2022年10月5日水曜日

かってはテレビで新型コロナワクチンを推奨していたトップの医師がワクチン接種を止めろと進言

 

927日、29日と二回に分けて「イベルメクチンの効能に関して最高権威とされる医学専門誌が行った犯罪的な検閲行為 ― 第1部」を投稿した。

その投稿でご紹介した記事の著者であるピエール・コリーはニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンやランセット誌、他にも多くの医学専門誌が新型コロナ禍において犯罪者的な検閲行為を行ったとして批判していた。その批判の中で最大級の指摘は、もしもイベルメクチンの抗ウィルス性が新型コロナ疾患の予防に活用されていたならば、何百万人もの命を助けることができたかも知れないという点だ!

また、コリーは米規制当局が企業側に捕捉されてしまったとも指摘している。ウィキペディアは「規制側の捕捉とは、政策立案者または規制当局が業界の商業的利益に奉仕するために取り込まれたときに発生する権限の腐敗に見られるひとつの形態である」と説明している。確かに、極めて嘆かわしい状況である。

ここに「かってはテレビで新型コロナワクチンを推奨していたトップの医師がワクチン接種を止めろと進言」と題された興味深い記事がある(注1)。

なぜ興味深いのかと言うと、それは権威のある医学専門誌が犯した大きな間違いについてその詳細を伝えたイベルメクチンに関するピエール・コリーの記事とならんで、この記事は新型コロナ禍に対する諸々の策を主導して来たWHOや各国政府が今まで説明して来た理由が音をたてて崩れ始めることを予言しているかのように見えるからだ。要するに、当初から懐疑的であった批判者や反論者が言いたかったことはファクトチェックによって潰され、反論を提示した研究者らは学術的な知見を発表する場を奪われ、キャンセルされるといったとんでもなく反動的な状況が現れた。だが、今や、こういった余りにも行き過ぎた動きは歴史上の暴挙であったとして葬り去られるかも知れないと感じられる程だ。

本日はこの記事(注1)を仮訳して、読者のみなさんと共有しようと思う。

***

彼の信用を台無しにしようとする中で彼らが抱えている未解決の大きな問題点は「なぜ彼は気変わりしたのか(もちろん、科学的証拠を除いて)」をうまく説明することができないことにある。声を張り上げることによって、彼は自分が持っているあらゆるものを失うことになるかも知れないが、彼はそうしたのである。

概要:

彼は非常に尊敬されている心臓専門医であり、証拠に基づく医学の専門家であるのだが、ワクチン接種後6ヵ月で彼の父親が予期せぬ形で死亡した後、ワクチンデータを批判的に見るようになった。彼は6ヵ月間にわたって関連データを慎重に研究し、他の著名な学者とも相談した。彼は、今、データに基づいてワクチンの停止を進言している。

はじめに:

アシーム・マルホトラ博士に関するエポック・タイムズ紙のこの記事 547個のコメントを確認願いたい:

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このストーリーをここで簡略にご紹介しよう:

アシーム・マルホトラ博士はよく知られている人物であり、非常に尊敬されている英国の心臓専門医であって、証拠に基づく医学の専門家である。彼は英国のテレビで新型コロナワクチンを宣伝し、「グッドモーニングブリテン」番組に出演し、インドの映画監督グリンダー・チャーダに接種を行うよう助言した。

ワクチンの接種を行った後に起こった彼の父親の不審な死の後、彼はワクチンについて研究をし始め、父親の死とのつながりを見つけ出した。父親の大動脈のうちふたつはひどく閉塞していたが、マルホトラは生前の父親は心臓に重大な問題を抱えてはいない、極めて健康体であったと述べている。

彼の父親はファイザーのワクチンを接種してから6ヵ月後に亡くなった。これは、新型コロナワクチン接種後に現れる大量の血栓が5カ月の平均遅延時間後に現れる傾向と完全に一致している。この傾向は死体防腐処理者たちによっても発見された現象である。大量の血栓は2021年の半ばに現れ始めた。

