2020年7月31日金曜日

ソールズベリー毒殺未遂事件に関するBBCの最新のプロパガンダ映画はロシアを標的にした嘘で満載

今年の6月、英国では2年前に起こったスクリッパル父娘毒殺未遂事件をドラマ化した3部作が放映されたそうだ。「ソールズベリー毒殺未遂事件:テレビドラマでノヴィチョクによる攻撃を再訪」と題されたBBCエンタメ部門の記者が614日に報じた記事によると、このドラマは下記のように始まる(原題:The Salisbury Poisonings: TV deama revisits Novichok attack ‘horror’: By Steven McIntosh, Entertainment reporter, BBC NEWS, Jun/14/2020):

致死的な汚染に見舞われたことで実施された都市閉鎖のシーン、保健当局の職員が個人用安全防護服で身を固め、目には見えない敵と闘っているシーン、等が日曜日(614日)に放映されるテレビドラマで繰り広げられる。BBC-1で放映される「ソールズベリー毒殺未遂事件」の出来事は今回の新型コロナウィルスの大流行の2年前に起こった。3部作で構成されるこの連続ドラマは20183月に起こった出来事に基づいている。有名な聖堂があるウィルトシャー州の都市で英国の一般大衆は近年では最悪の脅威にさらされた。セルゲイ・スクリッパルと彼の娘ユリアは市の中心部でベンチに倒れ、口から泡を吹いている状態で見つかった。ふたりは致死的な毒性をもつ神経麻痺剤「ノヴィチョク」にやられたのであった。英国政府は、後に、これはロシアの諜報部門でる「GRU」から派遣された二人の工作員によって引き起こされたものであると結論付けた。衝撃的なストーリーである。ソールズベリーはいまだにその傷跡から立ち直ってはいない。しかしながら、このドラマはジャームズ・ボンドのようなスパイが活躍するスリラーではない。スクリッパル父娘は第1部の冒頭でほんのちょっとだけ登場するが、ロシア人容疑者たちはまったく姿を見せない。それに代わって、このドラマは地域社会と保健当局が取った対応策に焦点が合わされている。

上記はBBCからのインプット情報の一部である。

それとは対照的に、英国当局による情報の歪曲やフェークニュースに関しては従来から批判的な姿勢を示してきた消息通のひとりであるクレイグ・マレー(2002年から2004年まで駐ウズベキスタン英国大使を務めた。その後は人権の擁護や国際政治に透明性を求める政治活動に転身。彼のブログは広く読まれている)ははたしてこの第1部をどのように受け止めたのであろうか。617日付けの彼のブログが公開されている。その表題は「ソールズベリー毒殺未遂事件に関するBBCの最新のプロパガンダ映画はロシアを標的にした嘘で満載」と題されている(原題:The BBC’s New Propaganda Film About the ‘Salsbury Poisonings’ Is a Pack of Lies Aimed at Russia: By Craig Murray, Jun/17/2020)。

本日はこの記事を仮訳して、読者の皆さんと共有しようと思う。

この記事を読むと、好むと好まざるとにかかわらず、BBCが英国やその他各国の市民を洗脳しようとする手口が手に取るように理解することが可能だ。大手メディアが喧伝するニュースや解説だけに頼っていると、われわれ一般大衆は知らず知らずのうちに彼らが推進する筋書に沿った世界観を抱くようになってしまう。実に厳しい現実がわれわれを取り巻いているのである。

また、この記事にはもうひとつの興味深い側面がついてまわる。それは著者の英国人特有の皮肉を込めた言い回しだ。私がこの仮訳の中で彼の皮肉をどこまで忠実に日本語的に再現できるかはまったく未知数ではあるが、私なりに全力をつくしたいと思う。

「プーチンは私を消そうとする!」

「ソールズベリー毒殺未遂事件」に関する三部作ドラマの最初のエピソードが頂点に迫った時、BBC内のシェークスピアの後継者たちはこのような不朽の、実に見事なセリフを作り出した。これはスクリッパル父娘が見舞われた悲劇を巡る英国政府のプロパガンダ・ストーリーの3部作であって、昨晩私はその第1部を視聴した。続編は今日と明日放映される。この異例とも言える放映スケジュールはわれわれのご主人様が、悪魔的な外敵からの攻撃に曝されているにもかかわらず、英国が保有する回復力についての感動的な物語をどれだけ重要視しているかを示すものであろう。もしお望みであれば、BBC iPlayerで全三篇を視聴することはいつでも可能だ。しかしながら、私は個人的には彼らの大嘘に過剰に反応する抗体によってすっかり気分を害されてしまったので、しばらくは休息が必要だ。

