英製薬大手のアストラゼネカ社はオックフォード大学と協力して新型コロナワクチンの開発に成功し、政府認可の第1号となった。これはチンパンジーの風邪ウィルスであるアデノウィルスを用いている。一方、ロシアが開発したスプートニクVはヒトの風邪ウィルスであるアでにウィルスを使用しているので、これら2種のワクチンは開発の戦略が互いにかなり近縁であると言えそうだ。
この9月には臨床試験のボランティアの一人に重篤な副作用が確認されたが、同社はその後臨床試験を再開した。そして、アストラゼネカ社のワクチンは英国政府から承認を受けた。だが、この原稿の作成時点では、米FDAからの緊急使用許可待ちである。
ロンドンでは新型コロナの感染防止策としての都市閉鎖や新型コロナワクチンに対して反対するデモが起こった。このデモ騒ぎで11月28日には150人以上が逮捕されたと報じられている。逮捕の理由は規制策(マスクの着用や周囲の人との距離を保つこと、等)を遵守しなかったことや警察の指示に従わなかったこと(要するに、デモを継続したこと)、等。思うに、このデモの根底には都市閉鎖が市民生活を破壊し、市民のやり切れない不満は募る一方であったと言えるのではないか。残念なことには、英国政府に対する信頼感は低下するばかりである。
さらには、英国ではワクチン接種についてオンライン上で反対を唱えることは違法にしようという動きさえもが出て来ているそうだ。これは労働党からの提案であるらしい。そこまで行くと、何が何でも力ずくでワクチン接種を実行しようと言わんばかりに見える。しかし、そんなことをすれば混乱は今以上に激化するに違いない。政府はさらに信頼感を失い、「以前の生活に戻る」という努力なとんでもない大失敗に終わりかねない。
ここに、「新型コロナワクチンの開発レースで勝ったと英国政府が自慢するも、世界で最初という主張に一般大衆がうんざりするならば大流行に対する戦略は台無しとなりかねない」と題された記事がある(注1)。
本日はこの記事を仮訳し、世界的に極めて今日的なテーマを読者の皆さんと共有したいと思う。皆さんはどのようにお思いだろうか。
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自分自身をコントロールすることができず、英国の政治家たちは歴史上かってなかったような迅速さで新型コロナ用のワクチンを開発し、それを承認することに成功したとして自画自賛している。しかしながら、専門家に言わせると、人口の85%がワクチンの接種を受けるよう説得することは想像以上に困難な仕事である。
ファイザーやビオンテック、アストラゼネカ、モデルナおよびオックスフォード大学の開発研究者たちにとってはワクチンの開発レースにおいて自分たちが何処に位置しているのかを正確に見定めることは極めて難しいことではあるが、全世界が新型コロナウィルスによってがっちりと捕らえられてからというもの、政治家たちにとってはこの点こそがわれわれに賛同して貰いたい最大の課題のようだ。
だが、何かが欠けている。それはワクチン戦争はふたつの戦線において進行しているということを理解することだ。一つ目は本来の仕事を立派に果たしてくれるワクチンを開発すること。そして、二つ目は国民にそのワクチンを接種する気にさせること。一つ目の問題を解決したとは言え、二番目の問題はこれから登らなければならない高山が目に前に突然現れ、その威容に圧倒されているかのような状況である。
RT.COMからの県連記事:‘World-beating jingoism’: Gavin Williamson sparks Twitter fury by calling UK ‘much better’ than US & EU due to Pfizer jab approval
著名な米国の免疫学の専門家であるアンソニー・ファウチ博士はEU勢に加わって、「ファイザー・ビオンテック連合のワクチンのためにわれわれが英製薬会社が英国の医薬品・医療製品規制庁から勝ち取ったスピードと同じような迅速さで登録を完了したとしたら、(米国の)一般消費者はワクチン接種を受けることを思いとどまろうとするかも知れない」と仄めかした。
「あまりにも急速に事を進め、余りにも表面的に実行するならば、人々はワクチン接種を受けたいとは思わないだろう」と彼は述べているのである。そのような状況は大失敗を招きかねない。
あらゆる点において、特効薬を開発する筋書きはそもそもが何らかのレースであった。その筋書きにおいては勝者や敗者はウィルスとかワクチンではなく、この競争で一位を勝ち取った国の政治家たちであって、彼らは得意げに吹聴する権利を勝ち取るのである。
