えるものである。極めて恐ろしい状況だ!

本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有しようと思う。

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Photo-1:(訳注:キャプションを仮訳しておこう)「こちらは皆さんがご搭乗の旅客機のパイロットです。mRNA航空をご利用いただき誠に有難うございます。皆さまには次のことを確かめさせていただきます。当機の翼はまだ一部だけで、尾翼は半分、ブレーキはなく、中古のゴーカート用エンジンが装備されています。今回初飛行を行いますが、当バギーは空に舞い上がることができることに関してわれわれは自信を持っています。皆様の安全性は必ずしもわれわれが懸念することではありませんが、飛行中のブースターとして使える皆さんの財布には大きな価値があることを認めます。コックピットはありませんので、私は本日は自宅で働いています。どちらへ着陸しようとも楽しいご旅行を!では、出発しまーす。3,2,1,・・・」

率直に言って、われわれの血を沸騰させるような物語を特集し、「FLCCCニュースカプセル」を発行するなんてめったにないことだ(事実、そんなことは一度もなかった!)。

しかし、本日われわれが敢えてそうしているのは、mRNAワクチンの展開に先立って製薬会社内で起こった理解できないような狂気についてはっきりと確認をしておきたいからである。

最近引退したファイザー社のワクチン研究開発の責任者であったキャサリン・ジャンセン氏とのネイチャー誌でのインタビューで彼女は次のように述べた。まさにわれわれはホラー物語を読んでいるかのような感じだ。

「われわれは創造的であろうとした。データを待つことができず、多くのことをリスクを承知でやらなければならなかった。われわれはまだ飛行機を作っている最中にその飛行機を飛ばすことにした。」

待ってくれ、何だって? これって、皆さんには安全だと思えるかい? 航空機を製造している段階で飛行を行うだって?安全だなんて言えたもんじゃない。

そして、「彼らはデータを待つことができなかった」だって?

親愛なる読者の皆さん、本日このニュースカプセルでこれ以外に何も読む予定がないならば、人類の名にかけて以下をさらに読んでいただきたいと思う:

大流行が始まった頃、FLCCCのクリティカル・ケア・チームとして好評のうちに出版を行っていた世界的にも著名な医師/学者たちはポール・マリック博士の素晴らしい指導の下で重症患者の命を救うプロトコールを開発し、それは病院で使用された。われわれのプロトコールは46%の死亡率を示したが、このプロトコールを使わない他の病院での死亡率は2380%を示した。しかし、われわれのプロトコールの安全性や有効性を証明するデータを提供せよと言い張られたことから、FLCCCは主流な医学関係メディアや一般メディアによって却下され、検閲され、敬遠された。データが無いって?何とまあ、もしもそうであったならば、われわれが知るところによれば不必要に死んでいく人たちの命を救うなんてことはあり得ないことだ!われわれの医師たちはわれわれの治療法がどのように機能するのかについては深い知識や臨床経験を持ち、純粋な才能を活用して、患者の皆さんの退院を実現し、感謝の念を顕わにした家族らの腕の中に飛び込んで行くことを可能にした。一方、他の病院はどうかと言うと、彼らは両手を挙げてデータを待ち続け、前者の病院とは違って、箱型車両が裏口から死者を運び去ることを選択したのである。

それから、キャサリン・ジャンセンによると、次のような状況があった:

『(2020年の3月)われわれのCEOが「本年の末までに達成しよう」と言った時、私は「それはクレージーだ!」と言った。しかし、予算は全然問題ではなかった。となると、驚くような時間枠の中で驚くべきことを達成することが可能である。』

待ってくれ、何だって?科学に向けてお金をふんだんに投げ込むだけで、これまでは不可能であった科学の奇跡を踊ったり、歌ったり、実行することができるとでも言うのかい?安全で効果的なワクチンを開発するのに科学はいつも数ヶ月とか数年もかけていたものだが、ある日突然、その時間を飛び越えることが出来ると言うのか?ワーオ!言うまでもなく、われわれはそんなことは知らなかった。格好いい男だねー。実に、格好いい。

そして、次のことをご理解いただきたい:

mRNAプラットフォームが先頭の走者として登場したもう一つの理由は、ベクター自体のmRNAに対しては免疫応答が現れず、好きなだけブーストできると考えられるからである。」

待ってくれ、何だって? 有効性が急速に衰えることから、人々を新型コロナから防護するにはブースター接種を次々と行う必要があることをあなたは最初から知っていたということか?mRNAワクチンとその安全性については十分に知っていたので、ブースター接種を無限に続けることを決定的にサポートしたというのかい?それで、それはいったいどうなるのか?月に一度のブースター接種?一週間毎?毎日?朝晩?これらのブースター接種には莫大な額のお金が付いて回るよね。そうだろう?

ちょっと待った、落ち着け!

彼女が述べたことをここに示そう:

「しかし、mRNAプラットフォームはゴールデンタイムのためには準備ができてはいなかった。安定性の問題があったし、処方の問題もあり、それらを解決する必要があったのだ。2020年にはそれはまだ単なる研究用プロセスであり、スケールアップする必要があった。通常は、小さな反応容器から始めて、それから順次に大きな反応容器へと移して行く。だが、そうする時間は全然なかった。代わりに、比較的小規模なこの研究用プロセスを複数の現場で何度も複製して、数十億回分の投与量を生産する能力にまで到達した。」

待ってくれ、何だって? ワクチンはゴールデンタイムのための準備ができてはいなかった?安定性の問題があった?処方の問題?それは単なる研究用のプロセスであった?まだ臨床試験の段階ではなかったいうのか?それでも、あなたは数十億人の命に賭けてサイコロを振っている間、(あなたの言葉によると)小規模な研究を用いて数十億回分の投与量を生産したというのか?

読者の皆さん、あなた方には分かっていただけると思う。

私たちが理解できない点は、ファイザー/ビオンテックが未完成の飛行機を飛ばしたために人々が命を落としたり、重傷を負ったりしているにもかかわらず、ネイチャー誌がこの記事をファイザーとジャンセン氏のある種のビクトリー・ランとして掲載した理由はいったい何だったのかという疑問だ。彼らが今ワクチンについて喜んで自慢し、どういうわけか自然にも自分たちと一緒に飛ぶように説得することができたということはわれわれの理解を遥かに超えるものである。

Photo-2図表はVaccine Safety Research Foundationの提供

(訳注:上図の各枠内にある用語を仮訳する。

VAERSには2022114日までに1,458,322件の報告があった。

死者数、入院者数、救急医療適応者数

医院の訪問件数、全身性アレルギー症状、ベル麻痺

流産、心臓発作、心筋症・心膜炎

回復不可能な障害、低血小板、生死に関わる状況

重篤なアレルギー症状、帯状疱疹)

下記の事柄を常にご記憶していて欲しい:

安価で、世界的に利用可能で、極めて安全で、非常に効果的に人々を死から救う方法がかってはあったものだ。しかしながら、まだ未完成で、不安定であり、しかも、テストがほとんど完了してはいない次世代飛行機の話を持ち出すことで稼ぐお金は、あなたが今まで所有した車の中で最も信頼性の高い車をスタートさせるためにキーを回す場合よりも遥かに大きな額であった。

全文をこちらで読んでいただきたい。コメント欄でこの記事についてのあなたの見解を教えていただきたい。(また、その最初のテスト飛行でのあなたの旅行がどうであったか、そして、あなたの旅行がどのように展開していったのかについても私たちに知らせていただきたい。)

ニューヨークタイムズのベストセラーの書き手であるマイケル・カプッツォは妻のテレサと一緒にRESCUEサブスタックを書いているが、FLCCCの社長兼最高医療責任者であるピエール・コリー博士のエッセイを頻繁に公開している。

そのエッセイでコリー博士は、パンデミックの最中「政府機関は科学からはますます切り離されて行く政策を提言することに常に固執していた」と書いている。彼は、世界中の何百万人もの人々の命を犠牲にした壊滅的な政策を決定した責任者が、今、犯してしまった過ちに関して「恩赦」を求めていることから、このことを指摘しているのである。しかし、謝罪や政策変更も行わずに恩赦を与えることは同じ凶悪な行為を犯しながら許しを求めているのに等しい。

カプッツォ氏が序文で疑問を投げかけているように、「人類はヒポクラテスの誓いに固執するべきか、それとも、個人の生命の価値を否定するかも知れないと思われるファウチ博士が新たに踏み切った科学への聖なる誓約に対する革命的な打倒を採用するべきなのか?

