超短い記事ながらも言わんとする趣旨をこれほど明快に説明してくれる記事はそう多くはないように思う。そんな記事
[注1] が先ほど目に留まった。
これはロシア政府が西側、特に、米国によるロシア国内でのNGO活動を嫌っている理由を述べたものだ。
それを仮訳して、ここに読者の皆さんと共有してみたいと思う。
<引用開始>
これで人権を「監視する」だって?
Photo-1:
人権ウオッチ(Human Rights Watch)のポスター。「新たな専制君主が現れつつある。プーチンの抑圧的な政策に反対しよう!今こそ署名をしよう!」
西側の人権団体は軽蔑にも値しないのが現状だ。ある団体は米国帝国主義の手に握られた政治的道具であり(たとえば、Human Rights Watch)、他の団体は西側諜報機関のエージェントである(たとえば、国境なき医師団、欧州安全保障協力機構の監視員)。また、ある団体は理想主義に燃えた若者を砲弾の餌食として活用しようとする世をすねた指導者によって運営されている(たとえば、赤十字国際委員会)。ある団体は大企業のための道具と化しているし(たとえば、グリーンピース)、他の団体は準公式なCIAの道具である(たとえば、米国民主主義基金やフリーダムハウス、Open Society Foundation、等)。
この人権ウオッチの事例には吹き出したくなるような点がある。この写真はロシアで撮影したものではない。撮影場所はウクライナだ。この写真に示されている機動隊員の制服にはウクライナ語によるバッジが付いているからだ。しかし、そんなことにいったい誰が気が付くというのか?人権ウオッチにとって重要なテーマは「真実」なんかではなく、まったく別物のようだ。
<引用終了>
機動隊員の背中には「ミリツイア」と書いてある。
ご粗末な話である!
また、「国境なき医師団」の活動ぶりについては、小生もブログで論じたことがある。2013年9月4日付けのブログ、「<シリア> やっぱり、化学兵器を使ったのは反政府派」を参照されたし。国境なき医師団がシリアではどのように反政府派武装集団の一部として機能していたのかをより詳しく記述している。
「国境なき医師団」という言葉だけを聞くと、国境にはとらわれずに、裕福な国や貧しい国といった違いを乗り越えて公平に医療を施す…といったイメージを与えてくれる、しかし、その実際の姿はそういった理想的な絵とはまったく違うことが多い。彼らの行動には資本主義社会の利益を追求する原則が100パーセント反映されている。
そういった現実を、上記に引用した記事は改めて教えてくれている。
参照:
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