2023年7月25日火曜日

西側では数多くの人たちが死亡している。だが、誰もその理由を知ろうとはしない

 

幸いなことに、大多数の読者の皆さんは、私自身も含めて、新型コロナワクチンの副作用には見舞われずに済み、この夏の猛暑の中でさえもつつがなく毎日を過ごしている。

しかしながら、本ブログでもさまざまな投稿でご紹介してきたように、世界を見回してみると、何百万人もの人たちが新型コロナによって死亡した。 通常の年度と比べて明らかに多くの超過死亡が確認されている。 この超過死亡者の約3分の2はワクチン接種によって死亡した。 もっと具体的に言えば、76日の「新型コロナワクチンがもたらした予期せぬ結末 ワクチンの義務化やパスポート、諸々の規制はどうして健康被害を引き起こし、何の利点さえももたらさなかったのか」と題した投稿でご紹介したように、ワクチンそのものによる死亡率は超過死亡の73.9%を占める:

ハルシャー他は新型コロナワクチン接種後の死亡事例の解剖結果について最大規模の情報を収集し、それを発表した。 合計325件の症例に関して独立した精査を行った結果、新型コロナワクチンが73.9%の死因を占めていることが判明した。 大部分は心臓血管系が唯一の致命的な臓器障害であった

このような極めて重要な医学的な報告があっても、政府当局者や学会の重鎮たち、さらには、大手メデイアはこういった情報を一般大衆に報じようとはしない。 そこには世間に出回る情報をコントロールしようとする意図的なものが明確に感じ取られる。 言うまでもなく、この種の情報は大手製薬企業を始めとするワクチン接種推進者にとっては極めて都合が悪いのだ。

ここに、「西側では数多くの人たちが死亡している。 だが、誰もその理由を知ろうとはしない」と題された最新の記事がある(注1)。

本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有しようと思う。

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超過死亡について沈黙を続けることについてのもっともらしい説明はただひとつだ。 政府やメディア、規制当局はこういった研究が明らかにするかもしれない内容を恐れているのである:

新型コロナウィルスの大流行の間、われわれ一人一人にとっての課題は社会的距離を維持することであった。 これは、新型コロナはデマであると主張する人たちの「部族主義」と「科学に従う」という掛け声の下で製薬大手によって示された企業と規制当局の癒着に基づいて提出された議題への完璧な黙認を要求する人々の「反部族主義」の両者に拍車をかけることになった。 (訳注:「部族主義」とは、 簡単に言えば、自身が所属する集団、つまり、部族の道徳的信念が最も正しいと信じ、信念の衝突によって他部族との深刻な対立が生まれる様子を指す)

ビッグ・ブラザーの下で暮らすことや流行病で死ぬことへの恐れは多くの人々をこれらふたつの相対する集団のどちらかに追いやっただけではなく、理性や思いやりは極端な皮肉や極端な従属のいずれかに置き換えられ、大流行時に特有な狂気を煽った。 われわれは、今、その結果もたらされた状況の中で生活をしている。

過去2年間、西側諸国全体で「超過死亡」が相次いでおり、通常予想される死者数をはるかに上回っているが、この状況の持続的な傾向は政府や大手メディア、医療機関によって普遍的に無視されている。 だが、誰も抗議をしてはいない。 「従属する」という狂信的な集団はまだまだ優勢なのである。

この点についてさらに話を続けよう。

しかしながら、大流行の最盛期に支配的であった不寛容性や意志的に無知といった気風は、まず、簡単に再検討しておく価値があると思う。 私は一連の記事でリアルタイムに文書化してきたが、それらは以前に私が書いた記事よりも遥かに多くの読者を動揺させる結果となった。

