2020年12月3日木曜日

PCR検査はその目的を達成してはいないと裁定。主要メディアはこれにどう対応するのか。彼らはこの裁定を無視

 

PCR検査は全世界で新型コロナ感染の有無を検査するために使用されている。しかしながら、この検査法の精度については異論も多くある。しかしながら、その答えはまだ成されてはいない。

ここに「PCR検査はその目的を達成してはいないと裁定。主要メディアはこれにどう対応するのか。彼らはこの裁定を無視」と題した最近の記事がある(注1)。

メディアは裁判所の裁定をどうして無視しようとするするのだろうか?常識的に考えると、主要メディアには一般大衆とは利益が相反する何らかの理由があるからだと推察される。メディアがとる行動について私が理解している限りでは、メディアが何かに関して否定的な立ち位置を示したい場合、その反応の仕方には二種類ある。ひとつはむきになって相手に反論するパターンで、自分たちの言い分が正しいことをどこまでもゴリ押しする。もうひとつは相手の説には反論せずに無視し続けるパターンであって、世間が忘れるまで待つ。ここに引用する記事は後者のパターンだ。言うまでもなく、もっとも重要な点はメディアはどうしてそういった行動をとるのか、その動機は何かという点だ。

本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有しようと思う。

***

4人のドイツ人行楽客の一人が新型コロナウィルスへ感染していると断定され、ポルトガルで非合法的に隔離された。だが、彼らは広く使用されているPCR検査は最高で97%は信頼できないと主張して、裁判で勝利したのである。

今月の始めの頃、ポルトガルの裁判官らは4人の行楽客を強制隔離したことは合法的ではないとする下級裁判所の裁定を支持した。この訴訟では新型コロナ感染の有無を検査するPCR検査には信頼性が欠如しているという本質的な点に焦点が当てられた。

アゾレス地方保健当局の判断に対して4人のドイツ人が申請した人身保護令の訴えに応えて、この裁定は1111日に下された。旅行者らは自分たちが同意もしなかったにもかかわらず非合法的に強制隔離されたと主張し、彼らの主張について好意的な裁定を下した下級裁判所の判断について保健当局は訴えを起こしていた。旅行者たちの一人がPCR検査で陽性となったことから、彼らはこの夏ホテルでの隔離を命令された。他の3人は濃厚接触者と見なされて、同様に隔離されたのである。

擬陽性が起こる可能性が強く、信頼性に欠ける:

リスボン控訴裁判所の裁定は総括的であり、素晴らしい。アゾレス地方保健当局はこれらのドイツ人をホテルに隔離し、この行為はポルトガルの法律と国際法に違反していると断定した。また、判事らは医師だけが病気を患っている者を「診断する」ことができると言い、これらの旅行者は医師の診断を受けてはいなかったという事実について批判的であった。

関連記事:Immunity for YEARS or DECADES: Covid resistance may last much longer than previously thought, says new research

彼らは新型コロナの感染を評価するために全世界でもっとも多く使用されているPCR検査の信頼性についても酷評した。

34ページに及ぶ本裁定の結論には次の言葉が含まれている:「現行の科学的証拠の観点から言えば、この試験法は陽性であることが新型コロナウィルスによって実際に他人に感染を引き起こすのかどうかを合理的な疑いの余地もなく関係付けることはできない。」

この裁判所の目には検査で陽性と判定されても新型コロナの感染には必ずしも結びつかないということだ。このことに関して重要な点はふたつあると判事らが述べている。「この検査の信頼性は増幅サイクルの回数をいくらとしたかに依存する。そして、検査の信頼性は体内の部位にあるウィルスの量にも依存する。」換言すると、PCR検査には率直に言って不明な点が余りにも多くある。

検査の結果、陽性?その判定が正確である可能性はもっとも酷い場合は3%程度でしかないかも知れない: 

PCR検査の信頼性に関する疑念はこの事例が初めてというわけではない。検査を受けた人たちの検査結果は実際に行われた増幅サイクルの回数、あるいは、「サイクル数の基準値」と大きく関係することに大多数の人たちは気付くことだろう。米国やヨーロッパのラボではほとんどがこの数値を3540としているが、専門家に言わせると、サイクル数が35であっても多すぎ、より妥当なサイクル数は2530サイクルである。(増幅サイクルを繰り返すと、その度にサンプル中のDNAの量が指数的に増加する。)

今年の始め、米国のニューヨーク、ネバダ、マサチューセッツの3州で得られた報告によれば、感染者に発見されたウィルスの量に着目すると陽性と判定された人たちの90%程度は実際には陰性であった。つまり、これらの人たちからはごく少量のウィルスが見い出されただけであった。

