中国当局のデータによると、武漢で始まったとされる新型コロナウィルス感染の第1号は昨年の11月17日までに遡り、当人は湖北省の55歳の住人であるという。内部告発者とのインタビューの結果得られたことではあるが、中国の医師たちは12月の末になって初めて自分たちが対処しているのは新型のコロナウィルスであることに気が付いたとのことだ。South
China Morning Post紙が3月14日に報じた。
つまり、感染症の大流行が起こっていることを専門家が悟り、政府が動き始め、メデイアが報道を始める2か月前にはいわゆる「感染者ゼロ」への感染が密かに始まっていたのである。しかし、感染症の流行が表に出たきっかけのひとつは武漢市の一人の若い医師(Li
Wenliang)が何らかの感染症が流行しており、それはSARSに似ているとして彼の医学部時代の同期生の間で使用されているチャット・グループへ警告のメッセージを送ったことだ。彼が警告を出したのは12月30日であった。その警告は上記のチャット・グループの枠内には留まらず、中国国内の遥か彼方にまで速やかに広まって行った。
今ではこの感染症は新型コロナウィルスが引き起こしたものであることは誰でもが知っているが、約2か月半前の12月末の時点では専門家の間でさえも知られてはいなかった。武漢の警察署は世情を混乱させるものであるとして警告メッセージを発信した医師を非難した。中国全域が新型コロナウィルスの感染に大きく影響されたが、国を挙げての努力によって中国は公にCovid-19の大流行は峠を越したと宣言した(環球時報によると、3月12日に国家衛生健康委員会が宣言)。武漢の警察署ではこの気鋭の医師を非難した署長を始め署員らはその後新型コロナウィルスの感染によって死亡した
Li
Wenliang医師に悔やみの言葉を手向けたであろうか?
日本では新型コロナウィルスによって引き起こされた肺炎で日本で初めて死亡した患者を扱った相模原中央病院の体験談が公開された。それによると、コロナウィルスの感染で日本で初の犠牲者となった感染者第1号は2月1日に同病院に入院した。常勤の感染症専門医がいないこの病院では医師たちが悪戦苦闘する。感染症は専門外であって、当初は治療方法さえも分からなかった。感染がまだ初期の頃で周囲の目は冷たかった。この患者は別の病院へ転院後に死亡したが、コロナウィルスに感染していたことが判明した。この病院で死亡した患者と同室に入院していた患者3人と担当の看護師一人もコロナウィルスに感染した。この体験談の中でもっとも印象深いのは医師たちが決して諦めなかったことだ。感動的でさえある。
今や英雄の地位に据えられている中国の故Li
Wenliang医師や苦労話を披露してくれた相模原中央病院の医師たちには拍手を送りたい程だ。
話を元へ戻そう。中国での「感染者ゼロ」はどこから感染したのか?今出回っている説明は動物、たとえば、コウモリから、あるいは、他の動物を介して感染者ゼロにウィルスが飛び移ったのではないかという推測である。
もうひとつは2019年10月に武漢で開催された国際的なミリタリー・ゲームへ参加した200人の米兵の誰かがウィルスを運んで来たのではないかとする推測である。この推測では故意に運んできたのか、本人が気が付かないまま運んできたのかは誰も断定することはできない。
ここに、「米国は生物兵器の研究や生産とその使用では世界的なリーダー」と題された記事がある(注1)。
本日はこの記事を仮訳して、読者の皆さんと共有したいと思う。
3月11日に掲載した「中国の新型コロナウィルス - 衝撃的な最新情報。ウィルスは米国からやって来た。日本、中国、台湾は米国が起源だと報告
」と題された投稿と並んで新型コロナウィルスの背景を理解ずる上でこの情報が少しでも役立って欲しいと思う次第だ。どこまでが事実であって、どこから推測の域へ入るのかについては、厳密な意味では私のような素人には明確に線を引くことは出来ない。それは専門家の仕事である。しかも、政治的には中立な専門家の仕事だ。
これからもさまざまな情報が流れてくることであろうが、明らかにでっち上げのニュースとして判断できそうな情報は別にしても、世の中にはどちらとも言い難い情報が実に多い。そのような場面では第六感に頼るしかない。大量の洗脳情報が飛び交っている今日の世界においては、そうしながらも真実に一歩でも近づけたらいいなと思う次第だ。
<引用開始>
疾病を予防したり、ウィルスの作成を暴露する人たちは英雄であるが、疾病やウィルスを拡散する連中は極めて非人道的である。生物兵器を駆使した戦争や多数の住民に対する生物兵器の使用、ならびに、非常に稀な生物兵器を作り出そうとする欲求に関しては、米国政府や軍産複合体の歴史をみると、これらの超強力な組織は無辜の市民に対しては何の思いやりも持たない死の提供者となっていることが分かる。人工的に作り出されたウィルスは戦争のためであり、経済を破壊し、飢餓または大量死をもたらす。何れであってもこれはわれわれの間に見られる極めて邪悪な行為である。このレベルで行われる破壊行為は権力を持った者たちに委ねられる。例えば、大統領は何百万人もの市民を消し去る命令を出すことができる。彼は自分がその原因となり、長期化させた問題を制御する能力には欠けているが故に、犠牲者たちに罪を被せようとする。
現代の戦争は無辜の市民にとっては過去の戦争による流血沙汰に比べると遥かに残虐であり、厳しい拷問と化し、より大きな苦痛を与え、特に子供たちにはより多くの危害を与えるなんていったい誰が想像することができたであろうか?