制止することなんてとてもできそうもない調査報道ジャーナリストであるメアリー・ベス・ファイファーによって書かれたエッセイはあなたの本日の読書リストに載せて然るべきであろう。「女性の子宮の奥深くに:新型コロナワクチンの隠された害」という見出しで、ファイファー氏は世界中で出生数が減少し、無事に生まれる赤ちゃんの数が減り、不妊問題を経験する女性が増えていると報告している。

パリに拠点を置く組織は「私の月経周期はどこへ行ってしまったのか?」と題して調査を行った。20歳の女性が閉経前の状態に陥ったことや70歳で突然月経があったこと、等の懸念すべき、奇妙な異常現象について約1,000件もの報告を受けている。苦情リストは無月経、月経過多、腺筋症、子宮内膜症、多嚢胞性卵巣症候群、流産、および、子宮摘出術といった用語で埋まっており、ささに真の婦人科用語集そのものである。

これらの症状は決して偶然ではなく、2021年の初めに女性が腕を出して、新型コロナワクチンの接種を受けたか、雇用主によって強制的に接種させられた時に始まったのである。

緊急に読むべき事柄

ポール・マリック博士やメアリー・ボーデン博士、ロバート・アプター博士らはFDANIHに対して行った訴訟に関して裁判所の決定を待っている。苦情の内容は何か?それはFDAが「医学の実践」を干渉することによって如何にして法律と伝統の両者を破ることになったのかについてである。(1938年に議会で可決された連邦食品医薬品化粧品法は人間での使用が承認された薬物を「処方する医療従事者の権限」に対してFDAが干渉することは特に禁止している。)

FDAの「新型コロナ感染症の治療または予防にイベルメクチンを使用すべきではない理由 」と題されたウェブページはFDAがイベルメクチンを排除する際の基礎となっている。だが、新型コロナの治療のためにイベルメクチンを使用することについてのツイートはネット上では素早く伝わることとなった。

著者のリンダ・ボンビーは「Medium」のサイト(訳注:これはウェブサイトであって、ブログの掲載でよく知られている)に「医師たちが新型コロナの診察や治療を行った何千人もの患者の生存率はほぼ100%であったにもかかわらず、イベルメクチンを支持したという事実は彼らの医療業界でのキャリアに壊滅的な影響を与えた」と書いている。

***何ということだ!このことを分かってくれ!:***

FDAの弁護士は、本件に関する今月初めの公聴会でFDAが新型コロナに対するイベルメクチンの服用を「止める」ように人々に指示したことは公式なものではなく、単なる推奨事項であったと裁判所で語っている。

本当かい??????

あなたは次のようなことを言いたいのだ。「イベルメクチンを止めろ」と言いながらも、新型コロナの予防や治療を行うためにイベルメクチンを服用しないようにと人々に言ったことは公式なものではなかったと?単なる推奨事項であったと?それでは、エポックタイムズの昨日の記事で次のことを確認願いたいものである:

FDA2021年に「新型コロナ感染症の治療または予防にイベルメクチンを使用すべきではない理由」という表題でウェッブページを立ち上げ、その後、次のように述べて、ツイッター上にそのページへのリンクを掲載した。「あなたは馬ではない。真剣な話だ、みんな。イベルメクチンの服用は止めろ!」 2回目の投稿ではこう言った。「みんな、馬を制しておいてくれ。イベルメクチンはトレンドになっているかも知れないが、新型コロナ感染症の治療用としての認可は取得されてはいないし、治療用に承認されてもいない。」

別のページでFDAはさらにこう言った。「Q:新型コロナ感染症の予防や治療でイベルメクチンを使用するべきか? A:いや、使用すべきではない。」

描写を目的に、本件に関する彼らのツイートのひとつをここに掲載する:

Photo-3

申し訳ないが、FDAさんよ、ふたつのまったく違う状況を両方とも同時に使うことは出来ない相談だ。それらのことを喋ってから法廷に出廷して、そんなことは言わなかったと言い張ることはできない!上記の内容は別紙Aだ(訳注:証拠内容の詳細は別紙に示すことが多く、数多くの証拠の中の一番目という意味合いで「別紙A」と表現したものであろうと推測できる)。あなたはそれらの事柄を言ったのだ。

訴訟を却下させようとするFDAの申し立てに関して裁判官の裁定がまもなく出されると予想されるため、この事件については最新情報を改めてお知らせしよう。

アレクサンドロス・マリノスからの驚くべき新サブスタックはランダム化や投与、欠落データ、その他の問題を含めて、ACTIV-6TOGETHERの臨床試験において共通して見られる多くの設計機能の概要を説明している。

ああ、今朝投稿されたアレクサンドロスの新しいツイッター・スレッドをチェックしていただきたい。本当にあなたの関心を呼ぶだろうと思う・・・

うーん・・・ネズミの匂いがするね。事実、われわれは何千匹ものネズミの臭いを検出できる。つまり、ほとんどすべてが狂犬病に罹っているのだ。

「製薬会社による前例のない影響力を持ったオンライン検閲が同時に増加したことは医学と医学研究に新時代を生み出した・・・・。これは米国の患者にとっては決して良くはないであろう」とオンライン・マガジンである「アメリカン・シンカー」にジョン・ヒューズ博士が書いている。「主たる危険はこの戦術が次のパンデミックでも繰り返され、他のどの会社よりも多くの広告収入をテレビ局側に提供している企業が製造する高価なデザイナー・ドラッグが運命の日を救うまでは医師たちは何も処方しないようにと、再び、指示されることだ。」

ブラボー、ヒューズ博士!ブラボー!

われわれのビーン博士は、炎症性疾患に対処するために損傷したタンパク質をリサイクルすることについてこの版の「長い話(つまり、新型コロナ)を手短に」の節で説明してくれている。

「炎症状態がはびこるこの時代においては、われわれ全員が新型コロナ感染症またはワクチンの副作用の何れかに苦しむことであろう。メカニズムが破壊され、慢性炎症がもたらされることを理解することが非常に重要になる」とビーン博士は述べている。このことを理解することによって、医療関係者は管理について考えることができる。この話は慢性炎症状態の患者をよりうまく管理するための力を与えることであろう。」

この話は医療関係者を対象としているが、あなたご自身の医師と話し合う必要があることを理解するためにも見ていただきたい。

次に、「記録No.2」について。このエピソードではアンドリュー・ジョンストン博士が患者の経験を記録に残している。

これは情報ミスではない。これは嘘でもない。これは単にジョンストン博士による真実の説明なのである。こちらでご覧いただきたい。

「病院の利益を支えるために誰かが死ぬ必要なんてない」とジョンストン博士が述べている。

カンザス州の女性がFLCCCのウェブサイトでイベルメクチンについていろいろと調べてみた。彼女は必要な情報を2回入手した。1回目は新型コロナ感染症用について、2回目は予防用で。だが、あなたの家族が新型コロナ感染症の治療方法について非常に異なる視点を持っている場合、FLCCCプロトコールに従うことはそれほど簡単ではない。しかし、彼女がやったように、われわれのプロトコールに従っていただきたい(喜んで!)。今すぐにも彼女の話を見ていただきたい。

ビーン博士は、急性新型コロナ感染症の対処と新型コロナ感染症の検査、その他について議論をするためにキース・バーコウィッツ博士をお迎えしている。

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ピエール・コリー博士はドリュー博士のプログラムに出演し、新型コロナ感染症の最中に保健当局が犯した過ちに対して「パンデミック恩赦」を与えることを推進するエミリー・オスター博士の「アトランティック」誌に掲載された記事とその記事に対する彼の対応について話し合った。

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オーストラリアの保健当局は新型コロナワクチンのブースター接種に関する既存の推奨事項に変更を加えることはないと述べた。つまり、症例数と入院数が増加しているにもかかわらず、どの年齢層についても3回目のブースター(5回目の接種)は推奨しない。

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有名なDJであり、作曲家、ソングライターでもあるタイソン・イリングワースはロバート・マローン博士のサブスタックに関するゲスト投稿の中でワクチンによる損傷に関する長い旅について論じている。

「夢の中で、より正確に言えばまさに悪夢の中で、ツアーや最新のショー、録音、アルバムに関してインタビューを受ける代わりに、今日の場所に自分自身が居ることを見出だすことができるなんて私は思ってもみなかった。モデルナ・ワクチンによって障害を受け、麻痺状態になった後に健康を取り戻すために行った私の闘いについて話すようメディアからは毎日のように誘いを受けている。」

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E.V.ラピティ博士は3,000人以上もの新型コロナ患者を治療してきた家庭医である。最近、彼は「BizNews」にこう書いている。 「新型コロナの大流行以降、過去の50年間にわたって数多くの教授や権威のある雑誌や医療専門誌の編集者たちは大手製薬業界やビル・ゲイツ、ジョージ・ソロス、ジェフ・ベゾスといった非常に腐敗しているが影響力のある裕福な個人のために安価な代理人を務めていることを発見し、それは私にとっては大きなショックであり、恐怖でもあった。

「彼らは誰もが新型コロナは非常に危険な感染症であり、治療法はなく、ワクチンが非常に安全で効果的であることが試験で確認され、試用されるという物語に賭けた。これは絶対的な嘘であることをわれわれは知った。」

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これで全文の仮訳が終了した。

これが現実であるかと思うと、読み続けることが‘嫌になってしまうような内容である。

だが、これこそが現実の姿であるのだ。そして、このような現実は米国だけではなく、EUや日本、ロシア、中国においてもあれこれと姿を変えて現れているのだと確信せざるを得ない。ここでもっとも重要なことはわれわれ一般庶民は数多くの虚偽に洗脳されており、毎日を過ごしているという事実を冷徹に認識しなければならないという点にある。

頭を冷やして現実を理解しようとしない限り、自分自身の健康上の問題が1年前に接種した新型コロナワクチンと何らかの関係があるのではないかといった発想は生まれては来ないであろう。Photo-2には数多くの副作用が記載されている。健康を蝕まれている人たちの総数は非常に大きい。それらの人たちのすべてがワクチンの副作用による結果であると言っているわけではない。だが、多くの人たちはワクチン接種によって健康を害したのではないのかと疑われている。医療専門家はこの疑問に答えなければならない。

本件のような議論が出始めたことに長い、真っ暗なトンネルの中でようやく出口を示す光が見え始めたかのような印象を覚える。しかしながら、世界のコントロールを標榜するエリートたちは既存の権力と富を独占し続けるのに必要な次の一手を必ず仕掛けてくることであろう。