ポルトガルの判事たちは9月末にオックスフォード・アカデミックによって出版された「何人かのヨーロッパや世界でも指導的な専門家」が行った研究結果を引用した。その研究報告はサイクル数の基準値が35以上の場合は新型コロナに陽性であると判定された人で実際に感染した人は3%以下であって、「擬陽性の判定を受ける可能性は97%以上となる」。

この案件で判事らがポルトガルで使用されているサイクル数の基準値は不明であることを認めている一方で、彼らはこのことを旅行者の隔離は違法であることの証とした。この裁定が示唆することはPCR検査の結果は信用することができないという点だ。このような不確実性があることから、判事らは検査によって陽性と判定された人物がウィルスの保持者であるのかどうか、さらには、一緒に居た他の旅行者らがウィルスに曝されたのかどうかについて当裁判所が断定することは出来ないと述べた。

関連記事:I’m an epidemiology professor and I have some genuine concerns about the AstraZeneca Covid vaccine. Here’s why…

シー、誰にも喋るな: 

このような画期的で、しかも国際的にも喫緊の重要性をもった裁定が物の見事に無視されていることについて主要メディアを非難しなければならないという現実は極めて悲しいことである。彼らのために(見え透いた)言い訳をしたい場合は、誰かが多分こう言うだろう:「これはポルトガル語で出版されたことから、ほとんどの科学担当の編集者の目には留まらなかった。」しかしながら、この上訴については全文についての英訳が存在し、代替メディアはそれを何とか拾い上げているのである。 

ポルトガルは遥か遠方の国であって、ニュースの取得が困難で、判事らは疑わしい存在であり、不可思議な国家であるというわけではない。この国はEUの西部に位置する国家で、多くの人口を持ち、ヨーロッパの他の多くの国々と同様の法体系を持った国である。また、新型コロナに関して外部から与えられた知識と正面から衝突する唯一の国家であるというわけでもない。たとえば、フィンランドの保健当局は新型コロナについてはできるだけ多くの市民を検査せよというWHOの推奨に異論を唱えている。そうすることは税金の無駄遣いであるとフィンランドは言う。また、東南アジアの貧しい国々は自国の資源には限界があると言って、ワクチンの注文を先延ばししている。

検査は、特にPCR検査は世界中に大混乱をもたらした新型コロナにまつわる規制というトランプカードで作られた家の全体を支える基礎となっているのである。感染者数からは基本再生産数が算出され、これは一人の感染者が新たに何人に感染するかの比率である。この恐ろしい基本再生産数から都市閉鎖や諸々の規制が生まれる。たとえば、英国では来週には「段階的規制」と称される不可解な規制が新たに実施される。

われわれの皆にとっては毎日のように行われる統計数値による攻撃は今や大層身近なものとなったが、時間が経過するとともに、現行の大流行に対するわれわれの反応の基礎には何か根源的なもの、つまり、適切な試験方法が欠如しているのではないかという証拠が表面化し続けている。

注:この記事で表明されている主張や見解、意見は全面的に著者のものであって、必ずしもRTの見解や意見を代表するものではありません。

著者のプロフィール:ピーター・アンドリュウはアイルランド人で、科学の分野で活動するジャーナリスト兼作家であって、ロンドンを本拠としている。彼は生命科学を専門とし、グラスゴー大学から遺伝学の学位を取得している。

***

これで全文の仮訳が終了した。

日本でもこのサイクル数の問題は専門家の間では論議されているものの、政府の公式見解は現状の混乱を解消するまでには至っていないようだ。昨日(122日)、国会ではPCR検査におけるCt値に関して代表質問が行われていた。

私が理解したPCR検査の現状を示すものとしてはYouTubeの「やなチャン!」にて2020101日に掲載された「[宮沢孝幸准教授]PCRの重大問題! どうするCt値? Part2」(https://youtu.be/1C3KoORq8nU)が基礎的な知識を得るのに有用であると思う。これはウィルス学の専門家である京大の宮沢孝幸准教授と「やながせ裕文」参議院議員との対談であって、かなり専門的な面を掘り下げようとしており、PCR検査の問題点を取り上げて詳しく議論している。たとえば、感染を起こす時点はどの辺りかという議論では、Ct値が34以上では感染性がないという。また、ウィルス1個を検出するのには増幅サイクル数として37サイクルが必要となる。さらには、人への感染にはウィルスが集団で作用することが必要であり、たとえば、10万個以上を必要とする。つまり、Ct値が34以上の場合は感染性はないのだ。


