2020年10月23日金曜日

新型コロナの脅威が過ぎ去ったことを科学が示してくれる迄には永久に待たざるを得ないかも知れない。だから、常識を駆使して、通常の生活へ戻ろうじゃないか

 

ヨーロッパでは新型コロナの感染が再度広がっている。第2波である。

Worldometerのサイトに掲載されている新型コロナに関する毎日のデータ(一日当たりの新規感染者数と死者数)を見ると、英国では4月から5月にかけて第1波に見舞われ、今、第2波に襲われている。第2波(1日当たりの新規感染者数は20k)は第1波の頂点(約5k)の約3倍も高い。第2波では果たして頂点に達したのか、それとも、さらに上昇するのかは現時点では分からない。しかしながら、死者数はかなり少ない。

フランスも第2波(新規感染者数は30k)に見舞われており、第1波(5k)の数倍も多くの感染者数が報じられている。第2波の感染者数の山の高さは第1波の6倍もある。しかし、死者数は第1波に比べてかなり低い。

ドイツも第2波(7~10k)に見舞われているが、感染者数は第1波(67k)よりもやや高い程度である。間もなく頂点に達するのか、あるいは、さらに高くなるのかは分からない。第2波の死者数は第1波に比べてかなり小さい。

当初から議論が多かったスウェーデンではどうだろうか?新規感染者数は第1波では約1.5kを超し、今第2波が上昇中である(現時点で1.21.3kの辺り)。死者数は約0.1k弱の第1波の頂点から緩やかに減少し、8月の始め以降は一日に数人程度でフラットに移行している。スウェーデンにおける推移の全体図は他のほとんどのユーロッパ諸国とは異なるという現状は何らかの教訓を教えてくれているみたいだ。

私が住んでいるルーマニアでは本日携帯電話に政府からの警告のメッセージが入ってきて、これから2週間は屋内、屋外を問わず、公共の場所ではマスクをせよとの要請。つまり、自宅から出る時はマスクを常時付けることが義務化された。学校も休校だ。規制が強化された背景は今第2波の後半で急上昇に見舞われていることにある。新規感染者数では第1波での頂点では約0.4k、第2波の前半では約1.3k、第2波の後半である現在は約5k弱へと増加している。一日当たりの死者数では、第1波の頂点では約40人、第2波の前半では60人、第2波の後半である現時点では7080人となっている。つい最近打ち出された規制の強化は感染者数も死者数も増加していることが最大の理由であろうと思われる。

お隣のハンガリーでは第1波での新規感染者数はかなり低く、100人程度であったが、今第2波に見舞われ、1500人超にまで急増している。これで頂点となるのか、それとも、さらに上昇するのかは分からない。死者数に関しては、第1波ではその頂点は15人程度であったが、現在の第2波では40人を超し始めた。新規感染者数は第2波では第1波の15倍程に急増したにもかかわらず、死者数は23倍増にとどまっている。つまり、致死率は低下していると言えよう。

上述の国々ではそれぞれが固有の推移を示しているのだが、ほとんどの国では死者数はかなり少なくなっていると言えそうである。とは言え、専門家の判断や解説を待つことにしたいと思う。

ここに、「新型コロナの脅威が過ぎ去ったことを科学が示してくれる迄には永久に待たざるを得ないかも知れない。だから、常識を駆使して、通常の生活へ戻ろうじゃないか」と題された記事がある(注1)。恐らくは、大多数の人たちが今このことを考えているのではないだろうか。

本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有しようと思う。

科学的な手法をやみくもに崇拝することは止める時が来た。新型コロナには科学が決して究明できないような側面があることをわれわれは認めなければならない。もしも科学がすべてを理解する迄待たなければならないとしたら、われわれは通常の生活に戻ることなんて決してできないであろう。

新型コロナの大流行は一般的には収束したと言える。ウィルスの流行を遅らせ、停止させ、理解を深めようとしたわれわれの試みは失敗に終わったのだ。科学は今後この大流行に関して多くの事柄を見出すことであろうが、それは非常に時間がかかるプロセスである。