まさにこれは1%と99%、正義と不正義、正と邪、あるいは、正気と狂気の間の戦いであると言えよう。

参照:

1"We Flew the Airplane While We Were Still Building It." —The FLCCC News Capsule for November 20, 2022: By FLCCC ALLIANCE, Nov/20/2022

 

 


2022年11月21日月曜日

新世界秩序に向けて


前回のブログでは、ロシア・ウクライナ戦争との関連で「全世界のための最後の戦争」と題して投稿をした。あの引用記事はロシア側から見たロシア・ウクライナ戦争を描いており、日本のメディア環境に住んでいるわれわれ平均的な日本人にとっては初めて聞くような内容であったので、見識を広げるという意味では有益であったのではないかと思う。専門家にとっては当然の内容であったかも知れないが、素人の私らにとっては目から鱗のような印象であった。

あの記事に続いて、同じ著者が「新世界秩序に向けて」と題して新しい記事(注1)を書いていることに気付いたので、本日はそれを仮訳し、読者の皆さんと共有しようと思う。

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はじめに

30年前、ジョージ・ブッシュ・シニアは彼の良心に基づいて数え切れないほどのイラクの民間人や子供たちの血を流し、「新世界秩序」という用語を初めて普及させた。間違いなく、彼はドル紙幣のスローガンを見てインスピレーションを得たのではないか(結局のところ、彼のような男は他にはいったいどこからインスピレーションを得るというのだろうか?)。だが、ブッシュ・シニアが意味したかったフレーズは過去の30年間で信用を完全に失った。ユーゴスラビア、イラク、シリア、そして、アフガニスタン。今、ここでは、われわれは本当の意味の「新世界秩序」について話しをしている。ウクライナにおいて、あるいは、世界の政治や経済のフォーラムにおいて今まさにそのための戦いが行われている。そして、そのイデオロギー的および軍事的指導者、つまり、新世界秩序を率いる真の勇気を持っている唯一の国はロシア連邦なのである。世界が存続する限り、これはロシアの功績になることであろう。この文脈において「セイカ―」は次のような架空の質問で表題を付けた優れた記事を掲載した:

ロシアの敗北は西側の人々にとってはいったい何を意味するのか?

セイカ―は素晴らしい答えを出してくれたが、私は自分自身の答えを出してみたい。それは彼が述べたことの要約ともなる。つまり、「欧米連合」の手によってもたらされるロシアの敗北は世界の終わりを意味し、その場合、新世界秩序はなくなる。ロシアは敗北しようとはしていないから、世界はまだ終焉せず、新世界秩序の存在は現実のものとなることであろうし、すでに存在しているとも言える。

率直に言って、西側連合は歴史上何度も、何度も、ロシアを攻撃してきた。多くの人たちは13世紀のドイツ騎士団が国際的な汎西洋集団であったという事実は知らない。1812年のナポレオンによるロシア侵攻は西側の12の国家によって行われた。クリミア戦争、すなわち、1854年のロシアに対する侵攻はフランスやイギリス、オスマン帝国、サルジニア人によって行われた。

1914年のオーストリア・ハンガリー帝国軍とカイザー軍に関しては、それも西側連合の努力であった。もしも革命がなかったら、ロシアは1917年後半にはウィーンやベルリンを占領していたことであろう。そして27年後のヒトラーの侵略も同様に多国籍であった。そして、今日では、多国籍NATOによって武装されたキエフ政権の傭兵軍に同様の系譜が見られる。

会談

今日、キエフ政権を指導する米国のリーダーたちは和平交渉が始まることを切望している。和平は20142月から20224月までの間の何時であっても可能性があったのだが、米国は当時それを望まず、当時は和平を許可しなかった。今となっては彼らは大きな代償を支払わなければならない。米国のエリートは自分たちが栄光の時を失うであろうことを知っている。これは彼らの最後のチャンスであり、旧ウクライナにとっても最後のチャンスだ。これこそが私たちが今話そうとしている点だ。多くの人々とまったく同じように、これらの米国人は大口を叩く。だが、それはすべてがただの熱気であるに過ぎない。そして、ロシアは交渉の門戸を開けたままに維持しておくために米国の要請で会談に応じてはいるものの、ロシアは米国の馬鹿げた要求を無視している。

今日、ロシアにとっては会談を行う理由はない。ロシアはウクライナでNATOとは首尾よく戦っており、非武装化を進めている。誰もがそのことを知っている。しかし、米国は傀儡政権のコントロールを失っているため、われわれは危険な瞬間に曝されてもいる。イラクのフセインやアフガニスタンのビン・ラーディン、シリアのイスラム国武装集団、そして南米のギャング集団によるいくつもの傀儡政権を後押ししてきたが、操り人形として振る舞うことは連中が拒否したために彼らに対するコントロールを失ったのとまったく同じように、米国は今コントロールを失う危険を冒している。おべっか使いのキエフ政権とポーランド、バルト諸国、さらには英国(英国では60年以上にもわたって米国訛りのポップソングさえもが歌われている)といった同盟国は米国人よりも米国人的である。生徒たちは先生を凌ぐほど性質が悪い。

ポーランドに着弾したウクライナのミサイルの件、ならびに、これはロシア人による攻撃だと主張するポーランド人とラトビア人の最近の挑発はその一例であるが、米国はその罠に陥ることを拒否した。本件が出現する前は、キエフ政権によって準備されている汚い爆弾の脅威が注目を集めたが、あれは別の事例である。脅威を察知して、米国はそのナンセンスを止めさせた。英国によるノルドストリームパイプラインに関する対ドイツ破壊工作はさらに別の事例だ。米国がMH-17便撃墜事件の犯人を隠蔽したように、破壊工作の犯人は隠蔽された。だが、キエフやワルシャワ、バルト諸国、そしてロンドンは米国がフセインやビン・ラーディンに何をしたのかをよく覚えておく必要がある。彼らは再び同じことを繰り返す可能性があり、それらすべてのプラグを引き抜くことができる。結局のところ、いつも多くの人々が死んだ。それでも、これらの連中にはいつ停止させるべきかが分かってはいない。この問題はいったいどこから来るのだろうか?

自己妄想

現代の米国・西側のシステムの問題点のひとつはほぼ完全に「心理作戦」、つまり、PRにある。つまり、かつてはプロパガンダと呼ばれていたものが、その後は「スピン」と呼ばれ、そして、それは「フェイクニュース」になった。もちろん、これらの言葉の真の意味はすべてが嘘に収斂する。しかしながら、これらすべての嘘の問題はそれらの嘘には非常に説得力があり、加害者が実際に自分自身を信じ始めてしまう点にある。彼らは自分自身をもゾンビー化する。彼らは自分自身を欺いてしまう。

これこそが現代の西側のエリートたちが幼児のような振る舞いに満ちている理由なのだ。あなたが彼らの嘘を確かな証拠を示して矛盾を突いた場合、彼らはすぐに甘やかされて育った子供のように振る舞い、彼らの乳母車から自分のおもちゃを投げ出してしまう。しかし、もしもそれらの玩具が核兵器であったとしたらどうだろうか?神はキエフやワルシャワ、バルト諸国、ロンドンの子供たちに核の玩具を管理する権限を与えることは禁じている。(そう、ロンドンには核の玩具がある。だが、彼らはそれらを制御してはいない)

甘やかされて育ってきた子供たちの問題は、あなたが彼らに反論すると、彼らはあなたを「キャンセル」することだ。米国人が言うように、「男性と男の子(ここでは幼児の米国人男性を意味する)の違いは玩具のサイズとコストにある」。したがって、ウオークな西側は決して「検閲」を課すことはしなかった。その代わりに、彼らは「編集コントロール」を行う。もしも国家を代弁しないならば、西側のメディアの存在なんてゼロに等しい。

たとえば、フランスでは、多くの西側諸国と同様に、大統領選挙後不思議なことにはニュース解説者が交代し、新しいジャーナリストが前面に出てくる。その理由はなんだろうか?パリの中心部では大統領は500ものアパートを勝手に活用することが可能で、それらを「友人たち」に無料で貸すことができる・・・。まったくプレスティチュートそのものだ!英国に関しては、BBCが英国の権力機構の一部であり、MI5MI6からの要員が屯しており、英国国家によって支援された収入に完全に依存していることを誰もが知っている。もしもあなたがそのように振る舞わないならば、・・・。

歴史の教訓

反対する人がいるかも知れない。「しかし、歴史はどうであろうか?われわれは歴史上の過ちから何かを学ぶことはできないのだろうか?結局のところ、歴史は決して繰り返さない」と。そう言う人たちは余りにも純朴過ぎる。残念ながら、歴史は絶えず繰り返されている。その第一の理由は地理は変わらないことである。たとえば、ロシアは常にユーラシアの大国であり、同じ場所にいる。ロシアが南米やニュージーランドへ移動するようなことはない。歴史が繰り返される第二の理由は人間の愚かさにある。ヒトラーは1812年のナポレオンの経験から1941年のロシアの冬について何かを学んだのだろうか?米帝国によるアフガニスタン侵攻は大英帝国のアフガニスタン侵攻から何かを学んだのであろうか?なぜ何も学ばなかったのか。それは傲慢さや盲目によってもたらされた愚かさである!「私は彼らのようにではなく、知的に振る舞いたいものだ。私は二度と同じ間違いを冒したくはない」。以下は、歴史から学ぶべき教訓である。