プーチンを描写するセリフは英国の軍隊の出身であり、辛辣な口調で知られているロス・キャシディの発言である。だからこそ、全面的な説得力を持っている。もしも今週の発言ではなく、彼が同じことをもっと前に喋っていたとしたら、もっと説得力があったことであろう。まさに、こういった感じだ。

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ソーシャル・メディアから判断すると、一般大衆の多くはこの公式の筋書を全面的に受け入れているようである。私自身としては将来の民主主義について何の不安も感じてはいないなんて言えない。誰もが、腹を抱えて笑い転げることもなく、下記のような会話を聴くことははたして可能なのであろうか。これは完全に私の想像力を超越してしまっている。この会話の当事者たちがどうやってこのようなことを喋ったのかは私には見当もつかない。

ポートンダウン(英国の化学兵器研究所)からの人物:「あれは世界でもっとも致死性が高い物質だ。適切なばら撒き方をすれば、たったスプーンに一杯だけであっても何千人も殺戮することができる。」

保健省からの英雄的な女性:「でも、そんなに毒性が高いのであれば、スクリッパル父娘が依然として生きているのはどうして?」

ポートンダウンからの人物:「救急医療隊員はふたりが(鎮痛や麻酔に使われる)フェンタニルを過剰投与したものと想定して、ナロキソンを注射した。これは神経毒を中和する薬剤だ。それに加えて、あの日は寒かったので、この神経毒が効を奏するには長い時間が必要だった。」

そうそう、確かにあの日は寒かった。これは極めて厄介なロシア人たちが見過ごしていた重要な要素である。なぜならば、ロシアには寒い日なんてないのだから。ジッジスやビショップス・ミルのパブの内部はマイナス40度であることは誰もが承知している。神経毒が体内に入った場合、何らかの影響を与え得るもっとも厳しい条件というのはあくまでも外気温なのである。彼らがドアのノブに触ったとされる時刻以降セルゲイとユリアはどちらもかなりの時間を屋外で過ごしていたというわけではない。

いくつものあり得ないようなストーリーが過去3年間に諜報部門によってでっち上げられ、この超猛毒の神経毒がどうしてスクリッパル父娘を殺害するまでには至らなかったのかについて説明しようとしている。興味深いことに、このBBCのドラマはデイリーメールが諜報部門から入手していた詳細な事柄は割愛してしまった。それは次のような内容であった:

「完全に偶然の出来事であるのだが、犠牲者が運び込まれた時、特殊な化学兵器に対抗するための医師の訓練が実施されており、彼らがちょうど勤務に就いていたのだ。英国政府の極秘の研究所であるポートンダウンの専門家が承認したアトロパイン(中和物質)やその他の薬剤を用いて彼らはセルゲイとユリアを治療した。」

これは信じるに足りるようだ。と言うのは、最初に彼らふたりがベンチに倒れていた時にたまたま通りかかったのが英陸軍の看護師長であったことと同様に、これは単なる偶然ではないと私には思える。

それでもなお、この超猛毒の神経剤が死をもたらさなかったことを是が非でも説明しようとして、「あの日は寒かった」と言ったのは新たな試みであろう。これは一般大衆からの承認を受ける必要があるのである。何でもこなすことができるこの諜報部門の宣伝担当であるハミシュ・ド・ブレットン・ゴードン大佐は戦争屋であり、化学兵器の専門家であるが、BBCの制作部門の顧問として紹介されていた。

ここでほんのささやかな英知をあなた方には提供しておこう。つまり、こういうことだ。国営放送が「軍事顧問」の功績を認め始めると、あなた方はすでにファッシズムの途上にあるのだ。