もしも科学が適切に機能していたならば、科学が全面的に間違った結論に到達することなんてなかった筈である。しかしながら、正しいことはすべてが無作為対照試験ならびにそれに続く査読によって立証されるというわけではない。「スペクテーター」誌にてジョン・リー博士が発表した記事を取り上げてみよう。新型コロナは感染が広がるにつれて致死性が低下し、今やほとんど無害に近い。

このことはこれ程にも多くの人たちがどうして短期間に死亡したのか、さらには、4月以降死者数がどうして平坦化したのかを完璧に説明してくれるのではないか。これは急速に起こった突然変異や別の変異株再感染を認めた数多くの他の研究結果にもよく整合する。さらには、都市閉鎖や人口構成、接触者の追跡、その他の策とはまったく無関係に至る所で同じパターンの死が観察されており、これはウィルス自体に何らかの変化が起こったことがその理由であろう。

RT.COMによる関連記事: Weird science: Covid-19 does NOT cause heart damage, as blockbuster study had basic calculation errors

事実、ウィルスはより低毒性の株に変化したことは確かであるということが日を重ねるにしたがって明らかになって来た。しかし、難題がひとつある。それは現時点あるいは近い将来に科学によってこのことを確立するのはほとんど不可能であるという点にある。人間の身体や顕微鏡的な粒子が持つ予測困難な変化は科学の領域を完全に超越しているからだ。

人々はこの新型コロナのことを(願わくば、後には他にももっと多くの事柄についても)受け入れる必要がある。そして、ほんのちょっとした常識がうまく機能する際には科学的手法をやみくもに崇拝することは止めるべきだ。WHOまたは英国公衆衛生サービスは99.9%の可能性で元の生活に戻ることを示す査読済の論文か何かを魔法のように準備する必要性に駆られており、われわれはすっかり麻痺状態に陥ってしまった。しかし、そんなことはそう簡単には起こらないかも知れないとは言っても、われわれは元の生活へ戻らなければならないのだ。

3人の学者によって執筆されたこの記事を取り上げてみよう。これは新型コロナの致死性が低下していることを測定し、データに基づいて得られた分析結果である。しかしながら、如何に混乱していようとも公式なデータだけが信頼に値するという想定に基づいており、視野が狭い。あなたが自分で何かをしなければならないとすれば、それは新型コロナの患者が今も医師のもとへやって来ているのかどうか、患者が死んだ場合それは新型コロナのせいであったのかどうかを医師に尋ねてみることだけだ。ところが、それに代わって、感染者数に焦点を当てているだけであって、彼らが執筆した論文は何の価値ももたらさない。

ここにもうひとつ別の論文がある。これはオックスフォード大学の「根拠に基づく医療」センターの カール・ヒーニガン教授らの共著である。一般大衆に焦点を当てることができる何らかのプラットフォームを彼が与えられたのは余りにも遅過ぎたが、彼は飽きることもなく新型コロナの統計数値に関して政府の解釈に問い続けて来た。

この研究は詳細な事項を実証するのに疑いもなく正確であり、価値もあるのだが、その一方で、英国での致死率が低下したかどうかについて何らかの答えを見い出そうとしている。限られたデータに関する総括的な審査を行った結果、致死率が低下したことを示している。だからと言って、一般大衆にとってこれはいったい何を意味しているのか?一般大衆は朝になると子供たちを学校へ送り出すべきかどうかと思案し、あるいは、年配の両親にハグをすることは無責任なのだろうかと危ぶみ、混乱しきっているのが現状だ。

RT.COMからの関連記事: Just wait for a vaccine? First confirmed REINFECTION means there may be no way to eradicate Covid

非常に多くの人たちが新型コロナがもたらす脅威に関して提供される大袈裟な説明によってすっかり恐れおののいている。無理からぬことだ。そして、子犬を売りつけられたのだということを彼らに納得して貰うにはかなりの時間を要することであろう。しかし、元の生活を取り戻すには彼らを納得させなければならない。ところが、現政府はこの責任を取ろうとはしない。なぜならば、過去の出来事に関して彼らは膨大な罪を負っている点に話が集中することになるであろうからだ。

分別のある人たちに期待したい点は新型コロナに関する規制の撤廃に関して友達や関係者、当局と穏やかではあっても、辛抱強く議論を続けることである。この週末にそういった動きをロンドンベルリンで見た。「新たな通常」に対して実にうまく組織化し、冷静な反論をしている様子を目にすることは実に素晴らしい。

