5月5日、国連の世界保健機関(WHO)総裁は新型コロナ感染症の大流行が収束したと宣言した。新型コロナの感染者数は7億6千5百万人、死者数は692万人、ワクチンの接種回数は133億回となった。(出典:WHO
chief declares end to COVID-19 as a global health emergenc: By UN News, May/05/2023)
5月24日の報道によると、新型コロナの大流行が収束してから、WHOは新型コロナワクチンの危険性と副作用について発表した。医師たちの情報を参照しながら、このことは出版社「Novye Izvestia」が報告している。(出典:WHO recognizes coronavirus vaccine as dangerous after the end of the
COVID-19 pandemic: By Novye Izvestia,
24.05.2023)
新型コロナワクチンについてその効能や安全性に関して公式の説明には都合の悪い見解を発したことによって、どれだけの数の医師や研究者たちが医師免許を剥奪されたり、研究費を中断されたりしたのだろうか。それについては知る由もない。一時、そういった報道があったが、間もなく報道は立ち消えた。だが、新型コロナワクチンを巡っては暗黒の世界を暴こうとする批判や疑惑、不信の念の表明は、最近、後を絶たない。こうして、今や、米国のCDCやFDAも批判の対象となっている。
5月24日の報道では、新型コロナの大流行の収束の後、WHOはコロナウイルスワクチンの危険性と副作用について報じた。WHOは、手のひらを返して、今はこう言っている。子供たちは予防接種を受ける必要はなく、大人は3回以上予防接種を受けるべきではないと述べている。それと同時に、一部のグループの人々にとってはコロナウイルスに対する予防接種は危険であるとさえ述べている。
これらのコロナウイルスワクチンの危険性と副作用に関する最新のWHOの見解は実に不可解である。1年前、2年前でさえも今回と同様の指針を出せたのではないだろうか?当時、少なくとも、医師や科学者らが提示した反論や意見に対して真摯に聞く耳を持っていたならば、692万人もの死者数を記録することにはならなかった筈だ。
だが、規制当局が大手製薬企業によって捕捉され、科学が政治によってハイジャックされたことから全世界は暗黒郷の中で3年余りを過ごすことになった。
ここで敢えて穿った見方をすれば、口の悪い輩は次のように言うだろう。新型コロナウィルスは変異を繰り返して、致死性を弱め、当初のワクチンの効き目も弱まってしまった。今や、大手製薬メーカーは133億回分の接種に要する大量のワクチンを世界中の国々から発注して貰い、十分な金儲けをした。WHOは自分たちの隠れた役目を果たしたと判断をしたのだ・・・
ここに「細菌性肺炎の治療に逸したことが病院での死亡の大部分をもたらした。2020年の4月、私は偽陽性を出しやすい非定量的なPCR検査は致命的であると警告していた」と題された記事がある(注1)。
本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有しようと思う。規制当局が大手製薬企業によって捕捉され、科学が政治によってハイジャックされたことによってもたらされた悲惨な側面を再確認しておきたい。
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副題:(悲しいことには)私が正しかったことを私たちは、今、理解している。
厳格な当局からの命令を受けて、収益性が極めて高い「新型コロナプロトコール」に固執しようとする病院のプロトコール主義者たちは、制度的な失敗とも言える圧倒的な嵐によって新型コロナで入院した患者の大多数を死に至らしめた可能性がある。
2020年の初頭、私は市販のキットは内部の陰性対照を使用してはいないことから、非定量的なPCR検査の乱用により新型コロナウィルスの偽陽性率が恣意的に高くなるとFDAに警告した。この検査がスクリーニング装置として使用されることになっていたことから、私が指摘した「症例」の大部分は誤診であっただろう。そして、有病率が低い時に不完全な検査でスクリーニングを行うと、陽性者たちの間では陰性よりも偽陽性が多くなる。
呼吸器系感染症の症状がある者が検査を受けた人たちの間にいることは分かっており、新型コロナに対するファウチの医学的アプローチは人々に家に帰って待機し、病気になるに任せるという点にあることは分かっていたので、細菌性肺炎や肺の真菌感染症などの治療可能な状態にある人達に対する治療には欠陥があった。このことから人々が死亡することは明白であった。
