日本の代替メディアにおける国際問題の解説でもっとも活躍している人物のひとりである及川幸久氏のユーチューブ動画番組「THE
CORE」は、6月7日、極めて重要な報道をした。その動画は「米国NATOが世界をハルマゲドンに導く【及川幸久】【Breaking
News】」と題されている(https://youtu.be/o3Pepc5d1kM?si=diu0NAciCh4wYB4i)。まだご覧になってはいない方はこの動画を覗いていただきたいと思う。
太平洋の向こう側では、米国における論壇では定評のあるポール・クレイグ・ロバーツ氏がウクライナにおける米国の対ロ代理戦争の現状を解説している。つまり、最近のエスカレーションに関するものだ。その記事は「ワシントン政府はまさに核戦争を助長しているかのように見える」と題されている(注1)。
奇しくも、日米の専門家が核戦争の可能性が一段と高まったとして警鐘を鳴らしているのである。これは極めて重大な局面が展開しつつあることを示していることから、われわれ一般庶民も注目しなければならない。
本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有したいと思う。
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「2年間にわたって、バイデンはロシアを攻撃するのに米国の兵器を使ってはならないと断固として主張していた。だが、今、彼は政策を逆転させている。つまり、彼は嘘をついたのだ。では、反動はいったいどこに生じるのだろうか?議会か、メディアか?核超大国との戦争に一国を引っ張り込むような大嘘ほど重篤な状況ってはたしてあるのだろうか?」 ― マイケル・トレーシーの言。
欧米諸国の人々は自国の政治家がロシアとの直接紛争に自分たちを追い込んでいることに気づかないほど無頓着だというのだろうか?ハンガリー人だけが何らかの正常な感覚を持っている唯一のヨーロッパ人であるかのようだ。
https://www.rt.com/news/598644-budapest-peace-march-nato/
クレムリンはこれ以上悲惨な警告を発することはできず、それに呼応して、低能な欧米の政治家はより激しい挑発を行っている。彼らは自分たちが核戦争を誘発していることを理解できないのだろうか?それとも、核戦争を誘発することが彼らの真の意図なのだろうか?
バイデンやブリンケン、ならびに、NATOの高官らはまたもやUターンをした。ウクライナがロシア領土内への攻撃に使ってはならないとされていた長距離ミサイルは、今や、使えるようになったが、今のところ、軍事目標にしか使えないとしている。しかし、軍事目標と非軍事目標との間の区別は意味もないし、実態も伴わない。現代の戦争はすべてが民間人やインフラに対する攻撃であるからだ。(訳注:太平洋戦争における東京の大空襲や広島・長崎への原爆の投下、ならびに、最近の事例で言えば、ガザ地区に対する爆撃、等を見れば、それは明らかだ!)
長距離ミサイルの使用に対する規制を撤廃するに至った論拠は、ウクライナを防衛するには、ロシアがウクライナを攻撃するのに使っている軍事インフラを攻撃することができるようにワシントンが供与する兵器を使えるようにする必要があるというものだ。
ロシアは攻撃をかけた拠点を攻撃し返すだけなので、長距離ミサイルを使った攻撃はウクライナの防衛には何の役にも立たない。さらに悪いことに、クレムリンは、ミサイルが米国やNATOの要員によって標的情報をプログラムに組み入れなければならないことを知っているので、ロシアは、ロシア国内を標的にした責任のある国々を戦闘員と見なし、反撃の標的と見なす。つまり、この紛争が終局的に拡大する瀬戸際にわれわれは立たされているのである。
これまでのあらゆる「ノー、ノー」が「イエス、イエス」になって来たように、クレムリンとしては、NATO軍の派兵に対する「ノー、ノー」が、まもなく、「イエス、イエス」に変わるであろうと想定せざるを得ない。(訳注:「ノー、ノー」が「イエス、イエス」になった最大の歴史的事例はベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツの統一の際に、米国はNATO圏を東方に向かって1インチたりとも拡大させないと言って、ソ連側を安心させ、ワルシャワ条約機構軍を解体させ、その後、米国はNATOを中欧や東欧諸国に拡大して行った事実を指しているのであろう。)もしもクレムリンで現実主義が優勢になれば、現実主義はプーチンに限定的な軍事作戦を放棄せしめ、NATO兵士でいっぱいになる前にウクライナをノックアウトせざるを得なくなるのではないか。
限定的な軍事作戦は当初から西側諸国の関与を許し、その結果、これは戦争が拡大することを許す戦略的失策であることは私にとっては明らかであった。まさにその予測が現実となったのだ。プーチンが西側諸国に撤退せよと迫り、さもなければ核兵器をお見舞いするぞという危機的な状況にまで到達してしまった。
