最近よく耳にするようになった「疾病X」(Disease X)とはいったい何か?
ウィキペディアによると、次のように説明されている:
「疾病X」とは、2018年2月に世界保健機関(WHO)が将来の感染症の流行を引き起こす可能性のある架空の未知の病原体を表す詳細計画の中で優先疾患の最終候補リストに採用した仮の名称である。 未知の病原体(より広範なワクチンや製造施設、等)に適応するのに十分な柔軟性を持つ計画を確保するために、WHOは仮の名称を採用した。米国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長は、疾病XのコンセプトはWHOのプロジェクトが個々のウイルス株(たとえば、ジカウイルス、等)だけでなく、ウイルスのクラス全体(フラビウイルス、等)に研究努力を集中させることを奨励し、その結果、予期せぬウィルス株に対応するWHOの能力を向上させると述べた。2020年、WHOの専門顧問を含む専門家たちは新型コロナウイルスによって引き起こされる新型コロナ感染症が最初の疾患Xとなる要件を満たしていると推測した。
ところで、世界経済フォーラム(WEF)の会議がダボスで開催された(1月15日~19日)。そこでは次回の「疾病X」が議論された。つまり、新型コロナに続く2番目の感染症のことである。この感染症は前回の新型コロナよりも致死性が20倍も高いという。WHOは世界中で各国政府を相手に「パンデミック条約」を結び、「国際保健規則」(IHR)を改訂(改悪)して、各国の主権を取り上げ、WHOが君臨し、一元的に対策を決めようとしている。(注:詳細については、原口一博議員のユーチューブ動画「【緊急報告】パンデミック条約、IH
R改正案の提出期限とされる2024年1月27日が迫る中、岸田政権提案書未だ届かず。2024/01/22」(https://www.youtube.com/live/bi82yRN4Jpo?si=zDXWEB3DUdXKdEBL)をご覧いただきたい。)パンデミック条約の締結と国際保健規則の改訂はWHOが各国の主権を奪い、WHO参加国のすべてをその支配下に置くことが中核的な目的であるようだ。今、そんな背景の中で疾病Xが改めて議論され、世界は新世界秩序に向かって進もうとしているようだ。実に不気味である。
ここに「われわれはもうひとつの研究所からのウィルスの漏洩に条件付けられているのか?」と題された記事がある(注1)。
本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有しようと思う。なお、お気付きにように、この記事は1月17日に出版されたもので、WEF会議が始まる直前に執筆されたものだ。
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副題:「疾病Xへの備え」は2019年の新型コロナの大流行に対する備えと実によく似ている
著者からの注:下記に示す投稿は現在起こっている重要な公共利益の問題に関連する。この投稿をわれわれのネットワークと共有していただきたい。
2024年1月17日、WEFは「疾病Xへの備え」と題した討論会を開催する。その議論はWEFのウェブサイトで次のように説明されている:
世界保健機関(WHO)は未知の「疾病X」が新型コロナウィルスの大流行の20倍の死者をもたらす可能性があるという新たな警告を発しているが、今後のいくつもの課題について医療システムを準備するにはいったいどのような新しい取り組みが必要となるのであろうか?
