2014年7月28日月曜日

キエフ国際空港の管制塔で勤務していたスペイン人航空管制官の言

マレーシア航空MH17便が撃墜された当日、キエフのボルィースピリ国際空港の管制塔で勤務していたスペイン人管制官は当日の様子をかなり詳細にツイートしていた。ツイート内容はインターネット上で入手可能である [1]
この管制官は一時は行方不明とされていたが、管制官は首になって、家族ともどもウクライナから追放されたとのことだ。彼の存在はキエフ政府にとっては非常に不都合であったに違いない。
今日のブログではこの管制官が発信したツイートの内容を追跡してみよう。
ところで、個々のツイートは時系列的に掲載されている。
マレーシア航空MH17便は現地時間では7月17日の午後515分頃に墜落したと報告されている。ところが、下記に引用するツイートは当日の10時21分から始まっている [訳注:他の情報によると、最初のツイートは午前817分から始まった]。ツイートが墜落の時刻よりも7時間も前から始まっており、これでは辻褄が合わない。しかし、例えば、キエフとニューヨークとの時差は7時間である。もしスペイン人管制官のツイートをコピペした当人はニューヨークあるいはその時間帯と同一の地域に住んでいる人であるとすれば、この7時間の時刻差は問題とはならない。多分この解釈が正解だろう。
余談になるが、引用記事の本文の冒頭では、「本記事の掲載後、スペイン人の航空管制官は偽物であり、このツイッター・メッセージはロンドンから発信されたとの趣旨の報告をわれわれは受け取った」との記載があるが、ロンドンで表示されるツイートはロンドン時間で表示されているに違いない。
上記のことを除いては、内容は非常に具体性があり、管制塔の雰囲気が十分に伝わって来る。これを偽物だと言った人がいるらしいが、この情報を掲載した主も調査を行ったと書いている。その上で掲載しているところを見ると、信頼してもいいのではないか。私にもとても偽物とは思えない。
遅かれ早かれ、回収されたコックピット・ボイス・レコーダの内容が公表されることになる。後ほど、それとの整合性も是非とも確認してみたいと思う。 

<引用開始> 

Photo-1:ウクライナの地図

更新情報: 本記事の掲載後、スペイン人の航空管制官は偽物であり、このツイッター・メッセージはロンドンから発信されたとの趣旨の報告をわれわれは受け取った。
さらに調査を継続してみた。その結果、このスペイン人管制官は 過去2-3か月の間にメデアから複数のインタビューを受けていることが分かった。例えば、RTとのインタビューについては次のウェブサイトを参照されたい: http://actualidad.rt.com/actualidad/view/127516-amenazar-controlador-espanol-ucrania-crisis
このスペイン人管制官のツイッターは閉鎖された。
*     *
アムステルダム発クアラルンプール行きのマレーシア航空MH17便のボーイング777の機体はレーダーから消えて、木曜日の夕刻、ウクライナのドネツク州、グラボヴォ付近に墜落した。
GRGlobal Research News)の読者の皆さんにはキエフのボルィースピリ国際空港の管制塔で勤務していたスペイン人管制官が発したツイートの内容をご紹介する。
本報告は他の情報でも十分に補強し、注意しながら読んで欲しい。そうしていただきたい部分は黄色にハイライトしてある。
マレーシア航空MH17便は飛行ルートを変更しているが、これについては何らの説明もされてはいない。同機はウクライナ東部の戦争地帯へ向けて真っ直ぐに入って行った。
スペイン人管制官は国防省と内務省との間に対立が起こっていることを認めており、マレーシア機を撃墜せよとの命令は内務省から発せられたとほのめかしている。内務省は強硬派のスウボダ党や極右派によって牛耳られている。
また、彼は、墜落の数分前MH17便はウクライナ軍のジェット戦闘機に付き添われていたとも述べている。スペイン人管制官が述べた同便がジェット戦闘機に付き添われていたとの事実はドネツク地域の目撃者によっても証言されており、この点も留意しておく必要があろう。
「ドネツクの目撃者たちは旅客機の側に戦闘機が付き添っているのが見えた。」 目撃者たちは大きな爆音を聞いており、墜落のほんの少し前にウクライナ軍の戦闘機が見えたと言っている。(ITAR Tass)  
(M.Ch. Global Research編集者)
更新情報:
われわれの知るところによると、スペイン人管制官のツイッターは閉鎖された。彼が情報公開を行った後、彼と彼の家族はキエフ政府による脅迫を受け、殺害の脅かしさえもあった。
彼はウクライナから追放された。彼は真実を追求する勇気に溢れ、やる気を持っていた。
彼のRTスペインとのインタビュウを下記のサイトで見ていただきたい。http://actualidad.rt.com/actualidad/view/127516-amenazar-controlador-espanol-ucrania-crisis
この記事を幅広く拡散していただきたい。
スペイン語から英語への翻訳はLuis Lopezが行った。
出典: スペイン人管制官のツイート - @spainbuca
2014717日、1021分: 「キエフ政府は撃墜を親露派のせいにしようとしている。」
2014717日、1024分: 「ご用心!これは撃墜だ。マレーシア航空のボーイング777型機がウクライナで。乗客数は280人。」
2014717日、1025分: 「警報!キエフはやりたかったことをしでかした。」
2014717日、1025分: 「(軍部が)キエフの管制塔を占拠。」
2014717日、1027分: 「マレーシア航空のボーイング777型機がレーダーから消えた。異常を示す連絡は何もなかった。」 

