2022年3月6日日曜日

「ノルドストリーム2」にはおさらばし、「シベリア2」に乗り換え

 

たとえ完成したばかりのノルドストリーム2の運用が開始できなくても、ロシアの天然ガス輸出にとってはそれ程大きな痛手にはならないだろうと識者らは言う。もしもそれが本当だとしたら、西側の対ロ経済制裁はまたしても掛け声ばかりで実質を伴わないものとなるのかも知れない。

セイカ―・ブログに「ノルドストリーム2にはおさらばし、シベリア2に乗り換え」と題された記事がある(注1)。著者は地政学的分析で興味深い記事を数多く世に送り出しているペペ・エスコバーである。2か月以上も前の記事ではあるが、内容の性格から言って今でも十分に賞味期限内であることに変わりはない。

本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有しようと思う。

***

副題:軍事大国のロシアは米国・NATOから十分な程のいじめを受けて来たが、今や、新たな取り決めを指図しようとしている。

プーチン大統領が直接言及したもので、それはこう言っている:

「米国は自国にとっては関心が薄れてしまった国際条約からは頻繁に脱退することから、彼らを信用することができないことはわれわれ自身がよく知っている。だが、われわれは法的拘束力がある長期的な保証を必要とする。これは単なる口約束ではなく、もっとしっかりしたものでなければならない。」

そして、ロシアには警察による非常事態警報をさんざん発令させてきたものではあるが、今回は米ロ関係に決定的な危機をもたらした。

外交的に微妙な点は旧ソ連邦の崩壊以降帝国によってその品位が下げられ、米国はもはや頼りになる「パートナー」ではないという判断をしてはいたが、プーチンとしては改めて1975年にヘルシンキで採択された原則、「不可分で、公正な安全保障を希求すること」を具体的に指摘せざるを得なかった。

「条約から頻繁に脱退する」という文言はブッシュ(ジュニア)政権の下でワシントン政府が1972年に米ロ間で署名され、発効していた弾道弾迎撃ミサイル制限条約から2002年に脱退した事実を指していることが容易に分かる。あるいは、これはトランプ政権の下で米国がイランと共に署名し、国連が保証していたJCPOAを反故にした事実を指しているのかも知れない。 

プーチンはここでセルゲイ・ラブロフ外相に典型的に見られる道教的な辛抱強さを実践した。つまり、彼はロシア人に向けてばかりではなく、世界中の聴衆に向けて自明の理を説いたのである。南側諸国は次のような引用を正当に理解する:「国際法や国連憲章と衝突すると、米国は決まってそれらはもう古くて使い物にはならないと宣言する。」

それよりも以前に、外務省の副大臣であるアレクサンダー・グルシコは非常に自信に満ちた態度を保ち、何事についても想像に任せるようなことはしなかった:

「われわれは軍事的あるいは軍事技術的なシナリオからOCSEやユーロ・アトランティックおよびユーラシアの全加盟国の安全保障を強化する政治プロセスへと移行して行くことについて話し合いを開始する用意がある。もしもこの試みが功を奏しなかった場合は、われわれはNATO側に対してわれわれも報復に移行することを告げておくが、われわれがどうしてそのような決断をしたのか、どうしてそのようなシステムを配備したのかとわれわれに問うて来たとしても、それはもう完全に遅過ぎる。」

こうして、欧州は「欧州大陸が戦場となる見込み」に最終的に直面する。このような状況は実際にはワシントン政府によって下されたNATOの「決断」がもたらすものであって、回避不可能な結末なのである。

ところで、将来の可能な「報復」は何であってもロシアと中国との間で互いに調整が行われるであろう。

「閣下、Zirconが使用可能です」:

大西洋沿岸から始まってユーラシア大陸の草原地帯に至るまで知覚を有する者は誰でもが米国に向けて提示されたロシア作成の安全保障に関する保証の草案内容を知っている。セルゲイ・リアブコフ外務副大臣によってその詳細が語られているからである。

主要な条項としてはNATOの拡大をしないこと、ウクライナのNATO加盟は許さないこと、NATOはウクライナや東欧、トランスコーカシア(訳注:ジョージア、アゼルバイジャン、アルメニアの3国を指す)ならびに中央アジアで火遊びをしないこと、ロシアとNATOは短・中距離ミサイルを相手国の領土内へ打ち込めるような周辺地域には配備しないことに同意すること、ホットラインの設置、「NATO・ロシア協議会」が紛争の解決に積極的に取り組むこと、等が含まれる。

ロシア外務省は米国側には「ロシアの取り組みに関してはその論理を詳細に説明している」ことからも、ボールはワシントン政府の側にあると繰り返して述べている。

ここで、国家安全保障担当補佐官のジェイク・サリバンが、記録に残されているように、プーチンはウクライナへ「侵攻する」気は無さそうだと判断した際、彼がこのボールを最初に蹴ったようだ。