プーチン大統領はピョートル大帝と比較されてきた。18世紀の変わり目に、ピョートル大帝はヨーロッパへの窓を突破し、ロシアを近代化して、ヨーロッパと競争し、ヨーロッパから身を守ることができるようにした。比較のポイントは分かるが、300年後のニコライ2世との比較をした方が適切だと思う。20世紀の変わり目に、アジアへの窓を突破したのは皇帝ニコラスであった。シベリア横断鉄道を建設し、何百万人ものロシアの農民をシベリアに定住させ、韓国、日本、中国、タイとのつながりを築いたのは彼だった。

確かに、彼の政策は、英国(および米国)が望んでいたように、1904年にポートアーサー(訳注:旅順口海戦)でロシア艦隊を正当に、かつ、信用を裏切って攻撃した弩級戦艦によって阻止された。英国は日本を完全武装し、これらの戦艦は英国で建造された。その37年後、日本が同じレッスンを繰り返したとき、米国は真珠湾で彼らのデザートを味わうことになった。そして、英国は3か月後の1942年、歴史上最大級の英国の軍事災害が起こり、この際に自分たちのデザートを手に入れた。80,000人もの兵力が屈辱にも「アジア的で原始的な」日本人に降伏したのである。そして、それは、ほんの数年後にはアジアにおける大英帝国の終焉につながっていった。

プーチン大統領は、今や、ロシアのアジアへの突破口を完成させたのだろうか?今日、彼が率いるロシアは中国とイラン、インド、インドネシア、トルコ、北朝鮮と同盟を結び、アジアの他の多くの国々は彼の後ろに立っている。もしもプーチン大統領が歴史から何も学ばなかったとしたら、5世代前に始まった仕事を完成させることが果たしてできたのであろうか?

未来

米帝国は本当に巨人である。だが、その足は粘土でできている。帝国はすべてが現実ではなく、情報戦争によって構築された仮想現実に基づいている。そして、本物の岩のようなロシアが今この巨人を襲っている。そして、これが新世界秩序が如何にして誕生して来たのかを示しているのである。それは、米帝国とそれに依存するすべての偽物とそのクラブ組織、つまり、国連やNATOEUIMF、世界銀行、G7G20が段階的に終焉することを意味しており、後者はすでにコントロールを失っている。これらはすべてが巨人の粘土の足であるウクライナによって破壊されようとしている。

ロシア皇帝のニコラス2世はモスクワと北京を6日間で結ぶシベリア鉄道を設立した。それは、北京からテヘランやニューデリーを含めて、モスクワまで走り、ベルリンに到達する本当の新世界秩序の象徴的な基盤である。ベルリンはヨーロッパの真の首都であり、広大に広がるブリュッセル村が首都なのではない。北京・モスクワ・ベルリンの枢軸が形になると、それまでは権力の座から追放されていたあの馬鹿げた反英国支配層が指導する英国さえもがそれに加わりたいと思うであろう。

生き残るためには、つまり、70億人の多極的新世界の秩序に加わるためには、グレート・リセットを標榜する小さな西側世界に生き残っている10億人は謙虚な大きさのパイを食べなければならない。これはすでに始まっている。新世界秩序は、伝統的で、普遍的で、かつ、人間的な価値観に基づいて、グローバルではあるが、グローバリストではない。そして、帝国主義でもなく、公正ではあるが、ウオークでもないであろう。今年の930日に行われたプーチン大統領の偉大な演説から引用すると、これらこそが真の価値なのである:

運命と歴史がわれわれを呼び込んだ戦場はわれわれ国民のための戦場である・・・。偉大で歴史的なロシアのために、将来の世代のために、つまり、われわれの子供や孫、ひ孫のための戦場だ。われわれは次世代の精神や魂を損なうように設計された奴隷化や巨大な実験からわれわれの次世代を守らなければならない・・・。今日、われわれは統合された社会を必要としており、この統合は主権や自由、創造、正義にのみ基づくものである。われわれの価値観は人間性や慈悲、思いやりにある。

20221117日記

***

これで全文の仮訳が終了した。

米国を代表とする西側の国際政治の理念は、一言で言えば、金儲けである。すべてがこの一点に収斂する。たとえば、グローバリストの第一人者と目されるジョージ・ソロスの言動や行動を見ると、そのことがよく分かるのではないかと思う。彼が推し進めるグローバリズムは、結果として、何十億人もの人たちを1%と99%に分けて、後者にはそこそこの娯楽を与え、それなりに生活を楽しむ術を施し、彼らを1%に仕えさせ、奴隷化する。そのためにはデジタルID社会の構築が必要であると喧伝する。要するに、ワクチンパスポートは一般大衆をコントロール下に置くための極めて有効な道具であるのだ。新型コロナの大流行は彼らにとっては格好の実験の場であったのではないだろうか!事実、前もってシミュレーションを行う程の入れ込みようであった。グローバリストの仮面を剥ぐと、その姿は極めて醜い。目を覆いたくなるほどだ!

ロシアの理念はそれとは対極にあるようだ。ロシアが標榜する新世界秩序は、伝統的で、普遍的で、かつ、人間的な価値観に基づいており、グローバルではあるが、グローバリストではない。そして、帝国主義でもなく、公正ではあるが、ウオークでもない。米国の二枚舌によって繰り返して苦難を舐めてきた南側諸国にとっては、ロシアが唱える理念や将来像はまさに彼らが手にしたい世界観であり、価値観であるようだ。ウクライナ戦争を通じてロシアは情報戦では米国に負けたのかも知れないが、イデオロギー戦では圧勝したようだ。世界人口の80%がそのことを示している!

こうして、私なりに現状を理解しようと努めてきたが、もちろん、上記とは異なる見解や世界観は数多く存在する。自己妄想に陥ることを避けるためにも、異論や反論にも関心を払って行きたいものだ。

われわれの足元にある現実はこれからどう展開して行くのだろうか?目が離せない。

参照:

1Towards the Real New World Order: By Batiushka, The Saker, Nov/17/2022 

 

 


2022年11月17日木曜日

全世界のための最後の戦い

 

224日に開始されたウクライナにおけるロシアの特別軍事作戦はすでに9カ月となる。だが、収束の気配はまだ見えない。二国間交渉については、ロシア側は交渉を促すも、ウクライナ側がそれに応じないという構図が支配的である。だが、米国のメディアの論調には変化が出て来た。要するに、ウクライナ政府が二国間交渉に応じるよう促した記事が目立ち始めた。和平を積極的に見い出そうとしない場合は、観測筋の解説を見ると、核戦争への拡大から始まってウクライナの自滅に至るまで、収束のシナリオの幅は非常に広い。最近は、ロシア軍がヘルソンから撤退し、ドニエプル川の東側へ後退したことから、ロシアの敗北論さえもが出ている。

米国の中間選挙の結果、下院が共和党の支配、上院が民主党の支配となって、「ねじれ状態」が現れそうである。となると、ウクライナ情勢については抜本的な変化はしばらくは起こり得ないと予想される。大雑把に言って、少なくとも、2024年の大統領選挙までは現状が続きそうだ。ウクライナ政府を牛耳っている米国に政策変更の意思が出ない限り、ウクライナ紛争の収束は見えてはこない。

ここに、「全世界のための最後の戦い」と題された記事がある(注1)。

本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有しようと思う。

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はじめに

先週、(ロシア連邦とドネツク・ルガンスク両共和国から成る)連合軍がドニエプル川の右岸、つまり、西岸、この場合は北岸地域(1)と地方都市のヘルソン(人口は283,000人)からの撤退を宣言した時、この紛争について短期的な見方をしている人々の間では混乱が支配的となった。彼らは、おそらく、あまりにも長い間西側のプロパガンダを聞くだけであったからなのであろう。おそらく、彼らはロシアが右岸のヘルソンを保持するのに苦労する場合、ウクライナにとってはさらに大きな困難を抱えることになることが確かであることについてはすっかり忘れてしまっていたのだろう。そこで、混乱の一部を解消するためにいくつかの基本的事実に立ち返ってみようではないか。

軍事的状況

ロシア連邦政府は2014年の政権交代後のウクライナに介入することには消極的であった。ロシアは交渉や外交が西洋の攻撃性と愚かさとを克服する日がやってくることを何時も望んでいた。

ロシア連邦政府は米国が2014年から2022年までの8年間にわたってNATOの同盟国を通じてウクライナを武器でいっぱいにし、軍隊を訓練していることを知っていた。

したがって、ロシア連邦政府は、この紛争について計画し、さまざまなシナリオを勘案し、昨年3月のキエフに向けた偵察や気を散らさせるための軍事的な動きを準備するのに8年も費やしたということになる。あり得るシナリオのひとつは米国はキエフ傀儡政権に対する介入を続け、NATO各国、将校、膨大な数の傭兵を使ってこの紛争を長引かせ、米国対ロシアの戦争に発展するであろうというものであった。そして、まさにそのような状況が起こった。ロシアは3月にウクライナを打ち負かした。だが、それ以降、紛争の最初の月にウクライナを非武装化したのと同じように、米国とNATO同盟国とを打ち負かさなければならなくなり、今は彼らを非武装化しようとしている。これが、紛争が何に変化したのかの説明であり、西側連合に対する解放戦争には迅速な収束がない理由なのである。

Photo-1:キエフにあるウクライナ保安庁

ウクライナに対するNATOの支配にはカーギル・モンサント・ブラックストーン・ブラックロックによる農地の支配、反スラブのバイオラボ網の構築、核装備の可能性、ロシアとの国境に配備された米国のミサイル、ロシア東部や南部における大量虐殺、西側のグローバリズム、研究所から漏洩された新型コロナ生物兵器、等があって、これらはロシアを破壊する 上で、さらには、世界に君臨する体制を敷く上で役に立っており、この状況はますます嫌悪すべきものとなっている。これらはすべてがロシアによる解放の可能性をますます高いものにした。しかし、これは意識の解放だけである。そして、それを誰が喜んで受け入れているのか?