アシームは、他の著名な科学者らと議論することも含めて、データを批判的に掘り下げることに6ヵ月を費やした。彼は新型コロナワクチンの安全性と有効性について自分は間違っていたという結論に「ゆっくりと、そして、しぶしぶと」到達したのである。彼のこの旅は彼の最初の論文に詳述されている。彼は証拠に基づいた医学を教え、すべての原則に従っていると述べている。

20221月、彼は自分が見い出した事柄を書き始めた。

2022926日、新型コロナワクチンの停止を進言するふたつの論文が査読付きの医学専門誌に掲載された。

彼はエポック・タイムズ紙に「ワクチンを広く展開することを一時的に停止するのに十分な証拠がある ― 証拠は圧倒的であると私は言いたい」と語った。

彼の論文において結論を導いた基礎として彼が使用した事実はそのどれもが誰からも攻撃を受けてはいない。

彼には自分の「立場を切り替え」させるような利益相反はない。

彼らには彼の動機や事実について彼を攻撃することができるような事柄はない。この論文は3ヵ月にもわたって査読が行われたのである。

彼の論文と心の変化を発表するための記者会見にはGB ニュースだけが出席した。この報道機関は、イスラエルでの安全性データの隠蔽が暴かれた際にそのことを報道した唯一の主要な報道機関であった。

エポックタイムズの記事からの抜粋:

かっては新型コロナワクチンを推進してきた医師が、現在は、世界中の保健当局に対して最も広く使用されているふたつの新型コロナワクチンの投与を一時停止するよう彼は進言しており、ワクチンの利点はそれがもたらすリスクを上回らない可能性があると主張している。

「ワクチン接種の展開を一時停止するのに十分な証拠がある(その証拠は圧倒的だと思う)」と英国の心臓専門医であり、証拠に基づく医学の専門家であるアシーム・マルホトラ博士はエポックタイムズに語った。

マルホトラの論文は926日に出版され、証拠を詳述している。

マルホトラ博士は土曜日(924日)にプレスリリースと論文を私に知らせてくれたが、補足説明も貰った。

以下は彼が書いた2つの論文へのリンクであって、査読付き医学専門誌に現在掲載されているものだ:

「新型コロナ用のmRNAワクチンに関する誤った情報によるパンデミックを真の証拠に基づく医療を通じて治癒」(パート 1 および パート 2

2022926日に公開されたこれらの論文は私たちがどのように間違ったのか、なぜ間違ったのか、そして、解決策について語っている。

これらの論文はワクチンは安全であり(私は同意しないが)、マルホトラ博士はワクチンが利用可能になった際にファイザーの予防接種を受けた最初の人たちのひとりであったと述べることから始まっている。彼は「私が予防接種を受けた主な理由は私の脆弱な患者へのウィルスの感染を防ぐことにあった」と書いている。

だから、接種を受けた時、彼は完全に青い丸薬を打ったのである(訳注:「青い丸薬」とはある映画で使われた文言であって、この言葉は真実を覆い隠す危険な丸薬という意味で使われている)。

これらの論文は次のような事柄を報告している:

すべての生データが完全に独立した精査を受けるまでは、現在行われている新型コロナワクチンの投与を停止しなければならないという科学的、倫理的ならびに道徳的に極めて強力な事例がここに存在する。将来を見据えて、医療および公衆衛生の専門家はこれらの欠陥を認識し、医療産業複合体からの汚れたドルの札束を避けなければならない。これらの機関への信頼を再構築するには多くの時間と努力が必要となるが、人類と医療従事者の両者の健康はそれに大きく依存している。

そして、

これらの薬物を受け入れるための同意が倫理的および法的に必要とされるが、そのための情報が完全に知らされていたとは言えない。新型コロナに対する世界的な予防接種政策の一時停止と再評価は長い間待ち望まれていた。

ストーリーを発表する記者会見:

GBニュースだけが出席した。世界中の主流メディアはこの記者会見を無視した。テス・ローリー博士によるこの素晴らしい文章 を読んでいただきたい。彼女は元ワクチン支持者によるこの重要な論文についての報道が(主要な報道機関によって)成されなかったことに非常に失望した:

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生い立ち:

皆さんが興味深いと思うであろう点がいくつもある。

私は彼の論文の出版を拒否した専門誌がいくつあるかを尋ねた。驚くべきことに、答えはゼロ。彼は、大手製薬会社とのつながりがなく広告さえもしない数少ない医学雑誌のひとつに論文を提出し、その専門誌は10,000語から成るこの論文を受け入れた。

この専門誌には一本の記事についてのサイズ制限があるため、彼の論文はふたつの記事に分割された。

彼は9ヵ月前にこの論文に取り組み始めた。

3ヵ月間の二重盲検査読の後、論文は受理された。

反応:

「一流の科学者たちはこの新しい論文が重要だと言っています。(エポックタイムズの記事より)。

彼の同僚たちはほとんどが支援を差し伸べて反応し、中には個人的に反応した者もいた。彼は私に「あからさまな批判は何もない」と書き送って来た。

新しい論文が発表された後、批評家らはマルホトラが「インスリン抵抗性」誌の理事であると指摘した。これは理にかなっている。事実について反論ができない場合は、個人攻撃に走ることが多い。彼は確かに理事会のメンバーであるが、提出された論文について同専門誌がそれをどのように扱うかに関して厳しい規則がある。

ロイヤル・カレッジ・オブ・ジェネラル・プラクティショナーズにて助言をするキャンベル・マードック博士は、この研究は「証拠に基づいた安全で効果的な医療の提供において複数の体系的な不具合があることを説明している」と述べ、この状況は「患者と一般市民が自分の健康と生活にとって何が最善であるかに関して情報に基づいた選択をすることを不可能にしてしまった」と述べている。

インペリアル・カレッジ・ロンドンの免疫学者であるビクトリア・メイル博士を含め、他の何人かはこの論文を批判した。メイルはツイッターで新型コロナによる死亡を防ぐためにワクチン接種が必要と推定される各年齢層の人数を概説しているパート1の表2は「ワクチン接種にかなり賛成している」と書いた。しかし、問題は死亡者を誤って分類した英国政府のデータに基づいて推定が行われたいう点だ。実際のファイザーの第3相試験では、ワクチンが流行っている変異株とより密接に一致していたが、この投与はワクチン接種を受けた22,000人あたりでひとりの命を救った可能性がある。そして、論文自体は表2の推定値が不正確である可能性が高いと警告している。

英国免疫学会はこの論文に対して「すべての医薬品やワクチンの安全性と有効性の評価は証拠に関して行われた堅牢な分析に基づいていなければならない。これは医療研究における黄金基準であって、一般の人々が自分の健康について証拠に基づいた決定を下すことを可能にするためにふさわしい高品質の分析である。残念ながら、この論文は入手可能なすべての証拠を徹底的に分析しているわけではなく、多くの物語的な考察を含んでいる。個々の事例研究は感情的になる可能性がある中で、全体像を理解するには医療介入の利点とリスクとを正確に評価できるように多数の人々の反応を調べ、堅牢な評価を行う必要がある。ファイザーとモデルナのmRNA 新型コロナワクチンはほぼ2年間にわたって利用可能であり、英国や世界中の人々に何百万回分もの投与量が供給されている。最初の臨床試験とワクチン投与の展開の両方で、多くの研究者や保健機関は新型コロナワクチンの継続的な有効性と安全性を慎重に分析してきた。」おや、まあ、本当かい?イスラエル政府を例にとってみよう。彼らは1年間にもわたって安全性を監視しなかった。その後、彼らは安全性の監視結果を隠ぺいした。英国の免疫学会が入手可能なすべての証拠を求めるよう要求しているにもかかわらず、都合よく無視してきたイスラエル政府による安全性データの隠蔽振りをご自分の目で確かめていただきたい。彼らはそれらの結果をどのように説明するのだろうか?あるいは、VAERSのデータを分析していたのかどうかについては彼らの話を率直には理解できない我が国のCDCを取り上げてみて貰いたい。彼らは自分たちのストーリーを何回も変更したので、私はもうそれらを追跡しきれない程だ。ファイザー独自の第3相試験ではプラセボ群よりもワクチン投与群でより多くの人たちが死亡した。私たちはこの事実を無視すべきなのであろうか?全死因死亡率と罹患率を比較した市場投入後の研究はいったいどこにあるのか?  他の誰もそうはしなかったが、ウェイン・ルートはこのことについて独自に個人的な研究を行った。そして、彼が見つけたことはワクチンが安全であったとするならば極めて不可解なものであった。その逸話的な証拠をここに含めるべきではないだろうか。いったい誰がそれを説明できるのか?私は600人を対象にして自分自身で統計を分析してみたが、それらはウェインが見つけたものと一致した。つまり、ワクチンは安全ではない。あるいは、私がやった世論調査はどうだろうか?それとも、この記事に要約されている多様な証拠はどうだろうか?私たちは(当局の)筋書きに不都合な証拠はすべてを無視すべきなのか?医学界の誰もイスラエルの安全性データを見たいと思う程には興味がなかったという事実を無視すべきなのか?ポール・オフィット博士はデータを見たくはなかった。CDCの外部委員会の委員長を務めるグレース・リーはデータを見たくはなかった。だが、マーティン・クルドルフ教授はデータを見たいと思い、彼はもはやCDCFDAの委員会には参加さえもしていない。英国社会はなぜ科学者らが彼らが信じる体系に反するデータを見たくはないのかについて説明する必要がある。それが今日の科学の仕組みなのだろうか?彼らはそれを誇りに思っているのだろうか?

