2022年10月26日水曜日

友人であるジョセフ・ラダポ博士を擁護したい

 

新型コロナワクチンの安全性に対する疑念や批判はその擁護者集団によって執拗に反論され、正直に批判した科学者らは挙句の果てに議論の場から追放され、学問的な議論が出来なくなってしまう。さらには、医学的な批判や反論を行おうとした専門家たちは徹底的に「キャンセル」される。西側世界はそんな風潮に襲われた。

なぜこんな状況が生まれたのか?ひとつの理由は公衆の利益を確保することが使命である筈の公的機関が不条理にも大手企業の利益確保に組したからである。

ここに、「友人であるジョセフ・ラダポ博士を擁護したい」と題された記事がある(注1)。

ジョセフ・ラダポ博士とは何者かと言うと、米フロリダ州公衆衛生局のトップであり、最近、メディアの注目を浴びている人物。彼はワクチン接種を受けた18歳から39歳の年齢帯にある男性においては心臓疾患によって死亡するリスクが被接種者に比べて約2倍になるという事実を見い出し、フロリダ州では18歳から39歳の男性にはワクチン接種を求めないと決定した。このことにワクチン接種の推進派であるメディアが反応し、フロリダ州当局を非難。こうして、議論が巻き起こった。

本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有しようと思う。

***

ロサンジェルス(LA)タイムズはワクチンが有害であることを示す彼の研究は非科学的であり、欠陥があると述べ、新型コロナによって引き起こされる心筋炎の発生率はワクチンによるそれよりも高いと主張した。だが、真実はこちら側にある。

 

私はジョーに関して、以前、記事を書いたことがあるが、彼は米国でたった二人の正直な公衆衛生当局者のうちのひとりであり、私にはワクチンが安全ではないことに気づいているのは誰であるのかが分かっている。

最近、私はフロリダ州で行われた研究についてこの記事を書いた(訳注:108日付けの記事)。 その記事では18 歳から 39歳の男性にはワクチン接種は推奨されないと書いた。その理由は、ワクチンが安全で効果的であることを説明することが不可能な、実に大きな安全性警告信号が現れたからである。

LAタイムズは彼の研究を公衆衛生に対する脅威であり、同研究には欠陥があって、非科学的だと評した。

私はこれらの主張のそれぞれを調べ、なぜそれらが誤解を招くのかをここに示すつもりだ。

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重要な点を下記に示そう:

1.    「欠陥がある」:これは馬鹿げている。これまでに行われて来た科学的研究はすべてにおいて何らかの欠陥があった:偏見、交絡因子、プロトコル違反、参加者数が限定的、等。この研究は特定の集団だけに限定された。すなわち、これは観察される影響の原因として新型コロナを除外するためにである(訳注:この文章は私には当初読み取ることが難しかった。接種を受けた人の安全に影響を与える要素は、ここでは、ワクチンそのものと新型コロナ疾患のふたつである。この研究では後者を除外して、ワクチンの影響だけに注目しようとしたという意味であろうか)。したがって、このような主張は何の意味もない。だからこそ、この研究報告には限界についての章が設けられているのだ。また、もしもこの研究に欠陥があったとするならば、なぜ彼らは彼らの信念と一致する部分だけを取り出してこの研究を宣伝するのだろうか???彼らの信念体系に基づいて真実であると信じている部分だけを選択的に都合よく取り出すことはできない。私の場合、私はこの研究の大きな欠陥を指摘するが、欠陥が存在するにもかかわらず統計的に有意な安全性のシグナルが大きいことから、私にとってはワクチンが安全であることを説明し切ることはできない。この点についてこそ焦点を当てるべきである。詳しくは以下で説明しよう。限界があるにもかかわらず、そこには深刻な安全性についてのシグナルが存在し、そのことに焦点を当てることは理に適っている。私が個人的に同意することになりそうな結論を選ぶこととは何の関係もない。

2.    「非科学的である」:この主張も馬鹿げている。科学をするということは観察結果を最良の仮説に当てはめることに尽きるのである。今までいつもそうだったし、今後もずっとそうであろう。ラダポのチームはワクチン接種を受けた男性は接種後28日以内に心臓死において統計的に有意な上昇を示すことを観察した。もしもこれらの研究者がこれとは反対の結論、つまり、ワクチンは完全に安全だと結論付けていたならば、ラダポは非科学的であるとして批判されて然るべきだ。だが、彼は安全性の警告シグナルについて報告した。一方、LAタイムズがやっているように新型コロナワクチンを安全であると喧伝する新聞に対しては、非科学的であるというレッテルを貼るべきである。「危害の証拠」を参照していただきたい。また、同じ論理が「非科学的である」という指摘にも当てはまる。つまり、この研究は有効であるのか、もしそうではないとするならば、無視するだけだ。LAタイムズが全死因死亡率は低かったと主張したように、真実であると信じている部分だけを取り出すことはできない。選択的に取り出すことができるのはそのデータが極めて重要である場合であって、研究の限界によって影響を受けてはいない場合だけである。