ワクチン接種の義務化を迫ることはそれが身体の自律性という非常に重要な原理原則に違反しているという理由だけでも極めて不当なものであった。 しかし、一旦ワクチンが承認されると、需要が完全に妨げられることはもはやなかった。 大手製薬企業、WHO、および、国の規制当局によって公に許可されるよりもはるかに早い時期であったがため、ワクチン接種がウイルス感染を止めるのにほとんど何の役にも立たないことが明らかとなった後でさえも・・・。

同様に、ウイルスが圧倒的多数の子供たちに脅威を与えないことが明らかな時に、子供たちにワクチン接種やブースター接種を定期的に投与すべきであると主張することは常に非倫理的であった。 そして、mRNAワクチンが緊急時使用許可を目指して開発が急いで行われた新技術に基づいていることを考えると、それはなおさらのことである。

定義的に言えば、長期的な研究が行われなかったことから、ヒトに対するmRNAワクチンの長期的な影響については誰も知る由がなかった。 科学はかすかな望みの上に構築されており、それが英国政府の予防接種に関する公式諮問機関である「予防接種と予防接種に関する合同委員会」が大きな政治的圧力にもかかわらず子供への予防接種を推奨することについて長い間決定を躊躇していた理由のひとつでもあった。

そして、ウイルスに影響を与える可能性がある他の治療法を検討したり、研究したりすることを拒否することは常に非常に無責任なことであった。 医療当局は潜在的な予防薬や免疫力を高める治療法や行動を無視したり、警告したりした。 たとえそれらの介入がワクチンの代替として役立つのではなく、ワクチンの役割を補完することができたとしても・・・

一般大衆がワクチン接種に独占的に依存することを薄めるようなことは許されなかった。

素晴らしい一例を挙げると、ビタミンDである。 それは人体のすべての細胞が受容体を持っていて、日光を享受することができるユニークなホルモンである。 西洋のほとんどの人たちはビタミンDが不足しており、多くはひどく不足しており、医師たちはその欠乏の結果が骨粗鬆症だけではなく、どこまで影響を与えるのかについてまだほとんど理解してはいない。

新型コロナの大流行の前でさえも、ビタミンDがコロナウイルスからの回復を防ぎ、患者を助けることを含め、われわれの免疫システムの健康を改善するために重要であることを示唆する多くの研究があった。 その証拠はその後ますます強くなって行った。

しかし、本格的に管理された臨床研究は莫大な資金を必要とし、そのような研究に資金を提供することができる十分に深いポケットを有しているのは大手製薬企業だけであることから、(企業に捕捉されている政府は深く掘り下げることは拒否していることを考えると)決定的な証拠はまったく不足している。 だが、大手製薬企業はビタミンDのような(特許料を得たり、利益を得たりすることは望めない)安価なホルモンについては新型コロナとの関連性だけではなく、幅広い慢性的な健康状態に公衆衛生上の利益をもたらす可能性があることを実証することについてもまったく関心を見せない。

ほとんどの医療規制当局やメディアの解説者はそのような利点の証拠が増えていることを確認する、または、反論するための研究に資金を提供することを要求するよりも、ビタミンDの潜在的な利点についての議論を閉鎖することを好むという事実はスキャンダルそのものである。 しかしながら、予想通り、スキャンダルにはならない。

徹底した沈黙:

新型コロナの大流行とその余波に関連する他の多くのスキャンダルと同様に、私は主流メディアや政治家、そして、もちろんわれわれの医療関係当局からの徹底した沈黙を引き出し続けている超過死亡を最新のスキャンダルの序文として位置付けた。

西側世界のほとんどで毎月一貫して著しく上昇している死亡率は新型コロナ感染症によるものではなく、大流行以前の5年間の季節的平均をはるかに上回っている。

このような死亡は2020年後半または2021年半ば以降大幅に増加している。 新型コロナの初期の波がすでに病気で脆弱な人々を殺した後には、超過死亡は増加するのではなく、減少するであろうと予想されていたことからも、この状況はさらに驚くべきことであった。 こういった異常な展開は科学的に説明する必要がある。