かってはポーランド領であったウクライナのはるか西部の地域にはロシアに対する憎しみがあることはロシア連邦政府には常に分かっていたから、ロシアにはその地域を取り込む関心なんてまったくなかった。ロシア連邦政府とその同盟国は最初にドンバス地域の同盟国を解放し、それから同盟国の生存を脅かしてきた残りの「反ロシア」的な他のウクライナ地域を非武装化し、非ナチ化しなければならなかった。

今日、ウクライナは月額で最大50億ドルの財政赤字を抱えており、2022年の最初の7か月間で同国の軍事費は5倍の170億ドルにも増加している。

ウクライナ経済省は、先月、2022年の第2四半期に国の実質GDP40%も減少したことを認めた。世界銀行によれば、ウクライナの経済生産高の年間の減少は35%にも達すると予想されている。ウクライナ当局はインフレが2023年の初めには40%に達し、ハイパーインフレに変わる可能性があると予測している。キエフ政府にできることと言えば、それは西側の支援者にブラックホールにさらに多くを注ぎ込むように促すことだけだ。

ドイツのキール世界経済研究所によると、米国、EU、およびその他の国々は20221月から10月の間にウクライナに対して合計9362000万ドルを約束した。

キエフに武器とお金を送ることに加えて、EUはウクライナからの「難民」も受け入れている。国連のデータによると、ポーランドは1,365,810人、ドイツは1,003,029人、チェコは427,696人、イタリアは159,968人、トルコは145,000人、スペインは140,391人、英国は122,900人、米国は100,000人。事実上、合計で350万人。より多くの難民が移動し、今回は本物の難民となる可能性があり、これはすでに非常に弱くなっているEUや英国の背筋に震えをもたらしている。

ヨーロッパにおいてはウクライナ人を受け入れるコストは、特に、西側の政治家によるロシアのエネルギーや天然資源のボイコットによって引き起こされた高インフレと経済減速を考えると、かなりの額となる。ドイツのキール研究所によると、一部の国ではウクライナ難民の受け入れ費用はウクライナ政府への全体的な支援金額を上回っている。たとえば、エストニアはGDP1.2%以上をキエフ政府とウクライナからの難民への支援に費やしている。ラトビアとポーランドの累積支援費用もGDP1%を超えている。

さらには、ウクライナからの「難民」に対する国民の支持はEU全体で低下している。ウクライナの国旗はほぼどこでも降ろされてしまった。目新しさはなくなった。今やすっかり貧しくなってしまった多くの騙された欧米人は「難民」のほとんどは難民ではなく、利益を貪っているだけであることに気付き始めている。ほとんどの場合、「難民」を見ると、ウクライナ人の方がましだ。彼らは受け入れ側が所有する車よりも立派で派手なドイツ車を運転していたり、非常に高い期待を抱いており、信じられないほどの資格意識を持っている。彼らは押しのけ、前へ進み、ありがとうとは言わない。すべては彼らに負っているのである。ものを摑み取りにし、実に怠惰な態度をとった結果として、彼らの多くは、現在、彼らの純朴な受け入れ先から追い出され、ヨーロッパの町や都市の通りをさまよっている。彼らを再度受け入れてくれる人なんて誰もいない。

キエフ政府は資源とお金を使い果たしつつある。ロシアはほぼ同量の西側資産を凍結したため、キエフ政府は凍結されたロシアの資産を入手することはできない。

西側からの支援は永遠には続かない。ドニエプル川に沿って有利な位置を構築するためにロシア連邦軍がとった作戦によって特別軍事作戦はウクライナ側を疲弊させる作戦に切り替わる。記録的に穏やかだった10月の後、ヨーロッパでは11月も暖かさが続いている。しかし、それも長続きはしない。

結論:ウクライナや消耗によって金をすっかり巻き上げられようとしている西側連合にとっては、今冬は困難な冬になるであろう。その一方で、連合国側は急いではいない ― この点は集団的西側とはまったく異なる。連合国の戦略は、たとえそれがしばらくの間ヘルソンを放棄することを意味するとしても、ドニエプル川という自然の国境まで西方に押し出し、その東側はすべての州を占領することであるように思われる。これにより、連合国は比較的短く、十分に防護された前線を確保することが可能となる。そうして初めて連合国側は川を渡り、南部のニコラエフやオデッサを占領することを検討することになろう ― これは長期的にはかなりあり得そうなことだ。そして、そうした場合にのみ、トランスニストリアとの提携によって彼らは非NATOのモルドバ共和国を取り戻すことも検討することであろう。そして、ウクライナでNATO軍を粉砕してからは、彼らは自分たちのロシアの少数派を残酷にも迫害をしたバルト三国を取り戻すことも検討することであろう。

政治、経済、およびイデオロギー関連

ロシア連邦はこの30年間ソ連の崩壊について、そして、その後ソ連から分離し、形成された15の共和国の不正と不条理な国境について何をすべきかを考えてきた。膨大な数のロシア人がロシア連邦の外に住んでおり、迫害の対象となっていることに気付いている。2000年以降、プーチン大統領は連邦外で、特に、アジアやアフリカ、南米において同盟国や友好国を作り続けてきた。ここ数年、ロシア・中国・イランの枢軸が形成されている。それと同時に、クリミア共和国が祖国に復帰した際にモスクワ政府に対して課された西側の違法な経済制裁によってロシア連邦は自給自足を育んできたが、これは必要にせばまれたものであって、極めて加速されたプロセスとなった。

今や、ロシアは米国という全体主義大国にとって、ならびに、ネオコンが望む世界規模の独裁政権にとって主要な障害物となっている。このことから、米帝国はこれらのすべてについて激怒している。ロシアはBRICS+や形になりつつあるロシア・中国・イラン枢軸のイデオロギー的な指導者である。ところが、今や、たとえその目的には失敗するかも知れないとしても、米国のエリートはウクライナにさらに2.3兆ポンドも費やさなければならないようだ。これはアフガニスタンの征服に費やした金額と同じだ。そして、われわれは誰もがその試みがどのように終わったのかをよく知っている。米国のプードルに関して言えば、英国の指導者たちはその帝国を失い、今や、分断され、破産した王国さえをも失いかねない。そして、EUはどうか?EUは断末魔の苦しみの真っ只中にある。

ロシアのイデオロギーの勝利の象徴として、ジャーナリストのルスラン・オスタシコが彼のテレグラムチャンネルに掲載し、pravda.ru が引用した記事をわれわれはここで引用してみよう。彼はテキサスやデトロイト、ミネソタ、その他の州からやって来た米国人たちがグローバリズムとナチズムに対してロシア側の一員として戦うようになったと述べている。米国人たちはこう宣言した。つまり、「ロシアはグローバリズムやリベラリズムに対して戦い、新たな世界秩序のために戦っている。米国は新世界秩序を破壊しようとしている。」「みんな、これは世界のための最後の戦いだ!」

20221113日記

注:

1.  「右岸」とは川を下って航行する際に右側にある部分を指す。これは、地図で見た場合は地図の左側となる可能性がある。地図は現実の表現とは必ずしも一致しない。

***

これで全文の仮訳が終了した。

世界の秩序は今大きく変わろうとしている。好むと好まざるとにかかわらず、米国の覇権が衰え、ロシアや中国、イランといった国々は国際的な発言力を高め、世界が多極化する趨勢はさらに展開するばかりである。

他にもさまざまな要素があり、それらが複雑に織りなしているのは事実であるが、現在の状況を示す興味深い記事が1117日に現れた。その表題は「G20サミットの共同宣言はG7の声がもはや優勢ではないことを示した」と題され、G20の場における昨今の状況を手短かに語っている(原典:Russian Sherpa: declaration of the G20 summit showed that the voice of the G7 no longer dominates: By Anton Demidov, Nov/17/2022)。

本日の引用記事は大きな潮流の中のひとつの場面を解説するものであると言えそうだ。もちろん、この潮流が一気に世界を変えてしまうのか、それとも、今後さらに何十年もかかるのかについては誰にも分からない。

しかしながら、世界の動きについて少しでも理解しようとしているわれわれの多くにとっては、この引用記事は、たとえ毎日の生活や仕事に忙しいからと言っても、見過ごしてしまうことはできそうにもない情報のひとつではないだろうか。少なくとも、商業主義に支配されている大手メディアやNHKのテレビニュースだけを頼りにしていると、われわれはとんでもない方向に誤導されてしまう危険性に見舞われかねない。新型コロナ騒動というあつものにこりてなますを吹くわけではないが、まさにそういった明確な認識を持っていることが昨今は重要であると思う次第だ。

 

参照:

注1:‘The Last Battle for the World’: By Batiushka, The Saker, Nov/14/2022 

 

 


2022年11月13日日曜日

新型コロナワクチン鉱山のカナリアはとうの昔に死んだ

 

新型コロナワクチンの安全性、つまり、副作用の厳しさや致死性に関する議論や見解、新たな論文、等が、今や、頻繁に報じられるようになった。しばらく前はワクチン接種の実施に対して障害となるような反論は徹底的に議論の場から退けられ、学術的な議論が成立しない状況が現出していた。反論者たちはハイテック企業や大手メディアによって彼らがもっとも必要とする議論の場から追い出され、場合によっては医師免許を剥奪されるといった形で徹底的にキャンセルされた。言論の自由は、単純に言って、商業主義によってハイジャックされ、無惨にも抹殺されていたのである。

だが、今や、言論の自由の復活を目指した潮流が新たに現れようとしている。まさにジェダイの復讐のようである!