それから、ぶつぶつと不平や不満を言う声が上がった。米国は、事実上NATOの子分たちのために原稿を書き、イェンス・ストルテンベルグ事務総長がえらくへたくそなやり方でそれを伝えた後に、自分たちが作成した「具体的な安全保障提案」を携えて今週はモスクワへの対応をしなければならないのだ。

ウクライナを巡る筋書きは1インチでも変わりがなかった:もしもロシアがウクライナにおいてさらなる侵攻を果たした場合に備えて経済面および資金調達面にその特徴を持った「厳しい対策」が準備された。

モスクワ側は騙されなかった。リアブコフはあらためてロシア側の提案は二国間をベースにして作られていることを明確に述べなければならなかった。つまりはこうだ。われわれは決断力を持った連中と話をするだけであって、子分たちとは話をしない。他の国々を含めると、「彼らからは彼らが持つ意味を取り上げてしまう」ことになりかねないとリアブコフは説明した。

最初から、NATOの回答は予想されたように明らかであった:つまり、ロシアはウクライナとの国境で途方もなく大規模で、いわれのない、正当性を欠いた軍事力の増強を行っていると。これは「ウクライナとNATOへの挑発」をもたらすといった偽りの主張を招じ入れることになった。

それはストルテンベルグのようなキャンキャン吠えるチワワとの話し合いに貴重な時間を浪費するだけであることを示していた。彼にとっては「NATOの拡大は継続し、ロシアがそのことを好むか否かには関係がない」のである。

事実、米国やNATOの職員が好むか好まないかには関係なく、リアルポリティックスの世界で現実に起こっていることはロシアが大きな力を備えた立場から新たな条件を規定するという新しい状況が到来したのである。極めて簡単に言えば、街の新しいゲームの仕方については平和的で教養のある対話から学び取ることができる。あるいは、イスカンダール氏やカリブル氏、キンザール氏、ならびに、ジルコン氏との対話を通じて極めて過酷なやり方で学び取ることも可能だ。

計り知れない程に貴重なアンドレイ・マルティアノフの情報が極超音速についてであろうとなかろうと、ロシアの軍事力がヨーロッパの空間で所有する優位性に関して今までの何年かを掛けて高度な分析作業を行い、もしも米国とNATOの子分たちが「馬鹿げた火遊びを続けたいと決断した」場合にもたらされるであろう悲惨な結末に関しても彼は予測結果を示した。

また、「西側との亀裂について理解しており、貿易がすでに減少を見せ、縮小していることやEUに対するハイドロカーボンの供給が減少していることを含め、その結果起こることについてロシアはしっかりと受け留める用意ができている」ことをマルティアノフは特に指摘した。

これが安全保障の保証を巡るバレー劇の全体がパイプライン設置国の関心事と深く交錯し合う場なのである。全体を要約すると、こうだ。「ノルドストリーム2」におさらばをし、「パワー・オブ・サイベリア2」に乗り換える。

これからヨーロッパにやって来るエネルギー政策の大失敗はロシアには何の痛痒ももたらさないのはどうしてかという点についても再訪しておこう。

シベリアの夜のダンス:

先週開催されたプーチン・習による戦略ビデオ会議においてもっとも重要な点のひとつは「パワー・オブ・サイベリア2」の近い将来に関する事柄である。これはモンゴルを横断して、年間500億立方メートルの天然ガスを中国へ供給する。

つまり、プーチンが習との会談の2日後にモンゴルのウフナーギーン・フレルスフ大統領をクレムリンへ招じ入れ、「パワー・オブ・サイベリア2」について話し合ったのは偶然の出来事ではない。このパイプラインの主要パラメータは既に設定され、実現可能性の調査は2022年の始めには完了の予定である。そして、この取引は、最終的な値段を除いては、実質的に決着がついている。

「パワー・オブ・サイベリア2」は、東シベリアと中国北部とを繋ぐために2019年に立ち上げられ、全長2,200キロに及ぶ「パワー・オブ・サイベリア1」に沿って設置され、4000億ドルの取引がガズプロムと中国のCNPCとの間で合意された。「パワー・オブ・サイベリア1」の最大供給能力は2025年に達成される予定で、年間供給量は380億立方メートルとなる。

「パワー・オブ・サイベリア2」は遥かに大規模な事業となるが、これは数年前に計画されたものの、最終的な設置ルートに関する合意にかなりの時間を要した。ガズプロムはシベリア西部からアルタイ山脈を越して新疆と結ぶ案を示した。中国側はモンゴルを横断して中国の中央部と直接結ぶ案を押した。結局、中国案で決着した。モンゴルを経由するという最終的なルートはたった2か月前に決定されたばかりだ。建設工事は2024年に着工となる。