塹壕の中で闘い、死んでいった何百万人もの兵士たち、原爆で破壊された都市、国中を破壊された国家、専制的な、あるいは、選挙で選出された「指導者」をなだめるために故意に飢餓状態に追い込まれた何百万人もの人たちの記憶。かって私は核戦争は、誰もが知っているように、生命の終わりを告げるものと考えていたが、現代的な戦争と科学技術のことを思うと、今や、秘密の戦争行為のために毒物が次々と放出されていることから、私は制御の枠外に置かれた、死をもたらすウィルスが今や世界中の人々を食い潰してしまうかも知れないと考えるようになった。この狂気には終わりがない。同種の生物兵器による報復攻撃が行われると、ウィルスはまさに世界中に広がる。すべてが人間が作り出したものである。
2019年の新型コロナウィルス(2019-nCoV)は明らかにラボで作り出された一連のウィルスのひとつであって、この時点ではほとんど選択的にと言ってもいいような様相で、いや、むしろ、確実にそうだと言えるような様相で中国人を選択的に襲っている。これは、一見したところ、本当の起源はいったい何処にあるのかという疑問を、まさに水門を一気に開くかのごとく、呼び起こすことになった。このウィルスは以前SARSやMERSが現れたのと同じような独特の特徴を備えており、今までに同定されたことはない遺伝子、つまり、動物や人間がかって曝されたことのない遺伝子を持っている。これはわれわれの誰にとっても大問題だ。何故ならば、もしも、このウィルスが人工的に作り出されたものであるならば、このウィルスはまさに生物兵器として作られたと言えるからだ。いったい誰がこのウィルスを中国で放出したのだろうか?このウィルスは中国で作り出され、「何らかの間違いで」世間へ放出されたという筋書は可能ではあるが、いかなるレベルにおいても信用できるようには聞こえて来ない。
中国政府が中国人を集中的に襲うウィルスを作り出し、それを自国内で放出したなんていったい誰が信じるだろうか?
興味深いことには、過去において米国の大学やNGOは非合法的な生物学的実験を行うために中国へ出かけた。これは中国政府にとってはとんでもないことであったので、結果的にはこれらの連中は強制的に退去させられた。このスキャンダルでは中心的な当事者であるハーバード大学は何十万人もの中国人のDNAサンプルを盗み、それらのサンプルを持って中国を去り、米国で非合法的な研究を継続した。彼らが行った会話については完全に異なった方向に歪曲する米国の軍部が当時の中国における研究を開始したものと考えられる。これは疑惑どころの話ではなく、それ以上のものだ。
グローバル・リサーチにおけるこの記事によると、米国は少なくとも1940年代の当初から大規模な生物兵器プログラムを持っていたが、1860年代からさまざまな国に対して有毒物質を使用して来た。
犯罪的な生物兵器の研究や製造に関与する政府やそのパートナーによって如何なるプロパガンダが広められようとも、これはもはや秘密ではない。
カウンター・パンチ(訳注:「カウンター・パンチ」ではなく、「グローバル・リサーチ」ではないか)のこの記事によると、1999年当時、米国政府はフィリピンやプエルトリコ、ベトナム、中国、北朝鮮、ラオス、カンボジア、キューバ、ハイチのボートピープル、ならびに、われわれの隣人であるカナダにも化学・生物兵器を(CBW)を配備した。もちろん、米国市民は何度もギニアピッグとして活用されており、政府によって有毒な細菌に曝され、致死的な化学物質に曝されて来た。
米国は、イラクやシリアで起こったように、代理戦争の遂行者を使うことが良く知られていることからも、これは氷山の一角に過ぎないということを留意していただきたい。1999年以降、数種類の異なるウィルスによる感染が流行しているが、現在中国を襲っている新型コロナウィルスも含めて、それらのほとんどは人工的に作られたウィルスである。
特定の人種に焦点を合わせた生物兵器の研究開発については多くの証拠がある。これは極めて深刻な問題だ。
