2023年9月4日月曜日

CDCの新たな指針 ― ホルモン療法によって男性にも赤ちゃんへの授乳を可能とするという奇抜な公衆衛生指針

 

米連邦政府機関のひとつである「疾病予防管理センター」(CDC)は1946年に設立された組織であり、米国内や国外を問わず人々の健康と安全を守り、主導する立場にある。健康に関する信頼できる情報を提供し、健康の増進を図ることを基本的な目的とする。

そういった明快で、骨太な使命を担っている筈のCDCが、最近、極めて奇抜な指針を公表した。性転換をして女性になった男性にも赤ちゃんに授乳することを可能にするホルモン療法の指針を発表したのである。

ここに「CDCの新たな指針 ― ホルモン療法によって男性にも赤ちゃんへの授乳を可能とするという奇抜な公衆衛生指針」と題された記事がある(注1)。この記事の著者は医療業界では著名なピーター・マッカロー医師である。

本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有しようと思う。

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副題:正常な女性から生まれた赤ちゃんはその女性から授乳されるべきだ。男性からではない ― MSCSメデイアにてマッカロー医師の言 

私は「MSCSメディア・スタジオ」に戻って、有名なポッドキャスターであるトミー・ケイトリーと一緒に長いプログラムに参加するという素晴らしい機会を与えられた。彼は男性の母乳育児に関する新しいCDC指針について私に質問をしてきた。

CDCから:

Q:乳房手術を受けた性転換者の親は乳児に母乳を与え、育てることが出来るか?

A:出来る。乳房の手術を受けた性転換者の親の中には乳児を母乳で育てること、または、「チェスト・フィード」(訳注:一部の性転換者やノンバイナリー、つまり、自分は男性でも女性でもないと自認する親たちが使用する用語。「乳房」という女性に特有な言葉を避けて、男女に共通して用いられる「胸部」という用語を用いたいようだ)で育てることを希望する人もいる。これらの家族と協力する医療提供者は最適な家族中心の医療を提供し、乳児の栄養ニーズを満たすために、性転換にまつわる医学的、感情的、社会的側面に精通している必要がある。これらの家族は、次のことについて助けを必要とするかもしれない:

  • 母乳生産の最大化
  • 低温殺菌されたドナーからの母乳、または、乳幼児用フォーミュラによる補足
  • 母乳の分泌を促進する療法、または、母乳の分泌を損なう医療品の回避
  • 母乳の分泌を抑制(授乳をしないことを選んだ親たちのために)
  • 母乳の分泌に関する適切な支援、友人や同僚からの支援、あるいは、情緒的な支援の模索

性転換者に対する支援をどのように行うかに関してもっと学んでいただきたい。

これは公衆衛生当局の取り組みと政策が奇抜なものとなり、歪曲され、CDCを含めて、われわれの政府機関が笑い物になっている多くの事例の中のひとつである。CDCは、感染症の発生に関する調査、新しい生体外診断、および、データ分析において医師たちや社会にサービスを提供することに焦点を当てる必要がある。

このような展開はCDCに対する信頼のすべてを失ったと主張している人たちに大きな正当性を与えるものとなる。短い動画で私の分析結果を提供している。どう思うかはあなたが決めていただきたい。

当サイトの有料メンバーまたは創設者メンバーとして「Courageous Discourse 」を購読し、われわれがあなたに真実をお届けすることができるようにご協力いただきたい。

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これで全文の仮訳が終了した。

著者は下記の点を明確に指摘している:

これは公衆衛生当局の取り組みと政策が奇抜なものとなり、歪曲され、CDCを含めて、われわれの政府機関を笑い物にしている多くの事例のひとつである。同機関は感染症の発生調査、新しい体外診断、および、データ分析で医師たちや社会にサービスを提供することに焦点を当てる必要がある。

彼らがやろうとしていることは正気の沙汰ではない。彼らの精神はどこかが緩んでしまっており、正常な機能を果たせず、彼らの倫理感はすっかり錆びついてしまったようだ。そんな連中が下す指針を有難く拝聴するような各国政府の公衆衛生当局の姿勢も、また、極めておかしい。

多様性や公正さ、あるいは、インクルーシブといった一般庶民にとっては反論することがほぼ不可能な概念を正面に据え、それらを隠れ蓑にして秘密の目標を押し進める手法が、最近、方々で用いられている。少数派(たとえば、性的少数派)を社会に参画させる議論では多様性やインクルーシブといった概念を正面に出す戦術を取る。特定の概念や目標に比べて、あなたの多様性やインクルーシブの姿勢が低いと判断されると、彼らは待ってましたとばかりに、あなたに少数派を脅かす人種差別主義者だというレッテルを貼り、個人攻撃を始める。多くの場合、極めて攻撃的であり、過激である。社会全体にとって不幸なことには、このような風潮がキャンセル・カルチャーとして吹き荒れた。

この状況は新型コロナ禍においてワクチン接種が進められた際に展開された議論のやり取りと酷似している。あなたがワクチン接種を受ければ、あなたを取り巻く多数の人たちを助けることになると一般大衆は告げられた。だが、長期的な安全性が確認されてはいない新ワクチンの接種は受けたくないとあなたが言えば、あなたは集団免疫の確立に貢献したくはないのかと問い詰められる。最後には、あなたは社会全体の安全を脅かすテロリストだと彼らは言いかねない。こうして、あなたを学会や地域社会から抹殺しようとする。

新型コロナ禍では結果としていったい何が起こったのだろうか?2020年の当初から3年半が経った今になって言えることはあるのだろうか?

