新型コロナ感染症の大流行においては、不幸にして、数多くの人たちが死に追いやられた。すべての事例が解明されているわけではないが、大別すると、これらの死因はコロナウィルスの感染によって肺炎を引き起こして重症化し、死亡した場合とか、新型コロナワクチンによる副作用、たとえば、心臓麻痺や脳卒中によって死亡したケース、等に大別される。ある研究者の報告によると、新型コロナ感染症による超過死亡数は全世界で1700万人に上ると推定されるそうだ。これらの人たちがワクチンのせいで亡くなったのか、それともコロナウィルスに感染した結果死亡したのかを明確に区分することは専門家にお任せするしかない。
ワクチンの副作用で死亡した人達はさらに数多くの症状に区分される。血栓症、心臓麻痺、脳卒中、急性腎臓疾患、乳幼児突然死、ターボ癌、ギラン・バレ症候群、等。あるいは、死を免れたとして、さまざまな症状に見舞われ、毎日の生活に支障を来す。
ここに「心筋炎は新型コロナ感染症によって引き起こされるとする主張は解剖によって覆された」と題された最近の記事がある(注1)。
本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有しようと思う。
***
新型コロナウィルスの感染は新型コロナワクチンの接種よりも多くの心筋炎を引き起こすと多くの公衆衛生当局者が述べているのを私は聞いたことがある。ワクチンの配布を促進するために、米国心臓病学会はこのプラットフォームを歪んだ理論的根拠として使用し、倒錯した方法で我が国の国民により多くの心筋炎を引き起こした。
新型コロナウィルスの感染が心筋炎や心筋組織に炎症を引き起こした場合、新型コロナの致命的な症例では剖検によってそれが実証される筈だ。ポローニ他は新型コロナの致命的な症例において患者の心臓を具体的に検査し、ウイルスは心臓に感染しないと結論付けた。
マッキオ他によると、新型コロナ由来の致命的な肺炎についての別の解剖による研究では内皮炎と呼ばれる心臓に作用する小さな毛細血管の炎症が発見されたが、心筋組織自体には炎症が見られなかった(図6のパネルaに示されている心筋炎は見られなかった)。これにより、新型コロナ感染症は血管や心筋の炎症を伴わないインフルエンザとは区別された。しかし、重要な点としては、マッキオは新型コロナ感染症の症例では心筋炎を見つけることが出来なかったことである。
***
これで全文の仮訳が終了した。
短い記事ではあるが、その内容は極めて重要である。つまり、これらの解剖所見は保健当局が今まで述べていたことを完全に覆すことになるからだ。心筋炎で家族の一員を失った人たちは、上述の医学的知見に基づいて、国の賠償責任を100%追及することができるであろう。
心筋炎で亡くなった若者や働き盛りの人たちの数はいったいどれだけの数に達したのだろうか?かってのFDAは赤ちゃん用の粉ミルクがふたりの赤ちゃんに死をもたらした際には製造工場を閉鎖した。ワクチンの安全基準は百万回の接種で死者がひとり以下とされていたらしいが、mRNAワクチンではどうか?もう、話にならない!保健当局は数値を公表しようとはしない。そうすることは彼ら自身にとっては余りにも危険過ぎるに違いない。
ここで、過去の3~4年間の歴史を振り返ってみよう。新型コロナ感染症による緊急事態に対処するためとして新たに開発されたmRNAワクチンは2020年12月11日にFDAの仮承認を受けた。その後、製薬企業からの催促や研究者らからの推奨に応じて、2021年8月23日、FDAは正式承認を与えた。しかも、依然として、長期的な安全性の確認も無しに・・・。
情報公開請求によって公開された内部文書が示すところによると、これはFDA当局がワクチン接種の義務化に踏み切り、ワクチンの販売を加速させるために正式承認に踏み切ったのではないかと見られると報告されている。承認プロセスの速さを巡ってはFDA内部でさえも摩擦が生じて、二人が辞職した。これは人目を引く出来事であった。(原典: Did the FDA rush
to license Pfizer’s covid vaccine to enable vaccine mandates?: By MARYANNE DEMASI,
PHD, Mar/20/2023)
不幸なことには、実弾をふんだんに所有する製薬企業によってがんじがらめに捕獲され、企業側の市場開拓路線に貢献しようとしていたFDAにとっては彼らの判断、つまり、新型ワクチンに正式承認を与え、ワクチンの販売を早めてやることは「当然のこと」と言えよう。こういった状況を見て、口喧しい第三者はFDAは製薬企業の市場開拓部門に成り下がったと評したが、言い得て妙である。
これらの一連のエピソードはすべてが製薬企業が濡れ手に粟の状態で最大限の利益を短期間のうちに手にすることに収斂する。そのために官民挙げて邁進していた状況を示している。その過程ではビジネス倫理は振り向きもされず、多数の死者が出てもその事実を直視しようとはしない。製薬企業の振る舞いには人々の健康に貢献する医療行為の一環であるといった伝統的な位置付けを見い出すことは極めて難しい。すべてが利益を最大限にするという方向性を示していた。
最近の3~4年間に展開された新型コロナワクチンを巡る大騒動は世界が大きく変貌してしまったと実感させられた。グローバリズムがバラ色の将来をもたらすという見方は初期の印象操作であった。有体に言えば、それとは反対に言論の自由は抑圧され、グローバリストらが目指す筋書きに異論を唱え、反論する者は個人攻撃に曝され、社会からキャンセルされた。また、ルールに従わない者は罰金を課された。都市閉鎖によって行動の自由が奪われた。こういった極めて抑圧的な環境がわれわれの目前に出現したのである。
基本的な部分で大きく間違っているように思えてならない。保健当局は嘘をついて一般庶民を騙そうとした。主流メデイアは恐怖を煽った。はたしてわれわれはそんな世界に住み続けたいのだろうか?
WHOは、今、各国とパンデミック条約を締結しようとしている。そして、世界保健規則の改訂をしようとしている。これらの背景には新型コロナ感染症でわれわれが最近の数年間に強いられてきた極めて窮屈な抑圧的な環境をさらに推し進め、各国の主権を剥奪し、世界政府を構築しようとするグローバリスト的な意図が垣間見られる。そのような世界では一般庶民はデジタルデータによって一元化されたコントロール下に置かれるらしい。一般庶民にはプライバシーの自由は与えられない。透明性なんて何もない。こういった動きによって最大の恩恵を受けるのはいったい誰なのか?
参照:
注1:Autopsy Studies Rules Out Myocarditis from SARS-CoV-2 Infection: By Peter A. McCullough, MD, MPH, Feb/15/2024
0 件のコメント:
コメントを投稿