しかし、欧米では誰も耳を傾けない。
ワシントンはパレスチナ人を気遣う以上にはウクライナ人を気遣ってはいない。ウクライナ紛争は、米国・NATOの対ロシア攻撃を正当化するのに利用できるような反応をロシアに強いる手段なのである。これでいったい何が得られると言うのだろうか?欧米にとっては一種の自殺行為である。
この危険な状況を解決する責任のある指導者は欧米の何処かにいるのだろうか?どうして誰も出て来ないのか?そもそもロシアのドンバス地域をウクライナ領内に留めておくべきではなかった。ドンバス地域をウクライナ領内に留めることは決して現行の戦争に値しない。
長距離ミサイルはウクライナの前線での動向を左右することはできないため、その唯一の目的は挑発に使用することしかない。この状況を見て、さらなる挑発が必要だと考える人は正気の沙汰ではない。
西側諸国の指導者たちが核戦争を扇動するのを実際に目にし、私は気が遠くなるような思いに駆られる。
議会からの反対はない。印刷物やテレビといったメディアからは何もない。ハンガリー以外のヨーロッパ諸国の政府からは何の反応も出て来ない。欧米諸国の人々は自分たちが絶滅の淵に立っていることを理解できないほど無頓着なままだ。
「われわれは破滅からたった数センチ離れているだけだ」
― ハンガリーのオルバン首相。
現実があまりに動揺していると感じる人々の中には、われわれが最終戦争にどれほど近づいているかという私の警告に異議を唱える人もいる。私は「デマを飛ばして、人々を不安に陥れる人物」という新たな称賛を頂戴した。しかし、地球上でこの事に気づいているのは私だけではない。マサチューセッツ工科大学(MIT)のポスタル博士は、マイク・ホイットニーやスティーブン・スター、ギルバート・ドクトロウ、スコット・リッター、ヴィクトル・オルバンと同様に、事態の深刻さを理解している。抑制的であり、挑発的ではないプーチンでさえも、今や、ロシアが直面しているのはドンバス地域のロシア人を解放するための限定的な軍事作戦ではなく、本物の戦争に直面していることを理解している。
オルバン首相は、EUとNATOが軍事行動の準備をしており、ますます多くの兆候を毎週のように目にすると述べている。オルバンは「西側諸国の政府はロシアを打ち負かしたい。どんな犠牲を払ってでも軍事的成功を達成したいのだ」との結論に到達した。その代償はこの地球上にある生命だ。ウクライナのNATO加盟は大量の人命の損失や地球上の生命の住みやすさよりもなぜ重要だと言うのだろうか? https://tass.com/world/1796133
西側世界がイスラエルによるパレスチナ人虐殺を止めるために何もしないでいるのを観ることは驚くべきことだ。そして、歴史的には「ウクライナ」として知られている人工的な国、つまり、より大きな国のひとつの州でしかないウクライナという人工的な国境のために地球上の生命を破壊する準備ができているという状況は驚くべきことなのである。
オルバンは真実を語っている。「NATOは加盟国を守るために作られた強力な防衛同盟であって、新たな戦争に介入するためではない」と彼は言う。ハンガリーが戦争の大渦に巻き込まれるのを防ぐために、オルバンはできる限りのことをすると述べている。「これはわれわれの戦争ではない。ハンガリー国民は戦争のせいで苦しむべきではない。」
しかし、ハンガリーは、生存者や母なる地球、ならびに、地球上のすべての生き物や植物とともに大規模な火災や放射能、おそらくは、核の冬、すべての地球規模の物資の供給網の完全な混乱、等に苦しめられることであろう。もしも生き残る国があるとするならば、それは爆風地帯や放射能を帯びた風のパターンからは十分に離れた地域で、食料を自給自足している国だけだ。グローバルな関係に依存している経済はすべてが破壊されるであろう。
今日の組織化された世界は大規模な戦争を生き延びることはできない。何百万人もの人々が暮らす都市は供給網が存在しなくなったとき、いったいどうやって生活を維持することができるのか?戦争が起これば、人口が2000万人のメキシコシティには水の供給はほとんどゼロだ。
私は、 答えが見つからない、こういった問いを次々と投げ続けることができる。
だが、そうすることは無意味だ。
問題は、オルバンとプーチンを除いて、欧米のすべての政治指導者は正当な理由もなく戦争にコミットしている点だ。
差し迫った戦争には正当な理由はない。ウクライナは中立国家として存在することが可能だ。ワシントンはロシアの国境におけるプレゼンスを後退させることが可能だ。
米国のネオコンたちが標榜する米国の覇権という無意味な要求は放棄することが可能だ。現実を受け入れた結果がどうであろうとも、核戦争よりははるかにましだ。
西側諸国の誰もが生命への脅威を理解していないのはなぜだろうか?