これは大規模な地理経済学的な状況を逆転させてしまうような出来事であって、ますます進化するロシア・中国間の戦略的パートナーシップに全面的に沿うものである。また、地政学的にも極めて重要だ(ロシアの「中核的な戦略」を中国は支援すると言った習の言葉を皆さんはご記憶だろうと思う)。

「パワー・オブ・サイベリア2」を経て出荷される天然ガスは現在ヨーロッパ市場へ供給しているものと同じガス田から来る。EUならびにドイツ新政府がノルドストリーム2の運転開始に対して如何に認知症的な策謀を巡らそうとしても、ガズプロムの主要な関心事はあくまでも中国なのである。

中国は顧客として近い将来ヨーロッパの全市場に完全に置き換わるわけではないという指摘はガズプロムにとっては重要な問題ではない。ここで重要なことは定常的なビジネスの流れであり、子供じみた政治的火遊びはしないという点だ。中国にとってはもうひとつの重要な点はより以上に特別な性格を帯びている。陸上を介した天然ガス輸送は「マラッカ海峡の隘路から逃げ出さなければならない」という戦略を現実のものとしてくれる。つまり、冷戦2.0が熱戦争に変化した場合、米海軍は南東アジアを経由して中国へと輸送されてくるエネルギー源をブロックしてしまう可能性がある。このような可能性を見事に排除してくれるのだ。

中国がロシア産の天然ガスを買い付ける際には北京政府は、もちろん、どこへでも顔を突っ込む。中国は270億ドルのヤマル・プロジェクトへ30%の資本を投下し、210億ドルの北海プロジェクトでは20%の資本を投下している。

2022年へようこそ!いちかばちかの新しいリアルポリティックス・ゲームがお待ちかねだ。

米国のエリートたちは中国に対抗してロシア・カードを弄ぶことには戦々恐々としていた。何と言っても、これはドイツをロシア・中国側へ追いやってしまい、大混乱の帝国はのけ者にされるかも知れないからであった。

そして、これはウクライナ紛争の全表情を覆う「ミステリ―」へと繋がって行くのである。EUがロシア産天然資源の恩恵に浴することから排除することにこれを使うのである。

ロシアはこのシヨウ全体を完全に逆さまにした。エネルギー大国としてのロシアはその関心のほとんどをNATOによって振り回され、すっかり腐敗しているEUに対してではなく、アジアの顧客に向けることにした。

それと並んで、軍事大国であるロシアは米国・NATOからは十分ないじめに遭っており、今や、新しい取り組み方を自分たちで書きおろしている。ラブロフ外相は安全保障の保証に関する米ロ間の1回目の会談は2022年の始めに開催されることを確認した。

これらは最後通牒なのであろうか?とんでもない。リアブコフはまたもや説明を繰り返さなければならないようだ。「われわれは誰かを相手に最後通牒の話をしているわけではない。われわれは自国の安全保障に関して責任のある態度を取り、他国に対してもまったく同様だ。重要な点はわれわれが最後通牒を持ち出したということではない。そんなことではなく、われわれが発した警告は真剣なものであって、そのことを過小評価してはならない。」

***

これで全文の仮訳が終了した。

欧州の経済的凋落の趨勢は明らかになった。ドイツ政府がノルドストリーム2の操業開始を葬ったことによって、ロシア産の安価な天然ガスはヨーロッパへは供給されず、中国へ向かう。ヨーロッパの冬は文字通り厳しいが、今後この寒い冬をどのようにして過ごすのであろうか?

しかも、その経緯を見るとまったく腑に落ちない。ウクライナ情勢は2014年のマイダン革命においてEUへの接近というウクライナの夢が頂点に達した。もちろん、これは西側のさまざまなNGO活動がもたらした成果なのである。デモ参加者らは代償として何十ドルかの支払いを受けた。資金を出した西側はカラー革命によって民主的に選出されていた当時のヤヌコビッチ大統領を政権の座から暴力的に追い出すことに成功した。今振り返って見ると、ウクライナ国内には2014年に政府レベルで暴力が根をおろしたのである。国粋主義者やネオナチが政府内を牛耳っている。あの革命以降、ドネツク・ルガンスク両共和国では連日の砲撃や狙撃によって13,000人もの死者を記録した。数多くの民間人や子供が含まれている。また、2百五十万人もの人たちが家を追われ、国内、あるいは、国外へ移住せざるを得なくなった(原典:OSCE Mission Confirms Violation of Humanitarian Law by Ukrainian Troops in LPR, Lugansk Says: By Sputnik, Feb/22/2022。元コメディアンのゼレンスキー大統領はウクライナ東部に和平をもたらすことを約束して、地滑り的な大勝を果たして大統領に就任した(20195月)。しかしながら、大統領の座について間もなく彼は右傾化した。つまり、彼に投票してくれた選挙民の総意を裏切って、ウクライナを対ロ強硬派へと導いた。

結局のところ、ウクライナを自分の陣営に引き込もうとしたEUは軒を貸してやって、母屋を傾かせてしまうという皮肉な結果に今見舞われようとしている。何と言う歴史の展開であろうか?