Photo-1



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こうしてこの動画から言えることのひとつは、今までのOCR検査では感度を上げ過ぎているので、適切な感度を用いて検査すれば、本ブログでの引用記事が言っているように、陽性と判定された感染者の97%は陰性となるかも知れないのである。では、どうしてそんな意味がない検査の仕方を今まで継続して来たのかという点が次の疑問点となる。早とちりであるかも知れないが、恐らくは、現行の検査法は「作られた新型コロナの大流行」の重要な要素であるに違いない。大流行の恐ろしさを演出するための重要な道具として使われて来たのではないかと疑いたくなる。一般大衆が抱くであろう新型コロナの恐ろしさは現在開発中で最終的な臨床試験の段階にある新型コロナ用ワクチンの将来の展開、つまり、集団接種を受け入れるかどうかに大きな影響を与えることは明白である。つまり、医療業界の権益が絡んでくるのである。

「鳥取砂丘でガラスの破片1個を検出しようとしているのが現在のPCR検査だ」と宮沢准教授がこの動画の中で揶揄している。この言葉は実に意味深である。

今後、このPCR検査の問題点に関する指摘を支える新たな議論や検証、ならびに、それとは真逆にこの議論に反論する新たな意見、等についてもさらに注目をして行きたい。何と言っても、分からない点がまだまだ多い。あるいは、特定のグループやメディアによって故意に混乱させられているのかも知れない。


参照:

1Landmark legal ruling finds that Covid tests are not fit for purpose. So what do the MSM do? They ignore it: By Peter Andrews, RT, Nov/27/2020, https://on.rt.com/avxd




10 件のコメント:

  1. エコナビというサイトにはこうあります:
     場所によって大きな違いがあることがわかります。粒の大きさは千代川河口がもっとも大きく、海岸部→馬の背→砂丘入口と、内陸にいくに従って小さくなります。また、河口や海岸の粒は透明感があり、キラキラと輝いているものが目立ちますが、内陸の粒は透明感を失い、赤茶色っぽくなります。・・・
     
     もしガラス片を内陸部に落とせば見つかる確率が高くなると思います。ただ胃や腸の中には何種類のバイ菌が幾つぐらい存在するのか分かりませんが,幼少の頃より腹痛をよく経験したので,腹痛を起こしたことがないという父親からは「よく手を洗いなさい」と注意を何度も受けたものです。あるTV番組でバイ菌が1万個以上あるなどと言っていました。しかし石鹸を使っていくら洗っても少しはバイ菌が手に残るということも知りました。だから完ぺき主義はよくないと後年思った次第です。 しかし内臓にどんな種類のバイ菌がいくつぐらいあるのかははっきりしないまま今日まで来てしまいました。
     それはさておき,いくらか統計の数字についてではなくて,統計の味方に付いて浅学菲才ながら管見を述べさせていただきますと,コロナ新規感染者数と回復者(recovery)とにいくらか注意を払っておりますが,前者が後者を上回ることもあればその逆もあります。しかし回復したというのはPCR検査ないし抗体検査(よく分かりません)を再検査して発病するほどのコロナ菌をもっていないことが明らかになったので,回復者数に含めたと思うのです。だから希望者には無料でPCR検査をして問題はないわけです。問題があるとすれば,検査技師などの不足を招くことでしょう。しかしちょっと訓練すればできるそうなので全員,PCR検査して問題ないのです。日本の場合は特に第二類指定なのですから。
     
     問題は自粛の強制や強制封じ込め(Lockdown)等でしょう。例えば,外国から帰ってきたとき,2週間の観察期間があることでしょう。PCR検査で陰性なのだから陽性であるはずがないのです。陽性と出た場合は97%の確率で偽陽性なのだから再検査ないし2週間の観察期間が必要でしょう。また外国へ出るとき陰性証明が必要です。ただ小生、「陰性」証明という言葉を知らなかった時でしたが,「PCR検査をしてくれ」と地元の保健所や外務省や大使館に頼みましたが,断られました。例の,熱が37.5度以上が4日間続かなければダメだというのです。熱がないからPCR検査をしてもらえないのです。歌舞伎町へ行ったなどと言えばよかったのですが,そんな知恵もありませんでした。結論から言えば,渡航先が陰性証明を要求しているのに,日本政府はこれを拒絶しているのです。之では外国へ出られません。

