2022年12月15日木曜日

ツイッター・ペーパーがわれわれの間にいる専制主義者を暴露

 

米国では政治論争におけるやばい裏話が次々と暴露されている。イーロン・マスクが開始したツイッター社の社内文書の公開もそのひとつだ。しかも、その衝撃は大きい。すでに2回行われている。これは言論の自由を抑制しようとして以前のツイッター社が関与していた行き過ぎた介入を暴露するもので、言論の自由に関して正常な環境を取り戻そうとする壮大な試みである。報道によると、今回イーロン・マスクが敢行した行動には、上級管理職も含めて、情報統制に関与して来た大勢の従業員の解雇が含まれている。彼らの多くは民主党の支持者であって、ツイッター社が提供するソーシャルネットワークを通じてバイデン候補の敵であるトランプの選挙運動に対してさまざまな妨害工作を行ってきたのだが、それを示す具体的な証拠が公開されたのである。専門家に言わせると、いい悪いは別にして、もしもこれらの妨害工作を行っていなかったならば、バイデン候補が大統領に当選することはなかったであろうし、今回の中間選挙で民主党が上院で優勢になることもなかったであろうという。

今回のイーロン・マスクの行動が正常な言論の自由をどこまで取り戻してくれるのかは現時点では未知数であるが、少なくとも、昨今観察されて来た米国の憲法修正第1条に記載されている言論や出版、集会の自由に対する行き過ぎた介入については、今や、この状況を元へ戻そうとする潮流が出てきたことは誰の目にも明らかである。常識的な米国人の多くはこれを支持しているのではないだろうか。

ここに「ツイッター・ペーパーがわれわれの間にいる専制主義者を暴露」と題された記事がある(注1)。著者は米国の政治においては著名なロン・ポール元下院議員である。

本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有しようと思う。

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私は言論の自由の英雄としてのイーロン・マスクについては懐疑的であることを認めざるを得ない。世界で最も裕福な人物になるための道のりにおいて、彼は米国政府の助成を受けていた企業から別の企業へと移動した。しかし、先週末に彼が行った「ツイッター・ペーパー」の公開は政府のソーシャルメディア操作の蓋を吹き飛ばし、憲法修正第1条を評価しているわれわれにとっては大きな勝利となったことは否定できない。

この情報公開は真に独立したジャーナリストのマット・タイビと協力して、政治家や「公式のワシントン」の代表者らが当時のツイッター社の検閲を担当していたチームにツイートを削除し、黒幕が一般大衆には読ませたくはないような投稿をする以外に何の罪も犯してはいないアカウントに対して禁止の圧力をかけた彼らのやり口を議論の余地なく暴露したのである。ところで、ツイッターの検閲を要求していた人々の多くは米国憲法とその憲法修正第1条の下で宣誓した米国政府の関係者であったという事実を忘れないでおこう。

また、米国の両政党がツイッター社に気に入らない情報を検閲するよう促していた事実があったことを理解しておくことが重要だ。周りにはたくさんの腐敗がある。しかし、ツイッターペーパーが示しているように、検閲チームのツイッター従業員は圧倒的に民主党の支持者であるという理由だけで、民主党の政治家からの要求に対してはるかに多くのツイートが検閲されたのである。

おそらく、ツイッター・ペーパーのこの最初の公開で示された最も忌まわしい証拠は、バイデン候補の2020年の大統領選キャンペーン組織からツイッター社内の連絡先へ送られた一連のツイートであろう。これらはソーシャルメディアに検閲を求めていた。ツイッターの内部文書は彼らの検閲チームが「これらを処理した」、つまり、検閲したことを示している。

イーロンマスク自身はこの公開の前に、つまり、彼がこの会社を支配し、大量の解雇を開始する前に、ツイッターは選挙を操作していたと公然と述べていた。だから何年もの間、ワシントンのエリートからはロシアがわれわれの選挙に干渉しているという嘘を聞いてはいたが、あれは結局ツイッターだったのだ。もちろん、これはフェースブックのような他の大規模なソーシャルメディア企業についても疑問を提起させる。マーク・ザッカーバーグは果たして彼自身の会社が選挙干渉について白紙のままで居られるのであろうか?彼にそうするように要求する勇気を持っている者はいるのだろうか?

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彼らはどうやってこれらすべての責任を逃れたのだろうか?もう一人の真に独立したジャーナリストであるグレン・グリーンウォルドが「ツイッター・ペーパー」が発表された夜、タッカー・カールソンのテレビ番組で指摘しているように、CIAは米国市民が主流メディアで消費する情報を操作しようとし、彼らの行為はかつて物議を醸したが、今日ではこれらのメディアは米諜報機関の「元」指導者や将校をニュースアナリストとして公然と雇っている。CNNMSNBC、フォックス、そして残りのメディアは誰もが米国人に何について考えるべきかを伝えるために、諜報機関の「元」メンバーを彼らの陣容に加えている。「ビッグテックによる検閲は国家安全保障のための重要なツールである」とグリーンウォルドはタッカーに語った。「誰かがそれについて何かをしようとする度に、CIAと国防総省の元職員や他の連中は飛び上がって、言論の自由を回復させるなんて、許せない」と言う。

これは非常に大規模な汚職スキャンダルである。したがって、適切な調査が行われることはほとんど保証されてはいない。政府自体が最も有罪であり、「政府委員会」は犯された犯罪を明らかにするのではなく、実際には隠蔽するであろうことが私たちには分かっている。しかし、真実は強力だ。ウォーレン報告書がケネディ大統領の暗殺をゴマ化してしまってから約58年後、世論調査は「公式の」物語を信じる米国人がほとんどいないことを示している。

真実には力がある。われわれは常に真実を求めなければならない。どんなに嘘をついても、真実という消毒剤に耐えることはできない。イーロンマスクの勇気に感謝し、われわれは彼がさらにこの動きを続けるよう激励したいと思う。

ロン・ポール医学博士の注目すべき記事はこちら

ロン・ポール博士は元下院議員で、ミーゼス研究所の特別顧問である。

ロンポール研究所による著作権© 2022。全体または一部を転載する際の許可は、完全なクレジットとライブリンクが与えられる限り、喜んで許可を与える。

ロン・ポール博士による前の記事:「 ワシントンの危険なウクライナでの無駄な行為が潰され始めた?」

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これで全文の仮訳が終了した。

ツイッター・ペーパーの公開によってもたらされたスキャンダルはまだ序の口である。今後どのような展開になるのか、極めて興味深い。結果として、たとえ少しでも言論の自由を取り戻すことができるならば、われわれ全員にとってそれ程いいことはない。

ところで、ユーチューブ動画にもさまざまな情報が流されている。たとえば、下記のような動画があるので、まだご覧になっていない方は参照していただければと思う:

(1) 2022.12.4 Twitterファイルが大反響【及川幸久】:https://youtu.be/GOLZaqlx39Y

(2) 2022.12.12 大統領のツイート排除【及川幸久】:https://youtu.be/EpNrs796_mI 

 

参照:

1The Twitter Papers Reveal the Totalitarians Among Us: By Ron Paul, MD, Ron Paul Institute, Dec/06/2022

 

 

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