参照

1Exit Nord Stream 2, Enter Power of Siberia 2: By Pepe Escobar, The Saker, Dec/25/2022

 



46 件のコメント:

  1. И.Симомураです.この十日間のウクライナ侵攻を予言した,見事な分析と思います.また翻訳も実に読みやすく,次に来る言葉が予想できます.シベリアの力―2は露語ではСила Сибири-2と書きます.силаは”戦力,軍隊”の意味にも使われます.英語のforceですね.小生専門のウラル諸語とアルタイ諸語話者の展開域を貫き,中国上海にまで至る長大な生ガス輸送網ですね.ロシア側はモンゴルを通さないアルタイ・西域ルートを提案したようですが,最短コースのモンゴル経由の中国案で妥結したようです.モンゴルは近年欧米に接近しており,これで中国は通過代金でこの歴史的侵略民族を制御下の置くことができます.ロシアにとってはショルツの決定は所謂”渡りに舟”なのでしょうね.ロシアのウクライナ侵攻は,急に思いついたのではなく,ロシア参謀本部と生産経済財政金融の複合体(ロシア人はコンプレックスと表現します)による2014年以来の緻密な戦略に基づいているのでしょう.ロシア民族の思考はひょっとして漢族化したのではないでしょうか.匈奴討伐が想起されてなりません.ただ漢は王昭君を嫁がしめ懐柔するわけですが.これでドイツは二度ロシアに敗退することになりました.いいことです.

    返信削除
    返信
    1. シモムラさま
      コメントをお寄せいただき、有難うございます。
      ペペ・エスコバーの記事は何時ものことながら秀逸です。米ロ間の外交の駆け引きを見る時は決まってロシア人が見せる真剣さに私は驚かされます。それに引き換え、西側の判断は常に損得によって支配されているように感じられのです。両者の間に見られるこのギャップは大きい。総合的な人間力がそれぞれの国際政治に表面化しつつあるのかも知れませんね。あたかも短期的な享楽を求めて遊びに興じる子供たちと倫理観が旺盛で、十分に教育を受けた分別のある大人たちとの違いのように見えて来る。今回のペペ・エスコバーの文章からはこのような勝手な思いを紡いでおります。

      削除
  2. И.Симомураです.娘Аннаのドンバスやオデッサでの虐殺事件への見方にご興味ございませんか.正に”西側”の主張の鸚鵡返しなのです.クリミアはロシアが一方的に武力にかけて奪い,マレーシア航空機撃墜事件はロシア軍が実行したもの,両虐殺事件もロシア人によるもの,この度のウクライナ侵攻は侵略そのもの,狙いはCCCPへの回帰,ポーランドとルーマニアは狙われている,というのです.ポーランド国内では主流メディアが現政権寄り,その上NATOに忠実です.彼女は自分の研究以外は興味がなく,ウェッブ上で代替情報なども見たことがないのです.これほどまでに,メディアは国民を洗脳してきたのですね.

    返信削除
    返信
    1. シモムラさま
      コメントをお寄せいただき、有難うございます。
      お嬢様のАннаさんには是非とも地政学的な側面を解説していただき、国際政治の基本的な部分を少しでも多く理解して貰いたいものですよね。対話のためのテーマはたくさんお持ちのことと思いますが、マレーシア航空MH-17便撃墜事件や今回のウクライナ紛争は絶好の材料になるのではないかと思います。
      私自身にとってはシリア紛争が実に貴重な教科書的役割を演じてくれました。大手メデイアが報じる内容とフリーランスのジャーナリストが報じる内容にはまさに雲泥の差があったからです。そのことが私を国際政治というテーマに招き入れてくれたのです。
      私の娘Mikiの場合は、逆に、代替メデイアには詳しくアクセスしています。たとえば、新型コロナについては私らは二人とも当初からそのインチキ振りを酷評し、嘆いていたものです。また、ウクライナ紛争も然りです。だが、彼女の不満は身近にいる友達の間で理解してくれる者が実に少ないという現実でした。時間が経って、さまざまな事柄が暴露され始め、諸々の情報が出回る今になって、少なからずの者が彼女が言っていたことが本当だったことに気付いたとのこと。中には、大学で教鞭をとっている女性さえもが含まれていると彼女は言います。これも、一般大衆が如何に洗脳されているのかを物語るエピソードのひとつです。洗脳というプロセスがいかに日常的なものであるかを知ると背筋が寒くなって来る程です。
      心理学者はこれを「集団形成精神病」(mass formation psychosis)、「集団催眠」、「群衆の狂気」と呼ぶようですが、一部の学者にとっては極めて真面目な研究課題となっているようです。
      何はともあれ、今日もいい一日を!