恐らく極めて賢いことであるとは思うが、報じられている毒殺未遂事件がどのように展開したのかについてはこのBBCドラマの第1部は何も描写しようとしてはいない。スクリッパル父娘がどんな風に外出をしたのかについては、このドラマによると、その多くは監視カメラによって記録されているが、彼らの帰路は撮影されることがなかった。彼らが家に居る時に例のふたりのロシア人が到着し、真昼間の中で通りからは丸見えの屋敷で彼らはスクリッパル家のドアのハンドルに猛毒の神経剤を塗ったという。彼らが個人用の安全防護服を着用してはいなかったことは明白だ。ましてや、誰にも目撃されることもなかったという。いったいどうして?それから、スクリッパル父娘は再び外出するのだが、ドアを閉めるためにふたりともドアの外側のハンドルに接触したという。いったいどのようにして?超猛毒の神経剤に接触した後、彼らが公園のベンチに倒れているところを発見される迄の3時間半もの間、アヒルに餌をやったり、パブへ出かけたり、ジッジスへ寄って十分な食事をしたという。ふたりは年齢や性別、体格、代謝に違いがあるにもかかわらず、3時間余りの時間が経過してからふたりはまったく同時に突然倒れ、どちらも緊急通報の電話をかけることさえもできなかったという。いったいどうしてこうなのか?

単純に言って、BBCが、そんなストーリーはあり得ないと視聴者に思わせることもなしに、スクリッパル父娘が当日の朝とった行動を示せるようなドラマを作成することなんてそもそも不可能であった。しかし、彼らにとって幸運なことには、われわれは英国の国家主義者らが持っている熱烈さの靄の中で毎日の生活をしており、一般大衆の大部分は、特に主要メディアのジャーナリストやブレア派の戦争支持者たちはそのことは簡単に見過ごしてしまうであろう。「ソールズベリー毒殺未遂事件」から「毒殺」を省略してしまうことは明らかに芸術的な決断である。

これらの出来事はすべてがBBCのドラマが始まる時点よりも以前からすでに展開していた。BBCのバージョンはベンチでに倒れているスクリッパル父娘を助けるために人々がやって来るところから始まっている。しかしながら、ふたりを発見し助けに来たのは、まさに偶然なことではあるが英陸軍の看護師長であったが、この部分は飛ばしてしまった。軍の看護師長がすぐ側に居合わせたということは驚くべき偶然であり、BBCはこのドラマに含めたかったのではないだろうかとあなた方は思うかも知れない。しかし、明らかに、それはそういうことではない。これはもうひとつの芸術的とも言える決断だ。

ドアのハンドルに触れてからスクリッパル父娘が救急医療の手当てを受けるまでの時間は約4時間だ。例のナロキソンが非常に強い毒性を持った神経剤に接触してから4時間も経過しているのに依然として効力を発揮したということは注目に値する。

警官のニック・ベイリーと彼の家族が被った個人的な苦痛について私は過小評価したいとは思わない。しかし、ドラマの中では彼はこの「致死性の高い合成物質」を目の周りの柔らかい粘膜へ擦り込んでいたが、少なくとも24時間程は深刻な症状に見舞われることはなかったという。率直に言って、とてもそんな風に事が運ぶとは思えないのだ。

毒殺未遂が実際にどのように展開して行ったのか、たとえば、病院にはたまたま専門家チームが居合わせたこと、さらには、軍の看護師長が偶然にも通りかかったこと、等の事実が除外されていることはひときわ関心を呼ぶ。また、さらに除外されている人物がいるのだが、それはスクリッパルがスパイ時代を過ごした頃のMI6の上司であり、ソールズベリーでの隣人であったパブロ・ミラーである。ところが、彼を言及する価値はなかったようだ。他にも不可思議な点がある。このドラマでは実際の出来事に関するニュース番組はいつでも途中で中断されてしまうが、最初の三日間のスクリッパル父娘の動向に関するニュースはすべてがBBCの旗艦的な存在である外交部門の編集者、マーク・アーバンが扱っていたのである。

マーク・アーバンは王立戦車連隊ではスクリッパルのMI6スパイ時代の上司であるパブロ・ミラーと一緒だったという。その縁は決して疎遠ではなく、ふたりは戦車連隊に同じ日に同一階級で同じ士官採用によって入隊した。この物語には数多くの偶然の一致が現れるのが私は大好きだ。攻撃に見舞われることになった日の前年、マーク・アーバンは「一冊の本を研究するため」にセルゲイ・スクリッパルと何度も会っている。しかしながら、アーバンがスクリッパルに関するBBCの取材で陣頭指揮をとった際にはこれらの極めて重要な事実は両方とも公表されなかった。実際、彼は丸々4カ月にもわたってそれらを隠していたのである。マーク・アーバンが関与した初期段階でのBBCの報道はどうしてこのBBCによる再現ドラマに含められなかったのであろうか。実に不思議だ。

