当ブログは日本の主流メディアが報じてはいないと思われる海外の記事を日本語に仮訳して、日本の読者の皆さんに提供して来た。このような趣旨で始めた最初の頃の記事はどのようなテーマを扱っていたのかと言うと、たとえば、次のようなものであった:
2012年1月12日:TPPのISD条項はどんな悪さをもたらすか?
2012年5月26日:4号機使用済み燃料プールの危機的状況
2012年10月7日:尖閣諸島の歴史的背景
2013年2月17日:乗っ取られたシリア革命
特に、「乗っ取られたシリア革命」は2001年に起こった911同時多発テロ以降に地政学的な背景の下で展開された数々の武力紛争を代表するような性格を持っていたことからも、私には今も生々しい記憶が蘇ってくる。今考えて見ると、この2013年のシリアに関する投稿はその後の当ブログを性格付ける上で重要な節目になったように思える。あれからもう11年余りとなった。
当初はさまざまなテーマを扱っていたが、近年は、幸か不幸か、新型感染症とロシア・ウクライナ戦争のふたつのテーマについて読者の皆さんと共有することが多い。それだけ、これらの時事問題はわれわれ一般庶民の意識に広い範囲にわたってさまざまな影響を与えていることの証でもある。そして、その影響とはいったい何かと言えば、洗脳に他ならない。
ここに「新型感染症の嘘を暴く」と題された記事がある(注1)。お注射の推進派が一方的にプロパガンダ攻勢を進めていた頃の情報に比べると、昨今の情報は様変わりである。その方向性はまったく異なるものであって、この記事もまさに潮目の変化を感じさせるには十分である。
本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有しようと思う。
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副題:内科医、心臓専門医であって、ウェルネスカンパニーの最高科学責任者でもあるピーター・マッカロー博士とのQ&A ― 大いなる目覚め 同僚の諸君、 |
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ピーター・マッカロー博士は新型感染症のパンデミックの最中に発揮した指導性によって世界的に認められており、他の医師が公に真実を支持する人はほとんどいない時であってさえも専門家としてのアドバイスを提供してきた。「The
Courage to Face COVID-19」の共著者でもあり、政府や製薬企業、ディープステートの利益よりも患者の幸福を擁護し、提唱し続けてきた。
注:これは4部構成の連載となる。パートIでは、ピーター・マッカロー博士について知り、医学領域における彼の印象的な業績や彼の知的勇気の重要性を学ぶことにしたい。
MA(マイケル・アシュリー):マッカロー博士、ここにお招きすることができて、とても光栄です。自己紹介をお願いします。
PM(ピーター・マッカロー):もちろんです。私も嬉しい。あなたと一緒にお喋りできるのは素晴らしいことです。私はダラス・フォートワース地区で開業内科医兼心臓専門医をしているピーター・マッカローです。私は何十年も実務に携わっており、疫学の訓練も受けています。これはこのパンデミックの時期に経験をさらに積み上げる上で重要な専門分野であることが分かりました。
MA:パンデミックへの対応で積極的に参加しようと思った動機は何でしたか?そして、疫学での経験はそのアプローチにどのような影響を与えましたか?
PM:過去5年間、私は新型感染症に罹患した人々を治療するために何をすべきか、どのように対応すべきかに焦点を当て、パンデミック対応を主導してきました。私は米下院と上院の両方に助言し、何度も証言をしました。マイケル、興味深いことには、パンデミックの間、公衆衛生当局はQ&Aセッションもタウンホールミーティングも行わず、医学部は門戸を閉ざしました。人々は答えが欲しい質問をいくつも持っていたのですが・・・
MA:あなたは、制裁措置がとられている新型感染症のパンデミック対応に従わなかった数少ない医師の一人として途方もない勇気を示しました。この試練の時代に、他の人々、特に恐れを抱いている人たちはいったいどうやってあなたのような勇気のある決断をすることができるのでしょうか?
PM:ここでは、知的な勇気について話します。弾丸は飛びかってはいません。建物は崩れていません。私たちは大慌てに生き延びようとして、走り回っているわけでもありません。ですが、この知的な闘いの中で私たちは実際に何が起こっているのかに直面することは可能なのでしょうか?それとも、砂に頭を突っ込みたいのでしょうか?特に仕事を続けることができるかどうかが危ぶまれる状況において、多くの人たちは怖がっていたと思います。
MA:あなたご自身の立ち位置に対しては大きな反発に直面されたことと思いますが、具体例を教えていただけますか?
PM:いざとなると、多くの人が「何かが起きている。私はそれを完全には理解してはいない。でも、もし私が立ち上がって何かを言ったら、私は職を失うかも知れない。」突然、彼らの仕事は彼らにとって本物の縛りになった。自営業の人たちがとても羨ましいです。彼らは雇用主の意向に従う必要なんてないのです。あなたは自営業ですか?