著者のプロフィール: ピーター・アンドリュースはアイルランド人で、科学分野を専門とし、ロンドンに本拠を置くジャーナリスト兼作家である。彼は生命科学を専門として、グラスゴー大学を卒業。遺伝学で博士号を取得。

注: この記事に表明されている主張や見解、意見は全面的に著者のものであって、必ずしもRTの見解や意見を代表するものではありません。


これで全文の仮訳が終了した。

英国の人たちは新型コロナ対策としての都市閉鎖には飽き飽きしているようだ。無理からぬことである。通常の生活に戻ろうではないかという呼び掛けには多くの共感が集まるであろう。元の生活に戻ることを世界中が心待ちにしている。

時間の経過に伴って致死率が低下しているという報告が多い。それにもかかわらず、新規感染者数の増加に焦点を当てて、多くの国が第二波の対策として都市閉鎖といった規制を強化している。英国はその典型である。

これはいったいどういうことか?

この新型コロナの大流行はそもそも「作られた大流行」であることを念頭に置けば、第二波での都市閉鎖もその延長線上にあることは言うまでもないであろう。大手薬品企業はワクチンで大儲けしたいのである。一部のワクチン開発は安全性の確保で躓いている(たとえば、英国とスウェーデンの資本が入っているアストラセネカ社のプロジェクト)。まだまだ時間がかかりそうだ。穿った見方をすれば、ワクチン開発が首尾よく終了するまではこの大流行を長引かせておかなければならないのではないか。こうして、必要以上に高い感度でのPCR検査が続行され、一日当たりの新規感染者数が急増していると喧伝される。ウィルス学者の解説や報告によると、PCR検査の感度を適正なレベルに下げれば、現在米国で報じられている新規感染者数の90%は非感染者になるだろうと言われている。新規感染者数はかなり水増しされているのだ。

もちろん、私は免疫学やワクチンに関してはド素人である。それでも、数多くの報告を読んでみると、上記のような極めて深刻な疑念に到達するのである。そんな疑念に駆られるのは私だけであろうか?

ところで、ここに本日(1022日)付けの英国からの記事で、「新型コロナのワクチンが登場するまでは都市閉鎖か?それまで待つのは長すぎる。しかも、ワクチンが効を奏するという保証もない」と題された最新の記事がある(注2)。その記事の一部を抜粋してみると、下記のような具合だ。

一般大衆の考えではワクチンは万能薬だ。ワクチンの接種を受ける。そーら、これで免疫性ができるといった具合である。しかしながら、そういった受け取り方は多くの場合現実とはマッチしない。ガーディアン紙への投稿で、かって保健省のワクチン接種部門の長を務めていたデイビッド・ソルズベリーは季節性インフルエンザのワクチンが効を奏するのは約75%だと述べている。それに加えて、接種を受けるのは全員ではない。65歳以上の人たちの約75%が接種を受ける。計算してみると、75%の75%は56%だ。つまり、実際には、接種を必要とするグループのたった56%が保護されるだけなのだ。さらには、ソルズベリーが指摘しているように、もっとも危険なグループを接種の対象とすると、そのこと自体は感染をそれ程低下してはくれない。ワクチンの接種によって感染を低下させるにはすべての年齢層に対して接種を実施しなければならず、これは遥かに大きな仕事となる。彼はこう結論付けている。「明確なメッセージを出す必要がある。特定グループに対する接種はある程度の防護役を果たしてはくれるだろうが、かっての生活を取り戻してくれるなんて単純に期待してはならない。」

結局のところ、良心的な専門家が何と言おうとも、科学は金儲け主義によって巧妙にハイジャックされてしまい、物事はわれわれの目の前で大手製薬企業が作成したシナリオ通りに進行していると言える。グローバル主義下での最大の不幸は一般大衆の健康的な生活は国際的な共通目標にはならないといことである。目標になるのはグローバル企業による金儲けだけなのだ。


参照:

1We might have to wait forever for science to show the Covid threat is over, so let’s use our common sense & get back to normal: By Peter Andrews, RT, Aug/31/2020, https://on.rt.com/apg8