この会議での講演者の中には、現在、パンデミック条約案への支持を求めてロビー活動を行っている世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイエソス事務局長がいる。WHOはその194の加盟国が法的拘束力のある協定を採択する目標日程を2024年5月と発表した。
疾病Xに関する最近のお喋りには2019年の秋の状況を彷彿とさせるものがある。当時、「仮定上の」コロナウイルスの大流行の準備が始まった。
2020年1月31日、WHOの国際保健規制緊急委員会は2019年の新型コロナウイルスの流行を国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)であると宣言したが、その時点までの出来事について考えてみよう。
2019年9月10日:ジョンズ・ホプキンス大学の研究チームは「世界準備監視委員会」(Global Preparedness Monitoring
Board)のために感染症の発生リスクの高まりに関する研究を準備していた。この委員会は世界銀行グループとWHOによって2018年に設立され、理事会メンバーにはアントニー・ファウチ氏、ジェレミー・ファーラー氏(ウェルカム・トラスト代表)、ジョージ・ガオ氏(2017年8月から2022年7月まで中国疾病管理予防センター所長)が名を連ねている。
2019年9月12日:武漢ウイルス研究所のサンプルとウイルス配列に関するオンライン公開データベースは現地時間の午前2:00から午前3:00に至る深夜にオフラインとなった。本データベースにはコウモリやマウスから収集したサンプルや病原体のデータからなる22,000以上の記入項目が含まれていた。本データベースにはサンプル採取が行われた動物の種類、採取場所、ウイルスの分離に成功したかどうか、採取したウイルスの種類、他の既知のウイルスとの類似性、等、各サンプルに関する重要な情報が含まれていた。
2019年9月18日:世界準備監視委員会が「危機に瀕する世界」と題する報告書を公表。
報告書の表紙にはコロナウイルスの画像が描かれており、その文章は呼吸器系ウイルスの大流行への備えのために遥かに多くの投資をするよう世界に向けて緊急に呼びかけるものである。報告書の8ページには次のように書かれている:
この報告書で最も注目すべき点は、生物研究所の安全性を強化するための投資の必要性については何も言及してはいないことだ。致死的な呼吸器病原体が「偶発的または意図的に放出される」脅威については明確に警告しているものの、その行動への呼びかけ全体はそのような病原体がそもそも放出されるのを未然に防ぐことについてではなく、むしろそのような病原体への対応に大金を投資することについてなのである。
2019年10月19日:ジョンズ・ホプキンス大学公衆安全センターは「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」およびWEFと共同で大流行についてのシミュレーション演習を実施した。ジョンズ・ホプキンス大学はこの出来事について次のように説明している:
同センターの最新の大流行シミュレーション「イベント201」は南米から野火のように広がり、世界中に大混乱をもたらした制御不能なコロナウイルスの発生の真っ只中に参加者たちを放り込んだ。「GNN」の架空のニュースキャスターが語ったように、免疫耐性ウイルス(愛称CAPS)は貿易や旅行に打撃を与え、世界経済を自由落下に追いやった。ソーシャルメディアには噂や誤報が蔓延し、政府は崩壊し、市民は反乱を起こした。
なお、このシミュレーションでは「制御不能なコロナウイルスの勃発」は中国ではなく南米となっているのだが、後者は次のコロナウイルスの勃発の可能性が高い場所として、長い間、見なされていた。これは極めて粗雑な誤りのように私には思える。
新型コロナウィルスが公式に検出され、発表されるわずか数か月前、2019年9月と10月に起こった上記の出来事が単なる偶然であった可能性は極めて低いと思われる。確かに、参加者のほとんどはこれらの研究やセミナーを実施した時点では新型コロナウイルスがすでに武漢で蔓延していることはまったく知らなかったのではないか。完璧な知識を持っている人たちは、おそらく、中国と米国における少数の諜報機関や公衆衛生の当局者に限られていた。
2019年10月29日:アンソニー・ファウチ博士と生物医学先端研究開発局(BARDA)の所長リック・ブライト博士がミルケン研究所での会議に出席し、万能インフルエンザワクチンの必要性について議論した。司会者であり、ニューヨーカー誌の執筆者でもあるマイケル・スペクター氏は従来のワクチン技術から新しいワクチン技術への「破壊的」な飛躍に必要となる資源に投資するには十分な動機がないと繰り返し嘆いていた。ブライト博士は、インフルエンザやその他のウイルスのパンデミックと戦うための最も有望な新技術は「核酸ベースやメッセンジャーRNAベースの配列であり、世界中で迅速に共有できる」と述べている。
2019年12月12日: NIAID/モデルナ(「プロバイダー」)からラルフ・バリック(「研究受領者」)への材料移転に関する契約書(105-107ページ目を参照)はノースカロライナ大学チャペルヒル校のラルフ・バリック教授によって署名された。この協定は、「NIAIDとモデルナが共同で開発・所有するmRNAコロナウイルス用ワクチン候補」について「mRNAワクチンのチャレンジ研究を実施するために」バリック博士に譲渡することを明記している。
ここで重要な点はラルフ・バリック博士の驚くべき経歴である。2013年からバリックは武漢ウイルス研究所(WIV)の科学者と協力してコウモリ由来のSL-CoV-WIV1およびSHCO15コロナウイルスの機能獲得研究を行っていた。葛星葉(Ge Xing-Ye)氏と石正麗(Shi Zhengli)氏との共同研究はピーター・ダザック氏とともに中国南部でキクガシラコウモリからこれらのふたつのウイルスを発見した直後に始まった。星葉、正麗およびダザックの各氏は2013年にネイチャー誌に「ACE2受容体を使用するコウモリのSARS様コロナウイルスの分離と特性評価」(原題:Isolation and characterization of a bat
SARS-like coronavirus that uses the ACE2 receptor)と題する論文を発表した。歴史上初めて、多くの種類の細胞の表面にあるタンパク質(酵素)であるヒトACE2受容体と結合する野生のコウモリ由来コロナウイルスを発見したため、彼らは非常に興奮していた。
この重要な発見によりバリックは中国の同僚とともにこれらふたつのウイルスをヒトの気道に感染するふたつの新しいキメラウイルスを作り出す研究を始めた。その結果は2015年と2016年に発表された論文で報告されている。
1). A SARS-like
cluster of circulating bat coronaviruses shows potential for human emergence (published
in Nature Medicine)
2). SARS-like
WIV1-CoV poised for human emergence (published in Proceedings
of the National Academy of Sciences, or PNAS).
