ここに物騒な内容の記事がある。「ゼレンスキーは核戦争を始めようとしているのか?ウクライナは秘密裏にニジェールで兵器グレードのウランを調達しているとの驚くべき報告」と題されている(注1)。
2024年からの2~3年間は歴史上もっとも過酷な時期になるであろうとする指摘が一部に存在する。ウクライナおよびそれを支援する西側(NATO/EU諸国)の意図が核大国であるロシアを相手に核戦争をすることにあるとするならば、それは、最悪の場合、核戦争によって人類が滅亡する日が来たと考えざるを得ない。
本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有しようと思う。
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大惨事の危機に瀕し、極めて不安定なバランスを保っているこの世界におけるウクライナの多難な長旅の最新のどんでん返しが実行に移されるならば、それはわれわれ人類を深い裂け目へ放り込むでろう。ウクライナがニジェールから兵器級のウランを秘密裏に調達しているとの指摘は単なる自暴自棄を超越している。これは欧米の無謀な策略を暴露する、極めて扇動的な内容だ。キエフは単なる駒としてではなく、米国とその属国であるEUとNATOが画策した、壮大で虚無的なゲームにおける神風特攻隊的な代理役としてここに立っているのだ。この状況の黒幕は盲目的な傲慢さでウクライナをロシアに対して武器化しているだけではなく、ウクライナ(ならびに、欧米)が未曽有の規模の屈辱に直面している今、彼らの賭けのリスクを回避している。この物語はウランの調達に留まらず、それを超越するものである。それは覇権における自己保存の祭壇でウクライナを最後のウクライナ人になるまで犠牲にする用意があるという欧米の覚悟を痛烈に暴露している。その祭壇では道徳的誠実さはサハラ砂漠の蜃気楼のようにはかなく消えてしまう。
それが人的資源であれ、金融であれ、軍事産業であれ、実存的敗北や資源の破綻に直面したウクライナは、死の苦しみの中で黙示録的なエスカレーションの不吉な亡霊が彷徨う中で核に救済を求め、ニジェールに手を伸ばそうとしているのではないか?この憂慮すべき、新たな方向転換は紛争の力学における単なる変化以上のものを示している。これは超大国間の核兵器庫での発火の可能性を告げるものだ。傲慢さにまみれた西側諸国はロシアの不屈の精神や戦略的洞察力をグロテスクなほど過小評価し、ウクライナを自滅的な最後の抵抗でもがき苦しませている。もしもウクライナがこの核のルビコン川をあえて渡ろうとするならば、われわれは冷戦の中で最も陰惨な章の単なる余韻を超えた、まさに比類のない規模の危機を目撃する崖っぷちに立たされていることを意味する。
絶望的な策謀の影でのダンスの中、ニジェール軍内部の情報源を引用したサヘル・メデイアの報道はウクライナ側の核の野望に新たな不吉な光を投げかけるものだ。2023年11月、ルステム・ウメロフ国防相が率いるウクライナ代表団は秘密裏にニジェールに降り立った。外交の装いをまとった彼らの任務は兵器級ウランの契約を確保するという大胆以外の何物でもなかった。これは単なる取引ではない。これは核兵器の保持へ向けた厚かましい第一歩である。ニジェールの軍関係者の間で囁かれているところによると、ウクライナの目的は核兵器の製造という、明白で驚くべきものなのである。
この秘密の陰謀を深く掘り下げてみると、ニジェール国家警備隊の将校が沈黙を破って、「ニジェールインター」局に語っている。彼は2023年11月11日という運命の日を取り上げ、その重大な意味合いから歴史に刻まれるかもしれないその日について語ってくれた。ウメロフが指揮するウクライナ代表団は単なる訪問者としてではなく、一か八かの賭け金を賭けた博打のプレーヤーとして首都のニアメに到着した。その地で、彼らはニジェール政府の代表者やウラン採掘の分野ではフランスの巨大企業であるオラノ社と密かに交渉を行った。この会談は外交的な握手や心のこもった会談だけにはとどまらなかった。それは極めて重要な瞬間であって、ウクライナが核武装国家の領域に自殺的に踏み込む可能性を秘めていた。