ここに、「新型コロナワクチン鉱山のカナリアはとうの昔に死んだ」と題された記事がある(注1)

本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有しようと思う。

これは極めて専門的な内容である。今までの議論とはまったく異なる切り口からの議論が展開されており、素晴らしい報告だ。このことから、この情報が多くの方々に読んでいただき、読者の皆さんの個人的なご判断に少しでも役立ってくれれば幸いである。

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副題:何十年にもわたる危害の霧を払いのける(2)― 何十年もの間、ワクチンによって危害を被ってきた人たちは、ワクチンの標的である疾病そのものとは無関係に、まったく同様の症状を共有していた。これは危害のメカニズムの明確な兆候である。


Photo-1

体内を循環するスパイクは新型コロナワクチンの副作用の背後にあることはあり得ない ことを示した後で、本稿は過去のさまざまなワクチンの有害な結果には共通点が観察されるという事実について概説したい。この観察から得られる必然的な結論はこれらのワクチンは同種の危害のメカニズムを共有しているということである。そう言うと、直ちに疑問が湧いてくる。なぜ公衆衛生当局や製薬業界はこの現象を調査し、修正しようとはしなかったのだろうか?

過去50年間の症例報告を詳しく調べてみると、接種されたワクチンがまったく同じメカニズムで危害を及ぼすという証拠が圧倒的に見い出される。重症度を比較することは難しいが、これらのワクチンによって引き起こされた症状や疾病はすべてが本質的にまったく同じである。この観察は、微生物学的にウサギの穴を観察することは避け、これらの病状を引き起こす可能性のある物理的要因をさらに調査する必要があることを示唆している。

この観察は複数のワクチンにまたがる危害のメカニズムとしての「ボーラス理論」を支持しているが(訳注:「ボーラス」とは急速静注のこと。ワクチンが、間違って、短時間のうちに大量に血管内へ注入される状況を指す)、それ自体はワクチンの有効性や必要性に異議を唱えるものではない。しかしながら、それはワクチンによって対処されているいくつかの病気の真に根本的な原因という観点から疑問を投げかけるのである。極めて皮肉なことには、これらのワクチンはわれわれがワクチンによって対処しようとしているまさにその病気を引き起こしているのではないか?新型コロナではワクチンによる危害はしばしばウイルスによる危害としてラベル付けされてきたことが分かっている。


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19世紀の鉱山労働者たちは鉱山の立坑を下る際にはいつも小さな籠にカナリアを入れて、携行した。ご存知かも知れないが、これらの小鳥はわれわれ人間よりも一酸化炭素に敏感なのである。現代的な換気装置が設置される前は、この黄色い鳥は犠牲を避けるための守護天使であり、環境が致命的になると、鉱山労働者に緊急に地表に戻る必要があることを警告してくれた。羽の生えた仲間が死ぬのを見ると、明らかに、労働者たちはすぐにも同僚に警告し、急いで外へ出た。鉱山事業者にとっては、たとえ数時間を無駄にしたとしても、できれば労働力を救った方がいい。彼らの当面の利益は一致した。


Photo-3:鉱山労働者のための携帯型のカナリアを入れる籠

国民と医療業界の関心は完全に一致していると皆さんはお思いに違いない・・・。われわれの常識や社会契約は、医療および製薬の業界ならびに公衆衛生当局は何れもが医療製品や医療政策によってもたらされる危害は、たとえわずかな兆候であっても、常に注意を払うことが指示されている。信じられないことには、政府および公衆衛生当局、医療および製薬の専門家たちは、間違いなく、誰もが新型コロナワクチンがもたらした危害の兆候を却下してきた。真実を喋るとするならば、彼らは明らかに何十年にもわたってそれらを却下してきた。

新型コロナ危機においては、スウェーデンを除き、慎重に考え抜かれた公衆衛生プロトコールはすべての国で窓から放り出されてしまった。どこでも、ーゲームから生み出された(1)これらの提案がもたらす悲惨な結果は一般大衆からは組織的に隠蔽されてきた・・・。今になって、ようやく、災害として最終的に認識され始めている。世界中に壊滅的な結果をもたらす、あまりにも度が過ぎた大流行であったことが明らかにされている。


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個人的には、優生学的な陰謀論は私は納得してはいない。もしも世界人口を減らしたいならば、アフリカやアジアの人口増加を止めることがもはや子供がそれほどいない国を壊滅させるよりもはるかに効果的である筈だ。私をナイーブであると評してもらいたい!(私は以前にも間違ったことがあるからだ!)

そういうことではなくて、 パニックによって、おそらくは、ある種の腐敗によって、ならびに、確かなことには完全な能力の欠如によって促進された、より功利主義的な論理が官僚や政治の「エリートたち」を襲ったのである。新型コロナウィルスがエボラよりも悪質であることを全世界に納得させるために、権力に飢えた科学者や独善的なジャーナリストたちは疑似救世主であるビル・ゲイツのギャング集団に加わった。道徳的には高位にいるというエリートたちの自意識は未確認である直線的な政策をそのまま受け入れ、理性や知識、疑いを軽視することを完璧に正当化してしまった。彼らはまさに神のようであった。つまり、彼らには間違いなんてないのだ!こういった場面での悲劇には権力の座にある人々の絶対的な確実性や現実からの完全な乖離、そして、もちろん、これらの措置が招いた極端な厳しさが観察される:

·         高齢者たちは恐ろしい状況の中で何日も見捨てられ、死んでいった。

·         思いやりと愛で彼らの世話をする代わりに、われわれの元老たちを安楽死させるために「メダゾラム」注射薬(訳注:気持ちを落ち着かせ、不安や緊張を和らげる働きがある)を怪物のように使用。

·         最近のスイスの研究によると、数十億人の強制予防接種(2)は、予防接種を受けた人たちのすべての心を傷つけた。

·         ばかげたワクチンを遵守しようとはしない病院の最前線で働く英雄たちは一時金も無しに解雇された。

·         われわれの子供たちの近くには決して近寄らせるべきではなかったナチスのようなプロトコールを実践する執行者は子供たちに恐怖を与えた。

·         ・・・

従来のプロトコールでは、次の理由からだけでさえも、抜本的かつ破壊的な対策を課すことはなかった筈だ:

1.    経験によると、これらのウイルスの致死率に関する初期の推定値はしばしば大げさに誇張された。つまり、1オンス程の神経を持っている人ならば誰であってもダイヤモンドプリンセス号での経験から、または、死亡年齢の中央値から新型コロナ疾患はそれほど悪質ではないことを知っていた可能性があり、

2.    対策の有効性はしばしば疑わしく、あまりにも不確実であり、実際、ワクチン、マスク、および都市封鎖は大流行を止めるのにはまったく効果がないことが証明されている。世界中での単純、かつ、中立的な観察がこのことを証明しているのだ。そして、

3.    対策は確実に、そして、常に負のコストを伴う:低収入の所帯や中小のビジネスにとっては都市封鎖のコストは非常に大きく、それほどありふれたものではない医療処置であるワクチン接種による大規模な副作用は避けて通ることができず、子供たちのマスク着用は彼らの教育を必然的に遅らせ、おそらくは、永遠に無力化し、人々を医療から締め出すことは人々に深刻な害を及ぼすだけであった・・・

一方では、時折危険な様相を見せるウイルスは相対的に不確実で、他方では、残忍な措置によって何十億人もの人々を傷つけることが確実であった。これは言い訳にもならなかった。

疑似エリート階級は皆がほとんどパニック状態に陥り、その一部は腐敗し、しばしば政治化し、常に独善的でもあって、これらの劇的な策を他人に課すことに自ら取り組み、そして、今はその責任から逃れようとしている。許しを求め、彼らは知らなかったと言う。

そんなことは受け入れられない!彼らが知らなかったとするならば、彼らは他の人に無謀であったことからも、説明責任を負う必要がある。率直に言って、彼らには分かっていたことがわれわれには分かっている。なぜならば、われわれはいわゆる「反ワクチン派」あるいは「陰謀論者」であり、「汚らわしい」われわれは彼らにそう告げてきたのである。大流行の極めて早い段階においても、そして、その全体を通しても、われわれの軍団はウィルスによる致死率は低いこと、通常の死亡年齢、マスクの危険性や都市封鎖の無益さ、自然免疫の優位性、そして、ワクチンの目に見える危険性について、さらには、それらの非効率性についても説明をし、実証し、話し合い、叫んできた。そう、受け入れることはできない。 免れ得る責任なんてないのだ。たとえそれが運用であれ、公衆衛生、あるいは、臨床試験、話し合い、説得、広告、等において指導的な立場にあった人ならば誰であっても、これらの出来事の犯罪的な性格を考慮すると、一人の人間として説明責任を負う必要がある。


集団的妄想と独善的な隠蔽のもつれを解く

過去3年間に起こったことについては、正直な人ならば誰でもが何かひどく間違っていることが起こったと理解している。妄想や腐敗した価値観、体系的な嘘に基づいた功利主義的な暗黒世界が当然防ぐことができたであろう世界ドラマに合体して行った。