要約:

アシーム・マルホトラ博士はまさに英雄である。自分の間違いに気付いた時、彼は正しいことをした。つまり、自分の間違いを公に認め、ワクチン接種の停止を進言したのである。

彼は当初は公にワクチンを擁護した。彼自身は新型コロナ用ワクチンを二回接種している。個人的な出来事を通じて自分が告げられていたことについて彼自身が疑問を抱いた時、彼は6ヵ月をかけて関連データを解析し、自分が間違っていたことを公に認めた。彼は自分の評判に対してかなりのリスクを冒してまでもそうしたのである。

彼は当局と医学界にとって彼の進言に耳を傾けるべきタイプの医師である。ところが、彼らは彼と彼の仕事を沈黙させ、信用を落とそうとしている。彼らは自分たちの行動を恥じるべきだ。歴史は彼らに対して決して優しくはないであろう。

真実はいずれ明らかにされる。避けられないものを石垣で囲おうとする人たちは将来その結果に苦しむことであろう。

***

これで全文の仮訳が終了した。

この引用記事がもたらしたもっとも重要な点は「ファイザー独自の第3相試験ではプラセボ群よりもワクチン投与群でより多くの人たちが死亡した」という点である。実に衝撃的だ!

新型コロナウィルス疾患に対する薬剤としてmRNAワクチンがFDAによって緊急時の使用について臨時の許可が与えられた際、専門家らが発した最大の懸念は長期的な安全性について十分な解明が行われてはいないという点であった。

この点に関連する発見事項として、この引用記事は重要な出来事を伝えている。それは「彼(アシーム・マルホトラ博士)の父親はファイザーのワクチンを接種してから6ヵ月後に亡くなった。これは、新型コロナワクチン接種後に現れる大量の血栓が5カ月の平均遅延時間後に現れる傾向と完全に一致している。この傾向は死体防腐処理者によっても発見された現象である。大量の血栓は2021年の半ばに現れ始めた」という部分だ。大量の血栓が現れるという現象についてマルホトラ博士は詳細な検討を行い、彼の論文において父親の事例について詳述している。

マルホトラ博士の論文の「パート1」によると、こうだ。彼の父親の健康状態についての記述については誰もが知っておく必要がある。つまり、73歳の彼の父親は同年齢の大多数の人たちに比べると極めて健康体であったという。特に父親の病歴や熱心に運動をして、砂糖をカットし、腹の脂肪分を減らすといった父親の生活スタイルを熟知していたマルホトラ博士にとっては、死後解剖の結果見つかった状況はまったく予想外のものであった。心臓発作の証拠は見られなかったが、深刻な閉塞が見つかったのである。これはまさに彼自身の研究領域である。つまり、心臓病の進展をどうやって遅延させるか、さらには、生活のスタイルを変えることによってどのように心臓病のリスクから回帰させるかという研究である。父親の死亡の23年前には心臓スキャンを行って、血行状態を詳しく調べたが、動脈血管中の血流は正常で、僅かな付着を除いては何の問題も見つからなかった。ところが、ワクチン接種の6カ月後には致命的な状況が起こったのである。大量の血栓!