MA:はい、有難いことに自営業です。
PM:そうでしたか。羨ましいです。あなたご自身の意思に反して何かを強要しようとする大企業の亡霊には一度も曝されたことはないのですよね。あなたは幸運だ。独立請負業者や自営業者にはより多くの選択肢がありました。しかし、あなたは全米映画俳優組合に所属しているご自分を想像できますか?
MA:私の生計がかかっていたならば、実に大変だったことでしょう。 世論の重要性とか、自営業者でさえもが率直な意見を述べることによって直面するかも知れない反発とかを考慮して、今、公の場で立ち上がろうとしている人たちに何らかのアドバイスはありませんか?
PM:勇気についてお話ししましょう。勇気とは恐れがないということではありません。勇気とはその恐怖を克服する能力です。このパンデミックを通じて私たちが学んだのは恐怖や不確実性を克服する能力はそれほど一般的ではないということです。端的に言って、まったく一般的ではないのです。
私は自分が特に勇敢だとは思ってはいません。スカイダイビングをしたこともないし、体力的にすごいことをしたこともない。私は学者であり、医学部の教授でした。キャリアを通してやるべきことをやった。確かに、私も間違いを犯しました。しかし、大学、医学部、大学院、研修医、研究員を務めていた頃、「あなたは特に勇気がありますか?」というような勇気に関するチェックボックスはありませんでした。何もなかったです。警察官や消防士、軍人など、燃えさかる建物に身を投げて誰かを救おうとする時は本当に勇気が必要だったり、飛行機から飛び降りたりすることは本当に勇気がいると思います。それができるかどうかは分かりません。私は医者です。私のキャリアの過程で常に持っていたのは知的な勇気だと思います。。
MA:初期の研究段階では同じ領域の研究者仲間からの反対をどのようにして乗り越え、モチベーションを維持したのですか?
PM:例を挙げてみましょう。循環器内科の研究を進めていたとき、腎臓病が心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、心不全に影響を与えていることを観察していました。そして、私が最初にこのことを観察した時、人々はこう言ったのを覚えています。「そうではない。混乱をもたらしているだけだ。糖尿病と高血圧が増えているだけだ。」
私は「いや、実は腎臓自体に関係していると思う」と答えました。すると彼らは「いや、そんなことはあり得ない」と言った。とうとう「ちょっと待てよ。これらの人々はそれが事実ではないことをどうやって知るのだろうか?詳しく調べてみよう」ということになったのです。こうして、当時の循環器疫学の主流の言説に逆らって私はキャリアをスタートさせ、これが多くの新知見につながりました。例えば、腎臓は心臓に働きかける一連のホルモンを分泌します。私が主任著者として発表した独創的な論文はまさにこのことを説明しています。New
England Journal of Medicine誌などのトップの専門誌に掲載されました。これは私の勝利であり、私の分野において突破口を開くという点ではあなたが私の分野でできるのと同じくらい立派なことでした。そして、それは体外診断検査における突破口となりました。当時、否定論者たちは「いや、これを使ってわれわれを助けるためにテストなんかする必要はない」と言っていました。私はこの問題について世界中で講演をしました。それには知的勇気が必要でした。
MA:医学へのアプローチを形作り、知的勇気を育んでくれた良き指導者や影響を与えた人はどなたかいましたか?
PM:私は私を指導してくださったウィリアム・オニール博士の功績を認めます。私が大学の研究員であった頃、同博士は別の課題に立ち向かっていました。当時、最も危険な心臓発作は「ST上昇型心筋梗塞」と呼ばれ、標準的な治療はTPAと呼ばれる高価な、大手製薬会社が供給する薬品を投与することでした。この薬品を推進したのはジェネンテック社です。彼らはクリーブランド・クリニックと結託し、心臓科のチーフであるエリック・トポルは医師たちがTPAを処方する度に株券を貰うという契約を結んでいたのです。
MA:あなたの指導者から受けた教訓の中で新型感染症のパンデミックに対処した際に何が最もインパクトがありましたか?
