2020年2月8日土曜日

東洋人は他の人種よりもコロナウィルスに感染し易く、SARSの場合のように死ぬ確率が高い

新型コロナウィルスの伝染が中国で猛威を振るっている。中国以外でも、日本や韓国、台湾を含めた周辺国ばかりではなく北米やヨーロッパにも患者が広がっている。今のところ、患者数は増加するばかりだ。感染を食い止めることが難しい最大の要因は新型コロナウィルスに感染しても暫くは何の症状も現れず、異常を感じてはいない感染者が知らず知らずの内に周囲の人たちを感染すると指摘されている。

27日の8:05amの時点での環球時報の報道によると、中国本土では6日に新たに73人の死亡と3,143人の新たな患者が加わった。総患者数は31,161人、死者数は636人となった。

環球時報の4:24pmでの報道で重要な発表があった:新たに発見された患者数は二日間続けて減少した。これはこれまでに行われた処置が功を奏していることを示すものだ、と金曜日(27日)に国家衛生健康委員会が述べた。

明日も、明後日も減少傾向が続いて欲しいものである。

2月7日にはもうひとつの重要な報道があった。この大流行の初期にコロナウィルスの流行について同僚の医師たちに警告を与え、地方の警察署からは叱責を受けていた、8人のいわゆる「内部告発者」の一人である中国人医師の李文亮がコロナウィルスのせいで2:58am に死亡した。中国のネット社会では医師としての責務を貫いた同医師の死を悼む声が広がっている。それと同時に、政府側の初動の不備も問われている。

ここに「東洋人は他の人種よりもコロナウィルスに感染し易く、SARSの場合のように死ぬ確率が高い」と題された記事がある(注1)。

本日はこの記事を仮訳して、読者の皆さんと共有したいと思う。

<引用開始>

副題:もしもこれが本当ならば、世界的な大流行になる可能性は激減する。

この原稿を書いている時点で武漢では新型コロナウィルスによって170人が死亡している [2020130日出版のニューヨークタイムズの記事、Coronavirus Live Updates: Death Toll Rises, as Foreigners are Evacuatedによる]。ただし、患者数はこの記事が出版される時点には大きく増加していることであろう。これらの死者は全員が中国内での死亡である。この感染症は少なくとも中国以外で16ヵ国に広がり、カナダ、米国、フランス、ドイツ、フィンランド、オーストラリア、インド、スリランカ、アラブ首長国連邦、および、数多くの東アジアの国々が含まれている [CNNのエリック・チェウングが2020130日に報告]

西側諸国の主要メディアは末世的になるかも知れないこの新型の伝染病の拡大について絶え間なく報道をし、パニックを煽っている [2020130日にガーディアン紙のマシュー・ウィーヴァー他がコロナウィルスの流行に関して報告]。しかしながら、誰も公に報じてはいない事柄がある。それは犠牲者の人種だ。犠牲者は全員がアジア人のようだ。具体的に言うと、公式には「東洋人」として知られている黄色人種である(正確にはこのように言えるが、昨今は政治的に正しいとは言えない)。

英国ではふたりのコロナウィルス患者が確認された [202021日、BBC.comが英国のコロナウィルス患者はヨーク大学の学生と報道]。しかし、この記事を読むと、二人とも「中国人」であることが分かる。 これと同様に、ヘルシンキ・タイムズの最近の見出しは「武漢のコロナウィルスの患者がフィンランドで初めて確認された」というものであった [2020129]。しかしながら、この患者はラップランドを旅行中の中国人であって、フィンランド人ではない。

私がここで言えることとしては、実際に確認されている事例の全ては中国人である。スリランカのラジオ放送によると、スリランカでの事例も「中国人の旅行者」であった [2020128日のニュース・オン・エアによる放送によると、スリランカ政府は、コロナウィルス患者の発見以降、中国人の旅行者については到着時に入国ビザをキャンセルすることにした]。フランスでの5例、ならびに、アラブ首長国連邦での1例も同様であった [コロナウィルスの感染が広がっている。フランスでは5人の患者が見つかり、フィンランドでは武漢からの中国人旅行者が感染していることが確認された。これは2020129日のメール・オンラインのサム・ブランチャードの報告]

東洋人だけがコロナウィルスに感染し、死亡するということが本当であるとするならば、それはこれらのウィルスに対する感受性の違いは長い歳月を経て確立された民族の違いと符合するということであろう。この件は 蘇州大学の C.L.チェンによって率いられた中国人の研究者グループが行った素晴らしい研究の中で論じられている。論文の表題は「インフルエンザH1N1)に対する感受性における民族の違い[African Journal of Biotechnology2009年)]

まず、著者らはそれぞれ違った病原体に対しては民族的な違いがあると予想することについてはいくらでも理由が見つかると指摘する。人種、もしくは、彼らが用いる「民族グループ」という用語は繁殖集団を指すが、通常、地理的な条件によって長い間お互いに分離され、それ故に、個々の集団の遺伝子群はそれぞれ違った生態系に適応している。これらの集団は先史時代にそれぞれ違った病原体に暴露されたことから、間違いなく、病原体に対する感受性には人種的な違いが生じ、免疫系が如何に手際よく個々の病原体と闘うかについても違いが現れる。

人は農業を営む最中にさまざまな動物と接触したことにより、数多くの感染症は種の境界を超して動物から人間へと飛び移った。このことから、農業を開発しなかった集団、あるいは、限定された農業だけに従事して来た集団や比較的最近になってから農業を採用した集団はインフルエンザのようなウィルスによって大量に死亡する可能性がある。