父親に見つかった大量の血栓とワクチン接種との繋がりははたしてあるのか?

冠動脈疾患は時にはインシュリン抵抗性によって悪化する慢性疾患である。人によってインシュリンの効き目は異なる。CIRCULATION誌に発表された査読付きの論文がこの繋がりを示唆していたことに202111月に気付いたことから、彼は関連データを詳しく考察することにした。だが、この論文の難点は対照群との比較がなかったことだ。そうとは言え、もしもこの論文が部分的にでも真実を報告しているとすれば、ワクチンが冠動脈疾患を加速させていることになる。こうして、白か黒かを納得することができるまで自らが関連データを詳しく研究してみる価値があると彼は判断したと述べている。

パート1は次のような章によって構成されている:

ワクチンは生命を救う

医師としての経験

事例研究

データに関する質問

もたらされた障害にはどんなものがあるか?

このワクチンは恩恵を与えるよりも、もしろ危害を与えるのではないか?

他にもいくつかの章が続くが、それらは多くの文献で定型として見られるものだ。

諸々の項目について専門的な調査や考察が行われている。それらの中で特にわれわれ素人がもっとも興味を覚える章は「このワクチンは恩恵を与えるよりも、もしろ危害を与えるのではないか?」ではなかろうか?まず、ここで言う「ワクチン」とはファイザー社製のワクチンを指している。

著者は概略次のように述べている:

ワクチンの恩恵がその危害を上回るかどうかについてもっとも客観的に示してくれる決定要因は総死者数がワクチン接種によってどのように変化したかを解析することによって判断することができる。この手法の良い点は新型コロナによる死をどのように定義するか、ならびに、ワクチンの副作用による死を洩れなく収集するといった利害相反を引き起こすことが確実な、厄介な議論を避けることができる。

スウェーデンでは接種後14日間以内に起こった死は接種者の死としては報告されず、非接種者の死として報告される。

ところが、米国や英国の報告制度のデータを見ると、実際には、死者の約半数は14日以内に死亡していることが分かる。その一方で、ワクチン接種から半年も経過してからの死亡について接種者の死亡として報告する医師がはたしているのだろうか?

ワクチンが総死者数を減らすかどうかという観点から見ると、成人におけるファイザーの臨床試験結果は統計的な有意差を何ら示してはいない。

種々の観察結果やmRNAワクチンのランダム化試験のさまざまなデータについて再吟味を行った結果、ワクチンが全年齢にわたって人々に恩恵をもたらしたと主張することは困難である。

他にもさまざまな議論があるが、これらのデータから総合的に判断すると、著者の父親の冠動脈の閉塞による突然の死は新型コロナワクチンによって引き起こされたという可能性が現実的である。新型コロナ疾患に関する政策は見直しが必要であり、それが放りっぱなしにされて来たことは、今や、完全に賞味期限切れになっている。政策の見直しが必要だ。

次にパート2を覗いてみよう。

パート2の目的は公衆衛生政策の大失敗をもたらした根本的要因を洗い出すことにあるとし、その手法としては医学的な虚偽情報の大流行を引き起こした要素を掘り起こすことであると述べている:

考察の結果:この大失敗の根底に潜んでいる要素としては公衆を感染症等の疾病から防護することが最大の使命である筈の規制当局が利益を追求する民間企業に捕捉されていたことに集約される。また、公衆衛生に関する情報の提供の仕方にも大きな失敗があった。そのために一般大衆は相対的により安価でより効果的にライフスタイルの変更を行う機会を失った。