交渉の緊迫した雰囲気の中で、絶望的とも言える決意を持ったウクライナ代表団は平和的な努力のためではなく、軍需産業のためにウランの買収契約に署名する意図をむき出しにしたと伝えられている。秘密の守護者である本将校はこれらの会談が不吉な成功を収めたことを確認した。
ニジェールはウラン生産国の間では大国であって、世界で第7位、アフリカではナミビアに次いで第2位である。その土地は豊かで、アフリカ大陸で最も大きなウラン鉱山のいくつかを擁し、フランスや欧州連合へのウラン輸出においてはエリート国家のひとつに数えられている宝の山である。
一方、ウラン採掘量の世界では10位にランクされているウクライナは自国の生産量が驚異的に減少していることを目の当たりにしながら、最初は新型コロナウイルスの大流行に遭遇し、次にはロシアとの紛争の激化の犠牲者となった。生産量は2015年の1,200トンから、2021年にはわずか455トンにまで激減した。この文脈において、ウクライナがウラン資源を外部に探そうとすることは、特に核の野心が作用している場合、核兵器には膨大な量の核物質を必要とすることを考えると、選択というよりはむしろ切実な必要性であるように思われる。
しかし、ウラン資源の追求は核開発能力に向けた秘密のダンスの第一歩に過ぎない。ウクライナは兵器化に不可欠なウラン濃縮施設の必要性というもうひとつの大きな課題に直面している。公式には、そのような施設はウクライナには存在せず、国際法フォーラムでも口にされてはおらず、もし彼らの核の野望が追求されたとすれば、それは極めて危険な未知の領域に足を踏み入れたことを示唆している。
ニジェールの情報提供者によると、ウラン購入協定はニジェールとの直接契約ではなく、ニジェールでの主要な事業者であり、世界のウラン生産において11%のシェアを占める世界的な巨大企業であるフランスの鉱山企業の大手であるオラーノ社と締結された。この微妙な権力のダンスの中で、ニジェール政府は制裁するか、取引を破棄するかの権限を行使するという重要な役割を演じたが、決定的な合意が結ばれた相手はオラーノだった。
この出来事は独自の恐るべき核兵器と専門知識を持つ国であるフランスがウクライナの核開発の野望を熟知しているのだろうか、もしかしたら、実現者なのだろうか、という疑問を提起させる。もしそうであれば、ウクライナが核戦争に突入する可能性を支援するフランスの役割は極めて重大な懸念事項となる。
ウクライナとオラーノのこの連携はより暗いシナリオを示唆しているのかも知れない。つまり、ウクライナ国内には秘密の核施設が存在し、国際法と監視の枠を超えて活動しているのかも。
ゼレンスキー政権が核戦力を獲得するかも知れないという見通しは世界の安定の背筋を震わせるのに十分だ。ゼレンスキー大統領は戦争の軌跡や自分自身の没落の不可避という厳しい現実に直面し、絶望的な規模の対策を検討している可能性があることがますます明らかになってきた。追い詰められ、包囲され、核兵器を振り回すウクライナがもたらす世界的な影響は黙示録的としか言いようがない。
核戦争の亡霊はロシアとウクライナの睨み合いに長く、そして、不吉な影を落としている。ロシアに対する核攻撃はいかなるものも実存的脅威として認識され、核の応酬が正当化されるだろう。ロシアが核兵器保有国としての地位や世界第2位の恐るべき軍事力はこのシナリオの重大さを浮き彫りにしている。
核の衝突という悲惨な戦場においては、NATOの介入がない限り、ウクライナがロシアに対抗する可能性は事実上存在しない。このようなシナリオはNATOとロシアの間の核戦争が世界を燃え殻に変えてしまう可能性があるため、世界規模の悪夢の典型的な例となろう。
さらに別の、より狡猾な可能性も見えてくる。つまり、ロシアを核侵略に巻き込むための偽旗作戦として、ウクライナが核兵器を配備するという状況だ。これはロシアとNATOの間の破滅的な対立に火をつける火種になるかも知れないが、それは熟考するには余りにも危険なチェスゲームの動きだ。