Photo-2:スペイン人管制官、カルロスのツイッターの画面

2014717日、1030分: 「飛行機は撃墜された。撃墜、撃墜だ。事故ではない。」
20147171031分: 「キエフ政府はやりたかったことをしでかした。これは最初のツイートで言った通り。キエフの仕業だ@ ActualidadRT
20147171035分: 「この事故、まったく異常だ。彼らはキエフ空港の同じ管制塔でわれわれを脅かそうとしている。
2014717日、1035分: 「彼らはわれわれの電話やその他の物を取り上げるだろう。」
2014717日、1038分: 「彼らが私の電話を取り上げるか、私の頭を割る前に言っておこう。キエフ政府が撃墜した。」
2014717日、1112分: 「確認した。航空機は撃墜された。キエフ政府はすでにこの撃墜の情報を所有している。今、われわれは静穏になっている。」 
2014717日、1113分: 「この管制塔であの部外者たちはキエフ政府と一緒に何をしようとしているのだろう? きっと、情報収集だ。」
2014717日、1115分: 「可能な限りツイートを書き続けたいと思う。」
2014717日、1148分: B777機はレーダーから消える2分前まではウクライナ軍のジェット戦闘機に付き添われて飛行していた。」
2014717日、1154分: 「もしキエフ政府が真実を公表したいならば、情報は集まっている。2機のジェット戦闘機が数分前に旅客機に非常に近く飛行していた。その内の1機によって撃墜されたということではない。」
2014717日、1200分: 「マレーシア航空のB777機は消えてしまった。間もなく、キエフの軍部は撃墜されたとわれわれに言った。でも、どうして撃墜されたと知ったのだろうか?」
2014717日、1200分: 「旅客機が消えた7分後、撃墜されたことが通知された。そして、われわれの管制塔は部外者たちによって占拠され、今も彼らが居座ってる。」
2014717日、1201分: 「一部始終はレーダーに収集されている。驚くべきことだ。キエフ政府が撃墜した。この管制塔ではわれわれは知っている。軍の管制官もだ。」
2014717日、1315分: 「ここでは軍の司令官たちは状況を掌握しており、軍は他の誰かの命令に従っていると認めている。親露派の命令ではない。」
2014717日、1329分: 「内務大臣は戦闘機がこの空域で行動していることを知っていたが、国防大臣は知らなかった。」
2014717日、1331分: 「軍部はウクライナ軍の仕業だと認めているが、その命令が何処から来たのかは依然として不明のままだ。」
2014717日、1336分: 「数日前、私はここで言った。キエフの軍部は現在の指導者に反対して決起しようとした。テモシェンコの命令に従っているのかも。」
2014717日、1338分: 「レーダーから消える3分前までは、戦闘機は777機のすぐ側を飛行していた。ちょうど3分だ。」
2014717日、1343分: 「空域は閉鎖された。」
2014717日、1345分: 「空域は閉鎖され、さらなる撃墜が起こるのかが懸念される。」 
2014717日、1517分: 「軍は今や旅客機はミサイルによって撃墜されたと公式に言っている。」 
2014717日、1523分: 「政府はキエフの軍の管制当局が署名した公式の報告書を所有しており、旅客機は撃墜された。」 
2014717日、1526分: 「この報告書はミサイルが何処から発射されたのかを示しており、反政府派の自警団からではないと明記している。」 
2014717日、1534分: 「軍のレーダーは旅客機に向けて発射されたミサイルからのデータを収集しているが、民間のレーダーは同データを収集してはいない。」
2014717日、1536分: 「軍の最高司令部はミサイルの発射を命令してはいない。誰かがウクライナ国家の名を借りてやってしまった。」 
2014717日、1538分: 「何も知らない人たちのために言っておこう。国防省の命令の下で動く軍部と内務省の命令の下で動く軍部とがある。」
2014717日、1538分: 「内務省傘下の軍部は何が起こっているのかを何時も知っている。」
2014717日、1606分: 「この管制塔に詰めている軍の司令官たちはミサイルはウクライナ軍からのものだと認めている。」 
2014717日、1607分: 「それを知っていたのは軍の司令官たちであって、他の人たちは知らなかった。」 
2014717日、1608分: 「何の罪もない290人もの人たちが殺害された。何と無益な戦争だろうか。この戦争では愛国の精神は金との引き換えだ。」 
2014717日、1609分: 「管制塔を数分後には占拠したが、彼らのやり方やすべての詳細を知っていることを考えると、連中は実に巧妙に実行したと言わざるを得ない。」 
2014717日、1610分: 「後にやって来た兵士たちの顔を読むとありありだ、何の疑いもない。」 
2014717日、1612分: 「最終局面はこうだ。部外者を連れてやって来た軍人はわれわれの所へ来て、彼らの筋書きで話をするようにと頼んできた。」
2014717日、1613分: 「われわれの返事はこうだ。これらのレーダーはミサイルの発射データを収集してはいないが、軍のレーダーは疑いもなく収集している。」 
<引用終了> 