結論:現行の新型コロナワクチンの接種に関する政策は完全に独立した専門家たちが関連データの再検討を終了するまでは中断するべきであると主張するのに十分な科学的、倫理的、および、道徳的な状況が存在する。将来を見据えて、医学および公衆衛生の専門家はこれらの大失敗を認識し、医療行政・産業複合体からの血で汚れた札束を意図的に避けるようにしなければならない。関連政府機関の信用を再建するには長い時間と大きな努力が求められることであろうが、人間性や医療における健全さはこれに大きく依存している。

「偽情報の大流行」という章がある。その章で著者はジョン・イオアニディス教授と彼の同僚が2017年に著した「医学上の虚偽情報における混乱振りをいかにして生き抜くか」と題された論文から次のような文言を紹介している:

臨床試験結果のほとんどはあなた方を誤導するかも知れない。あるいは、患者には何の役にも立たないかも知れない。指針のほとんど(医療従事者らは多くが施術の決定においてはこれらの指針に依存している)はそれらが根拠としている筈のデータの品質が貧弱であることを十分に認めようとはしない。マスコミにおける医学上のストーリーのほとんどは正確さの基準を満たしてはおらず、多くのストーリーは恩恵を強調し過ぎ、危害を最小化しようとする。

われわれ素人の常識的な感覚からしても、この指摘は非常に基本的なものだ。さらには、この指摘はモンサントが除草剤「ラウンドアップ」の発がん性を隠ぺいするために米環境省の高官らとつるんでいた腐敗の事実を髣髴とさせる。つまり、同種の状況があちこちで起こっている。

英国政府のチーフ医務官であるクリス・ウィッティ教授との接触を持つある年配の医師は、最近、私に懸念をもらした。公衆衛生政策に影響を及ぼす立場にある同僚の多くは証拠を徹底的に評価しようとはしていない。それに代わって、彼らは新型コロナの大流行やワクチンに関してはメディアからのストーリーに頼っていると言う。このような挙動にはCDCの前長官であったロシェル・ワレンスキーのそれと相通じるものがある。彼女が見せたファイザーの新型コロナワクチンに関する楽観的な受け留め方はCNNのニュース記事を読んだことから来ていた。CNNのニュース記事はファイザーのプレスリリースをほとんど一字一句なぞったような代物であった。

英国においても状況は変わらない。英国のチーフ医務官であるクリス・ウィッティ教授はオミクロン株との関連でこう言った:「われわれの専門家としての責務は患者を防護するために推奨されているワクチン接種を行うことだ。」だが、これに代わって、彼は「ワクチンは感染に対してはほとんど有効ではない。有効であったとしてもほんの僅かだ。デルタ株でも示されたように、接種者と非接種者との間には感染率に有意な差はない」と言い得た筈である。オミクロン株との関連でファイザーのCEOが「このワクチンを2回接種したことによって防護作用があるとしても、それは限定的であるとわれわれは理解している」と述べていたことを考慮すると、クリス・ウィッティ教授の言動は極めて不可解だ。彼自身も虚偽情報の大流行という混乱状況によって犠牲となったひとりなのであろうか?

著者は医学上の虚偽情報の混乱を引き起こした四つの推進要因と七つの罪業を次のように列挙している:

四つの推進要因:

▪ 出版されている医学的知見の多くは信頼できず、その信頼性は不確かであって、患者に対して恩恵をもたらさず、意思決定者に有用でさえもない。

▪ 医療従事者のほとんどはこの問題に気付いてはいない。

▪ たとえ彼らがこの問題に気付いたとしても、医療従事者のほとんどは医学的な証拠の信頼性や有用性を評価するのに必要な知識や経験には欠けている。

▪ 患者や家族は、多くの場合、医学的な決定をする際に関連のある正確な医学的証拠や経験豊かな指針には欠けている。

七つの罪業:

▪ 研究に対する偏見のある資金の提供(利益を得ることが見込まれるからこそ研究を行うのであって、患者に恩恵をもたらすために研究を行うのではない)。

▪ 医学専門誌による偏見をもった報告

▪ メディアによる偏見をもった報道

▪ 偏見のある患者用パンフレット

▪ 商業上の利害の不一致

▪ 防衛的になる医学

▪ 医師らは医学的な統計内容を十分に理解してはおらず、それを伝えることに長けているわけではない

パート2はまだまだ続くのであるが、新型コロナ禍における医学界の混乱を引き起こした四つの決定的な推進要因と七つの罪業を上記にご紹介することができたので、他の部分は割愛しよう。

こうして、アシーム・マルホトラ博士が進言した内容についてその概略を知ることができた。行政当局のさまざまな悪弊や腐敗、医学界における問題点が極めて率直に指摘され、論じられている。著者は現行の新型コロナワクチンに関するデータを独立した専門家グループが再吟味するためにもワクチン接種を中断するようにと進言している。勇気ある震源である!彼はこの発言によって、最悪の場合、自分が持っているもののすべてを失う可能性さえもあると言われている。

彼が行ったことは並みの人間にはなかなかできないことだ。彼の英雄的な進言を政府が有効に活用することができるのかは、結局のところ、有権者であるわれわれ一般庶民がこのことをどれだけ正確に理解し、どれだけ真剣に受け留めることが出来るか次第であろう。

なお、ここで、付け加えておきたい点がある。

世界でもっとも著名な医学専門誌が新たに開発された新型コロナワクチンを推進するために、ワクチンと競合すると見られた安価で、安全性がすでに分かっている、抗ウィルス性を持つイベルメクチンをどのようにして一般庶民の手が届かないようにしたのかを前回及び前々回の投稿でご紹介した。今回の投稿をそれらと併せて読んでいただくと、われわれを取り巻く問題の深刻さがより鮮明に見えて来ると思う。

参照:

注1:Top doctor who once promoted COVID vaccines on TV, now says they should be halted: By Steve Kirsch, Sep/28/2022

 



2 件のコメント:

  1. 立て続けに結構な量のワクチン関連の翻訳ありがとうございます。コロナが一応収まったとされる今日、まったく期待は出来ませんが、ワクチン接種の結果がどうだったのか、少なくとも検証されるべき時期だと思います。
    しかし、学者、学界、学術誌を汚染し、医者を汚染し、メディアを汚染し、大衆の意識を汚染し、キリがない汚染を周到に築き上げた支配層と支配層に従う勢力には驚くしかありません。
    「アシーム・マルホトラ博士はまさに英雄である。自分の間違いに気付いた時、彼は正しいことをした。つまり、自分の間違いを公に認め、ワクチン接種の停止を進言したのである」
    お金で意志や意見が左右されるような社会は終わりにしなければ、人類の未来はないように思います。
    そのことを先日のプーチンの演説は見事に指摘しましたね。

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  2. Kiyoさま
    コメントをお寄せいただき、有難うございます。
    このような現状を知れば知るほどに人類の未来が絶望的になって来ます。これほどの不正義が歴史上あったでしょうか?今、人類は、つまり、われわれ一般大衆は真理を見抜くことができるかどうかを試されているのだと思います。最近目にした情報の中には「新型コロナワクチンを接種した母親は乳呑児には母乳を与えない方がいい」といった警告さえもが現れています。他のさまざまな議論や反論と併せて、新型コロナワクチンが如何に人間性を無視したものであるかを物語っていると言えますよね。さらには、人の免疫機能に対する長期的な影響はまだ十分には分かっていない部分が多いままに残されたままですよね。
    プーチンの10月2日の演説のことですか?ドネツク・ルガンスク両共和国。ザポリージャ地域及びヘルソン地域のロシアへの編入に関するあの演説は素晴らしかったですよね。「プーチンの数ある演説の中でもっとも重要なものではないか」とSaker Blogの著者は評しています。
    英国では国債が値崩れを起こして、金融崩壊が始まっていると伝えられていますが、これは米国へも飛び火する可能性があるとも見られています。それと併せて、これから11月の米中間選挙までに西側ではどんな出来事が起こるのかが注目の的となりそうですね。

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