2020年9月24日木曜日

ロシア人はどうしようもない大バカ者だ

 

ロシアの反政府派の活動家であるアレクセイ・ナヴァルニーが毒殺されそうになったとする西側メディアの喧伝について、ここに痛快な記事がある(注1)。皮肉とユーモアをたっぷりと盛り込んでおり、中心課題である新冷戦においてひとつの局面を画することになるかも知れない、ニュース性が高い本件を巡って著者は痛烈な論評を発信することに成功している。

本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有したいと思う。

著者の狙いは新冷戦の中で繰り広げられる情報戦では、多くの場合、馬鹿馬鹿しい論理や偏見、情報の歪曲、フェークニュース、等によって大きな構図を持ったプロパガンダが構築され、巧妙な情報操作が延々と続けられていることを指摘することにあるような気がする。過去のいくつもの事例から言って、それこそが情報戦の本質であると言ってしまえばそれまでであろうが、情報戦の一局面を詳細に理解することによって今の世界を覆っている新冷戦の本質を一般大衆のために解剖し、病巣を明るみに出すことに役立つであろうと私には思える。

ロシア人は大バカ者だ。どうしようもない程に大バカ者である。連中は最悪の類の素人だ。

ステロイドを使用している無知な連中だ。何故だろうか? 

ひとつには、彼らが所有している、いわゆる超一級品と言われている生物兵器の「ノビチョク」が誰をも殺害することができない代物であるという点にある。このことについてロシア人は適切に認識しなければならない。たとえば、こういうことだ。スクリッパルが刑務所から解放された後に彼らがスクリッパルを殺害しようとした際、彼らはノビチョクをそこいら中にばら撒いた。ソルズベリーではベンチの上に、スクリッパルの自宅のドアーノブに、さらには、その地域のヤクの中毒者がゴミの中に見つけた香水の瓶にも。恐らく、スクリッパルの自宅内ではあらゆる場所にばら撒き、そのことを理由に英国当局は、当初、この非常に危険な建物は解体し、撤去するとさえ言った。(とは言え、スクリッパル家の猫とハムスターは生き長らえ、この事実はこの生物兵器が実に恐ろしい物質であると装い続けることが如何に無意味であったかを示唆している・・・)  

この一連の警告からロシア人たちは重要な教訓を学んだのではないかと誰もが思ったに違いない。

ところが、そうではなかった。連中はそういうことについてもまったくの大バカ者なのだ。

こうして、彼らは著名な「反政府主義者」であるアレクセイ・ナヴァルニーを毒殺することに決めた。

しかし、彼らはそれに失敗した。

またもや!

彼らはスクリッパルのケースとまったく同じ物質である「ノビチョク」を使用した(とドイツのメディアが言っている)だけではなく、ナヴァルニーが搭乗していた旅客機には緊急着陸を許し、FSB(ロシア連邦保安庁)は救急車がナヴァルニーを病院へ急送するのを邪魔するようなことは何もしなかった。

明らかに、FSBは彼らが殺害しようと思っている男が緊急医療措置を受けることを妨げるような権威さえも持ってはいなかったのである。 なんて事だ!彼らはナヴァルニーが病院へ送り込まれるのを妨害するために交通渋滞を引き起こすことだって出来た筈だ。

何と無能なことか!

さらに悪いことには、非難を受けているロシア人医師らはドイツ人の医師がナヴァルニーに対して処方したものとまったく同一のアトロピンを処方したのである。これらの医師はCIA/BNDのエージェントであって、ナヴァルニーの命を救おうとしたのではないかといった疑念さえもが念頭をかすめる程だ・・・

明らかに、FSBも大バカ者である。彼らは旅客機や医師たちに自分たちの言うことに従わせることさえもできなかった・・・

しかし、この話はさらに悪化する。ナヴァルニーが執行猶予判決の条件を破った事実やそのような人物は出国することは出来ないという事実があるにもかかわらず、これらのロシアの間抜け連中は彼がドイツへ飛行することを許してやった。その間、彼の体内にはノビチョクがいっぱいあって、バチャバチャと波打っていた筈だ。

ナヴァルニーを殺害するためにロシア人が行わなければならなかったことは何かと言うと、追跡が不可能ないくつかの物質のひとつ(たとえば、塩化カリウム)を選んで彼に心臓発作を起こさせることであった。

無知なFSBの連中はやぶれかぶれにナヴァルニーに交通事故を引き起こして、殺害することが出来たかも知れない。

しかし、彼らはそんなことさえも出来ないのだ。FSBはまったくの恥さらしだ!

ナヴァルニーは糖尿病を患っていたことから、彼を殺害することは非常に簡単だった筈だ。つまり、彼に処方する薬剤の量を間違えるだけで済んでしまう。それで彼は終りだ。バイバイ、ナヴァルニー!しかし、そうは展開せず、これらの間抜けな連中は今やすっかり悪名高くなっているノビチョクを使うことにしたのだ。

明らかに、ロシア人の連中はまったくの大バカ者で、もっとも無能で、この地球上ではもっとも間が抜けている!ロシア人の特殊部隊や生物兵器研究所は愚鈍な無能振りでよく知られている。決定的な証拠がある。

連中は英国人から新型コロナワクチンを盗み、それを危険なものにした。

間抜け者めが!

ね、そうだろう?!

まさに、(知能指数が著しく低いロシア人のもうひとつの特性であるが)、これは米民主党全国大会コンピューターに忍び込んで、ロシア人の名前に聞こえるような別名を至る所に残すこともなく、2016年の大統領選を掠め取ることさえもできなかったいわゆる「ロシア人ハッカー」の話のようでさえある。何てこった!連中が働くはモスクワの一般ビジネスが開業している時間帯だけであった。

皆さんにはっきりと言っておこう。ロシア人は驚くほどの大バカ者で、この地球上でもっとも間抜けな連中だ。

彼らの中では諜報や安全保障部門の高官や生物兵器の専門家ならびにハッカーたちは特に酷い。

能なしだ。誰もが!

さあ、皆で一緒に繰り返して言おう。ロシア人は大バカ者だ!ロシア人は能なしだ!ロシア人はとんでもない能なしだ! 

以上の状況は「著しくあり得そうなことだ!」

これで全文の仮訳が終了した。

ところで、著者の結びの言葉「著しくあり得そうなことだ!」は原文では「Highly likely!」となっている。201834日、英国のソルズベリー市のど真ん中にある公園のベンチで気を失っているひとりの年配の男性と若い女性が見つかった。英当局は二人はノビチョクによる毒殺が図られたものであると速やかに報じた。当時のテレサ・メイ英首相はこれはロシアの仕業であると言った。ところが、証拠を提示することはできず、彼女は「Highly likely!」と付け加えた。それ以来、この「Highly likely!」という言葉は証拠もなく何らかの事柄を主張する際に多用されることになった。

この引用記事の著者は自分が言いたいこととはまったく反対の事柄を主張することによって、ロシアの反政府活動家のナヴァルニーに関して西側のメディアが喧伝しようとしている内容を覆そうとしている。私の印象ではかなり成功していると思うのだが、読者の皆さんはどう感じておられるだろうか?


参照:

注1: Russians are the dumbest idiots on the planet!: By The Saker, Sep/04/2020






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