ウオウク(Woke)という言葉がある。これは「社会的問題に気付いている」、「社会的問題に認識がある」といった意味だ。その対象はさまざまで、社会の少数派の人たちであったり、女性であったり、社会的弱者であったりする。
大雑把な歴史を見ると、2008年にR&B歌手のエリカ―・バドウが「マスター・ティーチャー」という曲で「I stay woke」と歌っており、2014年以降、「ブラック・ライブズ・マター」運動によってウオウクという言葉は広く使われるようになった。今は左派(リベラル)政治との関連性が強く、ウオウクと言えば、人種差別問題や社会的正義、LGBT、フェミニズム、等が頭に浮かぶ。「ウオウク文化」、「ウオウク政治」や「ウオウク左派」は左派の文化や政治を指すようになっている。だが、近年、ウオウクは「キャンセル文化」や「ヴァーチュウ・シグナリング」(訳注:自分が政治的に意識が高く善良な人間であるとアピールすることを指す)と同じく、過剰な政治的公正(ポリコレ)として批判されるようになっている。米国では、特に、民主党を基盤とする州知事が治めている州において「ブラック・ライブズ・マター」運動が余りにも過激になり、小規模なビジネスが破壊活動に巻き込まれ、大きな経済的損失をもたらし、社会的支持を失いつつあることは周知の通りである。
私が個人的に奇妙に感じ、居心地が悪く感じ始めたのは、ウオウクから始まってインクルーシブ(包括的である)に至る一連の概念が次々と話題になり始めた頃だ。つまり、これらの過激なイデオロギーが数千年に及んで人類文明が築き上げてきた伝統に挑戦し始めた頃のことであった。
たとえば、オーストラリアのメルボルンの学校は「お母さん」や「お父さん」といった言葉の使用を止め、より「ジェンダー・インクルーシブ」な言葉を支持するよう求めた。学校で「LGBTQI+」の子供たちを支援することを目的としたノースウエスタン・メルボルン・初等教育健康ネットワークによるキャンペーンの一環として、この擁護団体はメルボルンの学校がレインボーフラッグ(訳注:LGBTへの支援を示す国際的象徴)を掲げ、男女別のトイレを廃止し、性別のないスポーツチームを導入することを提案した。ノースウエスタン・メルボルン初等教育健康ネットワークのCEOであるクリス・カーターは、このキャンペーンはLGBTQI+の子供たちへの支援を増やすことを目的としていると述べた。ロンドンのブライトバート・ニュースサイトが(2021年)3月に報告したように、学校からジェンダー言語を排除する動きはオーストラリアだけに封じ込められているわけではない。英国で2番目に大きい大学が職員らに対して同様の要求をした。マンチェスター大学は「包括的な言語」に関する幅広い指針において「父親」や「母親」などの用語の使用を止め、それらに代わって「親」または「保護者」を使用するように職員に指示をした。性差別問題に目覚めた同大学は「二元的な性別用語(男性・女性、少年・少女)は伝統的な性別との関連を持っているが、今では、子供に割り当てられた性別とは反対の性別で自身を意識する子供もいれば、男性でも女性でもないと意識する子供もいる」と主張した。伝統的な家族内の言葉に対して性同一性障害を持った人たちによって触発された攻撃は米国にも広がって、ニューヨーク市の私立学校も同様の指針を発行し、「ママ」や「パパ」などの言葉を「大人」、「人々」、または「家族」に置き換えるよう要求している。(出典:Melbourne Schools Encouraged to
Stop Saying ‘Mum’ and ‘Dad’ in Favour of More Inclusive Language: By KURT
ZINDULKA,
BREITBART,
Apr/13/2021)
フランスでは、こんな具合だ。LGBTの人々をより包括的に受け入れるために、フランスのマルセイユ市は民事文書から「母親」と「父親」という言葉を排除し、これらの用語を「親1」と「親2」に置き換えるように動いている。(この提案を受けて、ある批判者は親1には男親がなるのか、それとも女親がなるのかという論争が次に出てくるのではないかと、皮肉を込めて意見している。)マルセイユ市は行政文書や結婚証明書などの市民の社会的地位を示す書式を更新して、「法律と一致させて、より包括的にするよう」求めている。これまでのところ、書式は市内の一部の行政区だけで更新されているが、マルセイユ市はこの動きの一環として、市全体に新しい変更を実行することを望んでいると、ラ・マルセイエーズ紙が報じた。ソフィー・ロケス副市長によると、書式の変更に加えて、約300人の市民登録担当官を対象にLGBT問題についての訓練を進めており、登録官たちは性的ライフスタイルや性同一性障害、等の問題に関して訓練を受けるよう指示している。(原典:French City To Replace Mother and Father with ‘Parent 1’ ‘Parent 2’ On