これはある意味でウィルスに対するレースであり、国民の間に感染が広がることを食い止めるためのレースである。とは言え、解決策を求めて日夜仕事を続ける科学者らは世界でも僅かな人たちだけが理解することが可能な生物学やウィルス学上の専門知識を必要とし、彼らは国家間の競争に自分たちが参画しているなんて決して考えるべきではない。これはオリンピックではなく、科学なのだから。
しかしながら、このような思考は英国の政治家には通用しない。彼らはすっかり解き放たれて、テレビではワクチンを誇示し、ツイッターでも自慢し、英国は「レースで一着になった」と主張する始末である。
RT.COMからの関連記事:‘The day UK led humanity’s charge against Covid’: Tory MP Sharma mocked for over-the-top cheer as London approves foreign vaccine
ボリス・ジョンソン英首相はこのワクチンの「生物学的な柔術」が来春までにコロナウィルスを駆逐することを意味すると公言し、口火を切ったのである。
ガヴィン・ウィリアムソン教育相は次のように言った。「われわれは医療分野では明らかに最高レベルの当局を有している。フランスよりも、ベルギーよりも、米国よりも遥かに立派だ。我が国は何処と比べても遥かに立派なのだ。」
古参の議員であるジェイコブ・リース・モッグは議会でこう言った。「われわれの当局が一番乗りを果たしたことについて英国は誇りに思うべきだ。EUの規制当局はいささか軽蔑した態度をとっており、彼らはわれわれが一番乗りをしないようにと望んでいたに違いない。ドイツやフランスならびに他のヨーロッパ諸国はこのような成功を達成することはできなかった。」
英国のビジネス・企業および規制改革を担当する大臣を務めるアロック・シャーマは涙で目をかすませながらこう主張した。「今後何年にもわたって、われわれは今日という日を当感染症に対する人類の取り組みにおいて英国が大きく貢献した日として記憶することであろう。」
ところが、好戦的な愛国主義を発揮してこれらの政治家のすべてを出し抜いたのは保健大臣のマット・ハンコックであった。彼はテレビでワクチン接種の様子を放映すると言った。
駐英ドイツ大使は格別な好印象を抱いたというわけではない。彼はこうツイートした。「これは国際的な取り組みであって、その成功のためには非常に重要なステップであるということを理解することはそれほど難しいことなのであろうか?」 ことによったらそうかもね、大使閣下。でも、連中は我が国の指導者なんだ!
EUはお互いに歩調の合った展開を求めており、むしろ防御的な捉え方をしている。これはワクチンそのものについてではなく、ワクチンが英国で承認された際のあのせっかち振りについてのことだ。
恐らく、彼らは正しい。ひとつだけの国を取り上げ、そして、このウィルスはひとつの場所から始まった事実を考慮するならば、ファウチ博士が述べた接種に関する忠告は留意すべきであろう。大流行をストップさせるには、4人に3人の割合でワクチンを接種しなければならないと彼は考えている。接種率が85%にもなれば、彼は大喜びであろう。
先月米国で発表されたギャロップの世論調査によると、接種を受けたい人たちの割合はたった58%であった。
私としては、その機会がありさえすれば早々に接種を受けようと思うが、誰もがそう思っているわけではないことは十分に承知している。彼らの考えを変えることは難しい。もしもわれわれの指導者がこの難問をうまくさばくことができないならば、われわれは大問題を抱え込むことになろう。
恐らく、この点こそが指導者らが最近直面している最大の難題なのだ。これは都市閉鎖や交通標識システム、あるいは、財務省の金庫を空っぽにする創造的な手口のことではなく、単純であるかも知れないが、非常に曖昧模糊としたキャンペーンなのである。彼らは、一旦ワクチンの開発が終わった暁には市民がそのワクチンを接種するための登録を行い、誰もがそうすることが最良の選択肢であると思うように十分に説得しなければならない。そうしてこそ始めて国民の生命を救うことになるのだ。
RT.COMからの関連記事:UK wants to use literal army to fight ‘anti-vaccine propaganda’ online. Are we in a budding totalitarian state?