     自粛の話にもどりますと,マレーシアの例で説明申し上げれば,3月中旬に強制封じ込め(Lockdown)ところが6月後半になると日本が多くなりました。マレ-シアは新規感染者が10人前後に減ってきました。それが9月になって200人を越え,300人を越え、10月には1000人を越えました。マレ-シアの友人は10人前後が懐かしいと冗談めいたことを言っています。
     マレ-シアは一度6月から強制封じ込め(Lockdown)をしました。9月ごろから解除しました。車運転は1人限定から2人,そして何人乗っても問題なしと徐々に制限を解除しました。ところが10月にある刑務所内で100人前後の感染を記録しました。突然です。それが今では毎日1,000人を越え最高で1,400人を記録したそうです。
     出入り口では検温・消毒,一般には適切な距離をとり,マスクをし,集会禁止。現在では外出は朝6時から夕方6時まで外出許可だそうです。問題は毎日1,200人前後の新規感染者数が有るにも拘らず,人々の往来が増えて来たそうです。つまり,コロナ菌による収容所生活に慣れてきたと言うことです。慣れてきたと言うのは曖昧な誤解をあたえそうな表現ですが,全国均一で感染しているわけではないので,感染状況をみながら個人が勝手に行動しているわけです。PCR検査は無料で保健所でなかったところが検査場所に開放されています。

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  3. エコナビというサイトにはこうあります:
     場所によって大きな違いがあることがわかります。粒の大きさは千代川河口がもっとも大きく、海岸部→馬の背→砂丘入口と、内陸にいくに従って小さくなります。また、河口や海岸の粒は透明感があり、キラキラと輝いているものが目立ちますが、内陸の粒は透明感を失い、赤茶色っぽくなります。・・・
     
     もしガラス片を内陸部に落とせば見つかる確率が高くなると思います。ただ胃や腸の中には何種類のバイ菌が幾つぐらい存在するのか分かりません。幼少の頃より腹痛をよく経験したので,腹痛を起こしたことがないという父親からは「よく手を洗いなさい」と注意を何度も受けたものです。あるTV番組でバイ菌が1万個以上あるなどと言っていました。しかし石鹸を使っていくら洗っても少しはバイ菌が手に残るということも知りました。だから完ぺき主義はよくないと後年思った次第です。 しかし内臓にどんな種類のバイ菌がいくつぐらいあるのかははっきりしないまま今日まで来てしまいました。
     それはさておき,いくらか統計の数字についてではなくて,統計の見方に付いて浅学菲才ながら管見を述べさせていただきますと,コロナ新規感染者数と回復者(recovery)とにいくらか注意を払っておりますが,前者が後者を上回ることもあればその逆もあります。しかし回復したというのはPCR検査ないし抗体検査(よく分かりません)を再検査して発病するほどのコロナ菌をもっていないことが明らかになったので,回復者数に含めたと思うのです。だから希望者全員には無料でPCR検査をして問題はないわけです。問題があるとすれば,検査技師などの不足を招くことでしょう。しかしちょっと訓練すればできるそうなので全員,PCR検査して問題ないのです。日本の場合は特に第二類指定なのですから。
     
     問題は自粛の強制や強制封じ込め(Lockdown)等でしょう。例えば,外国から帰ってきたとき,2週間の観察期間があることでしょう。PCR検査で陰性なのだから陽性であるはずがないのです。陽性と出た場合は97%の確率で偽陽性なのだから再検査ないし2週間の観察期間が必要でしょう(でない?)。また外国へ出るとき陰性証明が必要な国があります。ただ小生、「陰性」証明という言葉を知らなかった時でしたが,「PCR検査をしてくれ」と地元の保健所や外務省や大使館に頼みましたが,断られました。例の,熱が37.5度以上が4日間続かなければダメだというのです。熱がないからPCR検査をしてもらえないのです。歌舞伎町へ行ったなどと言えばよかったのですが,そんな知恵もありませんでした。結論から言えば,渡航先が陰性証明を要求しているのに,日本政府はこれを拒絶しているのです。之では外国へ出られません。