Civil Documents: By CHRIS TOMLINSON,
BREITBART, May/18/2022)
父親、母親といった生物学的背景に基づいた伝統的な言葉を捨てなくても、少数派の子供たちをより幸福にさせ、社会の一員であると自覚させることは可能であると私には思えるのだが・・・。
ここに、「トランス・アジェンダに関する革命的分析 ― 若者の集団的不妊化、生殖に関する悪意」と題された最新の記事がある(注1)。これは医師の立場から見たLGBT問題に関するひとつの考え方である。
本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有しようと思う。
***
副題:次世代への対立遺伝子の生存に関して相対的な貢献を高めるために個人が行うことはすべてが相対的な適応度を強化する。大量殺戮、大量不妊。
序文:一部のレスビアンやゲイ、両性愛の個人はLGBの個人と「トランス」や「クィア」、または、「プラス」として自分自身を認識する人たちとの間に分離を求めている。「プラス」がいったい何であるかは私には分かってはいないということを私は認めざるを得ないが、提案された分離の問題に関するグーグル検索は次のとおりである。
まず、この記事が書かれた理由を理解していただきたい。それは社会的ダイナミクスと人々が他者の生殖の遺産を制御し、影響を与える方法との間の相互作用を含む新しい現実についての認識を高めるためだ。私は誰かがこの問題を取り上げるのを見たことがない。何故か?進化の原理と社会力学についての議論はタブーとなっているからである。過去において邪悪な連中が大量の強制的不妊化につながる方法でダーウィンの進化論の理解を自分たちの利益のために捻じ曲げたためである。私はこの記事をトランス・アジェンダに組み込まれた米国内の特定の州において実施されている事実上の国家後援不妊手術プログラムが持つ隠れた危険性の警告として発行しようとしている。(訳注:「国家後援不妊手術プログラム」という極めて過激な文言が出て来た。医療関係者ばかりではなく、新型コロナワクチンにまつわる大騒動を経験したわれわれ一般庶民さえもが表向きのスローガンだけではなく、背後に隠されている目標にも注意を向けざるを得ないようになっている。好むと好まざるとを問わず、われわれは、最近の3年間、貴重な訓練を受けた。2023年の新しい現実である!)
本記事が難しすぎると言うのであれば、それに代わって、こちらにいくつものかわいらしい子猫の写真がある。
集団遺伝学の数学的モデルは次世代への対立遺伝子の相対的な寄与に関して個人のあらゆる特徴がどれだけ影響するのかを測定するために使用することが可能だ。ほとんどの場合、われわれは進化論的適応度を遺伝的変異に起因する個人の生存と生殖の共同効果の観点から考える。自然は生殖に関わる悪意や不妊手術、または、無関係な個人による一部の個体の生殖に対する制限、等の事例で満たされている。
生殖に関わる悪意とは個人の生殖行動が他の個人の生存または生殖出力に悪影響を与える現象を指す。生殖に関わる悪意は害を及ぼす個人の適応度の向上に潜在的につながる。野生においては、たとえば、雄のチンパンジーやライオンが一団を引き継いだ後、競争相手の雄ライオンの血を引く子供を殺すことがある。この行為は彼らの競争相手の子孫を排除し、彼らが自分自身の遺伝的子孫の父親となり、彼ら自身の生殖行動の成功を高めることを可能にしてくれる。
一部の雌のクモは自分の子供を食する可能性がある。これは「子供に対する共食い」として知られており、子共の魚を繁殖させる多くの種類の魚においても見られ、生殖に関する悪意の一形態である。この行動は、資源の不足によって駆動されている、あるいは、雌のための追加の栄養素を得るための戦略として駆動されているとも考えられ、そうすることによってその雌が生き残り、再び繁殖する可能性を高め、こうして、母親の生涯の生殖行動の成功を最大化する。しかしながら、食べられてしまった若者については必ずしもそうではない(Fitzgerald著「Trends
in Ecology & Evolution」)。