批判的な質問をすることによって必然的に引き起こされる反動が予想されるにもかかわらず、私はこの展開を調べたいのである。 それはわれわれのおそらく民主的な政府のやり方について重要なことを浮き彫りにしてくれ、彼らを抑制することを意図した規制当局や敵対する機関はすっかり空洞化してしまった。 われわれは科学的理性や思いやりが医療危機への対応を導く社会に住んでいるものと想像する。 だが、現実は違う。 われわれの社会ではひとつのことだけが支配している。 それはお金だ。

超過死亡の問題は大流行の余波で浮上した数多くの問題点のひとつに過ぎないが、おそらく最も深刻な問題である。 あなたがあなた自身の研究をするために並外れた努力をし、インターネット検閲やそのアルゴリズムを回避することに成功しない限り、あなたはおそらくこれらの展開について何も知り得ないであろう。 政治家も主流メディアもそれらを公表してはいないからだ。

代わりに、厄介なデータは曖昧で査読された科学雑誌に埋もれているか、情報の自由の要求を介して政府当局から搾り出さなければならない。 だが、そうやって入手された情報はしばしば大幅に編集されている。

そのようなデータはほとんど気付かれずに残るであろうが、大胆にそれに注意を向けようとする少数の勇敢な魂の努力は、たとえ彼らの公式の資格が何であろうとも、変人とか気違いじみた輩としてレッテルを貼られるだけである。

ジョン・キャンベル博士のユーチューブ・チャンネルは、大流行の最中、(少なくとも、小麦をもみ殻から篩い分けようとしている人たちにとっては)非常に貴重なインターネット上の情報源となった。 それ以来、彼はこれらの問題の多くに光を当てる優れた仕事を行ってきた。

いくつかの特筆すべき彼の動画を下記に示してみよう:

·         ファイザーのワクチン研究における誤った取り扱いと彼らに対する監督の欠如

·         ファイザーはワクチンが感染を停止するどうかを実際に検証したことがないということを認めた事実は驚くべきことだ

·         自然感染がワクチンよりも優れた免疫を与えることを示す証拠を曖昧にする努力が継続された

·         mRNAがワクチン接種後少なくとも1か月間は血中に留まる可能性があるという発見はその間に免疫系に対して何をすのかを理解していないという厄介な実情が現出した

·         mRNAワクチンの製造バッチ次第によって引き起こされる副作用は変動幅が大きく、その一部は計器の測定限界を越してしまう

·         米国の研究者とファイザーがフランケンシュタインのようなモンスター型の新型コロナウイルスの設計に関与しており、そもそも新型コロナの大流行に繋がっているようだ

·         マスクの使用によってウイルス感染が減少するという証拠が無いことを実証する新しい研究

·         政策立案者たちは都市閉鎖がもたらしかねない深刻な財政的、社会的、ならびに、医療コストについては比較検討を行わなかった

·         ワクチン接種と多発性硬化症のような自己免疫疾患の発症との因果関係はすでにWHOによって確認されている

これは間違いなくもっと悪いことではあるのだが、少なくとも資格のある情報源から何かを学ぶことはできない。 なぜならば、公に議論しようとする努力はほぼ確実にソーシャルメディアを運営する企業、つまり、現代の町の広場によって禁止されてしまうため、新情報を学ぶ機会はない。

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西側における新型コロナの大流行の対応で最も暗い部分に光を当てようとする彼の努力に関して、キャンベル博士は大手製薬会社を応援する部族によってさらし者にされた。 傲慢にも、幅広く読まれ、権威のある医学教科書を彼が書いているにもかかわらず、連中は彼を栄光の「看護師」として退けたのである。

さらに言えば、これらの中傷は、多くの場合、キャンベル博士が自分のために話しているのではなく、査読された研究論文の結果をわかりやすい言葉で伝えたり、その分野で尊敬されている専門家にインタビューして彼らの仕事に注意を向けたりしているという事実から気を逸らすように設計されていた。