就任4年目の終わりに近づいているのに、人類史上最も危険な危機を解決するためにバイデンはプーチンと一度も会ったことがないのはどう説明できるのだろうか?
われわれを支配する愚かな連中は今日の熱核兵器は日本のふたつの民間都市に米国が投下した原子爆弾の1000倍も強力であることを理解していない。今日の核兵器は大都市を消し去るだけではなく、膨大な地域を消し去ってしまう。
スティーブン・スターや他の専門家は、核戦争によって大気が塵や破片で満たされ、塵や破片が落ち着くまで何年にもわたって太陽光が遮られるのではないかという懸念を表明している。何年間にもわたって生命体の成長期は最小限に限られてしまうか、もはや生命を存続できない場合さえもが起こり得る。したがって、すべての命が犠牲になる可能性がある。
マサチューセッツ工科大学のセオドア・ポスタル博士のプレゼンテーションより:
アミールにあるロシアの核早期警戒システム(EWS)が攻撃され、損傷した。ロシアのEWSを攻撃する決定はワシントンでなされた。無人機は米国の航空偵察と衛星偵察を使って標的に誘導された(ロシアのレーダーシステムを回避するために、飛行中に複数の回避行動をとらなければならず、これは米国が提供するリアルタイムの標的情報を介してのみ提供が可能)。無人偵察機の操縦者は米国で訓練を受けた傭兵、もしくは、制服を着てはいない米軍兵士であった可能性が高い。このことを承知の上で、ロシアはこれを核早期警戒システムに対する米国の攻撃だと考えている。
その攻撃は理解を超える程の無謀なものだった。ロシアを核攻撃から守るために使われるEWSシステムに対するいかなる攻撃も、ロシアの法律の下では、核による報復攻撃を正当化することができる。
米国・NATO・ウクライナは、以前、ロシアが長距離戦略核爆撃機を保管しているエンゲルスのロシア空軍基地に複数の無人機攻撃を行った。これらの攻撃の少なくともひとつで、戦略核爆撃機が損傷したようだ。エンゲルス空軍基地はロシア国内数百マイルにあり、無人機は米国の航空偵察と衛星偵察によって供給されたリアルタイムの照準情報なしには、基地に到達することはできなかったであろう。
ロシアの軍事計画立案者はこれらの攻撃を米国によるロシアに対する核の先制攻撃の前兆として考えなければならない。
米国とNATOもウクライナにF-16を派遣する準備を進めている。ロシアは、これらを核兵器搭載可能な兵器システムとみなし、ウクライナの内外(つまり、ポーランドやルーマニア)の基地を攻撃するなど、それに応じて処理すると発表した。
バイデンは、今日(6月2日)、米国製の長距離兵器を使用したロシア国内への攻撃を承認した。その後、フランスとドイツはアメリカに追随し、ロシア国内の標的を攻撃するために西側が供給した兵器の使用を承認した。
ウクライナ情勢は制御不能なところまでエスカレートしている。それなのに、欧米のマスメディアはこうした出来事を無視し、一般大衆は、ウクライナでの戦争をあらゆる国と人々を破壊する核戦争に発展させかねないところまで指導者たちがエスカレートし続けていることに気づいてはいない。
ギルバート・ドクトロウは、ロシアの「デッドハンド」発射システムは先制攻撃によって抑止することはできないと説明している。ギルバート・ドクトロウはロシアが「デッドハンド」発射システムを持っていることをわれわれに思い出させる。たとえロシアに対する先制攻撃によってロシアのあらゆる司令部が一掃されたとしても、米国や西ヨーロッパを一掃するのに十分なミサイルが報復攻撃として発射される。言い換えれば、米国がロシアに先制攻撃をしたとしても、何の利益もないのである。 https://gilbertdoctorow.com/2024/06/01/first-strike-capable-why-russia-is-indifferent-to-damage-to-one-or-another-ground-based-radar-installation/