一部の昆虫の場合、雄は雌の生殖管に物質を沈着させ、以前の仲間の精子を傷つけたり、殺したりする。精子の競争におけるこのアプローチは自身の精子が卵子を受精させる可能性を高くし、生殖行動の成功を高めることを保証するのに役立つのである。精子が生き延びるわけではないが、この種の悪意による競争の特徴は人間の陰茎の形状を説明することができるとも考えられている(進化と人の行動)。
植物の世界にも同様の例が存在する。特定の植物は有毒化学物質を土壌に放出して、隣接する植物からの種子が発芽することを阻害する。これは「他感作用」として知られている。他感作用を持った植物は日光や水、栄養素、等の資源をめぐる競争を減らすことにより、自己の繁殖の成功を高めることができる。
別の例はつる植物の繁茂である:クズのようないくつかのつる性植物は急速に成長し、他の植生を覆い、日光や栄養素を奪う。この積極的な成長戦略により、つる性植物は他の植物を凌駕し、自身の繁殖出力を高めることができる。
これらの例は他人に害を及ぼす可能性のある繁殖行動を示しているが、必ずしも人間の行動に見られるような悪意ある意図によって推進されているわけではない。これらの行動は競争の激しい環境において個体自身の最適性を最大化するための戦略として進化してきた。
未成年者に対する性転換手術が「肯定的医療」として提唱されている現在のトランス・アジェンダには性転換手術はしばしばその副作用として当事者個人の不妊化につながるという極めて暗い関連性が存在する。
関係のない個人の広範な不妊化を支持する人たちは他人の直接的な適応度を低下させることによって自分自身の総生殖の増加を享受することになるという点は数学的な事実である。これは、このプログラムを支援する個人が自分の子孫を持っていない場合であっても当てはまる。これは包括的な適応度、つまり、一親等、二親等、さらには三親等の親戚全員の生存と繁殖の成功による次世代の対立遺伝子の総合計を尺度とすることによって説明が可能だ。
ジョン・メイナード・スミスによれば、進化生物学者のJBSハルデンはかつて同僚に「彼は8人のいとこか2人の兄弟のために命を捨てる準備ができている」と冗談に言った。これは、2人の兄弟または8人のいとこが、ハルデンが自分自身を犠牲にしなかった場合と同じ速度で繁殖すると仮定し、彼が運ぶのと本質的には同じ数の対立遺伝子を将来に運ぶことを理解したからである。
この考え方は英国の進化生物学者ウィリアム・ドナルド・ハミルトンによって「包括的な適応性」としてより適切に形式化された。ハミルトンの主な関心分野は利他主義の起源についてであり、彼は利他主義に関連する遺伝的形質の直接的(生殖的)および間接的(親戚またはコロニーのメンバーによって支援された)遺伝を説明するために包括的な適応度を使用した。
基本的な考え方は同じである。自分自身に関係する人々が生き残り、繁殖するのを助けるために人間がすることは何であっても彼らの間接的な適応度を高める。したがって、彼らの総適応度を高めるのである:
総合適応度
= 直接適応度 + 間接適応度
ここでは、直接適応度は子孫における自分の対立遺伝子の生存であり、間接適応度は親戚関係による他者の子孫における自分の対立遺伝子の生存である。
人間の間に新たに生まれた行動を説明するために進化論を呼び出すことはタブー視され、学術的考察にはあまりにも物議を呼ぶと考えられている。これは人種的優位性や大量虐殺といった邪悪な考えを広めたくはないからだ。しかしながら、不妊化プログラムは人間社会にとってまったく新しいものであるというわけではない。
近代以前には、歴史上、意図的な大量不妊化または制限された繁殖に関する記録事例は限られていた。しかし、生殖制御の前兆または例として見ることができるいくつかの慣行や出来事があった。
いくつかの事例を見てみよう:
奴隷の去勢。特定の社会や歴史的時代においては去勢は奴隷に対して行われれ、特に男性の奴隷の生殖能力を制御するために使用された。この慣行は奴隷にされた集団が子孫を産むのを防ぎ、こうして、出産によって抵抗や反乱の可能性を減らすことを目的としていた。
宮廷の宦官。ビザンティウム、中国、オスマン帝国などの古代文明では、宦官(去勢された男性)が宮廷で雇われることがよくあった。彼らの生殖能力を取り除くことによって、宦官は支配者の血統に脅威を与えない信頼できる個人のグループと見なされたのである。彼らはしばしば管理業務やハーレムの警備を担当した。
女性の貞操帯。貞操帯の歴史的な正確さについては数々の異論があるが、それらの使用法についてはいくつかの説明が可能だ。これらの装置は忠実度を確保し、生殖を制御するために性的活動を制限し、女性が婚外または婚前関係に従事するのを防ぐように設計されていると考えられている。