なお、その4年後、バリック博士は「NIAID/モデルナのmRNAワクチンでチャレンジ研究を行う」ための材料移転契約書に署名した。
モデルナと言えば、2016年2月4日、同社はマサチューセッツ州ケンブリッジのBancel S.らが取得した特許について独自の遺伝子配列(SEQ
ID11652、nt 2751-2733)に関する特許を申請した。
「Frontiers in Virology 」誌の2022年2月21日号で報告されている論文(MSH3 Homology and Potential
Recombination Link to SARS-CoV-2 Furin Cleavage Site):
新型コロナウィルスのスパイクタンパクおよび MSH3
新型コロナウィルスのSタンパク質のPRRAフューリン切断部位をコードするヌクレオチド配列の特異な特徴はそれらふたつの連続したCGGコドンである。このアルギニンコドンはコロナウイルスでは稀であり、センザンコウCoVにおけるCGGの相対同義コドン使用度(RSCU)は0、コウモリCoVでは0.08、SARS-CoVでは0.19、MERS-CoVでは0.25、SARS-CoV-2では0.299である(8)。
12ヌクレオチド挿入のBLAST検索により、2016年2月4日に出願された米国特許9,587,003(マサチューセッツ州ケンブリッジのBancel S.らによる)に見られる独自の配列(SEQ
ID11652、nt 2751-2733)で100%逆一致した。
この完全一致が単なる偶然の一致である可能性があるのかどうかという問題については著者らは次のように述べている:
従来の生物統計学的解析ではこの配列が30,000個のヌクレオチドのウイルスゲノムにランダムに存在する確率は3.21×10^-11(約3兆分の1)であることが示されている。
また、2011年にモデルナのCEOに就任する前は、ステファン・バンセルは2004年から2014年にかけて武漢ウイルス研究所に新しいBSL-4研究所を設計・建設したフランスの診断技術関連の会社「bioMérieux」のCEOを務めていた。
理性的な大人たちは上記のすべてが単なる偶然の一致であると結論付けるようなことは決してないであろう。時系列と証拠を見ると、それらは新型コロナウィルスが2019年のある時期に武漢ウイルス研究所の研究室から漏れた、あるいは、意図的に放出されたことを明確に示している。
さらに、2019年の秋には武漢で感染力の強いSARSコロナウイルスの感染拡大が検出されたことを一部の主要関係者は知っていたことも書類上で明らかになっている。われわれはWEFやWHO、そして世界中のBSL-3およびBSL-4生物研究所に通告する。
世界中の何百万人もの賢明な市民たちは、中国のコウモリ由来コロナウイルスを人間に強く感染させるため、新型コロナウィルスは武漢の研究所でフランスとアメリカのバイオテクノロジーを駆使して開発されたことを理解している。
ウイルスを人間に感染させるために、中国やウクライナ、英国、米国の生物研究所は危険な機能獲得と連続継代の手順を実行し続けていることが分かっている。
この危険極まりない仕事の根拠は「対抗措置」を作り上げることにあるとわれわれは理解している。つまり、このプログラムに捕獲された政府に対して何千億ドルにもなるワクチンを売りつけることだ。
WEFの感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)は新型コロナワクチンによる金儲けの主役であったが、この「仮想の未知の病原体」が既知の病原体となり、蔓延し始めた暁には疾病Xワクチンによって金儲けの主役としての地位を確立しようとしていることがわれわれには分かっている。
この金儲けについては何千万人もの人々が気が付いている。二度と騙されることはない。
10年以上にわたって、慎重で倫理的なバイオセキュリティの専門家たちはこれらの危険極まりない研究所を閉鎖するよう求めてきた。例えば、2014年7月14日のロイターの報告書「How to
fix U.S. biosecurity leaks?」をご覧いただきたい。いくつかの研究所を閉鎖して欲しい。
2018年、著名なウイルス学者であるエドワード・C・ホームズ、アンドリュー・ランボー、クリスチャン・G・アンダーセンらはネイチャー誌に「Pandemics:
spend on surveillance, not prediction」と題する論文を発表した。この論文においてこれらの科学者は自然界のどのような病原体が進化し、人間に感染するかを予測することは不可能であると主張している。ホームズ、ランボー、そして、特に、アンダーセンが新型コロナウィルスの真の実験室起源を隠蔽する上で重要な役割を果たしたことは科学史上の大きな皮肉のひとつである。
予測の試み全体が偽りの口実に基づいているが、それには何億ドルもの助成金が投じられ、巨大な感染症予測産業の成長を妨げることにはならなかった。
こうした予測は動物宿主から人間へと飛躍し、進化を遂げる可能性が最も高いと考えられる動物由来ウイルスについて危険な機能獲得研究を行うための口実なのである。
ピーター・マッカロー博士と私は世界中のすべての賢明な大人の皆さんに危険な生物研究所の閉鎖を要求するべく団結することを強く求めたい。現在、疾病Xと呼ばれている「架空の未知の病原体」がこれらの研究所のひとつから漏洩する、あるいは、意図的に解放されるのを待っているなんてできない。このようなことが再び起こった場合、責任を有する当事者には重大な結果をもたらすであろう。
***
これで全文の仮訳が終了した。
世界経済フォーラム(WEF)では次回流行するとされる「疾病X」が議論されている。この疾病Xは前回の新型コロナよりも致死性が20倍も高いという。「疾病X」とは「未知の疾病」という意味である。それなのに、この疾病Xの致死性は新型コロナのそれよりも20倍も高いという。なぜ、このように具体的な数値が分かっているのか?素人のわれわれにとっては懐疑心が高まるばかりだ!
ところで、新型コロナ感染症の大流行を阻止するために使用されたmRNAワクチンは米国で60万人、世界中では1700万人の過剰死亡をもたらしたと推定されると報じられている。米国での過剰死亡数の推定値が報告され、記録されている死亡件数に30倍の数値を掛けてこれらの数値が得られた。この30倍という数値はCDCのワクチン有害事象報告制度(VAERS)において報告された件数と報告されなかった実際の件数との差がどれだけ開いているのかを示す数値として割り出されたものである。(出典:Casualties Mount
to ~600K American, ~17M Globally: By PETER
MCCULLOUGH, MD, Courageous Discourse, Jan/19/2024)
疾病Xの致死性が新型コロナのそれに比べて20倍高いとすれば、全世界が疾病Xに見舞われると、単純計算で米国では1200万人、世界中では3億4千万人もの過剰死亡がもたらされることになるかも知れない。「WEFの内部告発者は疾病Xが60億人を間引くための最終的な解決策になると認めている」と題された記事によると、これは世界の人口を減らすためだという。(原典:WEF Insider Admits ‘Disease
X’ Will Be Final Solution To Depopulate 6 Billion Souls: By Baxter Dmitry News, Jan/17/2024)
世界のエリートたちはいったい何を考えているのだろうか?
すでに起こった新型コロナの大流行とこれから起こるとされる疾病Xには極めて明白な類似性があることが指摘されている。それは何故か。そのひとつは、ふたつの事象に同じプレーヤーが関わっているからである。彼らには教科書がある。新型コロナで経験したデータがふんだんにあって、それに対応する手法が確立されている。彼らはシュミレーションを行う。ワクチンパスポートがなければ買い物もできず、外出さえもままならず、われわれ一般庶民は提示された規制策に対して何の反論もできずに、それに従わなければならず、違反すれば罰金を課されるといった専制的な社会環境に放り込まれるのではないか。
参照:
注1:Are We Being
Conditioned for Another Lab Leak?: By John Leake, Jan/17/2024
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