また、ドクトロウは英国ほどの大きさの国を地球上から抹殺するのには完全に装填された、極超音速で飛行し、迎撃が不可能なサルマト多連装ミサイルを1発しか必要とせず、米国を地図から消し去るのには数発しか必要としない点を思い出させる。ヨーロッパと米国が自らの自殺を助長する現在の状況はまさに狂気の沙汰を遥かに超えている。マスコミは人類の存続が危ぶまれていることには気づいていない国民からすべての情報を隠蔽している。
ロシア領内の奥深く攻撃することによってもたらされる結果の可能性についてスコット・リッターの弁を以下の動画に示す:
https://www.youtube.com/watch?v=Nt_-BS7vY_o
スコット・リッターは、ロシア国内を攻撃するために使用されるミサイル兵器はそれらを供給した米国やNATO諸国によってプログラムされなければならないことをわれわれに思い起こさせる。ウクライナはこのプロセスを補助するだけ。ロシアはこのことを理解しており、ロシアは責任ある国々を攻撃すると述べている。
以下は、ワシントンが世界を核戦争に追いやっているという私の懸念を共有し、専門家であるスコット・リッターの動画の要約だ:
スコット・リッターは、ロシアの戦略拠点へのさらなる攻撃、ミサイルや巡航ミサイルを使ったロシア領土内への攻撃はロシアがそのような攻撃に関与したウクライナ内外の全てのNATOの標的に対して反撃する結果になるであろう、と説明している。
これには米国の航空偵察資産、米国の衛星、AWACS、リーパー・ドローンが含まれる。これにはロシア領土を攻撃するために使用される長距離ミサイルと無人機の準備、プログラミング、標的設定、発射に関与したNATO本部と空軍基地が含まれる。これにはフランス、英国、ドイツ、そしておそらく米国内の基地も含まれる。
リッターは、そのような攻撃はNATO憲章第5条を発動し、ロシアの報復攻撃を受けたNATO諸国はロシアに攻撃されたと主張する結果になるだろうと述べている。もしNATO加盟国がこのような行動を取り、ロシアに対する戦争で団結すれば、ロシアはこれらすべての国々に対して大規模な核攻撃を仕掛けるであろう、とリッターは言う。私は彼が間違っていることを願うばかりだ。
米国や英国、フランス、ドイツが、ロシアの「限られた」地域ではあるとはいえ、ロシアに対する長距離兵器の使用を承認したことを考えると、攻撃対象となるロシアの「限定された」地域が拡大することから、リッターが示唆するシナリオに近くなると思う。プーチンが決定的な方法で反撃せざるを得ないような状況が起こるであろう。欧米はロシアからの攻撃がロシアに対して自分たちが行った薄っぺらな偽装攻撃に対する報復であることを否定し、ロシアの攻撃を「いわれのない侵略」であるとし、戦争行為と呼ぶであろう。
米国とNATOはロシアと戦っているのはウクライナであり、欧米はロシアと戦っているのではないという大嘘の背後に隠れ続けて来た。米国、英国、フランスやドイツ製のミサイルがウクライナに到着すると、それらは「ウクライナの兵器」となって、それゆえ、ウクライナがそれらの兵器を使って引き起こされたことであるから、それらによって攻撃された標的が何であれ、欧米ではなく、ウクライナが責任を負わされることになる。
ロシアは、ロシアと戦争をしているのは西側ではなく、ウクライナだけだという嘘をもはや受け入れないであろう。プーチンでさえも、ハイテク長距離兵器は米国・NATO軍によってプログラムされ、運用され、誘導され、発射された米国・NATOの兵器であると公言している。標的はウクライナではなく、米国が決める。これらの兵器は、米国の空中偵察と衛星偵察からのリアルタイムの誘導を使用しなければならず、それゆえ、ロシアは標的情報を提供する衛星や無人機、AWACを破壊することだろう。ロシアに対する攻撃の全ての構成要素が標的にされることだろう。
「ロシアはハッタリをかましてはいない。ロシアは引き下がらない。」
西側世界の政治指導部全体が世界を核戦争に追いやっているのを目にすることは驚くべきことだ。欧米はいったいどうして自らの破滅を目指すのか?何を得る積りなのか?
