このブログでの投稿総数が501件となったところで、勝手ながら、本日は国際政治の舞台からはまったく違った領域へ移動し、気分転換をしてみたいと思う。
最近、私はKen Yamamotoという日本の整体師さんが発信している動画にすっかり嵌ってしまった。それらの動画によると、彼の活動の舞台は腰痛の治療であって、日本だけではなくタイ、オーストラリア、スペイン、米国のハワイでも腰痛に悩まされている患者さんたちをたくさん治療している。実際には腰痛だけではなく、肩や首、手足、さまざまな痛みに挑戦している姿が頼もしい。もっとも興味深い点は、10年も20年も苦しんできた腰痛を15分か20分間の治療で痛みのない体にしてしまうことだ。何年間痛みを抱えて来たのかは彼の治療には関係がないと言う。さまざまな治療を受けたにもかかわらず完治せぜ、10年も20年もの間腰痛と付き合って来た患者さん本人の側からすると、彼はまさに「神の手」を持った治療家であると見えるようだ。
私はカリフォルニアで仕事をしていた頃、坐骨神経痛に悩まされたことがある。腰から右脚を経て、親指の先端まで痛みが走った。痛みのせいで歩くことが非常に難儀であった。地元のカイロプラクティック治療や中国人の鍼師の治療を受けたがその場では痛みが消えても、数時間後、あるいは、翌日には痛みが戻って来るという具合で、好転せず、何週間も悩まされた。通勤のために往復で2時間ほど車を運転していたが、運転姿勢をガラッと改めたみた。何のことはない。これによって、徐々に改善し始めたのだ。幸いなことには、それ程長期化せずに回復した。
この整体師さんの動画を見ると、世間には腰痛だ、50肩だと言って、痛みを抱えている人が驚くほど多くいることが分かる。年配者に限らず、比較的若い人もたくさんいる。多くの場合、西洋医学、例えば、整形外科はこういった痛みに対して有効な治療を施すことが何時でもできるというわけでなないようだ。リュウマチだと言われたりする。あるいは、「リハビリをしましょう」と言われて、長い間の治療を強いられることもある。さまざまな治療を行っても改善せずに、あちらこちらを転々として、10年、20年が経ってしまう。その一方、この整体師さんは15分か20分で痛みを完全に除去してくれる。痛みは完全にとれると断言する。リュウマチだ言われて、長期化していた痛みが治ってしまう。
東洋医学は痛いところを直接治療するのではなく、全身に張り巡らされている「経絡」から治療を施す。つまり、鍼灸で多用される「つぼ」だ。極端な場合、首の痛みを足から治療することもある。西洋医学と東洋医学の間にはかくも大きな違いがある。
ご興味がおありでしたら、ひとつの事例として、「身体中手術をしたスペイン女性。手術したのにずっと痛い23年間を治せ」と題されたKen YamamotoのYouTubeの動画サイト(https://youtu.be/_U_DxJYALMs)を見ていただきたいと思う。この動画に出てくる女性の患者さんは23年間毎日痛みに見舞われていたが、それが消失したという。
もしも読者の皆さんの中に腰痛や肩、首、手足の痛みに悩まされている方がおられるならば、この整体師さんの動画から何らかの有用なヒントを得ることができるだろうと思う。
もうひとつの参考になると思われる動画は「【筋膜リリースのウソ】腰痛の意外な原因」と題されたもの(https://youtu.be/GvuupbdENHk)。
私はこれらの動画を見てからというもの、左右の手足の動きに不均衡な違いがないかどうかを毎日確かめるようになった。また、脛骨が上下左右に正常に動くことが大切であるということを学んだことから、脛骨の正常可動範囲を毎朝確かめている。下半身の運動ではふくらはぎが腿に密着するまでしゃがむ動作を毎日繰り返している。こんな風に、この整体師さんの動画を見る前にはまったく考えてもみなかったことを今は毎日意識して確認を行い、柔軟体操をするようになった。結果として、以前と比べてよりメリハリのある健康法が身に付いて来たかなと思っている。
登録読者のИ.Симомураです.早速動画を拝見いたしました.大変興味深い内容です.私も専門上必要ということで,ある公立大学の解剖学教室で解剖実習をしました.この経験は学位論文を書くにあたり大いに役立ちました.最近ではkomuzという楽器の語源を突き止める過程で,最終音節のsirという形態がsirekte”骨”に由来するところまで遡ることができましたが,実はこれは骨そのlものではなく”腱”でなないのかと推論し,アルタイ語系言語にそれを見出しました.すべての骨は骨に付着した腱によってしっかりと結合しているいるのです.その言語ではsrektege”腱”とは”骨から生えた草”という意味だったらしいのです.
返信削除シモムラさま
削除コメントをお寄せいただき有難うございます。Ken Yamamotoさんの動画が興味深かったようで何よりです。
初めて聞いたキルギスの楽器「コムズ」について調べてみましたら、外見が非常に似通った楽器がトルコにもありますよね。アルタイ語族系のトルコですから、当然かもしれませんが。お陰様で、キルギス人の演奏でコムズの音色やリズムを楽しむことができて、知識を広げることができました。有難うございます。「腱」を言語学的に語源を辿ると「骨から生えた草」と呼ばれていたとのこと、実に興味深いです。
今日もいい一日を!