完璧なミステリー:

それにもかかわらず、原因不明の超過死亡の問題は他の諸々の問題よりも桁違いに深刻であり、このことこそがキャンベル博士が彼の動画の多くをその件について議論するために捧げた理由なのである。

西側世界(関連データが確実に収集されている)では、若者を含めて何千人もの人々が、毎月、前年と比較して必要以上に死亡している。 そして、彼らは完全に不可思議な理由で死んでいる。

それにもかかわらず:

この非常に厄介な現象は政治家やメディア、あるいは、医療当局にとっては言及するにはほとんど値しないのである。

政府はこれらの超過死亡の原因を特定するための研究に資金を提供してはいない。 だが、その率は2年以上にわたって上昇している。

この無謀で、しかも、自らが標榜した無知の風潮は、専門の医療機関が、将来、大流行に直面すると警告しているにもかかわらず、そのまま今もなお維持されているのである。

まるで欧米の政府は、真実を知ることよりも、不必要に、そして、潜在的には医療サービスに甚大な犠牲を払うことになってさえも、多数の人々を死なせることを好んでいるかのようである。 別の大流行がやって来ると信じているのであれば、これらの政府は超過死亡を引き起こした可能性のある新型コロナの大流行の間に犯した諸々の過ちを繰り返して冒すことに非常に満足しているようだ。

私たちは「科学に従う」ことになっているこの世界において、どうしてそんなことが当てはまるのだろうか?いったい、どうなっているのだろう?

持続的で、説明のつかない死者数の増加を示す衝撃的なデータに目をつぶっている理由を理解しようとすると、ひとつの、そして、唯一の結論に到達するしかない。

政府や主要メディア、医療規制当局は怯えている。 彼らは、研究が実施された場合、新たに何かが暴かれることを恐れているのである。

そして、それはさらに何かを示唆している。 これらの連中は彼ら独自の、個別の、あるいは、競合する利益や議題を持った集団ではないということを示している。

メディアは、それが何を主張しようとも、政府や医療機関の監視役ではない。 メディアは大衆に対して彼らと共謀する。 実際、三者が共謀する企業利益は見事に一致している。

なぜだろうか?それは政府が大企業によって捕捉されているからだ。 医療当局のお偉いさんたちは大手製薬会社から資金提供を受けているため、自分のキャリアを左右する可能性がある。 そして、メディアは億万長者に所有されており、富の集中のための広報部門に過ぎず、ファイザーのような製薬企業が企む犯罪的な利益を正当化する新自由主義のチアリーダー役として機能しているのである。

作り上げられた無知:

悲しいことには、これらのことは私たちのますます部族的で二極化する社会において強調する必要があることからも、先に進む前に、この超過死亡の波を引き起こしているものはいったい何かについては私には分からないことを明確にしておきたい。

この論考のポイントはこの問題について早まった判断をしたり、部族の立場を採用したりすることではない。

むしろ、私はあなたや私自身の考えを非部族化して、われわれの政府や医療機関はなぜ研究が実施されないことを好むのか、そして、われわれの主流メディアがなぜこの明白な失敗を暴露しないよう選択したのかをよく理解できるようにしたい。

デンマークの医療チームの一員であるヴィベキャ・マニック博士は査読済みの研究論文でmRNAワクチンの一部の製造バッチが測定計器の針が振り切れる程大きな副作用を引き起こすことを示しており、一連の要因が存在する可能性が高いと考えている。 私にはこの考えは正しいと思う。

彼女のチームは、現在、次のプロジェクトで死者の不思議な増加について調査を開始している。 これはデンマーク政府による資金提供や組織作り、または、支援された研究ではなく、むしろ彼女らの個人的な発案である。 実際には、マニック博士によると、デンマーク当局は彼女らの邪魔をしているのである。

だが、これらの当局はどうしてそれほどに恐れているのだろうか?