ポストモダンなマルクス主義者によるばかばかしい人種差別の議論を受けて、誰もがこれは大手メデイアがニュースとして取り上げると思うであろうし、これらの残忍で人種差別的な毒物に関与する連中は誰であっても、どんなレベルであっても追放すべきだと思うであろう。しかしながら、そのようなことは何も起こってはいない。何故だろうか?それは政府による隠ぺい、あらゆるレベルで見られる偽善行為、および、左翼に傾倒した目標、等を含めて、実に明白な理由があるからだと私は思う。政府の資金を得て行われている人種差別的な科学を暴露したとしても、何の利益も得ることはないだろう。
生物兵器やウィルスを開発し、生産しているのは米国だけに限られている訳ではなく、世界の多くの先進諸国も行っていると私は言いたい。しかし、戦争と殺戮の分野ではどの場合でもそうであるように、生物・化学兵器を駆使してある国家の国民全体を抹殺したいという非人間的な渇望においても米国は世界で指折りの地位を保っている。何故ならば、これらの兵器は極端に危険であり、制御することが著しく困難であって、無防備に拡散し、特定の国の住民が受けるリスクだけではなく世界中の市民が受けるリスクは計り知れない。米国が作り出した致死的なウィルスが他国に対して使用され、そのことが確認された場合を考えていただきたい。そして、報復措置としてその国が、あるいは、他の国が米国に対してもうひとつの致死的な生物兵器で反撃すると決めた場合を考えて貰いたい。これはいったい何処で終わりとなるのであろうか?このようなシナリオではいったい何億人が犠牲とならなければならないのだろうか?
これらが物語っている事柄はすべてがひとつの事実を指摘している。つまり、今までに知られている中でももっとも毒性が強く、もっとも致死的なウィルスが世界中の研究所で作り出されているのだ。たとえば、米国ではメリーランド州のフォート・ディートリック研究所、アーカンソー州のパイン・ブラッフ・アーセナル研究所、ミシシッピ州のホーン・アイランド研究所、ユタ州のダグウェイ・プル―ヴィング・グラウンド研究所、インディアナ州のヴィーゴ・オーディナンス・プラント研究所、他が挙げられる。政府と製薬業界との間のファシスト的な癒着を考えてみて欲しい。世界中に配置された米軍基地を考えてみて欲しい。これは疾病を治療したり、ワクチンを開発するためのものではなく、たったひとつの目的のために存在する。つまり、大量虐殺を行う生物兵器による戦争のためである。したがって、このような現実がもたらす事柄には良いことなんて何もない。
一度に何百万人もの市民に病気を引き起こし、彼らを殺害する生物兵器を開発しようとする原動力は茶番などではなく、邪悪さえをも凌ぐものだ。この権力はごく少数の者に握られているが、この狂気の沙汰によって潜在的に犠牲者となるのは地球上の人類のすべてだ。このようなレベルに差し迫った狂気の沙汰はどうして継続的に存在することが可能なのであろうか?如何なる課題であっても一般大衆を団結させることが可能であるとすれば、生物兵器や細菌戦争に参画し、特定の民族を殺害し、世界中に疾病を引き起こし、死をもたらす可能性を持ったウィルスを作り出す政府は多くの市民を反政府の立場で団結させるに違いない。最初のステップは、政府は、特に、その可能性がもっとも高い米国政府は特定の国に危害を与えるためにこれらのウィルスを故意にばら撒いているということを暴露することだ。それが証明された暁には誰にとっても信じられないようなリスクが理解され、人々は自分たちを分断している諸々の理由を脇に置いて、一緒になって立ち上がり、この人類に対する脅かしを押し止めようとするであろう。
「平和省の膨大な数に上る研究所や実験場では専門家チームが新しく、かつ、より以上に致死的な毒ガス、あるいは、大陸全体の植物を破壊することが可能な程度に大量に製造できるような毒物を求めて、根気強く研究を続けている。あるいは、可能な抗体のすべてに対して免疫性を付与された細菌を探索している。」 ー ジョージ・オーウェルの「1984年」から
追記:こちら、こちら、こちら、こちら、こちら、そして、こちら。
著者のプロフィール:ゲイリー・D・バーネットは投資の専門家であったが、今はモンタナ州のルイスタウンに住み、執筆をしている。