一言で言うと、ワクチン推進派にとっては都合が悪い内容ではあるが、ワクチン接種をしても、新型コロナへの感染を防ぐことはできなかった。むしろ、ある調査結果によれば、ワクチン接種者は、非接種者に比べて、新型コロナへ感染しない確率は2倍も低かった。16,000人を調査した結果、次のような結果が判明した。もしもあなたが非接種者であれば、あなたが新型コロナに感染しない確率は36%(つまり、100人中で36人は感染しない)。ところが、もしもあなたが3回のワクチン接種を受けていたならば、感染しない確率は非接種者における確率の2分の1にまで低下する。(出典:Vaccinated people are over 2X more likely to get COVID than the unvaccinated. Whoops!: By STEVE KIRSCH, Aug/28/2023

さらには、上記の記事とはまったく別個であって、お互いに独立している研究成果でもある査読付きの専門誌への投稿記事がほぼ同様な見解を報告している。(原典:The Cleveland Clinic Study is Now Published as Peer Reviewed Science If You Get More Doses You Put Others at Higher Risk: By JAMES LYONS-WEILER, Jun/01/2023

結局のところ、新ワクチンの接種によって世界的に集団免疫が確立されたわけではない。しかも、自然免疫はワクチン接種よりも2倍も有効であったのである。

 

当初はワクチン接種を推進する当局や医師会、学会、メデイアは「新型コロナ感染のリスクを避けたいならばワクチン接種を受けるべきだ」と一般大衆に告げた。こうして、集団接種が始まった。だが、その2年半後の今日、上記のふたつの引用記事が述べているように、新型コロナワクチンの有効性は当初の説明とは違って、惨憺たる有様であることが判明したのである。それにもまして、新ワクチンの副作用によって数多くの若者が、突然、心臓麻痺を起こして、思いがけない死亡に見舞われるという不幸な事態に見舞われた。踏んだり蹴ったりである!

もうひとつ別の記事によると、全米の死亡公告から「突然に」と「思いがけずに」というふたつのキーワードで抽出した結果が纏められ、最近、報告されている。非常に興味深い記事である。その記事に掲載された図をここに拝借してみよう。新ワクチンの接種が米国で開始されたのは20201214日であった。奇しくも、このグラフは2021年から「突然死」と「思いがけない死亡」が急増していることを示している。同じ傾向が2022年も続いた。今年はまだ4か月が残されているが、同様の傾向が続きそうである。(出典:Suddenly and Unexpectedly - Steve’s Endeavor: By COQUIN DE CHIEN, Aug/25/2023

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このグラフは実に雄弁だ。新型コロナワクチンの接種が開始された時期と「突然死」や「思いがけない死亡」が急増し始めた時期が重なっているのは単なる偶然だと言い切れるのだろうか。2023年の今の世界において、議論を掘り下げもせずに新型コロナワクチンの暗い闇の部分を放置しておくことはいったい何時まで続くのであろうか?

私のような素人が言うまでもなく、CDCを含めて、現在の米医療体制は本来の使命を忘れてしまい、当局のお偉いさんたちは製薬業界の金儲けプロジェクトにおいて彼らの手先に成り下がっている。

しかし、これはCDCだけに限られた話ではない。同組織と並んで米国の公衆衛生に重要な責任を負わされているFDAも負けず劣らず腐敗している。新薬の承認を任されているFDAの新薬審査予算の75%は製薬業界から献金されるという事実を知らされると、安全性が懸念される何百種類もの新薬が承認される度に当局と製薬企業との癒着が取り沙汰される理由がよく理解できる。つまり、規制当局は民間企業、あるいは、利益団体にすっかり捕り込まれており、彼らの思うままだ。こうして、過去40年間、たった一例を除いて、FDA長官は辞任後、製薬企業の重役会に新しい椅子を提供されることが彼らの間では慣習となっている。(出典:Revolving Door Continues to Turn as Former FDA Head Joins Pfizer: By Alexander Grant, Jul/11/2019

ついでに付け加えるが、WHOの予算の80%は民間からの献金で占められている。最大級の献金者はよく知られている巨大な財団である。

これらの状況は、手遅れにならないうちに、それらの軌道に修正を施し、CDCFDAWHOが本来の仕事に没頭できるように抜本的な変革をしなければならない!

ホルモン療法によって男性にも赤ちゃんへの授乳を可能とするという奇抜な公衆衛生指針を公表したCDCの今回の行動についてあなたはどうお思いであろうか?

 

参照:

1CDC Guidance on Hormonal Manipulation to Enable Male Breast Feeding Shows Bizarre New Thinking in Public Health: By PETER MCCULLOUGH, MD, Aug/29/2023

 

 



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