      削除
  3. このコメントは投稿者によって削除されました。

    返信削除
  4. 仮訳
    一体世界でなにが起こっているのだろうか.これは何かの恐ろしい悲しみだ,大惨事だ.瞬く間にすべてが一変した,ロシアは世界ののけ者になった.ウクライナには夫の妹が住んでいるが,あそこでは戦で人が殺されている.どうやってこのようなことが起こりえたのか.ロシア人は皆から憎悪されている.これを決定したのは,頭の弱い人間たちだ,というのは本当か.ただただ衝撃だ.ルーブリはばったりと倒れ,外国人皆,外国企業皆,サハリンをロシアを棄てている.既に多くの者が職を奪われた.物価は狂ったように上昇している(бешенноは誤りで бешеноであると思う.自信はないが).ロシア人は人生の何らかのどん底に落とされ,それに伴い,ロシア人は侵略者と見做され,憎悪の対象だ.一体本当に正常で普通の人間(プーチン大統領のこと)がこの邪悪な戦争を欲したのだろうか.これから先,どうやって生きるべきか.ウクライナの地で死んでゆく人々がとてもとても哀れだ.あの地にはウクライナ人もロシア人もいるのだから.このこと故に,全てはこうなったのか.私の魂の悲鳴を赦して.そちらでの暮らしはどう.まだ日本にいるの.体に気を付けて.

    返信削除
    返信
    1. (漢字に変換間違いがありましたので、訂正させていただきます。)
      シモムラさま、
      これは西側世界が不条理にも突きつけた「ロシアが悪い」という一方的な非難に対する驚きといたたまれない不信感ですよね。西側のプロパガンダは実に巧妙で、悪意に満ちています。戦争は誰もが憎みます。しかしながら、もしも少しでも理性があれば、過去8年間のウクライナ東部のロシア語住民に対してキエフ政府が行ってきた武力弾圧を考えると(砲撃や狙撃によって13000人もが死亡し、250万人もが国内あるいは国外へ移住せざるを得なかった)、このような一方的な非難には成り得ません。戦争では真理が最初の犠牲者となるとはこのような状況を指しているのだと痛感させられます。
      しかしながら、真理が勝ちを収める日がやがてはやって来ることでしょう。その日を辛抱強く待ちたいと思います。

      削除
  5. このコメントは投稿者によって削除されました。

    返信削除
  6. 同感です。
    私たちが見せられるニュースは現在進行中のことばかりなので、あたりまえですが。ですが原因というか、何があってこうなったのかをほとんどの人は知りません。それで、ここらへんのことを記事にしたかったのでまとめました。
    ウクライナで起きていたこと②
    https://quietsphere.info/the-truth-behind-events-in-ukraine-and-donbass2/
    ウクライナで起きていたこと③
    https://quietsphere.info/the-truth-behind-events-in-ukraine-and-donbass3/
    ウクライナで起きていたこと+1
    https://quietsphere.info/what-i-think/
    この中で、元ウクライナ最高評議会議長は「直接民主主義を実践した最も偉大な人物は、1930年代のアドルフ・ヒトラーであることをお伝えしておこう」と公言しています。
    この次に、シモムラさまからも情報がありましたが、かなり、生々しい写真が出てくる「ドンバスでウクライナの軍事・政治指導者が犯した戦争犯罪と人道に対する罪」を翻訳します。
    逆の立場だったら日本、欧米のメディアは泣いて喜ぶでしょうが。主流メディアの悪魔性を今さらながらに感じます。公共性のあるメディアとは誠によくできた宗教システムです。

    返信削除
  7. このコメントは投稿者によって削除されました。

    返信削除
  8. kiyoさま、
    コメントお寄せいただき、有難うございます。
    この情報はロシア外務省が収集したものであり、ウクライナ東部のロシア語住民に対する弾圧、砲撃、狙撃、大量虐殺の現状を伝える一次資料として貴重な存在として歴史に刻まれることになると思います。主流メデイアによってうっかり洗脳されていた日本の一般大衆もこれらの詳細な情報によって目を覚まして欲しいものです。決して遅すぎることはありません!

    返信削除
  9. このコメントは投稿者によって削除されました。

    返信削除
  10. И.Симомура です.拙訳の文法上の疑問点(ピリオドの境界を越えて,関係代名詞を使えるか)について,しまりの無い文を書いてしまい,削除させていただきました.疑問は解決されました.またぎこちない日本語を書いてしま誌,削除させていただきました.
    ところでРИАНОВОСТИ, РТ, ИЗВЕСТИЯは読むことができませんね. Русская Весна, Комсомольская Правдаその他はアクセス可能です.