答えは簡単だ。 彼らは、どんな研究であっても、研究結果は彼らを超過死亡問題に巻き込むであろうと思っているからだ。 彼らは、正しいにせよ間違っているにせよ、大流行に絡んで自分たちが構築して来た物語や自分たちに蓄積された権力が暴露されることを心配しているのである。

なぜこれほど多くの余分な人々が死んでいるのかを迅速に見出だそうとしないのかの理由については、重要な要因が彼らが課した都市封鎖政策、あるいは、彼らが擁護して来たワクチンの副作用、もしくは、その両方にあることを恐れているからである。

繰り返しになるが、私はこれが私が思っていることだと言っているわけではない。 私には、西側世界の多くの国で進行中の社会化された医療制度が侵食されていること、さらには多くの利益者たる企業への移転(政府は間違いなく責任を負っている)、等、考えられるすべての原因を評価するだけの専門知識はない。

しかし、政府や医療規制当局はマニック博士と同様に、関連データやグラフにアクセスすることは可能で、大規模なワクチンの展開直後にデンマークやノルウェー、フィンランドでは2021年の春から超過死亡が容赦なく増加し、ほぼ同様のパターンで増加していることを示している。 同様のグラフは他の西側の国々についても入手することが可能だ。

ワクチンと超過死亡との間に関連性があるという推論は間違っているかも知れない。 しかしながら、その可能性は彼らが検証したいと思う仮説ではない。 その結果は彼らにとってはあまりにも深刻なものとなろう。 彼らは、彼ら自身の権威や特権を維持し、富をさらに彼らに集中させるために彼らがコントロールする重要な手段を損なうリスクを冒すよりも、むしろ、一般的庶民に無知を強制するか、公衆に対して欺瞞を犯すことを望んでいるのである。

ここにわれわれ全員にとって不快な教訓がいくつかある。

真実は西側の政府はすべてが大流行から抜け出す唯一の方法として都市封鎖と実験的なワクチンの使用を主張した証拠の根拠についてはあえて検証はしないということだ。 彼らは真実が彼らには役立たず、おそらく、彼らを傷つけることを恐れて、一般大衆の目の前で完全な精査を敢えてしたくはない。 こうして、彼らは一般大衆の無知を育むのである。

真実、医療規制当局のお偉いさんたちはずっと前から大手製薬企業とそれが提供する回転ドアに捕捉されており、業界での一流の仕事や有利な給与につながっているのだ。 したがって、彼らは一般大衆の無知を支持するのである。 (訳注:民間企業と政府高官の間には「回転ドア」があって、民間企業の金儲けのために貢献した規制当局の高官らは、退職後、この回転ドアを介して、民間企業の重役会に迎えられることが多い。 いわゆる天下りである。)

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真実は、メディアが何であれ、彼らは本当に体系的な説明責任を強制する仕事をしてはいないので、メディアが政府や医療機関に圧力をかけて従わせることはないということだ。 億万長者が所有するメディア企業は製薬大手と同じ企業利益モデルに組み込まれているのである。 確かに、メディア自身の企業利益はファイザーのような製薬会社(仲間の企業)からの広告や後援金に依存している。 したがって、彼らは一般大衆の無知からも利益を得るのである。

幻想の世界:

われわれは、周りから言われたり、自分自身が言うように、民主的な説明責任や透明性には欠けた世界に住んでいる。 形式的で表面的な外観を超えて、政治的、経済的、社会的統制のシステムは、最小限の抑制と均衡、制度的保護手段、ならびに、監視を除いて、すべてに欠くように設計されている。

われわれは幻想の世界に住んでいる。 それは彼ら自身に気を配り、われわれを操り、欺くためにこれまで以上に洗練された技術ツールを開発する。 そして、これまで以上に多くの富や権力を彼ら自身に蓄積するためにこのシステムを次第に不正操作してきた。 エリートの世界である。