3.    「心臓死が多かったとしても、その年齢層のワクチン接種を受けた人の全死因死亡は低かった」と言う。これは大嘘だ。明らかに大嘘である。この研究では、信頼区間が広すぎて害または利益を断定することができなかったため、18歳~39歳男性の全死因死亡率については何の結論も導いてはいない。しかし、この研究が明らかに示したのは6ページ目の表 2からも分かるように18歳〜39歳の男性の心臓死の増加には強力で、統計的に有意な証拠が見られるのである:

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4.    LAタイムズが関与しているのは欺瞞だ。全死因による死亡は統計的には有意ではなかったが、ワクチン接種を受けた男性の心臓死はほぼ2倍に増加した。これは、死亡がほぼ100%増加したことを示している。

奇しくも、これはイスラエルでのワクチン接種後の心臓死の割合と一致しているので、必ずしも驚くことではない。データが非常に悪かったために、当初の期間を超えてデータにアクセスすることはできなかった。

新型コロナとワクチンによって引き起こされる心筋炎の割合に関して、私がこれについて尋ねた最初の医師から次のような逸話を得た。それについて考えてみよう。彼は30年間医師として開業してきたが、心筋炎や心膜炎の症例を一件も見たことがなかった。ワクチンが展開されて以来、彼は4件もの症例を見た。これは決して彼だけではない。ワクチンが展開された以降に心筋炎の率が下がったことを観察した心臓専門医なんて私はまったく知らない。私が知っている医師たちは誰もがその反対の状況を観察しているのである。

また、私の知り合いにはスタンフォード大学の小児科医がいる。だが、彼女は彼女のキャリア中に心臓の問題でそれ程多くを観察したことはなかった。彼女は家族の中では唯一の稼ぎ手なので、子供たちが死ぬのを見ても彼女は黙っていなければならない。もし発言したならば、彼らは彼女を解雇し、医師免許は剥奪されてしまう懸念があったので、彼女は彼女の患者に警告することは許されない(AB 2098)。もしもこれらの死亡事例が新型コロナによるものであれば、彼らはむしろ彼女に声を上げるよう奨励していたことであろう。しかし、それがワクチンによるものである場合、医師たちは誰もが喋ってはならないのである。LAタイムズはまさにこのことを報じるべきであった。

もしもワクチンがそれほど効果的であるとするならば、心筋炎の症例が劇的に減少するのを観察した心臓専門医たちはいったいどこにいたというのであろうか?

私が知っている限りでは、そういった心臓専門医は皆無だ。もし彼らが存在するならば、彼らはいったいどこにいるのか?これは主流メディアにとっては問題である。極めて大きな問題だ。しかし、彼らは誰も批判的な質問をしてはいない。なぜならば、彼らは自分たちが間違っているかもしれないとは決して考えないからだ。

人身攻撃:

LAタイムズはこう書いている:

ラダポは「ヤブ医者」とか「新型コロナの変人」といったレッテルを貼られた。だが、もしもこれらのレッテルの正当性に疑いがあるとするならば、それらのレッテルは彼が最近とった行動によって払拭されるべきだ。

彼らがこの件で見逃した小さな問題点がひとつある。ラダポ自身は研究そのものには関与してはいなかった。この研究はすべてがワクチン支持派であるプロのスタッフによって行われた(少なくとも、この研究の前は彼らは支持派側だった)。LAタイムズがこの点を見逃したということは極めて重大だ。どのようにしてこんなことが起こったのか私には見当もつかない。

この研究には大きな欠陥がある。つまり、ワクチンは最初の28日間よりも、むしろそれ以降により多くの死をもたらす: 

この研究はワクチンが死亡率について恩恵をもたらすことを示したが、もしもあなたが私のサブスタックの定期的な読者であれば、そんなことは不可能であることがお分かりの筈だ。これらのワクチンには否定的な側面しかない。これらのワクチンは誰も接種すべきではない。

では、この研究は特定の年齢層に対するワクチン接種の利点をどのように示したのであろうか?なぜそれが起こったのかお分かりであろうか?LAタイムズには分かってはいなかった。まったく分かってはいなかった。彼らが信頼する情報源の誰も手がかりさえも持ってはいなかった。手がかりを指摘することは決してしなかった。

その説明は私が6週間前に書いたこの記事にある:ワクチンによる死亡は接種後5カ月経ってから起こる

このワクチンにはふたつの時定数がある:つまり、初期(数週間以内)と遅れてやってくるもの(約5ヶ月後にピークに達する)。いくつかの症例は迅速に起こり、他の症例は遅れて現れ、さらに、いくつかの症例(心臓)は迅速かつ遅延の両方で起こる。

ワクチンによる死亡がすべて最初の30日間に起こったとするならば、この研究は非常に正確であると言える。しかし、死亡の発生はそうはならなかった。

総計での全人口の死亡曲線は、記事でも指摘しているように、5ヶ月後にピークに達する。

誰もがワクチン接種を行っている中で行う症例対照研究においては、これは問題となる。

20週間後に50%の人を殺す致命的なワクチンがあるとしよう。死亡しなかった人は健全である。

最初の28日に対して28日以降の期間を調べた研究に基づいて言えばわれわれのワクチンは実際にはすぐにでも中断するべきであったのに、このワクチンは命を救う奇跡の薬であるとされた。