     自粛の話にもどりますと,マレーシアの例で説明申し上げれば,6月中旬になると強制封じ込め(Lockdown)開始。ところが6月後半になると日本がマレ-シアより多くなりました。マレ-シアは新規感染者が10人前後に減ってきました。強制封じ込め緩和。それが10月後半になって200人を越え,300人を越え、11月には1,000人を越えました。マレ-シアの友人は10人前後の頃が懐かしいと冗談めいたことを言っています。
     マレ-シアは一度6月から強制封じ込め(Lockdown)をしました。9月ごろから解除しました。車運転は1人限定から2人,そして何人乗っても問題なしと徐々に制限を解除しました。ところが10月にある刑務所内で100人前後の感染を記録しました。突然です。それが今では毎日1,000人を越え最高で1,400人を記録したそうです。
     出入り口では検温・消毒,一般には適切な距離をとり,マスクをし,集会禁止。現在では外出は朝6時から夕方7時まで外出許可だそうです。問題は毎日1,200人前後の新規感染者数が有るにも拘らず,人々の往来が増えて来たことです。つまり,コロナ菌による収容所生活に慣れてきたと言うことです。慣れてきたと言うのは曖昧な誤解をあたえそうな表現ですが,全国均一で感染しているわけではないので,感染状況をみながら個人が勝手に行動しているわけです。PCR検査は無料で保健所でなかったところが検査場所に開放されています。また休業補償も6割ぐらいあるらしく,苦しい生活ながらも我慢しているそうで,自殺者数は増えていないそうです。
     偏った結論になるかもしれませんが,マレ-シア政府が法律でもって禁止しない行為に対して,多くの国民は従いません。夜,夜,7時過ぎともなるとパトカーが取り締まりに見回っています。つまり,10月から11月にかけて偽陽性者が急増したのがマレ-シアと言えましょう。新規感染者数が1,400人になったときは,さすがに回復者数を上回ったそうですが,現在は回復者数が新規より多い日が続いているのがマレ-シア。国民は安心するでしょう。統計であれ,政治であれ,国民に安心感を与えることも必要なのではないでしょか。
     統計数字は,SNSマレ-シアでみることができますので一度ご覧ください。

    追記:シンガポールでは完全にコロナ菌を抑えたあと,突如1日の感染者数が700人を越えました。季節移民労働者の宿舎で感染が起きました。マレ-シアでも起きました。タコ部屋が感染者を増やしたものと推測されます。一方,マレーシアは刑務所や拘置所などがクラスター多発源となったようです。多島海に位置する街は密入国者(不法滞在者)がいて取り締まりが難しい地方。しかし両国ともPCR検査を徹底してやっています。感染者追跡もしっかりやっています。その点,日本は遅れています。

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  4. 箒側様

    コメントをお寄せいただき有難うございます。
    お陰様でマレーシアにおける感染の様子を知ることができました。季節労働者による感染クラスターの発生はあり得ることでしょうね。特に、大きな感染が今も続いているインドとの人の往来があるでしょうから、入国時には症状が出てはいなく、PCR検査でも検出されないことがあります。図2にも示していますが、感染後3日間程は無症状、PCR検査でも検出されないそうです。この時期に感染者がマレーシアへ入国した場合は、たとえすでに感染している者であってもPCR検査で陽性にはならず、発熱もしておらず無症状ですから当局はその当人を隔離するわけには行きません。流行が厳しい対象国ごとに入国者全員を入国後2週間は隔離する場合は、その期間に多くの場合症状が現れて来ますし、PCR検査で検出することも可能となるようです。
    こうして万全の備えをしたとしても、恐らくは、ウィルスは常に網の目をくぐって感染を広げようとします。ウィルスと人との知恵比べとなります。この知恵比べでは個人レベルでの予防行動が決定的に重要だと思います。

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  5.  文章が下手で済みません。知り合いからよく分からないと注文が来ていますので,簡単に書き直すことをお許しください。