われわれはわれわれが想像する程情報に通じた市民ではない。 システムはわれわれが知らされる必要のある情報をわれわれに提供することができる余裕などは持ってはいない。 われわれが騙されてきたこと、金持ちが貧しい人から盗んで着服すること、われわれの支配者は、船が沈むにつれて彼らのポケットにはより多くの金が入って来ることは別として、われわれが直面している最大の問題を解決する方法の手がかりを持ってはいないこと、等を明らかにするかもしれない情報に通じているわけではない。

昨年、奇しくも示してくれたように、われわれのエリートは気候変動危機やウクライナ戦争(核戦争のリスクを冒すことなく)、あるいは、人工知能の急速な進歩に対して現在行っているよりも有効に新型コロナの大流行に対処する方法は何も知らなかった。 最大規模の課題に直面して、彼らはまるで子供のようであった。 「科学に従う」または「グリーン・ニュー・ディール」と叫び、ポケットに押し込める限り多くのお菓子を掴む時にはわれわれの気を逸らす。

これらのエリートたちにとって新型コロナは、文字通り、英国政府の場合は、大企業が利益を得るだけではなく、中小企業を地面に追いやる党であった。 超過死亡は二日酔いでしかなく、責任があり、説明責任を有する民主的な政府の虚構を維持するには慎重に無視し続けなければならない。

われわれの世界はカーテンの後ろを覗いたり、詐欺師が働いているのを見たりすることはできないように注意深く構築されている。 科学、理性、思いやりが西洋を駆り立てる力であるというこの中心的な幻想を捨てない限り、山師は自殺的な「経済成長」やキメラ的な「進歩」を追求するためにわれわれを崖の端に連れて行くことであろう。

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これで全文の仮訳が終了した。

ジョン・キャンベル博士のユーチューブ動画は私自身にとっても常に有益な情報源だった。 こうして、この著者の論考を読むと、キャンベル博士の姿勢には頭が下がる思いだ。

著者の指摘、「われわれは科学的理性や思いやりが医療危機への対応を導く社会に住んでいるものと想像する。 だが、現実は違う。 われわれの社会ではひとつのことだけが支配している。 それはお金だ」は率直で、秀逸である。 お金への執着がわれわれの世界を際限なく歪めているのである。 不幸なことには、人類はこの事態から抜け出すことはできないみたいだ。

メデイアに関する指摘も素晴らしい。 「メディアは億万長者に所有されており、富の集中のための広報部門に過ぎず、ファイザーのような製薬企業が企む犯罪的な利益を正当化する新自由主義のチアリーダー役として機能しているのである」と述べて、一刀両断である。

そして、著者の思考は「作り上げられた無知」を経て、「幻想の世界」へと向かう。

13年目となった本ブログではシリア内戦を始めとして、さまざまな国際政治の場面で、日本の大手メデイアが取り扱うことはなさそうな英文記事を仮訳し、読者の皆さんと共有してきた。

それらの個々の国際政治の動きの背景には常に一般庶民の無知がデンと座っており、そのことが舞台上で演じる役者たちを一層引き立てる役割をしていたと言える。 911同時多発テロ、イラク戦争、シリア内戦、マイダン革命、マレーシア航空MH-17便撃墜事件、スクリッパル父娘殺害未遂事件、トランプ前大統領に対するロシア疑惑、新型コロナの大流行、ロシア・ウクライナ戦争、等、どれを見ても、共通要素が浮かび上がってくる。 それは「作り上げられた無知」である。 われわれはいったいどれほど真実の情報に接することが出来ていたのであろうか?

結果として、2023年に生きるわれわれ一般庶民は、今、「幻想の世界」に住んでいるのである。 間違いなくその通りだ!

参照:

1Across the West, People Are Dying in Greater Numbers. Nobody Wants to Learn Why: By JONATHAN COOK, The Unz Review, Jul/18/2023

 



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