著者は1918年に起こったスペイン風邪の大流行はカナダや米国の先住民族、ならびに、スウェーデンやノルウェーでトナカイの遊牧に従事するサーミ人(あるいは、ラップランド人)にとってはこれらの国々に住む他の人たちに比べて致死率が3倍から70倍も高かったと述べている。これは白人や黒人は長い間農業に携わってきた人たちの子孫であるからである。それに加えて、2009年の豚インフルエンザの大流行ではマオリ族の人たちは同じくニュージーランドに住む他の住民に比べて致死率が5倍も高かった。

コロナウィルスはSARS(重症急性呼吸器症候群)と密接な関係がある [コロナウィルス対SARS:ふたつの大流行の間には重要な違いがあると専門家が指摘。2020128日にCNBCでサム・メレディスが報告]SARS2003年に大流行となった。これも中国で起こり、2002年に始まった。

ウィキペディア(このサイトはこれらの数値に関しては政治的に中立であると思われる)によると、29ヵ国で 合計774人が死亡した。これは感染者総数の約10%である。中国人研究者の知見と一致する可能性があるが、ヨーロッパにおけるSARSの致死率はほとんどゼロであった。フランスでは少数の人たちが感染し、ひとりが死亡しただけである(フランスでの感染は意外と多く、7例が確認された)。

これとは対照的に、香港におけるSARSの致死率は17%であった。台湾では10%。カナダでは17%であったが、患者は全員が「中国系カナダ人」であり、カナダには数多くの中国人が住んでいることからも彼らのウィルスとの闘いを支援する様子が記録されている [Promotion and Education誌(2008年)に掲載されたW.Dongの報告、「Beyond SARS: ethnic community organization's role in public health—a Toronto experience」を参照されたい]

シンガポールでは238人の感染が確認され、13%が死亡した。他の国々では症例が少なく、医療施設へのアクセスがそれ程容易ではないベトナムは比較の対象として取り上げることが難しい。

しかし、基本的には、SARSは東アジアの感染症であり、コロナウィルスのようにコウモリによって媒介される。SARSは東アジア以外の地域では感染が起こったけれども深刻な影響はなかった。この感染症は非常に不均衡な形で東洋人だけに死をもたらした。VDARE.comWalter Pringleによる「SARS: The Immigration Dimension II」(April 24, 2003)を参照されたい。

影響は非常に顕著であった。ウィキペディアは「多くの中国人はSARSウィルスは中国を潜在的な脅威として受け止めている米国が生物兵器として開発したものに違いないと思い込んでいる」と報告した。 (皮肉なことに、金融専門のウェブサイトである「ゼロヘッジ」はコロナウィルスは中国が生物兵器の研究を進めている際に開発されたという推測を報じたことからツイッターから最近使用禁止処分を食らった。この禁止は中国を鎮めようとする米資本家の悪辣な欲求がもたらしたものであるとゼロヘッジは酷評している。)

二種類のウィルスの違いはこうだ。専門家によると、コロナウィルスはSARSウィルス程致死率が高くはない。致死率は約2%である。主として以前から何らかの健康問題(つまり、持病)を抱えていた人たちが犠牲になっている。[CNBCSam Meredithによる2020128日の「コ ロナウィルス対SARS: ふたつの大流行の間にある重要な違いについて専門家に聞く」を参照されたい。] 

私が運命に立ち向かうとするならば、次のことを記しておきたいと思う:

コロナウィルスの場合、それが何の理由からであろうとも、SARSと同様に東アジア人だけが感受性を持ち、他の人種には感受性がない。われわれの民族(つまり、東洋人以外の民族)は誰であってもこれで死ぬようなことはない。主要メディアが常に煽っているのは人々をパニックに陥れるためである。何故かと言うと、一般大衆はパニックに曝されると教化することがより容易くなることから彼らはそうするのである。

ヨーロッパでこの感染症に罹った人たちの人種については何も公表しないことによって、ヨーロッパ人の間には不要なパニックが形成される・・・ こうして、「人種による違いはない、人種は社会的構成概念であるからだ」と言うよりももっと容易くこのメッセージを吹き込むことができるのである。

しかしながら、人種の違いは確かに存在する。人種は生物学的な現実である。これらのウィルスはそのことを証明する上で手助けしてくれる。

Lance Weltonはニューヨークに在住するジャーナリストのペンネームである [彼に電子メールを送ろう]

<引用終了>

これで全文の仮訳が終了した。

免疫系における民族集団としての生物学的な違いがこのように明確に表れることには驚きだ。それと同時に、多いに興味をそそられたるテーマでもある。

この引用記事の著者はコロナウィルスに対する感受性は民族によって異なり、SARSウィルスや新型コロナウィルスの場合それに感染し、死亡するのは東洋人だけだと言う。1918年に起こったスペイン風邪でも民族の違いによって患者の致死率は大きく異なったという前例が紹介されており、説得力の高い見解である。

今回の新型肺炎の大流行が沈静化し、日常生活のすべてが平常に戻り、統計データが出揃った暁には著者がここで述べた見解がそのまま当てはまるのかどうかが判明する。非東洋人の死者がたとえゼロではなくても非常に少数に留まることが予測される。

参照:

1Asians Far More Susceptible to Corona Virus than Other Races, More Likely to Die, Just Like SARS – REPORT: By Lance Welton (VDARE.com), Feb/02/2020

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