2023年7月6日木曜日

新型コロナワクチンがもたらした予期せぬ結末 ― ワクチンの義務化やパスポート、諸々の規制はどうして健康被害を引き起こし、何の利点さえももたらさなかったのか

 

新型コロナワクチンの接種が202012月に開始されてからすでに2年半以上となった。結果として何が起こったのかと現時点で言えば、当初のバラ色の期待感とはまったく裏腹に、ワクチン接種の結果は惨憺たるものであったと言わざるを得ない。新型コロナ感染症そのもので死亡した人たちに加えて、世界中で何十万人もがワクチンの副作用で死亡し、何百万人もが今も後遺症で苦しんでいる。そして、後遺症の被害者は今後も増え続けるに違いない。政府当局や製薬大手企業に対する不信感だけが確実に広がった。

新型コロナワクチンがもたらした副作用、つまり、健康被害に関しては、私は数多くの関連情報をご紹介してきた。現時点で言えることとしては、各国政府はワクチンの有効性や健康被害について科学的な情報を客観的に把握し、それらを対策に効率的に織り込んでいるとはとても言えそうにはない。間違っていた対応策に関して是正措置をとるところまでは来ていない。いったい何年かかるのであろうか?

ワクチン接種の開発の段階を振り返ってみよう。

FDAは、20201211日、製薬大手ファイザーとドイツの企業ビオンテックが開発した新型コロナワクチンについて16歳以上の人への接種を可能にする緊急使用許可を出た。1214日、ファイザー製ワクチンの接種が各地の医療機関などで始まった。

▪米CDCは、ファイザーなどが開発し、米国で1214日から接種が始まったワクチンについて、1219日までに27万人以上が1回目の接種を受けたとしたうえで、1218日までに接種を受けた人のうち6人が激しいアレルギー反応である「アナフィラキシー」症状を示したという報告を受けたことを明らかにした(1220日)。

▪米国では、20201221日、製薬会社モデルナ製の新型コロナワクチンの接種が各地で始まった。

EUは、20201221日、米国の製薬大手ファイザーなどが開発した新型コロナウイルスのワクチンに初めて許可。各国では、27日、本格的に接種が始まった。

20201229日、英国政府は初めてアストラゼネカが開発したワクチンを承認した。これを受けて、当時、英国のメデイアは大はしゃぎした。

こうして、新型コロナワクチンの接種は華々しいスタートを切った。

その一方で、ワクチン接種の推進派と懐疑派との間の攻防が続いた。この間、もっとも醜く、極めて陰険な側面は推進派が展開した情報検閲であったと言えるのではないだろうか。ワクチン推進派は大手企業メディアを味方につけて、強引なプロパガンダ作戦を展開した。このプロパガンダ作戦はまさに非武装の市民の間を強引に進む戦車のような感じであった。彼らは極めて非対称的な強引さを恥じらいもなく示した。その根幹にあったものは金儲け!莫大な額の金儲けがかかっていたこのワクチン接種キャンペーンを政府当局や大手メディア、専門家、学会、専門誌、等が擁護したのである。一方、ワクチンの有効性や安全性について科学的なデータを提示し、何とかして推進派との対話を進めようとする懐疑派は代替メディアを介して情報発信を行うしかなかった。

当然ながら、推進派の当初の筋書きは部分的な修正が必要となることは織り込み済みであったであろう。当時は、とにかく、ワクチン接種をスタートさせることが戦略の重要な一部であったようだ。そもそも、FDAによる緊急使用許可は安全性に関して1年後に見直しをすることが条件として与えられていた点がそのことをはっきりと示している。

その後に起こった大きな変化を挙げてみよう:

▪血液の凝固を促進する懸念から、幾つかの国がアストラゼネカ製のワクチンを使用禁止にした(2021316日)。スウェーデン、ラトヴィア、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ルクセンブルグ、キプロス、ポルトガル、スロヴェニア、インドネシア、オランダ、アイルランド、ブルガリア、コンゴ民主共和国、タイ、ルーマニア、アイスランド、デンマーク、ノルウェー、オーストリア。(EU加盟国は現在27カ国であるから、上記を除いた残りの9カ国は禁止してはいないようだ・・・)

▪若年層や若い成人の男性に心筋症を引き起こし、死をもたす事例が多発し、ヨーロッパではモデルナ製ワクチンの接種を禁止にした。代わって、濃度がより低いファイザー製ワクチンが推奨された(ファイザー製ならば心筋症が起こらないという意味ではない。これは、あくまでも、相対的な話だ)。対象年齢は国によって異なる。20211018日の報道によると、禁止国はスウェーデン、デンマーク、フィンランド、およびアイスランド。他の国々ではモデルナ製のワクチンは使用されている。

2023630日の報道によると、オーストラリア政府はモデルナ製ワクチンを12歳以下の子供に接種することを禁止にした。

ところで、ここに「新型コロナワクチンがもたらした予期せぬ結末 ― ワクチンの義務化やパスポート、諸々の規制はがどのようにして健康被害を引き起こし、何の利点さえももたらさなかったのか」と題された最新の記事がある(注1)。

本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有しようと思う。

現時点でどのような総括をすることが可能なのであろうか、興味深い表題である。

***

副題:今回得られた教訓は「ワクチンが安全で効果的であるとは想定するな」ということだ

新型コロナ感染症に対処する不運な世界的ワクチン接種キャンペーンが始まって1年ほど経った頃にバルドシュ他が「British Medical Journal」誌に発表した論文を私は思い出す。この論文は「すべての腕に接種をする」という強制的な行為はワクチン接種の理論的な利益よりもむしろ害をもたらすとの主張をしていた。今や新型コロナワクチンが高率の健康被害や身体障碍、死亡をもたらすことが明白になったが、もしもこのような論文がワクチンの安全性の欠如を十分に織り込んでいたならば、そもそもなぜ多くの国がこのような悲惨な政策を採用したのかが疑問視されることになっていたことであろう。

Photo-1Bardosh K, de Figueiredo A, Gur-Arie R, Jamrozik E, Doidge J, Lemmens T, Keshavjee S, Graham JE, Baral Sの共著による「The unintended consequences of COVID-19 vaccine policy: why mandates, passports and restrictions may cause more harm than good」:BMJ Glob Health. 20225;7(5):e008684. doi: 10.1136/bmjgh-2022-008684. PMID: 35618306; PMCID: PMC9136690.

当面の問題は巨大な希望的観測を世界中で行ったことである。世界の指導者たちは新型コロナワクチンが多くの面で輝かしい突破口となり、歴史上初めて次のような成果をもたらすことであろうと推定していた: 1)非常に感染力が強く、大流行の真っ只中で対処されることになったにもかかわらず、このワクチンはウィルス耐性を引き起こさない、2)治療を施すという原則には従わず、入院や死亡の減少を認めなかった短期無作為化試験の研究が成されただけであったが、新型コロナ感染症からの持続的な防御が可能となる、3)ウィルス感染について「挑戦的」研究を実施しなくても、病気の蔓延を防ぐことができる、4)すでにウィルス感染から回復した人々にも地域社会での恩恵がある、5)世界中のすべての人種やすべての人々に普遍的に安全である、等。

これらの一連の希望的観測はあまりにも荒唐無稽である。指導者たちが批判的思考を持たず、これらの主張を受け入れることができるように恐怖感に支配されたトランス状態に陥らせる混乱の雲が、当時、地球上に立ち込めていたに違いないと想像することができる。

20208月、私は「The Hill」誌に「新型コロナワクチン開発の大きな賭け」 (原題:The Great Gamble of the COVID-19 Vaccine Development )と題する論文を発表した。私はこのワクチンが失敗する可能性が高い理由を説明した。だが、私はワクチンが安全性においてどれほど悲惨な結果をもたらすかを予想していなかった。特に、遺伝子ワクチンの作用機序について注意深く配慮し、より完全に理解しておくべきであった。