     小生が鳥取砂丘の件で指摘したかったことは、統計・確率では「同程度の確からしさ」が要請されているということでした。砂丘には大別して3つの区分があるので一つの区分をもって全体を代表するというのはおかしいということです。遺伝子標本調査でも同じです。たとえば雲南省の少数民族傣族は11の分枝があるわけです。そのうちの主要な分枝のDNAをとって傣族全体のDNAとしてもいいのかということです。
     雲南省は亜熱帯地方ですが山がたくさんある地域です。最近は同語が整備され,アクセスが容易になりました。しかし訪ずれるのに困難を極めた地域でした。したがって遺伝学者の中にはアクセスが容易な少数民族・分枝を対象に標本を採り,容易でない地域は対象から外しました。ただ,甲族0.00%、乙族0.00%、丙族4.32%,丁族0.00%などと0表記で「調べていない」という合図を送っている調査は不信感を取り除くのに誠実で,うまい方法だと思います。いずれにしましても統計の偏りが回避されていることが必要だと思います。
     二番目は新自由主義の影響です。森嶋道夫ロンドン大学教授(故人)は,その著『(続)イギリスと日本』(岩波新書)で新自由主義が来ると奥の浅い論文がたくさん出てくるだろうと,指摘していました。論文数でその人の業績を評価する方法を問題視していたわけです。小生が属するデザインの業界でも安売りの論文ばかりになってきています。森嶋教授が指摘した通りです。これをコロナ・パンディミックに当てはめると同じことが言えるのではないでしょうか。典型的なのはワクチンの治験です。安全性が担保・確保されていないのに国民に接種を許可するというのですから,厚生労働省は不要です。
     三つ目は,期限の問題です。モンサントだったと思いますが,ある製品が安全であることを確かめるために動物実験を3ヶ月やったそうです。副作用はほとんどなかった。ところが3ヶ月と1日経つと副作用あ現れ始めたというのです。極端な話ですが、治験期間を6ヶ月に延ばしても同じだと思います。
     もちろん製薬会社は利益を出さねばなりませんからいつまでも実験や治験をやることは不可能です。したがってある期限で打ち切る必要があると思います。但し継続した治験や実験は可能でしょう。
     以上の3つを考えた時,PCR検査の不確実性,偽陽性者を出す割合が97%もあるという説が妥当かということです。小生には分かりません。しかし、予算の問題があります。昨日ですが,植草一秀教授がPCR検査が2,900円ということを紹介しておりました(国民全員に実施しても2,900億円)。それでは厚生労働省の指導する検査代約4万円はいったい何だったということになります(小生の田舎から出向いて東京で検査すれば3.3万円+往復旅賃でふざけるなです。地元でできるはずです)。 つまり国や厚生労働省が予算を出費したくないから御用学者にそういわせているのかという疑問が出てきます。あるいは恐怖心を煽ってワクチン接種をさせ,製薬会社にぼろ儲けをさせ,自分はたくさんの研究費を手に入れるのではないのか、という疑問が出てきます。
     
     ところで本ブログでもお馴染みだったアンドレイ・ヴィルチク氏(故人)はコロナ対策で効果を上げた国・地域としてベトナムとケララ州を挙げていました。この論考を読む前までシンガポール・ベトナム・マレ-シアなどの感染者数などを記録していましたが前2つは記録を止めました。感染者を完全に抑えたという報道があったからです。しかし前回も述べましたように,マレ-シアは多島海で出入りし易く,季節労働者に加えて密入国者がいるのです。不法滞在者です。しかし東西ドイツや南北朝鮮半島と同じようにマレー人と密入国者は親戚である確率が高いのです。沿岸警備隊は優秀ですので絶えず警戒を続けてはいますが,顔見知りのゆえに,国境はない場合が多いのです。ですから,コロナ患者が紛れ込み易いので,患者が10人前後になっても統計数字を追っていました。
     予想した通り,突然,ある町の刑務所・拘置所で一夜にして102人の感染者が出ました。日本の財務省・厚生省や東京都と違ってマレ-シア政府は統計数字を隠しません。誤魔化しません。昨日1日だけで1,100人台でしたが公表しています。
     2014年の12月でしたか,或る国の軍隊200人ほどがその街に侵入しました。政府は厳戒態勢をとりましたが,戦争にはなりませんでした。その国は帝国書院の地図に載っていない国です。これはベトナムと事情を異にします(フィリピンとインドネシアは統計自体に信用がおけないので記録はしていません)。
     一方,ケララ州については以前から知っていたことに加えてヴィルチク氏が取り上げていますので,統計的数字がなくても、ケララはコロナ退治を完璧なまでによくやったと信用できるのです。この事実をもってインド全体の患者数がほとんど「0」に近いということはできないことは,言うまでもありません。また逆にケララ州を知らない方は,ここも例外なく患者数が多いインドの一部とみてしまうでしょう。繰り返しますが,統計数字(エビデンス)がなくても,ケララ州はコロナ対策をうまくやったと小生は信じています。
     (次の文章を『マスコミに乗らない海外記事』で読むことができます。但し一部意味が通らない箇所があるように思えます;
    「ベトナムがアメリカや世界に教えることが可能なはずのコロナウイルスの教訓 Eric Zuesse」)。