何百万人もの人々の健康にワクチン接種のキャンペーンは特に有害であった と確信する必要はなく(それは確かにそうではあったが)、全世界が今や人々に対して正気の沙汰ではない有害な措置を適用したことを認め、われわれは皆がその代償を支払っている。しかしながら、ほとんどの人が気づいていないのは次の点だ:

この壊滅的な一連の新型コロナ関連の出来事は医療関係の業界が何十年にもわたって意識的に、または、無意識的に行ってきたことの自然な流れであった。


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どうしてそう言えるのか?他のワクチンについても新型コロナワクチンの接種キャンペーン以降に目撃されたものと同様の有害事象に関する文献を検索してみることをお勧めしたい。皆さんも私が気付くことができたように気付くことであろう(上記の表を見て、自由にコメントしていただきたい):

すべてのワクチンは、それぞれの標的が異なるにもかかわらず、ある程度まったく同じ副作用を引き起こしている:つまり、ベル麻痺、水疱性類天疱瘡(水疱)、脳炎、ギラン・バレー症候群、心膜炎、神経疾患、血小板減少症、血栓症、血管炎、等。

さまざまなワクチンが同種の危害のメカニズムを持っている場合、それは事実である可能性が高い・・・

予防接種後の有害事象を調査している研究者たちの多くはまったく同様の反応に遭遇する:

1.    それは患者のせいである:つまり、彼女あるいは彼はアレルギー反応を起こしやすい体質の人たちのひとりだ。現実には、免疫原性物質が濃縮されている全投与量を血管系に注入されると、免疫系は激しく反応するためのアレルギー反応を必ずしも必要とはしない程だ。

2.    「それは非常にまれなこと」である。もっと悪いことには、「それは他のワクチンの有害事象ともよく一致する。」


「極めてまれな有害事象」という誤謬

業界全体がこれらの出来事がまれであることを隠すか、欺いてきたのである。過去3年間の経験を考えると、医療関係の多くの独善的な人たちは嘘をつく価値があると信じ込んでいたことは明らかだ。彼らは自分たちはよく分かっていると信じており、これらのワクチンは生命を破壊するよりも遥かに多くの生命を救うであろうと・・・。私の意見では、その確実性はカードで作られた家のように脆い。それでも、ほとんどの人たちはこのことのすべてについては気付いてはいない。そして、われわれが見てきたように、真実に関して彼らの目を覚ますことはほぼ不可能である:つまり、感情的な荷物が重過ぎるのだ。それでは、すべてがカードで作られた家であることを実証してみよう:

1.    最初の観察事項は予防接種のキャンペーンが鋭意開始される度に重大な危害が体系的に検出されることである:

a.    1976年の豚インフルエンザ予防接種はその好例である

b.    2017年のフィリピンにおけるデング熱に対する予防接種キャンペーンももうひとつの好例である。

c.    20211月に開始された新型コロナに対する予防接種は、その前例のない規模からも、ワクチンによる危害を示す最も顕著な証拠であることは明らかだ。

2.    多くの人が言っていることとは反対に、ファーマコ・ビジランス・データは広く報告されているわけではない(訳注:ファーマコ・ビジランスとはWHOによって「医薬品の有害な作用または医薬品に関連するその他の問題の検出・評価・理解・予防に関する科学と活動」と定義されてい)。

軍隊での2つの異なる研究(34)(一方の研究は他方よりも徹底した内容となっている)によると、感染を特に警戒する軍隊においては天然痘ワクチンの有害事象の過少報告要因に関してこれらのふたつの研究の間で59倍もの違いが出たことが判明している。

従来の薬物警戒データによると、天然痘に対するワクチン接種によって12,819人に1人の割合で臨床的心筋膜炎(過少報告あり)が引き起こされた。


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出典:「ワクシニアナイーブな米軍要員の天然痘ワクチン接種後の心筋膜炎」:ジェフリーS.ハルセル他著

鋭い薬物警戒を実施すると、天然痘ワクチンを接種した場合216人に1人の割合で臨床的心筋膜炎(過少報告なし)が引き起こされた。


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出典:「天然痘およびインフルエンザワクチンの接種後に起こった心筋炎/心膜炎の発生率と新規発症心症状に関する予測研究」:レナータJ.M.エングラー他著

民間環境での有害事象の報告に固有な経済的(5)および心理的(6)制約を考えると、有害事象(AE)は60倍よりもはるかに超えるレベルで何十年にもわたって広く過小報告されることとなった。実際、新型コロナワクチンに関するAE報告は、通常の基準が非常に低いという理由から通常よりは多く報告されている可能性がある。


「ワクチン鉱山で死んだカナリア」は何十年にもわたって無視されており、今でも無視されているまま

「死んだカナリア」とはどういう意味か?基本的には、ベル麻痺とギラン・バレー症候群(GBS)は、この文献がわれわれに売り込もうとしていることに反して、これらふたつはワクチン危害の中でも特に顕著で、際立っている有害事象である。これらふたつの症例が示す予防接種との同期性は非常に顕著で、かつ、非常に独特であることから、今日の参照の相手はもはや発症例がゼロのベル麻痺やGBSではない。今日、新ワクチンが「許容できる」発症数は新しいワクチンによる有害事象数が過去のワクチンに匹敵するかどうかである。言い換えれば、新しいワクチンが前のワクチン以上の発症者数をもたらさない限り、われわれ一般大衆は大丈夫だ・・・。

恐ろしいことには、われわれはワクチンが重篤な付随的危害をもたらすことを集合的に受け入れるようになった。


Photo-8: 注:心臓発作の発生はVAERS報告における分類に従って部分的なものに過ぎない。

上表の年間210万件の発症の大部分と説明がつかない突然死の事例はボーラス理論の視点を念頭に置いて調査する必要があるということは私には実に明白だ。

換言すると、接種に関する悪いプロトコールは米国のほとんどの長期的な病気の背後にある根本的な原因であるという可能性があるのではないか?数と病理との間に見られる一貫性は、残念ながら、私には非常に説得力があるように感じられる。

現実には、ベル麻痺とGBSの有害事象はわれわれの「鉱山におけるカナリア」そのものなのである。それらの発症は何十年もの間、ワクチン接種プロセスや技術に何らかの問題があり、ワクチンを中断して調査する必要があったという事実を示している。残念ながら、これらの重篤な有害事象は軽視され、意識的であろうとなかろうと、隠蔽されてきたことから単一の根本原因として調査を行うことは不可能であった。

何十年もの間、報告によると、BGSとベル麻痺はおそらくほとんどの事例が細菌またはウイルスに関連しているとされてきた。だが、率直に言って、私はそれを理解することができない:

·         細菌やウイルスの感染が侵入地点に集中的な危害を与える可能性があることを私が理解できるならばの話である。例えば、新型コロナウィルスはそれが侵入した肺に重篤な危害を引き起こす:大量の濃縮された侵入はその最初の場所から伝播して行く。しかし、それらが血流に入ると、ウィルス粒子は必然的に体全体に均等に分布し、感染は全身性になり、すべての臓器が必然的に同時にウィルスと接するため、サイトカインストームが発生する。これについては、われわれは血管系の恒常性に頼って説明することが可能だ。

·         細菌やウィルス粒子が、他の全身的な危害もなしに、または、免疫系による迅速な検出もなしに中枢神経系の奥深くに集中的な危害を与えるということは理解できない。この点については、反証可能な仮説がある。これらの臓器の炎症(脳炎、肝炎など)が主にワクチンによる危害だった場合はどうなるのか?ワクチンによる危害は確かに危害のメカニズムに適合し、急速静注されたワクチン粒子への曝露はその足跡が小さいことから、症例数が限られていることをよく説明している。

さらに重要な点としては、ワクチン接種後にベル麻痺またはギラン・バレー症候群をもたらす中枢神経系のわずかな曝露は脊髄神経の曝露に比べると40倍も曝される脳などの臓器に対する暴露を研究してみたいという好奇心を刺激する筈だ・・・。


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心筋膜炎の深く掘り下げた研究による天然痘ワクチンの副作用マップの外挿


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天然痘のワクチン接種を受けた216人に1人の割合で臨床的心筋膜炎になり、9.4人に1人が無症候性および臨床的心筋膜炎を患っている場合、いったい何人が神経障害に見舞われるのであろうか?内分泌障害は何人に発生するのか?血液と卵胞、あるいは、血液と精巣との間の障壁の漏れ易さのために生殖系の問題を抱えている人はどれ程いるのか?有害事象のラベルを細分化することにより医療界は、それが意識的であろうとなかろうと、これらの接種の真の病理学的性質を過小報告し、軽視してきた。したがって、これらを詳しく調べる機会を否定してきた。

以下では、私は臓器の重量はその内皮粒子による曝露を示す格好の近似値であると考えた。したがって、心臓の平均重量を使用することにより、臓器の重量のグラム数によって重篤な危害や亜臨床のリスクを推定することができる。私はあなた方が以下の論理に従うことを願っている:臓器の重量が大きいほど、血管系はより多くの血液を運ぶ必要がある。臓器内の内皮粒子の存在が多いほど、臓器がワクチン粒子に曝される可能性が高くなり、危害の可能性は高くなる。臨床的心筋炎は他の臓器においても深刻な有害事象として現れると翻訳することができる重篤な危害であると私は想定した。