注2: Lockdown till a Covid vaccine comes? It’s too long to wait, and there’s no guarantee it will be effective anyway: By Rob Lyons, Oct/22/2020, https://on.rt.com/at0y





4 件のコメント:

  1. 登録読者のシモムラです.実に興味深い記事を翻訳してくださり,感謝もうしあげます.私も前便の記事を読み,この疫病禍が仕掛けられたものだと考えております.昨日ユジノサハリンスク在住のロシア人教授から来信があり,彼女の勤める大学にもついにウイルスが侵入し,学生数人と教員数人が感染したため,再び閉鎖となったとありました.遠隔授業は準備に時間を要するが,評価のほうはその数倍の時間を要求するそうです.教員にも学生にも知力の低下が起こるのではないかと心配だとありました.昔からロシア人は知性主義者でした.民族学関係の学会も次々を開催され,彼女はもう三学会で発表をしたとのこと.ロシアらしくゆっくりと,着実に経済社会活動は動き出しているそうです.よかった.日本でも,”罹ったなら適切な治療を受ける”という考え方で,活動を再開する以外に方法はないでしょう.

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  2. シモムラさま
    ユジノサハリンスクと言えば千歳から1時間くらいでしょうが、日本からもっとも近い外国の都市ですよね。旅情のようなものを感じます。やはり、オンラインでの授業は意思疎通が中途半端に終わることが多いでしょうから、学校閉鎖が続きますと学生の知性の低下が心配になると思います。ルーマニアだけではなく、ヨーロッパでは多くの国々で今第2波による感染が大きく広がって、学校は閉鎖、公共の場でのマスクの着用が義務化されています。ブカレストの日本人会は12月に予定されていた忘年会を中止すると最近連絡して来ました。もう大分前からそうなるのではないかと危ぶまれていたことですが。
    時間が経過するにつれて、日本における新型コロナの感染の少なさ、死者の少なさが目立っています。いくつかの理由があるようですが、専門家は勇気を出して事実について発言して欲しいものです。
    ある学者が言うには、日本では20歳以下の死者はいない。20歳から60歳までの死者は70数人。全人口比では非常に少ない。死者のほとんどが60歳以上で、この方々の平均年齢は日本人の平均寿命とほとんど同じだとのこと。こういう情報はメデイアによって一般的に流布されている情報とはかなり違うので、発言者は周囲から文句を言われ、バッシングに遭う。こんなことは起こってはならないと述べています。これは集団としての人の知性の限度でしょうか?

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  3. 一難去ってまた一難。

     統計的数字にはあまり関心がありません。職業柄,と言っても大したことはないのですが,統計を利用した文章を書いてご褒美(?)をもらったこともあります。極端な数字を統計(標本数)から外すとか,誰かが集めた標本はいい加減なものが多いという話も知っています。またたとえば目薬という商品があった場合,それは名前だけであって,パンケーキの名前であるのかもしれません。あるいは単なる水を容器に入れたものかもしれません。
     元医者の加藤周一の文章『続 羊の歌』の中に,帝国医学部在籍中の逸話が出てきます;「同僚の研究者Aの標本は信用できない。したがって統計も怪しい。自分でもう一度やる必要がある」といった趣旨の文章があります。東京帝国大学医学部内ですら,このような状況ですから,一般の研究者が統計数字を操って説明するのは結構だとしても,全面的には信用してこなかったのが小生の生き様です。
     またWHOは国連の機関の一つですが,IAEAと協定を結んでいます。しかしWHOは原子力に関してIAEAの合意なしには文書を勝手に公表できないのです。だから日本政府からのデータしか受け付けず,民間調査のデータを受け入れません。これでは実際の放射線障害者の数字や被害程度も信用できません。しかし日本政府の政策はWHOの数字・データを基に実施され,多くのフクシマ難民を苦しめています。
     ところで小生にはずるいところがありまして,フクシマ原発が爆発つまりメルト・ダウンしても小生の住む地方には被害がないだろうと予測していました。だから原発運転に強く反対しなかったのです。何故被害がないと予測したのか。そしてそれが間違っていたのか。それは3月11日という季節です。
     普段の冬は那須おろしが吹き風は南東に吹きます。したがって原子炉から100km圏内に住んでいるとしても,放射性物質は降ってこないだろうと予測していたのです。ところが春一番の吹き荒れる季節でもありますので,風が南から吹き始める時期でもあるのです。いわゆる三寒四温。この言葉は頭では理解できていましたが,実際はどうなのかは考えたこともありませんでした。寒いのは北風のせい。暖かくなるのは南東の風のせい。つまり北風で南東へ放射性物質が運ばれてしまえば,被害はないだろうと考えていたのですが,南東の風が運ばれた放射性物質を押し返して100km圏内にばら撒いたのです。15日のド曜日は朝から雨でした。黒い雨でした。用心をしてビニール合羽を着て出社しましたがちょっと濡れました。濡れた合羽は会社に着くなり脱ぎ捨て市のごみ回収箱に入れました。しかしずるいことには変わりはなかったので,恥を忍んで原発反対に回りました。以後,マスクは2枚以上していました。同僚やみんなから馬鹿にされました。