<引用終了>
これで全文の仮訳が終了した。
結局、この記事は武漢で起こった新型コロナウィルスの大流行は米国起源のウィルスで起こったとは断定していない。しかしながら、その可能性を示す現実世界の諸々の状況を詳細に述べている。
とは言え、著者は「1999年以降、数種類の異なるウィルスによる出来事が起こっているが、現在中国を襲っているコロナウィルスも含めて、それらのほとんどは人工的に作られたウィルスである」とかなり断定的な語調で述べている。問題は人工的に作ったのは中国なのか、それとも、米国なのかという議論に至るが、その答えは現時点では確定されてはいない。
私が一番面白いと思った部分は次の記述だ:
興味深いことには、過去において米国の大学やNGOは非合法的な生物学的実験を行うために中国へ出かけた。これは中国政府にとってはとんでもないことであったので、結果的にはこれらの連中は強制的に退去させられた。このスキャンダルでは中心的な当事者であるハーバード大学は何十万人もの中国人のDNAサンプルを盗み、それらのサンプルを持って中国を去り、米国で非合法的な研究を継続した。彼らが行った会話については完全に異なった方向に歪曲する米国の軍部が当時の中国における研究を開始したものと考えられる。これは疑惑どころの話ではなく、それ以上のものだ。
ハーバード大学の研究者が何十万人もの中国人のDNAサンプルを盗んだという。そして、それを持ち帰って、米国で非合法的な研究を継続した。いったいこれは何が目的だったのか?誰が研究資金を提供したのか?何かが透けて見えて来るような気がする。
実は、これと同じような出来事がロシアでも起こった。1年ほど前だっただろうか。あるいは、2年前だったかも知れない。ロシア人のDNA情報を集めている米国人がロシアで発見され、当人は国外へ退去させられたとの報道があった。民族特有のDNA情報を集めるというこれら二つの事例は、好むと好まざるとにかかわらず、中国人やロシア人を標的にした生物兵器の開発を連想させる。そうではないとしたら、他にはいったいどんな目的があるのだろうか?不幸なことには、われわれが今住んでいる世界は邪悪さをますます増加させている。
参照:
注1:The
U.S. is the World Leader of Bio-Weapons Research, Production, and Use
Against Mankind: By Gary D. Barnett, Information Clearing House,
Feb/22/2020
前便に投稿しました登録読者のИсао Симомураです.ユジノサハリンスク(おそらく他の地でも)では,大統領への信頼には大きいものがあります.健康で狩猟釣り射撃乗馬格技に優れ,治安機関出身であるという点も見逃せません.この度のウイルス禍に対しての即決強制性にはロシア人は敏感に反応しています.マスクにはあまり防御力を持っておらず,昨日辺りからやっと薬局での高性能マスクが品切れになったということです.買占めなども全くなく,インフレの所為で多少高くなりましたが,クリミヤ産の四星コニャック500ミリリットルも1200で楽しめます.生海栗は一パック600円ほどで,玉葱との塩とじで最高の味を楽しめます.私にアパートを提供している先住民族の女性は,このビジネスで一日4000円を稼ぎます.一月12万円は大金であり,預金しているそうです.ルーブル(この名称は金を小分けする意味の動詞рубитьルビーチの分詞形に由来します)での金利は4%だそうで,クレディットで借りると8~12%ということです.8%は住宅購入資金,14%は乗用車の購入資金に対する貸付金利です.外貨預金の金利は安く2%です.日本の四十年前の金利と同じ水準ではないでしょうか.当時私は国家公務員でしたが,毎年インフレ補正のための昇給がありました.三十過ぎで年収500万円,五十歳直前で一千万円ほどでなかったでしょうか.「生温い」制度と揶揄されましたが,生温いことのどこが悪いのでしょう.ロシアは順調に発展しています.