臓器の相対的な重量をワクチンへの臓器曝露の代用として使うと、全体像が非常に分かり易くなる。

天然痘ワクチンを2回接種するだけで重篤な危害(臨床的心筋膜炎データと曝露の代用としての相対体重に基づいて算出)の観点から得られる推定値を示すと、次のとおりだ:

·         ワクチン接種を受けた17人に1人が腸内に重症、

·         23人に1人が骨髄に重症、

·         45人に1人が脳または肝臓に重症、

·         75人に1人が肺に重症

·         660人に1人が膵臓に重症、

·         1,700人に1人が脊髄に重症、

·         100,000人に1人が網膜に重症。


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言い換えると、天然痘ワクチンと同じ細胞毒性の投与量を持ったワクチンを接種すると、17人に1人の割合(あるいは、各接種で2.9%)で深刻な危害を与える可能性がある。

明らかに、これは概算である。若い男性が新型コロナワクチンに敏感であるのと同じように、兵士たちも筋肉内への予防接種には敏感であるのだろう。しかし、たとえこの分析が50%間違っていたとしても(私はそのような事態は疑うが)、誰もがこれらの数値に目を覚ます筈だ。

有害作用が最も頻繁に起こると推定される部位を考えると、医師や患者はそれらとワクチンとの関連を特定することはおそらく困難であったことであろう:

·         骨髄は確かに非常に広く分布しており、起こり得る影響としては血液細胞(疲労)や免疫細胞(VAIDS、帯状疱疹、加速癌)を生成する能力を低下させることになる。

·         腸の痛みをワクチン接種の副作用と相関させることは非常に難しい。ワクチン誘発性の腸血関門の漏出は多くのワクチン接種者において関節炎につながる可能性が非常に高い。

この分析が示唆するのは副作用ラベルの細分化は疫学的には誤謬であるということである。

有害事象をあたかも同じ原因から由来するものではないとしてお互いを分離してしまうことは膨大な数の有害事象を明白に隠してしまう可能性が高く、長年にわたってまさにそうであった。

ありがたいことには人体には非常に弾力性があり、AEの多くは一過性である。しかしながら、I型糖尿病やアルツハイマー病など、関連性があるいくつかの長期疾患の発生率との相関関係はすべての人たちに目を見張らせるものがある。 もしも私が正しければ、われわれは最も簡単な方法で、かつ、非常に効果的な方法でこれらの病気を劇的に減らす機会を今目の前にしていることになる:それは血液をチェックし、急速静注を避けるためにワクチン投与量を非常にゆっくりと注入してみようという強い願望となる。

多くの人たちはドミノ効果がないかのように私のボーラス(急速静注)理論に反対し、新型コロナワクチンの症状は実に独特であるかのように主張する。実際には、新型コロナワクチンは他のワクチンとまったく同種類のAEをもたらしているのである。 微生物学はほとんど無関係であるかのように、本当に特徴的なものなんて何もない。新型コロナワクチンの本当に特徴的な点は次のとおりだ:

1.    接種の規模(全年齢を対象にしている。米国では266百万人が接種)、

2.    そのスピード(2カ月。たとえば、麻疹・おたふく風邪・風疹用ワクチンは数年もかけて行われた)、そして

3.    その頻度(インフルではたった1回の接種で済むのに、2回から4回も接種)

上記のような特徴を見せながら、接種が行われた。


Photo-13:年齢層による CDCのワクチン・スケジュール

新生児の年齢層だけはより厳しい予防接種スケジュールの対象とされる。米国では、毎年3,500人(1000人に1人)もの赤ちゃんが突然即死症候群で、あるいは、おそらくは偶発的な絞殺のような状況でベッド上で亡くなっていることから、それは不思議ではない・・・。 

彼らの年齢では彼らが成人してからでは不可能と思われるような癒しの能力を備えている可能性がある。それにもかかわらず、この事実はおそらくは壮大な規模の悲劇であり、より良い接種プロトコールまたは送達技術によってこれらの悲劇を完全に回避することが可能であろう。

新型コロナワクチンによる危害は接種が展開されたペースや規模によって、おそらく250300倍も目立っている可能性がある。もちろん、私の友人であるスティーブ・カーシュがこれらのワクチンは最短時間でより多くの人々に危害を与えたという意味で史上最悪であると指摘したことは実に正しい。しかしながら、「ボーラス理論」のパラダイム内の毒性に関しては陪審員の結論はまだ出されてはいない。確かに、ボーラス理論では細胞毒性粒子が多くなるほど、また、接種された投与量の濃度が高くなるほど、これらのふたつの要因は基本的にはコントロール可能な危害要因である。濃度はいつでも取り込まれるワクチン粒子の密度を促進する。投与量は急速静注の時間的な長さを駆動する。言い換えれば、これは内皮衝撃の持続時間である。そして、確かに、アストラゼネカ、イェンセン、モデルナのワクチンはファイザーのワクチンよりも危険であることが明らかだ。投与量が45倍も大きく、濃度が23倍も高い場合、これは全然驚きではない。


結論


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問題はあなたが説明できないということではなく、それは本物ではないからなのだ!

良い理由であるにせよ悪い理由であるにせよ、われわれは集合的にワクチンによる危害を常に無視してきた。「ワクチン鉱山のカナリア」(ベル麻痺とギラン・バレー症候群)はワクチン接種の利点と比較すると偶発的なものでしかないとする考えがそれらは氷山の一角でしかないという根本的なメッセージを無視せしめた。有害事象は偶発的ではない。それらは細分化されている。見た目には見えないことがある。時には隠されている。多くの場合、まるでこれは微生物学的なブラックホールであるかのように、あるいは、それらを止めることはできないかのように、皆が避けて通る。しかし、これはブラックホールではない。徹底的に根本原因を分析すると、次の事柄が浮かび上がってくる:

1.    誰もが危害を被るわけではなく、それはワクチン自体を原因と見なすことはできない。いくつかの要因の組み合わせが関係している。

2.    根本的な原因は標的とする病気によって左右されない:つまり、接種されたワクチンはすべてがある程度同様の影響をもたらす。

3.    ワクチンはタンパク質注入型よりも重篤な副作用があることから、遺伝子注入は危害のメカニズムを大幅に刺激する。

4.    ワクチンの投与量と濃度は、毒物がそうであるように、自然に重症度を高めるのに役立つ。

5.    集中的な免疫反応は常に内皮(血管炎)に危害を与える。時には、その反応はより分散し、別の場所に現れる。

6.    外部注射によって引き起こされた偶発的なボーラスだけがそのような集中をもたらす。

7.    ・・・


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われわれはもはや死んだカナリアを無視することはできない。この3年間の恐怖からようやく何か前向きなものが生まれることを祈るばかりである。役に立たないワクチンの接種(7)をやめ、ボーラスを避けるために血液をチェックし、非常にゆっくりと接種を行うといった接種のプロトコールの変更を求めたい。それにはもう少し時間とお金がかかるかも知れないが、これは必然的に何億人もの人たちの苦痛を和らげることになるだろう・・・。

ここに投稿した研究を楽しんでいただけたことと思う。有料登録をご検討いただきたい。率直に正直に行動するにはあなたの寄付が大いに必要となる。残念ながら、寄付は個人的な費用でまかなわれるのだが・・・

注:

1 「イベント201パンデミック演習」は20191018日に行われた。

2 スイスのバーゼルにあるバーゼル大学病院のクリスチャン・オイゲン・ミューラー教授がバルセロナで開催されたESC会議2022にて発表。

3 「ワクシニアにナイーブな米軍兵士の天然痘ワクチン接種後の心筋膜炎」:ジェフリーS.ハルセル他著。

4 「天然痘とインフルエンザワクチン接種後の心筋炎/心膜炎の発生率と新たに発症する心臓症状に関する予測研究」:レナータJ.M.エングラー著。

5 患者から離れている時間は病院にとっては失われたお金である。

6 医療スタッフはワクチンの安全性を疑っていることを仲間に認識されたくはない。彼らは「ワクチンに躊躇する」ことに貢献したくはないのである・・・。

7 たとえば、子供たちは新型コロナやインフルエンザのワクチンを必要とはしない。

あなたは新型コロナ神話バスターシリーズの無料加入者である。完璧な体験をするには、有料登録者になっていただきたい。

***


これで全文の仮訳が終了した。

「この壊滅的な一連の新型コロナ関連の出来事は医療関係の業界が何十年にもわたって意識的に、または、無意識的に行ってきたことの自然な流れであった」という見解は極めて秀逸である。

引用記事の著者は「ベル麻痺とギラン・バレー症候群(GBS)はワクチン傷害の中でも特に顕著で際立っている有害事象である。これらふたつの症例が示す予防接種との同期性は非常に顕著で、かつ、非常に独特である・・・。ベル麻痺とGBSの有害事象はわれわれの鉱山におけるカナリアそのものなのである。それらの発症は何十年もの間、ワクチン接種プロセスや技術に何らかの問題があり、ワクチンを中断して調査する必要があったことを示している」と指摘している。

新型コロナワクチンだけではなく、過去のさまざまなワクチンとも共通した危害をもたらしてきたという指摘は実に壮大であり、鋭い。この指摘によって新型コロナを取り巻いていた霧は今や消え去って、周りの風景は全体がはっきりと見え始めた感じがする。ワクチン業界が半世紀にもわたって世の中を欺いてきた事実に著者は光を当ててくれたと言えるのではないだろうか。


参照:

1Canaries In The Vaccine Coal Mine Died Long Ago: By Marc Girardot, Covid Myth Buster Series, Nov/08/2022