     これまでに申し上げてきましたように,幼少の頃より喘息・気管支炎でした。50歳を過ぎてからは血圧が高くなったので,より相応しい「基礎疾患」の持ち主であったわけです。基礎疾患という言葉は今回のコロナ騒動で初めて知った言葉ですが,基礎疾患の老人の致死率は高いという報道があったので3月上旬に日本に帰国しない道を選びました。

     現在南東アジアの海辺の町を転々としていますが,自動車の排気ガスやたばこの煙が胸を苦しくするのでいつでもマスクをしていましたので,「変な外人」と思われていたと思います。WHOは昔,マスクは効果がないと主張していましたが,こちらの現地の人たちにもマスク着用が習慣化してきたようです。1日に3枚取り換えるのが常識になったという現地友人もいます。
     まとめますが,日本にいる間,風邪やインフルエンザには何度も掛かりました。しかし死に至ることはありませんでした。しかしコロナ菌ーCovid-19は初めてです。これに感染すれば死に至るかもしれません。コロナに感染しても,いや絶対に死なないという統計数字はあるのでしょうか。
     
     病弱な小生をブラック企業はよく面倒見てくれたなという感謝の気持ちもあります。しかし,余生をもう少し長くしてはいけないのでしょうか。ゆえに,平均寿命とか感染症の少なさとか言った数字・データには興味がないのです(もちろん高齢者のコロナ致死率は高いという数字も信用していませんが,多国籍企業たる薬剤会社の利益誘導を批判する必要はあると思います)。

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    1. 箒側兵庫助様

      コメントをお寄せいただき有難うございます。

      統計は個人的な動きを予測するには役に立たないかも知れませんね。飽くまでも、大多数としての全体の方向性を見るためのものですから。しかも、専門家が政治的な思惑を絡めて統計解析で得られた数値が意味することを解説した場合は、なおさらのことです。統計の前提がひとつでも実情からかけ離れていると、解析結果が示す予測はとんでもない代物になってしまいます。

      それが今回の新型コロナの大流行の実態であると言えるでしょう。英国では政府の政策を決めるために疫学者の見解を求めました。疫学者は往々にして話を誇大にする傾向があると言われています。後知恵になりますが、今回、新型コロナでまさにその傾向が実際に起こったと言われています。英国の都市閉鎖政策が多くの国々によって踏襲され、それに加えて、PCR検査の感度が不要以上に高く設定されて使用された結果、極めて大きな新規感染者数が報告され、米国では新規感染者の90%は周囲の人たちに感染を拡大することはないだろうと言われています。つまり、PCR検査の感度を適正化すれば90%の感染者は他人への感染の危険性が無い感染者になります。ところが、一人の新型コロナ患者を扱うとその病院には結構な額の政府からの助成金が入るというメカニズムが採用され、医師や病院にとっては数多くの患者を報告することが利益を産むことになり、病院経営という誰も反論することが許されない状況での金儲けの光景が出現しました。そのような事例はEUからの助成金をあてにしたイタリアで見られ、米国でも然りだと言われています。これは「作られた大流行」の根幹的な要因のひとつであると言えるでしょう。

      われわれは今実に不可思議な世界に住んでいると言えそうですね。

      今日もいい一日を!

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