    返信削除
    返信
    1. シモムラさま
      私の方でもRTへのアクセスができなくなっています。スプートニクは今もアクセス可能です。

      削除
  11. И.Симомураです.小生の住宅にはテレビがありません.新聞もとっていません.先程街の食堂で娘と二人,NHKの正午のニュースを見ました.ウクライナ侵攻に関して,アメリカ発のニュースの垂れ流しです.市民の犠牲が増大しているとし,その原因を説明しません.CIAの分析によれば,プーチン大統領の心理状態は悪化し,周囲のものの意見を聞き入れないのだそうです.市民の犠牲者の追悼式を中継するも,ドンバスの犠牲者の家族の嘆きは放映しません.コンビニは「ウクライナ支援の寄付」を呼び掛けています.ちょうど、昭和天皇が逝去したおり,市民が率先して,黒布で旗竿を覆い,半旗を掲げた行動や,9/11の時に,米国市民がこぞって米国旗を掲げて,愛国心を表明した行動に似ております.ポーランドでもおそらく似たものでしょう.kiyo様の言「主流メディアの悪魔性を今さらながらに感じます。公共性のあるメディアとは誠によくできた宗教システムです」,正鵠を射ておりますね.翻訳をお待ちしております.

    返信削除
    返信
    1. シモムラさま
      私も日本のテレビや新聞からは2010年以降ご無沙汰していますが、NHKのニュースは所詮その程度だと思います。「事実だけを流し、その先の判断はご自分でどうぞ」というのであるならば、それに徹するべきでしょうが、実際には情報を操作し、洗脳の一役を買っているのが現実です。日本にとっては極めて大きな不幸です。

      削除
  12. 「戦争犯罪と人道に対する罪」公開しました。
    https://quietsphere.info/presentation-ukrainian-war-crimes/
    とはいえ、気が滅入るというか、複雑です。

    返信削除
    返信
    1. kiyo様 分かりやすい翻訳に感謝申し上げます.多くの方々に読んでいただきたいですね.ナチストの大きな特徴は,好んで子供を殺害することにあります.

      削除
    2. ありがとうございます。好んで、、、のくだり、納得しても仕方ないですけど、そうかぁ、っと変に腑に落ちました。人道に反する存在を先進国、というか支配者層が支援する構図は、一つのなが~い時代の終わりを象徴しているような気がします。

      削除
    3. I.Shimomuraです.ソ連映画『炎628』(原題:Иди и смотри来りて見よ)で親衛隊指揮官の中尉が,「共産主義は子供から生まれる.だから子供と彼らを産む女性を殺すのだ」というシーンがあります.またホロコースト百科事典によると,”1939年8月18日、第三帝国内務省は、すべての医師、看護婦、助産婦に対し、重度の精神的または身体的障害の兆候がある新生児および3歳未満の子供の報告を強制する布告を出しました。 1939年10月からは、公衆衛生当局は障害を持つ子供たちの保護者に対し、ドイツとオーストリア国内に特別指定された小児診療所に子供を入院させることを奨励し始めました。 実際には、これらの診療所は特別に採用された医療担当員が子供たちに致死量の薬剤を過剰投与したり、子供たちを餓死させたりした子供の虐殺病棟でした”とあります.

      削除
    4. kiyoさま、
      一連の情報提供、有難うございます。さまざまな具体的な情報に接することによってウクライナ紛争の深層がさらに正確に掴むことができます。有難うございます!

      削除
    5. シモムラさま、kiyoさま、

      田中宇の国際ニュース解説の最新号「優勢なロシア、行き詰まる米欧、多極化する世界」(2022年3月9日)が実に興味深いです。マクロな趨勢を分析したもので、独特な内容となっています。

      削除
    6. 情報ありがとうございます.興味深い記事ですね.今日の日刊ゲンダイの見出し,「狂ったプーチンの凄まじい殺戮が始まる」というものです.”売れればいい”というのが社是なのでしょう.

      削除


    7. In Deep というサイトに以下の情報がありました.
      対ロシア制裁を正式に「拒否」した国の一部

      ・ブラジル (報道)・インド (報道)・中国 (報道)・メキシコ (報道)・サウジアラビア (報道)・アラブ首長国連邦 (報道)・ベネズエラ (報道)・トルコ (報道)・エジプト (報道)・イラン(報道)・ドイツ(報道)・ハンガリー(報道)・セルビア(報道)・アルゼンチン(報道)・ボリビア(報道)・エルサルバドル(報道)・ウルグアイ(報道)
      他にもたくさんあるのだと思いますけれど、これらは態度が曖昧なのではなく、「明確に拒否」した国です。、制裁に加わっている国は正確にはどこなのか、と調べてみましたら、カタールのアルジャジーラが「制裁に加わっている国のリスト」とその説明を報じていました。

      アメリカと従属国は終わりつつあるように見えます.だから焦燥にかられ,「侵略国家ロシア,プーチン悪魔」等々の罵詈雑言を言い立てるのでしょう.