このプロパガンダに満ちたこの作品にはあり得そうもない展開がこれら以外にも数多くあるのだが、私としては次の2回の放映のためにも私が感じる軽蔑の念や幾つかの事実は温存しておかなければならない。当面は次のような再教育訓練の要点を読み取っていただきたい。これらの10個の疑問点のうちでBBCのドラマはいったい何点について十分に焦点を絞っているか。そして、いったい何点について巧みに避けて通り、無視してしまっているか。

インテグリティ・イニシアチブや第77連隊、べリングキャット、アトランティック・カウンシルおよび何百もの好戦的なプロパガンダ作戦を含めて、われわれの敵とはまったく異なり、本ブログは政府や企業あるいは金融機関からは何の支援も受けてはいない。このブログは全面的に読者からの寄付金によって運営されている。読者の皆さんの多くは必ずしもすべての記事に同意してくれるわけではないにしても、代替となる意見や内部情報あるいは活発な議論を歓迎してくれている。

これで全文の仮訳が終了した。

著者による詳しい指摘によって、英国政府における中核的な「ソフトパワー」の役割を演じているBBCが制作したスクリッパル父娘毒殺未遂事件の再現ドラマはいったい何を目指しているのかが浮き彫りになったと言えるのではないだろうか。

20183月に起こったスクリッパル父娘毒殺未遂事件は2104年のマレーシア航空MH17便撃墜事件と並んでそれぞれが「冷戦2.0」における個々の戦場であった。このスクリッパル父娘毒殺未遂事件は決着がついているわけではない。それどころか、この引用記事が示しているように、舞台裏では諜報機関が今でも活動を続けている。少なくとも、BBCがこの6月に放映したプロパガンダドラマでは英国の対ロ情報戦争がドラマの登場者に「プーチンは私を消そうとする!」とまで言わせている。この文言は「隣家に住むスパイ:ダブルスパイである当人は自分の死がもたらされることを事故の一週間前に予測していたことをセルゲイ・スクリッパルの隣人が暴露」と題された別の記事でも報じられている(原題:The spy next door: Sergei Skripal's neighbour reveals how the double agent predicted his own death on Vladimir Putin's orders just one week before: By David Jones for The Daily Mail, Jun/12/2020)。

「インテグリティ・イニシアティブ」とは英国政府の国家安全保障機関の一部であって、敵の情報戦争に対抗し、メディア対策のプログラムを実行する部門であると言われている。

英国人特有の皮肉な表現は頻繁に出て来るが、私の個人的な印象では「この物語には数多くの偶然の一致が現れるのが私は大好きだ」という一文に凝集されているように思う。また、極めて政治的な観点から下される決断を「芸術的ともいえるような決断」と形容する言い回しも実に面白い。

さまざまな局地戦からもっと大きな舞台に目を移すと、米英とロシア・中国というふたつの地政学的な大国の間では目下熾烈な綱引きが行われている。そして、何時になったら決着するのかは素人にはまったく分からない。しかしながら、今年の初めに中国の武漢で最初の感染が報じられ、世界中に広がった新型コロナウィルスの大流行は各国の経済をさまざまな形で直撃した。中国を除き、各国はまだ収束の域からは程遠い。これが今後各国の国内社会にどれだけの影を落とすことになるのかについて予測することは難しいと思うが、場合によっては意外と大きな影響を与えるのかも知れない。

世界の覇権国として自他共に認める米国は今回のコロナウィルスの大流行によって国内経済が低迷し、失業者の急増に見舞われた。それだけではなく、建国以来さまざな形で続いてきた人種差別問題がまたもや表面化し、社会経済的な分断をひどく悪化させている。その分断は今年11月の大統領選を控えているだけに、国内の分断をさらに厳しいものにしている。一部の専門家は方々の都市で発生した暴動や焼き討ち、略奪が内戦に発展するかも知れないと警鐘を鳴らしてさえもいる。その一方で、米国が新型コロナウィルスの大流行の中でこの大流行を収束させる指導力を発揮することには失敗したことを見て、国際社会では誰もが米国の衰退を感じ取っている。