結婚制限とお見合い結婚。歴史を通して、生殖を制御し、規制するために社会はさまざまな手段を採用してきた。これには、社会階級や民族性、宗教、等の要因に基づく結婚制限の実施が含まれる。親や当局が個人の配偶者を選ぶお見合い結婚は一般的で、生殖の選択に影響を与え、制限する方法として機能してきた。
これらの例は、必ずしも大量不妊や大規模な繁殖制限を意図的に遂行する努力を表すものではないが、今日私たちが理解しているように、それらは確かに他の人の生殖出力に影響を与え、そうすることによって制限を課す側の人々の相対的な適応度を(数学的に)高めた。「カストラッティ」としてイタリアの教会で名声を博した少年たちは自分たちの才能を祝ってくれる子孫を持たない。彼らは誰もが子孫を持てなかった:彼らは誰も自分たちの対立遺伝子を遺伝子プールに完全に貢献させることはできなかった。
意図的で広範に及ぶ生殖管理の概念は、優生学やその他のイデオロギー運動の発展とともに、20世紀になってより顕著に出現してきた。
カリフォルニア大学バークレー校によると:
「1910年代と1920年代のカリフォルニア州の不妊化法は圧倒的に黒人やメキシコ人だけに偏っており、精神疾患と見なされた20,000人の不妊手術につながった。ヒトラーとナチスは1930年代に大量虐殺、優生学の政策を策定する際に、カリフォルニア州の法律に触発されたと伝えられている。」(忘れられた強制不妊手術の米国史)。
関連の見解:医学的人種差別:新しい人種差別政策(子供たちのための健康防衛)
一部の州政府(ならびに、米国連邦政府内で強力な立場にある一部の州政府)では未成年者が両親からの反対を受けてさえも、性別適合手術を選択できるようにしたいというニュースが流れ、これに対して親たちが強い否定的な反応を示したことは合理的、かつ、科学的な観点から理解できる。
連邦判事らは未成年者の両親の反対に対して州が子供の「性別を確認する医療」(思春期遮断ホルモンの投与、さらには手術を意味する)の要求を強制することを許可することに傾いている(グーグル検索を参照)。それがアロパシー医学にとっては金銭的な恩恵であるという事実は多くの親にとっては問題の本質を歪めてしまう。2015年のCNN報道によると、フィラデルフィア・トランスジェンダー外科センター(ウェイバック・マシーン)は、男性から女性への転換には140,450ドルを、女性から男性への転換には124,400ドルを請求していた。
多くの人にとって完全な性転換と不妊との関係性は印象に残らない。メッセージが広がるにつれて、個性を支援するという社会的風潮は、多くの場合、家族の血統が絶えることは個人以上のものに影響を与えるという事実を埋没させてしまう。そして、個人が技術支援による繁殖を求める場合、それはコストに追加される。体外受精は医療手順として最大30,000ドルかかる可能性がある。これには、最大で60,000ドルの費用がかかる代理母を雇う費用は含まれていない。
未成年者が自分自身の生殖能力にバイバイすることを喜んで許可しようとする州は性転換するこれらの未成年者の受胎から出産のために子供1人あたり100,000万ドルもの費用を喜んで負担すると言うのだろうか?たとえ未成年者が母親または父親になりたいという考えを変えたとしても、その過程において彼らを効果的に不妊化する。これらの後悔の念のコストは12〜13歳の同年齢の子供たちの間では洗剤の「タイドポッド」を食べたり、娯楽の一形態としてお互いを「窒息させる」といったトレンドを経験しようとする未成年者たちによって完全に理解されることはないであろう。
事実、未成年者たちはこのような人生を一変し兼ねない医療行為について完璧なインフォームドコンセントを提供することはできない。実験的な医療行為の乱用から未成年者を保護する法律があり、たとえば、45 CFR 46およびその関連法は医師が親から情報に基づいた許可を得ることを要求している。これらは社会的な風潮によって強引に押し通すべきではない。
最後のポイントとして、性転換療法を求める人々の間には不釣り合いな程多くの人たちが自閉症の診断も受けているという事実がある。これは難しい質問につながるけれども、見逃してはならない。たとえば、自閉症の10代の若者たちは社会的趨勢や公明正大とか包括性といった完璧な宣伝の影響を受けやすく、秘密の大量不妊化プログラムに陥る一方で、より大きな社会的受容を見つけることを期待する別のアイデンティティを受け入れる可能性が高くなるのではないか?