以上が参照記事の全容だ。
他の情報と突き合わせながら行間が何を伝えているかを探ってみると、この情報が如何に貴重なものであるかということが分かる。管制塔では多くの情報がすでに改ざんされているだろうと推測されるだけに、この情報が持つ意味は大きい。このマレーシア航空MH17便の撃墜はスウボダ党や極右派によって牛耳られている内務省による作戦だったとする見方は非常に興味深いし、さもありなんという気がする。何と言っても、この撃墜事件でもっとも得をすると思われるのは結局ウクライナ政府であるからだ。
自明なことではあるが、ツイートの中に出てくる「軍部」とか「部外者」とかは内務省の傘下にある軍部を指している。国防省の傘下にある軍部ではない。ウクライナの軍部は決して一枚岩ではない。今日の報道によると、41人のウクライナ兵が国境を越して、ロシア側へ投降したそうだ。「自分たちはいったい誰と戦争をしているのかまったく分からない」とか「同朋を殺すことなんてとてもできない」と言っている。軍部内には基本的な点で大きな混乱があることは明白だ。
52日にはオデッサでの街頭デモで数十人(あるいは、一部の報道によると百人超)が焼き殺されるという痛ましい事件があったが、あれは極右派によって巧妙に仕組まれた自作自演であったと言われている。彼らは極右派である。
ウクライナ内務省がマレーシア航空MH17便を撃墜するように命令したという事実を考慮すると、このMH17便の大惨事はロシアに責任をなすりつけようとする一連の自作自演の全体像の一部であると容易に推測される。いわゆる、「ダブル・ダウン」を実現しようとしたものだと言えよう。
前のブログ(726日付けの「新たな情報 - マレーシア航空MH17便は空対空ミサイルで撃墜された?)では「空対空ミサイル説」をご紹介した。本日のブログでは前回のブログを直接支えるものとはならなかった。旅客機の側を飛行していたウクライナ空軍の2機の戦闘機の役目はNH17便を正規の航路から外れて内戦が進行中の空域へと誘導することだけだったのか。その場合は、撃墜の下手人は地上のミサイル部隊ということになる。それとも、これらの戦闘機は下手人の役目も同時に果たしのだろうか。この時点では何とも言えない。
軍のレーダーが収集したデータはすでに改ざんされてしまったとすれば、ミサイルを打ち上げた時の様子はウクライナのレーダーではどこにも存在しないということだ。NATOのレーダーからは真実の情報を期待することはできないだろう。最後に残るのはロシアのレーダーだけとなる。
考えてみると、実に巧妙に情報戦が行われているとも言えよう。われわれ一般人の目をごまかすことは如何に容易であるかということでもある。 

参照:
1Spanish Air Controller @ Kiev Borispol Airport: Ukraine Military Shot Down Boeing MH#17By Global Research News, July/18/2014,

 

2 件のコメント:

  1. 今回も良い記事をありがとうございました!

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    1. 八ノ宮八助様、
      どうも有難うございます。こういった情報を一人でも多くの人たちと共有することができたら、私としても大変嬉しいです。

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