これらの新しい事実は将来の国際政治の在り方を考える際にもっとも基本的な要素のひとつとなるのかも知れない。少なくとも、2020年の当初には想像もし得なかった展開が今進行しているようだ。






5 件のコメント:

  1. 登録読者のシモムラです.今朝7時半頃のNHKラヂオ放送で、”プーチン最大の政敵なであるヴァリヌイ氏の毒殺未遂事件”の解説がありました。もしも同氏が糖尿病を抱えているならば、”朝からお茶いがい何も飲んでいない、食べていない”と、糖尿性低血糖の発作が容易に起き、糖を摂取しないと昏睡状態に陥いりますね。このNHK解説者は、盛られたと思われる毒物の作用を、薬理学の術語”酵素阻害物質”としていたのですが、良薬も毒薬も酵素の作用を阻害もしくは活性させるものでしょう。これはとても”解説”と呼べる水準のものではない。十年ほど前、北海道阿寒の寓居で、NHK朝の「今日はなんの日」を聞きました。5月8日のことです。なんと「今日はアメリカ、イギリスを中心とする連合国にナチスドイツが降伏した日です」と言ったのです.確かにナチスドイツがソ連に降伏した時刻は、カムチャッカ時間では5月8日深夜を回って9日に入っていたので、厳密にはこの言は嘘ではない。しかしながら悪意を感じます。

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    1. シモムラ様

      コメントをお寄せいただき、有難うございます。

      大三次世界大戦は伝統的な戦争形式ではなく、経済戦争、貿易戦争、通貨戦争、情報戦争、それらの組合わせとしてのハイブリッド戦争になるだろうと言ったある識者の言葉が思い起されます。今や、その感は強まるばかり。勝敗がどうやって決まるのか、この新しい戦争型式のルールが見えて来ないので、先が読めません。何か長いプロセスになるような予感がします。

      敵国のイメージを悪化させる、捏造した情報をもとに相手を中傷するといった手口は毎日のようにメディアによって喧伝されています。

      うんざりする程ですが、いったいどうなるのでしょうか。

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    2. シモムラ様

      プーチン最大の政敵であるヴァリヌイ氏の件については当方が理解しているのは次のような内容です。

      ドイツへ移送されてからの精密検査の結果、糖尿病性昏睡であったとの報告が出ています。毒殺未遂というのは当初は毒殺未遂ではないかとの憶測が彼の秘書から出て、それに西側のメデイアが飛びついたのではないかと推測されます。ドイツへの搬送からそれ程の時間が経ってはいない時点で、毒を盛られたとの報道がありましたが、後に専門家の報告によってそれは打ち消されたようです。

      NHKからの報道では毒殺未遂ではなく、糖尿病性昏睡であったと理解できましたか?それとも、NHKは曖昧な表現を用いて、視聴者を混乱させるような言い回しでしたか?

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  2. お返事ありがとうございます.やはり糖尿性昏睡でしたか.今朝7時半前の報道ですから,ほぼ発言を正確に覚えておりますが,糖尿性昏睡を示唆する言葉は一言もありません.また”朝からお茶いがい何も摂っていない”という前置きがあり,それが解説者によって”毒殺”と結びつけられておりました.健常者でも糖質を長時間摂取しないと,冷や汗,便意,頭痛,ふらつき,不安,などの低血糖症状がでてきます.糖尿病をもつ友人は,酒のカロリーを減らす目的で血糖降下剤を服用してましたが,宴会終了後昏倒してしまいました.また”毒殺の疑い”なる表現は数回くりかえされました.解説者の名前は聞き漏らしましたが,声からして石川一洋氏だと思います.

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  3. 前便を書いてから,ふと気づきました.秘書の”毒殺”云々の発言は,実際ナヴァリヌイ氏毒殺の陰謀があって,同氏がそれを疑がい,糖尿病者には禁忌である”朝からお茶いがいは何も食べなかった”,結果として糖尿性昏睡で意識を失い,それを秘書は計画通りの毒殺と確信し,メディアにそう発表してしまった,考え過ぎでしょうかね.仕える主人の血糖管理さえできない秘書などいるのでしょうか.昏倒した友人は救急車で病院へ運ばれ,あと一時間遅れたなら脳がやられていただろうと言われたそうです.学者としては”死”ですね.

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