ところが、それに代わって、胸を叩いて自慢話をする政治家たちは多くの市民が彼らをどう見ているのかに関しては何も分ってはいないことにわれわれは驚かされている。その上、われわれはその事実に耐え忍ばなければならない。大規模なワクチン接種の実施について信頼感を醸成しなければならないことから、彼らは勝ち誇った態度を何とか売り込もうとしている。外国のトップの専門家の助言さえも借りて、そうしようとしている。ことによったら、うまく行くかも知れないと思って・・・。
彼らは何らかの形でこれに取り掛かるようだ。ところが、何と逆方向ではないか。われわれ一般市民が支払わなければならない最悪のツケは避けることができた筈の死者をたくさん出してしまうことだ。
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注:この記事に表明されている主張や見解、意見は全面的に著者のものであって、必ずしもRTの見解や意見ではありません。
著者のプロフィール:ダミアン・ウィルソンは英国のジャーナリストで、ロンドンのフリート街(英国の新聞界)で編集者の仕事に従事して来た。また、金融業界のコンサルタントでもあり、英国およびEUの政治的コミュニケーションに関する特別顧問も務めている。
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これで全文の仮訳が終了した。
英国人特有の皮肉めいた言い回しがあちこちに見られるが、著者が言わんとしている趣旨はもちろん明白である。
一般大衆の信頼感を勝ち取ることはワクチンを集団接種する上で基本的にもっとも重要なことであろう。これは確かだ。新型コロナにおいてはこのワクチン開発が大急ぎで行われた事実が誰の目にも明白であるだけに、今後安全性が十分に説明されない限りは4人中3人に接種を行うことは非常に困難なものとなろう。薬品大手が金儲けのためにゴリ押しをしているとの印象を一般大衆にすでに植え付けてしまった今、もしも期待されている透明性を十分に維持することができないならば、集団接種は大失敗に終わるかも知れない。そのような最悪の展開を回避するためにも、ワクチンを供給する側はその有効性と安全性に関する詳細なデータを十二分に開示し、根気よく説明を続けなければならない。そもそも、すでに1年間続いている新型コロナの大流行は今でさえも不透明な部分が少なからずあって、説明不足のままに放置されているのが現状である。
ワクチン開発とその集団接種に関して歴史的に見ると、負の遺産が生じた事例は決して稀ではない。たとえば、10月7日に掲載した「ビル・ゲイツのワクチンがアフリカでポリオを広げている」と題した投稿は貴重な事例を伝えている。アフリカでは自然ポリオの発症例に比して、ワクチンに誘発された人工的なポリオが数多く報告されている。また、米国はアフリカ諸国をモルモット代わりに使っていると指摘する深刻な非難もある。
戦前ならびに戦後、米国ではポリオが集団発生した。これには殺虫剤であるヒ酸鉛やDDTによる食品の汚染が絡んでいたと報じられている。ポリオウィルスと人為的な化学物質との共同作用が疑われているのである。(注: 「ポリオ騒動 アメリカ」と題されたpdfファイルには詳細な情報が満載されtいます。興味がありましたら、検索してみてください。)
農薬とウィルスとの共同作用によってポリオの集団発生が起こったとする報告は環境が人工的な化学物質で汚染され、汚染の程度が悪化するばかりの環境に住んでいる21世紀のわれわれにとっては決して無視できない。因みに、遺伝子組み換え作物用の除草剤として用いられているラウンドアップによる環境汚染は環境ホルモンとして人体に影響し、不妊化の原因物質として疑われている。