20世紀の冷戦時代に私は「現在の危険に関する委員会」の理事として、また、冷戦を終わらせ、ソ連との関係を正常化しようとしたレーガン大統領の努力に対するCIAの反対を調査する権限を持つ秘密の大統領委員会のメンバーとして、当時密接に関わっていた。だから、当時の強硬派の反共産主義者でさえもが戦争を引き起こすのではなく、緊張を緩和しようと努力していた、と私は自信を持って言える。
私が21世紀に目撃していることは米国政府による人類史上最もひどい戦争の遂行であり、印刷物やテレビ、等のメディアは誰もが予測される結果を我々に伝えようとしてはいない。
(著者または代表者の許可を得てpaulcraigrobertsから転載)
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これで全文の仮訳が終了した。
何ともおどろおどろしい状況である。西側世界の主要メディアは今や全世界が絶滅の瀬戸際に立たされているにもかかわらず、関連情報を隠蔽し、われわれ一般大衆をつんぼ桟敷に置こうとしているとの著者の指摘は秀逸である。そして、それだけではなく、実に超現実的だ。この著者が主張している点は言われてみるとすべてが納得が行くものばかりで、彼の主張に反論できるような情報はわれわれ素人は何も持ち合わせてはいない。ただ、無力感に襲われるばかりだ。
世界は新型感染症のお注射によって数多くの過剰死亡を出し、膨大な数の健康被害者の出現を目の当たりにし、経済的疲弊を余儀なくされ、深い不満に覆われ、世界はうつ病状態に陥っている。ところが、この最近の悲惨な世界的状況も、今や、人類の存続を脅かす核戦争の脅威が具体的に出現したことによって矮小化されつつある。何と言う皮肉であろうか!神はこんなシナリオをお持ちだったのか?
グローバリズムを標榜するエリートたちの狙いが世界規模の核戦争を引き起こすとしたら、それは狂気の沙汰でしかない。超富豪でもある彼らは核シェルターを用意しており、彼らの家族は何カ月も地下で生活を続けることができるのであろう。だが、核の冬が到来した暁には食料を入手することは不可能となる。こうして、彼らもこの地球上から消え去る運命となる。連中はまともな価値観を持った人間ではない。常軌を逸している!
著者は「ウクライナ情勢は制御不能なところまでエスカレートしている。それなのに、欧米のマスメディアはこうした出来事を無視し、一般大衆は、ウクライナでの戦争をあらゆる国と人々を破壊する核戦争に発展させかねないところまで指導者たちがエスカレートし続けていることに気づいてはいない」と指摘している。この指摘の中心的な根拠となった出来事は5月23日から24日の夜に米国・NATO・ウクライナが行ったロシア国内の戦略的な国防施設であるEWSの破壊にある(出典:PRESS RELEASE — RED ALERT: UKRAINIAN STRIKE ON
RUSSIAN EARLY WARNING RADAR THREATENS TO UNLEASH NUCLEAR WORLD WAR: By The
International Shiller Institute, May/26/2024)。この出来事によって、ロシア側は今までに繰り返して述べて来た核による報復攻撃を行うという根拠を手に入れた。さらに攻撃範囲が広くなる長距離ミサイルが実際に使用された暁には、それはロシアの存続を脅かす出来事となる。ヨーロッパ圏内にある米軍基地に対するロシアによる報復攻撃は決定的にエスカレートする。西側のエリートが目を覚まさない限り、ほぼ間違いないと言えるだろう。
参照:
注1:Watching
Washington Foment Nuclear War: By PAUL CRAIG ROBERTS, the unz review, Jun/02/2024
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