LAタイムズとその情報源は誰もこのことを指摘しなかった。どうして彼らはこれを見逃すことができたのであろうか?これらの人々は私のサブスタックを読んではいなかったと私は思う。

この研究はこのような理由からまったく価値がないのであろうか?いや、そうではない!このような複雑さがあるにもかかわらず、心筋炎についての強い上昇が見い出されたことから、まったくそうではないのだ。これは並外れた研究である。「完全に安全な」ワクチンであるとするならば、相対発生率(RI)の値は1(死亡率はランダム)となる筈であって、2に近くなる筈はない。まったく説明がつかない。

ところで、接種者と非接種者の死亡が全体的にどのように比較できるのかを見たい場合、今しがた公開されたグラフがある:

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そして、その背後にあるデータは私が話していることを正確に示している:





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新型コロナによる死亡者数が低下するよりも、実際には、(研究の結果から判断されているように)最初の28日間でいかに高かったのかを見ていただきたい。また、新型コロナ以外の全死因死亡率がどのように上昇し続けていたのかについてもお分かりであろうか?こうして、ワクチンは命を救っているように見えるのだが、実際には、時間の経過とともに殺傷率を上げているばかりなのだ。

(フロリダの研究とこれらの英国の数字の)両方の視点から、実際に何が起こっているのかに関してこのような素晴らしい洞察が私たちに与えられたということは素晴らしいことだ。

下記のフォックスニュースの一コマは必見である(2分):

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特に、ビデオが始まって130秒後にタッカーが質問する部分を見ていただきたい:

50の州がある。なぜあなたの州だけが私たちにこれを伝えてくれたのか?

ジョーは素晴らしい答えをした:

「それは、率直に言って、疑問を抱いたのはわれわれだけだったからだと思う。」

うん。まさにその通りだ。他のどの州も真実を暴露しようとしてはいない。

ツイートスレッド:

ここでジョーは彼の研究を擁護する。

ツイッターの反応:

ツイッターはこの研究に関するジョーのツイートを検閲した。だが、その後、考えを変えた。

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ツイッターは(今は)それは誤報ではないと明らかに考えている。<ここで、皮肉をオンにすると>医学界においてはツイッターによる検閲ネットワークほど高く評価されている権威者はいないのである。<ここで、皮肉をオフ>

要約:

すべての研究には限界がある。科学は研究の限界とそこから何を学ぶことができるかについてオープンな議論を行うことがすべてであり、そうすることによって次回は間違いを避けることが可能となる。科学は真実を見い出そうと正直に試みている人々を議論のプラットフォームから外し、信用を落とそうとする場ではない。

ワクチン接種者と非接種者とを比較することは、すべての死亡例が他のワクチンの場合と同じようにワクチン接種後の28日以内に集中しているわけではないことから、少し問題がある。

したがって、この場合、ワクチンはまったく正反対のことをしているにもかかわらず、命を救っているかのように見せる必要があるのだ。

この指摘に照らして、最初の28日間の死亡率が2倍近くに上昇しているという事実は説明することが非常に困難だ。

ジョーの研究を批判する代わりに、主流のストーリーの推進派は非常に安全である筈のワクチンが若者の心臓死亡率を倍増させている状況について公衆に対して正確に説明する必要がある。

私は全身を耳にして待っているよ!!!

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これで全文の仮訳が終了した。

中・長期的な安全性の確認が行わなわれてはいないまま、FDAから緊急時における一時的な使用について仮承認を取り付けて、世界中で使用が開始された新型コロナワクチンは当初指摘されていた懸念が今や現実のものとして指摘され始めている。

米国のひとつの州の公衆衛生当局のトップが正直に研究結果を公表してくれたことは、一般大衆が真実を学ぶという点においては喜ぶべきことだと思う。次世代のために、そして、人類全体の健康のためにも、中・長期的な影響については積極的に研究を行い、その結果を公開して欲しいものである。それを怠ることは人間社会の自殺行為に等しい!

一部の医学者は中・長期的な影響として、心筋炎、血栓の発生、発癌、早産や死産の増加、等々について報告をし始めている。当初はワクチン接種によって集団免疫を確立し、新型コロナウィルスによる感染を回避するといったバラ色のストーリーが喧伝されていたものであるが、今や、まったく違った実態が報告されつつある。新型コロナワクチンはそれほど安全ではないことが判明し始めた。われわれはこの現実に向き合わなければならない。

新型コロナウィルスの恐怖を煽りに煽って、ワクチン接種の必要性について一般大衆を思うように扇動し、洗脳して来たプロパガンダマシーン自身も、遅かれ早かれ、中・長期的な影響に関する現実世界のデータを認めざるを得ない時が来るのではないか。

参照:

1In defense of my friend Dr. Joseph Ladapo: By Steve Kirsch, Oct/13/2022

 

 



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