      対ロシア制裁に加わっている国のリスト

      ・アメリカ・欧州連合・スイス・イギリス・カナダ・チェコ共和国・オーストラリア・ニュージーランド・日本・韓国・台湾

      削除
    8. シモムラさま
      「売れればいい」という社是は西側メデイアには共通したものです。名門と呼ばれるメデイアは多かれ少なかれそうやって築き上げて来たわけですが、自分自身が子供の頃や社会的に大人になってはいなかった頃はまったくそのことに気づいてはいなかっただけの話。同じ社是は今も脈々と続き、フェークニュースが氾濫しています。表向きには民主主義や言論の自由、人権を喧伝する大手メデイアやソーシャルネットワークにとっては極めて不都合な真実のひとつですね!
      昨日、フェースブックはロシア人に対する中傷や差別的な言葉を許すというポリシーを発表しています。これはソーシャルメデイアが新型コロナの際と同様に一般大衆を洗脳する組織として働くということを表明したも同然です。

      削除
    9. Россия, это -- держава, родина бедных народов. Под знаменем Путина, вперёд к Победе!!! このせいで妨害が入りましたら,断りなしに削除ください.

      削除
  13. FBは狡猾卑怯ですね.このようなある種の便乗商法はどんどん出てくるでしょうね.つい今しがた気づいたのですが,同一の記事の中なのに,「プーチン氏」と「バイデン大統領」と異なる表現を使うようです.どの様な効果を狙っているのでしょうか.うまく説明できません.どなたかご教示ください.

    返信削除
    返信
    1. Русская веснаに拠ると,近東より「対価を求めない」義勇兵千人がキエフ政権と戦うために,ドンバスに間もなく到着する,とあります.”人間の盾”を使うテロリストとの市街戦プロ集団です.夜襲を得意とするようです.

      削除
    2. シモムラさま
      Русская веснаのサイトへアクセスしてみました。RTやSputnikへのアクセスができなくなった今貴重なニュース源となっています。有難うございました。

      削除
  14. 「米国大使館が削除したバイオラボの機密文書がGreatGameIndiaによって公開され、危険な病原体を作るためにウクライナにバイオラボの建設を許可したのは、バラク・オバマ前米大統領自身であることが暴露された」という記事を翻訳してみました。
    「ウクライナのオバマのバイオラボ」
    https://quietsphere.info/obama-ordered-construction-of-biolabs-in-ukraine/
    ニュースというのは報道ではなく、物語ですね。人々に嫌悪感や対立感情を植え付けるストーリーなんだと思えてきました。彼らに都合のいいストーリーを聞かされ続けるのだと。ですから、繰り返し、いつも同じような反応が民衆から生まれます。あ、これ、記事に入れときます。

    返信削除
    返信
    1. kiyo様 大部で迅速な翻訳に感謝申し上げます.早速拝見いたしました.内容からしてウクライナ人を使って,人体実験が組織的に行われてきたようですね.三年ほど前ある英文のreply記事に,「ファウチ氏が長年同一職にあるのは,恐ろしい国家秘密を握っているか,自身が秘密の実験の組織者であった」,からではないのかという主旨ものがありました.また別のreply記事には、「生物化学兵器の考案者には,人体で試してみたい,というmorbid desire”(精神的に)病的願望”がつきものだ」,ともありました.ヨーゼフ・メンゲレ的人格なのでしょう.

      削除
    2. kiyo様 「ニュースというのは報道ではなく、物語ですね。人々に嫌悪感や対立感情を植え付けるストーリーなんだと思えてきました。彼らに都合のいいストーリーを聞かされ続けるのだと。ですから、繰り返し、いつも同じような反応が民衆から生まれます」この言は,モスクワで市民に,キエフ発の悲惨な写真を見せ,執拗に反戦や反プーチンの言葉を引き出そうとするロシア人ジャーナリストに的確に当てはまります.似たようなシーンが数多く出回っていることからして,彼らは組織されているのでしょう.ロシア軍による軍事作戦や戦果に対して欺瞞情報を流す行為には刑事罰が科されることになりました.このようなインタビューは激減することでしょう.良いことです.

      削除
    3. kiyoさま、
      コメントをお寄せいただき、有難うございます。
      米国主導の細菌兵器研究所についてはウクライナだけではなく、ジョージアでも同じことが行われていると数年前から報じられています。ロシアからの報に対して、ジョージアは「馬鹿げている!」と言って一蹴したようですが。ジョージアについての情報はありませんか?