Photo-2:「The great gamble of COVID-19 vaccine development: PETER A. MCCULLOUGH著、2020817日、10:30 AM ET

われわれの指導者たちや世界の医学・科学領域の権威者たちは、致死的な新型コロナウィルスのスパイクタンパク質の遺伝子コードを体内に注入し、そのまま逃げおおせると考えていた。武漢ウイルス学研究所に研究開発を委託した米NIHの助成金計画によれば、新型コロナウィルスは「エコヘルス・アライアンス」社によって提供され、改良されたスパイクタンパク質のために感染性と侵襲性がより高くなるように意図的な遺伝子操作が成された。致死的なスパイク・タンパク質はmRNAやアデノウィルスDNAを注射した後、人体内で制御不能な量を制御不能な期間にわたって産生することから、多数の犠牲者を出す運命にあった。ワクチンによる犠牲者が出ることは必然であり、このような世界規模での希望的観測は集団思考による史上最悪の行為であった。もしもワクチンの発売が決定する前に、反対意見を持つ人たちからの警告や議論がもっと成されていたならば・・・。

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参考:

Bardosh Kde Figueiredo AGur-Arie RJamrozik EDoidge JLemmens TKeshavjee SGraham JEBaral S共著による「The unintended consequences of COVID-19 vaccine policy why mandates, passports and restrictions may cause more harm than good」。BMJ Glob Health20225月、7(5):e008684. doi: 10.1136/bmjgh-2022-008684. PMID: 35618306; PMCID: PMC9136690.

The great gamble of COVID-19 vaccine development BY PETER A. MCCULLOUGH, OPINION CONTRIBUTOR - 08/17/20 10:30 AM ET 「新型コロナワクチン開発の大きな賭け」:PETER A. MCCULAH 著、オピニオン寄稿者 - Aug/17/2020 10:30 am et

PAマッカロー、「新型コロナウィルスの起源に関する学術上の不正」 と称されるコロナウィルスの大流行に関する特別小委員会にて「新型コロナウィルス‘の起源を調査する」 公聴会に出席。2023年。氷山の一角を叩く

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これで全文の仮訳が終了した。

著者は「今や新型コロナワクチンが高率の健康被害や身体障碍、死亡をもたらすことが明白になった」とはっきり述べている。この報告は66日のことであった。

そして、本日(76日)、あらたな報告があった。その内容をここに付け加えておこう。これは同じ著者からの報告であって、「ワクチン接種後に起こった死亡例の原因は大半が新型コロナワクチンだ」と題されている(原題:COVID-19 Vaccine is the Culprit in Majority Found Dead after Injection: By Peter A. McCullough, Jul/06/2023)。この記事は次のような内容を報告している:

ハルシャー他は新型コロナワクチン接種後の死亡事例の解剖結果について最大規模の情報を収集し、それを発表した。合計325件の症例に関して独立した精査を行った結果、新型コロナワクチンが73.9%の死因を占めていることが判明した。大部分は心臓血管系が唯一の致命的な臓器障害であった。

最近数カ月というもの、新型コロナワクチンが内蔵していた問題点が次々と暴かれている。本件はそれらの報告の中でも特に重要な一件であると思う。新型コロナワクチンの推進派が永久に隠蔽しておこうとしていたことが闇の中から引き出され、白日の下に曝されたのだ!新型コロナワクチンの闇が如何に深かったかが今さらながら伺われる。今後も、諸々の嘘が解明されて行くことであろう。

参照:

1Unintended Consequences of COVID-19 Vaccine Policy: Why Mandates, Passports and Restrictions Caused Harm and Provided No Benefit: By Peter A. McCullough, MD, MPH, Jun/06/2023

 

 

 


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