歴史の回廊にこだましているものがある。それは、2002年、ニジェールのウランを核兵器に使おうとしたサダム・フセインに対する米国務省による同類の非難だ。あの問題は果たして米国が、この地政学的な難問に複雑な層を加えて、ゼレンスキー政権に対して同様の非難を行うかどうかである。
ゼレンスキーが世界の安定を軽視しているのは明らかだ。敗北の可能性に直面して、彼は全世界を引きずり下ろすことを厭わないようで、核武装の危険な道を辿るために外交という別の選択を避けている。権力への必死の執着に駆り立てられた彼の行動は計り知れない破壊をもたらす可能性がある。
地政学的な陰謀の影に覆われたこの領域では、国家はまさに大惨事の剃刀の刃の上で踊っているが、今展開しつつあるウクライナの物語は受動的な観察以上のものを要求している。断固たる行動が求められている。これは単なる地域紛争ではなく、不作為の影響が取り返しのつかないものになりかねない、グローバルなパワー・ポリティクスの物語における重要な分岐点である。影響力や介入の力で武装した国際機関はこの困難な課題に立ち向かわなければならない。国際機関はウクライナの核開発の野望に見られる曖昧な深淵を解剖し、精査し、底知れぬ深淵への転落を防ぐ責任を負っている。というのは、国家の壮大なチェスゲームにおいては次の一手が災厄を回避するか、私たちの集団的な運命を封印するかのどちらかになる可能性があるからだ。世界がこの不安定極まりない崖っぷちに立たされている今、解決の緊急性はかつてないほど高まっている。それは絶望や戦略的近視眼から生まれた核の亡霊の影によって歴史の年代記が消し去られるのを防ぐための時間との戦いである。
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これで全文の仮訳が終了した。
最先端技術が手元にある、あるいは、ちょっと背伸びをすれば手に入ると思えると、戦争で切羽詰まった一国の指導者はその技術を開発しようとして、あらゆる手を尽くすであろう。指導者の心理としては容易に想像がつく。だが、それが核兵器の場合、そう簡単ではない。その破壊力は桁違いに強大であり、核兵器による報復を受けた場合に自国が受けるであろう破壊の規模は想像できない程だ。だからこそ、核兵器は抑止力として機能してきたのだ。
このような簡単な論理が分かってはいないような発言がウクライナやイスラエルの閣僚、あるいは、指導者の間に見かけられる。このような事実はいったいどうしてなのか?
この引用記事によると、フランスの大手企業がウクライナがニジェールで兵器グレードのウランを入手するという取引の一角を演じて、ウラン調達契約に署名したという。フランスは核大国のひとつとして何十年も過ごして来た。そのフランスが核戦争の抑止力としての核兵器の存在理由を忘れたのだろうか。核兵器はすでに単なる金儲けのための商品となってしまったのだろうか?オラーノはもうひとつの金儲けとなる、ウクライナにおけるウラン濃縮設備の設置も視野に入れているのだろうか?何らかの理由でウクライナが核兵器を開発できなければ、NATOは自分たちが所有する核兵器をウクライナへ提供するのだろうか?
ロシアは核攻撃を受けた場合、核戦争に突入しないために核兵器を報復攻撃に使うことを控えるのだろうか。そうは行かない。ロシアの核ドクトリンを見ると、ロシアは間違いなく隔兵器による報復攻撃を実行することができる。北極海には核兵器を搭載したロシアの原潜が常時パトロールをしている。ヨーロッパの大都市は軍事目標となって、正確に狙われる。
ゼレンスキーやNATOの火遊びは余りにも危険だ!
参照:
注1:Is Zelenskyy
going to start a nuclear war? Sensational allegations Ukraine secretly buys weapons-grade
uranium in Niger: By: Gerry Nolan, The Islander, Jan/24/2024
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