     翻訳のお邪魔をして,また長くなって済みませんでした。

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  6. 箒側様

    コメントをお寄せいただき有難うございます。
    「ベトナムがアメリカや世界に教えることが可能なはずのコロナウイルスの教訓」の著者、Eric Zuesseは歴史学者で調査報道的な記事を頻繁に公表しています。時には私のブログにも登場して貰っています。ベトナムの成功物語はどこの国にとっても教訓を含んでいることは明らかです。しかしながら、何故か学ぼうとはしない。人間社会が持つ偏見や自意識が行動を誤らせているのだと思います。特に自意識が過剰な米国人にとってはベトナム戦争で事実上敗退した相手であるベトナムから新型コロナ対策に関して教訓を学ぶなんてあり得ないのでしょう。一歩下がって客観的に見ますと、これはもう単なる過剰な自意識ではなく、米国社会という人間集団が自殺行為をしているようなものですよね。残念なことです。

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  7. 登録読者のシモムラです.この翻訳の内容とは無関係のことを書かせてください.『MH17便撃墜事件を再訪-ロシアの軍需産業技術者からの詳細報告書』中の図11には副機長側の座席の写真が載っておりますね.Asia-Pacific Researchというサイトのカサード大佐による "How the Malaysian Airlines MH17 Boeing Was Shot Down. Examination of the Wreckage"という記事には,撃墜時ほどなくして撮られたと思われる操縦席の座席と死亡した操縦者の死体の写真が載っております.ご遺体の胸部には銃撃痕が見えます.さらに同座席に対して行った,大佐の”実験”を示す写真があり,25-30mmの戦闘機搭載の砲からの弾頭が入射した痕と抜け出た痕を三本の木の枝で貫きせしめ,こ機関砲の射撃が右水平尾翼側から行われたと推理しております.ボーイング機はこの直後右旋回し,攻撃機のスホーイは今度は同機の左にまわり更に搭載砲と搭載ミサイルで攻撃を加えた,としております.砲撃撃墜説はPeter Haisenko (典型的なウクライナ人の苗字)氏も早くから主張しておりました.これほど直接的な証拠があるのに,オランダ側は沈黙していたのですね.

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    1. シモムラさま

      コメントをお寄せいただき有難うございます。

      「オランダは沈黙したままであった」とのご指摘、まったくその通りだと思います。MH17便の撃墜事件による犠牲者の遺体が遺族の元へ送り届けられた時、棺を開けてはならないと念を押したとのことです。棺を開けられた場合、不都合な真実が見つかってしまうという心配があったのでしょうね。遺族に向かって臆面もなくこのような要求をする政治家たちの倫理観には辟易とさせられます。国際事故調査団を主導したオランダの安全委員会はあらかじめ決まっていた筋書にそってさまざまな証拠を揃え、報告書を作ったのです。パイロットの胸に残された銃弾による傷痕、ロシアからの報告内容、等、筋書に沿わない証拠は完全に無視するという航空機事故の調査ではあってはならないことを彼らは敢えてしたと言えると思います。

      ピーター・ハイセンコは銃撃説を最初に提案した一人であったと記憶していますが、彼の報告も私のブログに収録しています(2014年8月11日)。彼の報告の中でもっとも印象深い要素のひとつにウィキペデイアの件があります。その部分を下記にコピーします。

      SU25戦闘機の到達可能な高度は7,000メートルであると繰り返して言及されてきた。だから、この戦闘機はMH017便を撃墜することは不可能だった、と言う。ウィキペデイアで答えを探してみると、次のような記述を確認することができる。もしもあなたが専門家用の書籍を紐解き、自分の知識を広げようとしさえすれば、あなたはまったく異なる情報を手にすることだろう:SU25戦闘機の最高到達可能高度は14,600メートルである。こちらで確認願いたい: http://www.fliegerweb.com/militaer/flugzeuge/lexikon.php?show=lexikon-50

      2014年の7月の始めまでウィキペデイアはSU25の最高到達高度は「約10,000メートル」としていた。英語版もドイツ語版もまったく同様だ。ところが、今は、7,000メートルに「改訂」されている。ウィキペデイアのデイスカッション・フォーラムでは正しい数値に関して議論が沸騰している。

      W. Green著の「Flugzeuge der Welt」ハンドブック(1984版)は軍事用の「ジェーンズ・マニュアル」からデータを収録した標準的な書籍であるが(NATOの参照文献でもあった)、1984年にすでにSU25 (輸出用はSU25MK)の最高到達高度は10,670メートル(208頁)としている。その時点以降SU25の性能は改善された。

      ウィキペデイアの書き換えが何時行われたのかはわかりませんが、この書き換えも事前の周到な準備のひとつであったであったことを示していますよね。ウィキペデイアの記述を見ると、現在も、「実用上昇限度は7,000メートル」となっています。

      カサード大佐による "How the Malaysian Airlines MH17 Boeing Was Shot Down. Examination of the Wreckage"という記事、今、コピーを取りました。有難うございます。