話を元へ戻そう。今回の新型コロナの大流行においては大手メディアはその恐ろしさを喧伝して来た。しかしながら、一部の専門家は実態以上に騒ぎ過ぎであると指摘している。この一年間続いた大騒ぎは実際には製薬大手がワクチンを開発し、そのワクチンを世界中で集団接種を行わせるための前奏曲であったに過ぎないとすれば、まさに何をかいわんやである。引用記事の著者が結言として「われわれ一般市民が支払わなければならない最後のツケは避けることができた筈の死者をたくさん出してしまうことだ」と述べているが、この指摘は極めて重い。
その一方で、引用記事で指摘されている主張が重要であることについてはまったく異論はないのだが、冷静に考えてみると、逆説的に聞こえるかも知れないが、総括的な結論を今導くことは控えなければならないのではないか。
ファイザー社のワクチンの場合、何と言っても、彼らが開発したワクチンはmRNAを使ったものであって、ワクチン開発では今まで使われたことがないまったく新種のワクチンである。つまり、現時点では長期的な影響は何も分かってはいないワクチンなのである。人類は自然をあなどって、自然に挑戦して来たが、多くの大失敗も仕出かして来た。そんな失敗を繰り返してはならない。そのことを考えると、風邪ウィルス由来のワクチンであろうと、mRNAを使ったワクチンであろうと、新ワクチンに対する懸念は高まりこそすれ、決して和らぐことはない。新型ワクチンの有効性と安全性について最終的な結論を出せるのは来年か、それとも再来年か?あるいは、もっと先のことになるのだろうか?
参照:
注1:UK boast of winning ‘race’ to greenlight Covid-19 vaccine jeopardises pandemic strategy if public is put off by world-first claims: By Damian Wilson, RT, Dec/03/2020, https://on.rt.com/awgc
登録読者のシモムラです.狂犬病ワクチンのことで投稿させてください.1975年の秋,イルクーツクで朝鮮人夫婦―細君はインツーリスト,夫君は航空機製作所の設計士というエリート―と友人となり,お二人の住むコムナルカという共同住宅に招待を受けました.風呂,台所,手洗いは廊下の共用スペースにあります.20㎡ほどの部屋に,ヤクーツク出身のロシア人女学生と三人のお暮しでした.私は東京では六畳一間に流しがついただけの劣悪な住処だったので,夫婦が狭いのだがと嘆いたとき,自分の事情を話し慰めてあげたことを覚えております.帰り際中庭で仔犬に左脚の脹脛を噛まれたのです.ヤクーツク出身のガーリャが仔犬を抑え,二人に命令しました.「すぐに傷口を石鹸と水で丁寧に洗い流し,この日本人を近くのメドプンクトという診療所に運ぶこと.この動物は獣医師の診察を受けさせること…」等をてきぱきと指示.すぐに暗緑色の軍の救急車が到着,小生と女性二人を治療所に連れていってくださった.ヤクーツクで生まれ育ったガーリャは,ヤクーツクには馬が多く,馬糞に潜む破傷風菌の芽胞が市中を舞い―ヤクーツク市内の夏は茶色の埃がもんもんとしていますよ―,それにより破傷風が多発する土地であること,キツネ媒介による狂犬病も年少なからず起こること,学校ではこの二種類の危険な病気の予防が特に教えられること,等を救急車の中で衛生員に語っていました.診察した医師は,小生の場合傷が脳より遠隔の脚部であり,そこの神経からウイルスが脊髄神経に侵入し,更に脳までのぼってゆき,唾液分泌を支配する神経結節に到達した時点で,唾液の中にウイルスが出てき,脳内で爆発的に増大し,狂犬病特有の症状が発現すること,そうなったならば救命の方法が無いこと,等を説明してくれました.