PM:私が別の病院にいた頃、ミシガン大学でエリック・トポルを指導していたウィリアム・オニール博士が私や他の人たちを訓練してくれました。われわれは循環器内科でまさにドリームチームを結成しました。われわれは心臓にカテーテルを入れて、血管を開くやり方が有効であることを実証し、それに成功したのです。これは「初回血管形成術」と言います。われわれは地域病院の寄せ集めのチームとしてジェネンテック社と対峙し、勝利を収めました。次々と論文を発表しました。
その後、米国で治療を変えたのは他の人たちが言ったことをやろうとはしなかったからです。やがて、ジェネンテックの製品は消滅しました。誰も使おうとはしなかったからです。心臓病学ではまったく新しい革命が始まりました。そして、案の定、新型感染症が始まった時、入院や死亡を防ぐために患者を早期に治療することを私は提案しました。これは誰にとっても極めて単純なことであった筈です。しかし、正統派はわれわれを黙らせようとしました。彼らは言った。「この病気に手を出すな!」と。
MA:勇敢であるということは、恐れずに進むことではないとおっしゃいました。むしろ、それは恐怖を感じながらも勇気を呼び起こすことができることです。要するに、それを押し通すのです。こう言ってもよろしいでしょうか?
PM:その通りです。また、自信も必要です。映画「ブレイブハート」を見てください。メル・ギブソンが演じたのはイギリスの圧政から祖国を解放するために先頭に立ったスコットランドの戦士ウィリアム・ウォレス。彼は自信に満ちている。私はいつも自分のことをとても自信のある人間だと思って来ました。それは私の生まれつきの性格です。数年前、私は有名なインタビュアーのラリー・キングが亡くなる前に夕食を共にする機会に恵まれました。私は彼に「ブレジネフや世界中の国家元首にどうやってインタビューをすることができたのか?」と尋ねました。
「ピーター、私は生まれながらにして自信に満ちあふれていた。ニューヨークでは幼い頃から私はいつも一番自信に満ち溢れた子供だった」と彼は言いました。このように、ラリー・キングも本質的に自信を持っていました。私は、自分のアプローチや分析、原則に本質的に自信を持っていると特徴付けています。もちろん、医学においては、科学的な原理だけではなく、強力な証拠やデータにも頼ります。私は過去5年間に何百回もメディアに出演してきました。人々は「マッカロー博士はいつも自分の情報を引用している」と繰り返し言っています。それは、私には物事を記憶の中に刻み込む規律があったからです。
MA:そういった自信と準備はメディアへの出演や議会での証言にどのように役立ちましたか?
PM:私は、2024年1月12日、アンソニー・ファウチ博士が同じ委員会に出席したわずか数日後に、米下院で証言しました。彼らは私を何時間も質問攻めにしました。ずっと、私は記憶にとどめておくと決めた論文を次々と引用して行きました。事前に予習をします。朝起きて練習するのです。私には写真のような記憶力はありません。ただ、一生懸命に働いているだけです。
MA:それはとても悔しいことです。特に、ファウチ博士は主流メディアによって神格化されていたので、なおさらのことです。
PM:スコット・アトラス博士は『A Plague Upon Our House』という本を書きましたが、彼はファウチとは何ヶ月にもわたって直接の交流をする機会があったのです。スコットによると、ファウチは引用すべき研究を何も知らなかったし、データも知らなかった。ファウチはあまりにも無能で、長い医学用語を発音することさえもできなかったという。時には医学生よりも酷い状態であった。
MA:繰り返しになりますが、特に主流メディアや政治家の多くが未だに彼を新型感染症の専門家として崇拝していることを考えると、これは残念なことです。
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これで全文の仮訳が終了した。
ピーター・マッカロー博士の新型感染症との闘いにおける功績は当初から初期治療の重要さを説き、患者の治療に専念してきたという点にあると思う。当局は、高価なレミデシベルと称されるお注射を推奨せんがために、症状が出てもしばらくは自宅で待機するように指導していたこととは完全に一線を画す姿勢であって、読者の皆さんもご記憶にあろうかと思う。私が知る限りでは、初期治療を推進した同博士はジョージ・ファリード博士やポール・マリック博士、等と並んで、米医学界ではパンデミックにおいて患者の治療でもっとも貢献した医師のひとりであると言えるのではないか。
今回の引用記事は4部作の最初の部分である。今後の続報を楽しみにしたい。
当局の間違った政策が暴露される度に痛感させられることがある。それは一国の政府というものは実に多くの情報を隠蔽しているという事実だ。しかも、この趨勢は洋の東西を問わずどこの国でも大なり小なり同じである。奇しくも、2020年に全世界を襲った「作られたパンデミック」は人類の歴史に格好の事例を残してくれたということになる。
新型感染症に関しては、不幸なことには、専制的な政策、つまり、お注射の接種を広く、そして、何回も実施するための政策がこれでもか、これでもかと言わんばかりに提案され、実施された。このような過去があったことから、今後もさらに大きな嘘が暴かれて行くに違いない。
参照:
注1:Unmasking COVID-19
Deceptions: By Peter
A. McCullough, MD, MPH, Courageous
Discourse™, Jun/06/2024
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