      911同時多発テロやMH17便撃墜事件、スクリッパル父娘殺害未遂事件、等の真相は恐らく永久に報じられないのではないかと推察します。まさにJFKの暗殺者は一匹狼のオズワルドであったとする都合のいい筋書だけが公に残されているように・・・。

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  8. 返信ありがとうございます.Cockpit Voice Recorder Databaseというサイトで,1983年9月1日にサハリン南部で起きた大韓航空機撃墜事件のコックピット内会話の英語”文字起こし”を読んでおります.奇妙な記述に気がつきました.Wikipediaによれば,(自衛隊傍受の記録―シモムラ)日本時間【03:08 - ソ連軍機(Su-15TM迎撃戦闘機)が007便を視認。暗いため機種の判別はできていない。航法灯と衝突防止灯が点灯していることを(迎撃戦闘機がソーコル基地へ―シモムラ)報告】とあり,03:20までの12分間の記述がありません.一方文字起こしされた記録には,日本時間03:15:52にコックピット内で[Audible morse transmission starts]というもの,更に続いて03:18:06には[Morse transmission audible, marked increase in volume of morse transmissions]とあり,次には03:19:06から03:19:40まで(unreadable)が続くのです.VHF帯域に電話帯域のモールス信号が混信することなどありえません.乗務員は上空の偵察機から送られてくる指令を受信する無線機を別個にもっていたのでしょう.また,私はKA007機はカムチャッカに侵入した時も,サハリンに侵入した時も,機体上の全ての灯火を消していていたが,同機をモニターしていた誰か―多分当日稚内の自衛隊を訪問中の米軍関係者―が”点灯”を命ずる指令をモールスでおくったのではないのか推測しております.自衛隊傍受記録には,追撃戦闘機も後方に下がって支援する僚機も目標を視認できないで困っている様子を記録しています.誘導は地上から送られてくるレーダー上の座標にすぎません.しかしある時,追撃者のオシポーヴィッチ少佐は,「目標は点灯している」と叫んだ,とされているのです.この日本語訳KA007便の灯火が点灯状態にあったことを意味しているようです.偽装工作です.ロシア語原文は公表されたらしいのですが,私はそれに辿り着けません.ですからここから先は推測です.オシポーヴィッチ少佐には,突然前方に目標が点灯するのを認めたのでしょう.私が彼ならば動詞完了体зажечьсяを使い," Вижу,вижу, зажглась цель"と叫んだことでしょう.Wikiには,03:21に警告射撃,徹甲弾が使われた,曳光弾は搭載されておらなかったと書いてあります.私は9月9日のオガルコフ参謀総長の発表を視ておりましたが,参謀総長がтрассирующими пулями”曳光弾で”と発音していたことを覚えております.オシポーヴィッチ少佐は徹甲弾を発射したことを認めているようですが,それでもなお30ミリ二連機関砲の連射による砲口から飛び出る4mにも及ぶ発射火炎が,同機の後方やや下側に位置していたKA007機の操縦者に視認できないわけがありません.Wikpediaの記事を読むときは慎重にしなければなりません.

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  9. シモムラさま

    コメントをお寄せいただき有難うございます。
    ウィキペデイアの記述については私ども素人はその説明を読んで終わることが多いだけに、国際的な世論を一方的に誘導しよとする陣営にとっては非常に好都合な媒体であろうと思います。ウィキペデイアは洗脳作戦の最前線に位置していると言えるでしょう。これを私に明確に教えてくれたのはピーター・ハイセンコでした。
    こういった洗脳作戦は、もっと一般的に言いますと、トランプ大統領に対するロシア疑惑では最高潮に達しましたが、あれは見事に失敗となりましたね。それでも、大手メデイアやハイテック・ソーシャルメデイアは2020年大統領選では依然として性懲りもなくさまざまな形で洗脳作戦を続けています。
    ところで、私は当地へ移住する前に日本で生活していた頃、全国紙の購読を中断しました。インターネットで十分に情報が得られるようになったからです。分厚い新聞を毎日受け取っても、分厚い古新聞が毎日増えるだけでした。ただ、インターネットでは自分で情報を検索する作業を続ける必要があります。興味をそそられたテーマについてはさまざまな記事を漁ることになります。大手メデイアが教えてはくれない情報にもクリックをふたつかみっつ繰り返すだけで到達できます。
    問題はこのインターネットが今後も一般大衆に無料で入手可能のまま残るかどうかです。どうなることやら。
    今日もいい一日を!

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