恐怖に陥ったのを思い出します.血液中にも尿中にもウイルスは存在しない.もしも犬の唾液にウイルスがあったならば,今日にも明日にも症状が現れるのであり,その時点で私が曝露後のワクチンを接種しても,ワクチンの成分の方がウイルスの侵入上昇速度をはるかに上回る速度で脳内に入ること,よって獣医師が仔犬に発症を確認してからでも,私へのワクチン接種は遅くはない.このワクチンは重大な副作用を引き起こすことが分かっており,安全のためにこうした手順が採られるのだ….と丁寧に発症機序まで解説してくれました.(副作用は日本語ではコルサコフ氏病というのだそうです)一方,外科の治療所の医師はガーリャの話を聞き,私にあなたは幸運な日本人だと言いましたね.あなたの場合は狂犬病よりも,芽胞から罹患する破傷風が怖いので,その対応として背中に(曝露後)のワクチンを注射しますといい,小生は左肩甲骨の下縁にかなり痛い注射をうたれました.教員となり,教え子をたびたびロシアに連れてゆきましたが,事前のブリーフイングでこのエピソードを必ず紹介し,その結果皆さんは十分な予防意識をたかめ,まったく事故はおこりませんでした.三十年ほど前にポーランドに移住しましたが,その年田舎町を広報車が周りPAをしておりました.家内に訊いたところ,子供が犬に噛まれたが,その犬が不明であり,情報を寄せて欲しいというものでした.曝露後ワクチンの注射は大変痛く,副作用も怖いものだ,というあのガーリャの説明がよみがえってきました.最新の同ワクチンは副作用も大変すくないそうです.ルイパスツールの非凡な才能により,十九世紀の末に手仕事で作り出された狂犬病ワクチンは偉大な仕事をしましたね.
返信削除Йоттян再投稿をおゆるしください.狂犬病ウイルスは元々は蝙蝠を宿主とするウイルスなのだそうです.犬猫だけでなく,蝙蝠も危ないらしい.
返信削除シモムラさま
削除コメントをお寄せいただき、有難うございます。
私も子犬に左足の脹脛を噛まれて、破傷風と狂犬病の注射をしたことがあります。それはブカレストへやって来た翌年、つまり、9年前だったかと思います。日本人学校を訪れた際、向かい側の民家から子犬がえらく吠えていることに気が付いていましたが、学校の入り口のドアを開けて貰うためにインターフォンでやり取りしている瞬間のことでした。後ろから噛まれてしまったのです。ズボンの上からでしたし、大した痛みも感じなかったのですが、念のためにその民家の人にこの子犬は狂犬病の予防接種をしているのかと尋ねても、お隣の犬であるとのことで、何も分からないようでした。その日帰宅してから、噛まれた場所を見て、内科医である家内が「血がにじんでいるから、狂犬病の注射をした方がいい」というのです。その日のうちに近くの病院を訪れ、破傷風も含めて注射をしてもらった次第。その際に医者は子犬が狂犬病に感染しているかどうかを調べることができるとも言っていましたが、それは時間がかかることもあって、その選択肢は棄却。厳密に言えば、その必要があったのかどうかは必ずしも定かではありませんでしたが、安全策としてのこの治療は病院へ2回通って、無事に終了。この話は実際に様子を見ていた警備員から日本人学校にも伝わり、その後は先生方も子供たちにトラブルが起こらないようにと特別の注意を喚起していました。
ところで、当時のブカレストには野犬が多く、通りには何頭もの犬がたむろしていることが目撃され、あまり近ずかないようにして通りを歩いていたものです。そんな状況でした。いわゆる狂犬病らしい犬を私は見たことはありませんでしたが、その後、野犬の駆除が実施されて、何年も前から野犬の姿はほとんど見かけません。