      削除
    4. И.Симомураより情報を一つ.The INSIDER:調査,ルポ,分析 というサイトのИва Цойイーヴァ ツォィ記者の顔写真入り署名記事があります(2018 12 26).【АНТИФЕЙК ”ANTI-FEYK”というタイトルで:Фейк Первого каналаロシア第1チャンネルからのフェイク情報: США производят биологическое оружие в Грузии и травят им туристов USAはグルジア(現称ジョージア)で生物兵器を実験的に製造し,それによって(ロシア人)児童の観光客に深刻な腸炎に感染せしめた】となっており,この女性記者による,ロシア1チャンネルの記事が捏造であると”かなり詳しく分析”しております.病原昆虫はドローンによって目標上空で空中に散布されるようです.怖いですね.ルーマニアにはドナウ三角州があり,渡り鳥の楽園ですね.レナ川三角州もそうです.

      削除
    5. Ива ЦойTHE INSIDERと検索すると,反プーチン,反ザハーロヴァ,反クレムリン,…がどっと出てきました.彼女確信犯ですよ.

      削除
    6. kiyo様 ご推薦の『つながる心2』を拝見いたしました.いやあ,非常に知的水準の高い記事に溢れております.大惨事役者の活躍,本当にそう思います.小生は大口径ライフル銃で大型海獣や羆を狩りしてきました(老人となった今後悔しております).ライフル弾が頭部に射入すると,真っ赤な脳漿が飛び出すのです.腹部に命中すると多くの場合,変形した弾頭によって腸が引き出されます.血の色は暗色で粘っており,独特の艶を見せるのです.youtubeでのご指摘の場面を熟視したところ,あの血は顔料ですね.もっと確かめるため,原本にアクセスしましたら,”アクセス不能”と出てきます.必死に隠蔽する様子が目に浮かびます.心配なのは『芳っちゃん』ブログにも妨害が及ぶことですが,まあそれは勲章と考えましょう.情報ありがとうございます.

      削除
    7. シモムラさま、
      コメントをお寄せいただき、有難うございます。
      The Insiderは全体として反ロシア派、反プーチンですね。強烈に匂ってきます。

      削除
  15. Yocchan様 Исао Симомура様 「妨害」は考えていませんでした。甘いですね。僕は旬な話題とかは、あまり追っていなくて、というのも、キリがないという思いがありまして、ピンときたものだけ、他の方が取り上げないようなものを選んで記事にしているというスタイルです。新米です。
    ジョージアについては、
    Dilyana Gaytandzhievaという軍事ジャーナリストの方をご存知ですか?
    http://dilyana.bg/documents-expose-us-biological-experiments-on-allied-soldiers-in-ukraine-and-georgia/
    に「国防総省は、ウクライナの4,400人の兵士と、ジョージア州の1,000人の兵士に対して、致命的な結果をもたらす可能性のある生物学的実験を実施しました。漏洩した文書によると、すべてのボランティアの死亡は24時間以内(ウクライナ)と48時間以内(ジョージア州)に報告されるべきです」
    とあります。グーグル翻訳のままです。
    これはYoutubeの及川幸久 THE WISDOM CHANNELで知りました。
    https://www.youtube.com/watch?v=9NtTWo52fHI&t=264s

    返信削除
    返信
    1. kiyoさま
      新たな記事を発掘いただき、有難うございます。このブルガリアの調査報道記者については、欧州から中東へ武器を輸送するのにアゼルバイジャン航空が関与していたことを暴露した記事を読んだ記憶があります。詳細を調べ上げる敏腕記者ですよね。

      削除
  16. それから、こんなのも
    https://armswatch.com/georgia-cover-up-of-deaths-in-3-3-billion-pharmaceutical-project-documents/

    返信削除
    返信
    1. kiyoさま、
      これも凄い内容ですね。有難うぎざいました。

      削除
    2. kiyo様 いやあ本当に凄い調査分析サイトですね.こう見てくると,日本にも秘密基地が置かれていると考えるえきです.散発的に起こる家畜家禽の感染は,実験によるものではないだろうか.

      削除
  17. 生物兵器研究所:

    米国防省は世界中に生物兵器研究所を設立し、そこでさまざまな兵器開発を行っている。その詳細を調査報道ジャーナリストであるDilyana Gaytandzhievaが報告した:The Pentagon Bio-weapons by Dilyana Gaytandzhieva,
    Apr/29/2018.
    ウクライナとジョージアはその一部である。

    返信削除
  18. これ、翻訳して記事にしましょうかね?

    返信削除
    返信
    1. kiyo様 お願い申し上げます

      削除
    2. kiyoさま、
      願ってもないことです。お願いします。

      削除