私はそうではないことを望むが、私にはその答えがない。そして、私は関係性が意図的であるという証拠を持っていると言っているわけではない。だが、私はこう言いたい。タブーを潰そうではないか。子供たちやわれわれの集合的な未来のために、われわれは質問を発し、科学を使って答えを見い出す義務を負っている。
他の子供の潜在的な利益のために社会的圧力が子供たちに危害を与えるべく親に強制する、または、強制しようとする事例が他の領域においても見られる。進化論の原理に深く根差す社会心理学者はワクチン接種の義務化の領域で生殖の痕跡が他の人々の子供への耐性を促進すること、あるいは、他の人々の子供に危害を与えるリスクの増加させる可能性がある役割について詳しく調べる必要がある。
われわれはすべての子供たちやわれわれ自身、そして、われわれの集合的な未来に対して義務を負っている。虹のような未来が持つ潜在的に暗黒な側面を完璧に理解するために・・・(訳注:「虹のような未来」とは、ここでは、文字通りに「輝かしい未来」とも受け取れるし、「レインボウフラグで飾られた未来」とも受け取れるが、後者を指している)。
***
これで全文の仮訳が終了した。
国際政治に関する語彙には今まで広く触れてきたが、今回の引用記事は進化論とか遺伝学、生物学の領域のであって、新しい語彙が多い。読みにくいところがあるかも知れないが、ご容赦願いたい。
著者が指摘した内容は他では見られず、極めて貴重な意見であると思う。特に、隠された意図として集団的不妊化プログラムの匂いが強く感じ取れるという指摘は秀逸である。新型コロナワクチンそのものが、その種の陰謀と絡んでいるとする指摘は以前から幾つか存在することを抱き合わせて考えると、この著者の指摘は的を射ていると言えそうだ。
ところで、性転換手術が最近どうしてこれほど多く論じられ、実施されるようになったのであろうか?
その答えは最新の記事(注2)にある。その記事によると、こうだ:
性転換の空想を可能にするための学術医学の大きな推進力は、手ごろな価格での療法がそのような事業を米国のメディケア、メディケイド、および商業保険でカバーすることを義務付ける法律が現れた2016年以降、爆発的に拡大した。
と彼の同僚は、米国の情報源から、2016年以降、あらゆる形態のトランスジェンダー手術が急増していると報告している。全体としては、52.3%を占める25,099人の患者が19〜30歳、10,476人(21.8%)が31〜40歳、3678人(7.7%)が12〜18歳である。
要約すると、第三者の保険の適用範囲によって可能になった性転換手術が爆発的に増加している。性転換医療は精神科医療の負担を悪化させ、死亡リスクを高めることから、これらの医療処置の適用範囲は直ちに取り下げられるべきである。有害な結果がよりよく理解されるまで、性転換医学に完全なモラトリアムを置くべきである。
察するに、性転換医療を受けやすくするために、金銭的な恩恵を受ける一部の医師たちは議員らに働きかけ、医療保険の適用を受けるよう新法を推進したのであろう。ここからすべてが始まったと言えそうだ。たとえ、豊胸手術を受け、外見上可愛らしい女の子に変身することができたとしても、それ以降は継続的なホルモン療法を受け、精神科医のお世話になり、さまざまな身体的な不調と付き合わなければならないと言われている。最悪の場合、暴力沙汰に巻き込まれ、命を失うリスクが高まる。また、自殺率も高まると言われている。まともな判断を下すことができない12~13歳の子供たちが、親の同意を得ずに一生の健康を阻害しかねない、現時点では未熟な段階にある性転換手術を許容するという米国の一部州政府における判事の裁定は正気を欠いていると言わざるを得ない。
参照:
注1:Evolutionary
Analysis of the "Trans Agenda" as Mass Sterilization of Youth as
Reproductive Spite: By JAMES
LYONS-WEILER, Jul/12/2023
注2:Transgender Surgeries More
than Double 2016 to 2020: By Peter A. McCullough, MD, MPH, Aug/27/2023
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