さて、NIHから資金提供を受けて行われたイリノイ州シカゴの研究者たちによる研究によると、未解明の呼吸器感染症(新型コロナウィルスが必ずしも関与しているわけではない)の患者が人工呼吸器には「反応」しなかった人たちの間に多く存在していることが判明した。
著者の注記:
「最近のデータは急性新型コロナ感染症の患者から得られた剖検標本の90%以上に二次性肺炎が最大で40%に存在し、肺炎またはびまん性肺胞損傷が存在することを示唆している(18)。これらの観察結果と軌を同じくして、われわれや他の研究者たちは人工呼吸器を必要とする新型コロナ肺炎患者においては人工呼吸器関連肺炎(VAP)の発生率が高いことを発見し、VAPなどの細菌による重篤な感染が新型コロナ患者の死亡率に大きく寄与する可能性があることを示唆している(7、19–22)。これらの知見は、原発性新型コロナウィルスの感染に直接起因する比較的低い死亡率は未解明のVAPに起因する死亡リスクの増加によって相殺されるという対立仮説を促す(23)。
彼らは次のように結論を下した:
「これらのデータは、重篤な新型コロナウィルスによる肺炎に関連する死亡率は、より多くの場合、未解明のVAPに見舞われるリスクを高める呼吸不全に関連しており、多臓器機能障害に関連する頻度はより低いことを示唆している。」
この研究によって、当然のことながら、人工呼吸器を使用している細菌性肺炎の患者は最も高い死亡率を示すことが分かった。彼らの分析は、人工呼吸器への接続後48時間以内に検出された細菌性肺炎の症例に限定されてはいるが、入院時には細菌性肺炎が診断されてはいなかった症例と院内で発生した症例(院内感染)とを区別してはいなかった。新型コロナ感染症と診断された患者の細菌性肺炎の検査が不十分であったことから、重感染の割合は明らかではない。
この研究は、「新型コロナ感染症」の症例の内で、恐らく、58%は新型コロナ感染症以外の呼吸器系の問題であったという驚くべき可能性に繋がる(43%が細菌性肺炎で、16%が呼吸不全といった非病原体が原因)。「新型コロナ感染症」として扱われたこれらの患者は、誤診または過小診断のせいで無治療という過酷な運命に曝されたのである。
新型コロナ感染症に起因する死亡例の内で何パーセントが細菌性肺炎の標準治療によって死亡を避けることができたかは不明ではあるが、その可能性は潜在的に非常に高い。ファウチの処方箋、つまり、何もしないで患者は家で待機し、コルチコステロイドも、それが細菌である場合に備えて抗生物質も使用しないというアプローチは新型コロナ感染症の死亡率を必要以上に高くした。
参照:ガオ、他、2023年。「機械学習は未解決の二次肺炎を新型コロナ感染症を含む重篤な肺炎患者の死亡率に関連付けてくれる」:臨床調査ジャーナル(2023)。 DOI: 10.1172/JCI170682
https://www.jci.org/articles/view/170682/pdf
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これで全文の仮訳が終了した。
著者は「新型コロナ感染症の症例の内で、恐らく、58%は新型コロナ感染症以外の呼吸器系の問題であったという驚くべき可能性に繋がる」と紹介している。
WHOは全世界の総死者数は692万人であると言った。692万人の58%は401万人に相当する。これらの人たちは、家に帰って待機し、病気になるに任せるというファウチの医学的アプローチに従うのではなく、まともな初期治療を受けていたならば、今も存命していたのかも知れない。金儲けに走る大手製薬企業によって規制当局が捕捉され、科学が政治にハイジャックされたことがもたらした代価は余りにも大きい!
参照:
注1:Missed Bacterial
Pneumonia Cases Left Untreated Were the Majority of COVID-19 Hospital Deaths.
In April 2020, I Warned About that the False Positive-Prone Non-Quantitative
RT-PCR Was Deadly: By JAMES
LYONS-WEILER, Popular Rationalism, May/17/2023
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