返信削除シモムラ様
返信削除コメントを有難うございます。
ロシア人の政府に対する信頼感、特に、大統領に対する信頼は実に堅いようですね。
偶々、昨日の記事ですがモスクワに駐在するBrian McDonald記者が「Washington Post breaks ranks with other US & UK media, ADMITS polls show Crimeans prefer to be part of Russia」と題する記事で西の端に位置するクリミアでの世論調査の結果を報じています。12月の世論調査で住人の82パーセントがロシアに帰属したいとの回答で、2014年当時に熱狂的にロシアへの帰属に投票をした時と変わってはいないとのこと。シモムラ様がユジノサハリンスクの街角で実感される住民の信頼感もこれと大差がないようですね。もちろん、この状況はその間にあるモスクワやエカテリンブルグでもまったく同様だろうなと想像しています。ロシア政府は借金もなく、金を大量に備蓄し、食料やエネルギーを輸出。最近の原油安をも乗り越える体質、つまり、経済構造がますます強化されていると聞きます。こういう成果をもたらした大統領ですから信認が厚いのは当前かなとも言えると思います。
毎日をお健やかに。
Исао Симомураです.今朝のニュースに,札幌からユジノサハリンスクに戻った乗客(男女人数不明)がコロナウイルスに感染した疑いをもたれ,ホムトヴォ空港から直接軍管理下の施設に移され,そこで二週間の検疫隔離におかれた,というものがあります.サハリン州政府は千島列島も管轄し,本島も列島も厳重な監視下においているようです.
返信削除シモムラ様
返信削除新型コロナウィルスに対するロシアの水際作戦は徹底しているようですね。日本では北海道が感染がもっとも広まった地域でもあり、札幌からの乗客は完全にマークされているということですよね。最近は汚染地域から入国した人たちに対しては症状のあるなしにかかわらず2週間の隔離措置を取る国があります。多分、受け入れ国にとってはこの手法がもっとも確実だということだと思います。
いい一日を!
今朝のサハリンのニュースに,手製の爆弾を製造した未成年者男性が治安部隊によって逮捕されたという,怖いニュースと,島民がコロナウイルス検出迅速検査を受けることが可能となり,昨日一日で109人が受診したという,嬉しいものがありました.検査は予備的なものであり,結果は二三日後に判明とあります.
返信削除シモムラ様
返信削除サハリンのニュースを有難うございます。人間社会はどこも悲喜こもごもですよね。でも、医療態勢が十分に整っている点、素晴らしいと思います。米国ではニューヨークがコロナウィルス感染の新たな中心地になったと報道されていますが、ニューヨークの住民よりもサハリンの住民の方が近代医学の恩恵をより多く受けているような感じ。
ところで、宗谷海峡はまだ凍ったままですか?流氷が流れ出すのはまだまだ先ですか?
サハリン続報 軍施設に隔離された,札幌訪問のお二人は,検査の結果が陰性であると判定され,”放免”されたとのこと.3月31日に,ユジノサハリンスク在住の日本人と外国人の成田への移送と,成田からロシア人を帰還させるための,オーロラ航空定期便を時刻表の訂正無しで運航させることが決定された.
返信削除宗谷海峡は凍結することはありません.ただアムール河河口で形成された流氷が流れることはあります.戦前の稚樺航路で運用された定期船は砕氷能力を持たされていたようです.凍結するのは韃靼海峡(間宮海峡)の狭窄部4kmの水路で,大陸側ラザレフと島側ポギピの間にあります.厳冬期ここを自動車が往来します.これより南の水路は開明であり,大陸側ワニノ港と島側ホルムスク(旧称眞岡)港間を定期船が運航しております.二年前,ヤクーツクから日本製大型四駆を駆し,海峡の凍結道路を経て,ユジノサハリンスクの森林漁業監視事務所までやって来られたヤクート人と逢ったことがあります.GPSがあるので安全に走ることができるとのこと.ロシアでは万事規模が違います.心の大きさでもそうですよ.
シモムラ様
返信削除詳しいサハリン情報を有難うございます。「ロシアでは万事規模が違います。心の大きさでもそうですよ」との感慨、まったくその通りです。私自身も感じておりました。
ウクライナで一冬を過ごした際にドニエプル川が結氷して軽トラックで氷上を渡っているのを見たことがあります。ああいった風景はまさにロシア的ですね。また、独ソ戦の最中、レニングラードがナチスドイツ軍によって900日間包囲された時、結氷した湖面に鉄道を敷いて外部からの補給を確保したとのこと。スケールがまったく違います。
こういった風土が今のロシア人気質を形作ったのでしょうね。ソルジェニーツインの小説には賛否両論がありますが、典型的なロシア魂が描かれているように感じます。