米露核戦争のシミュレーション動画

シミュレーション動画：https://youtu.be/-xthzy1PxTA

 

昨日（7月1日）の及川幸久さんのユーチューブ動画は極めて重要な情報を含んでいる（原典：2023.7.【米国】タッカー・カールソン: ウクライナ戦争のデタラメ【及川幸久−BREAKING−】　及川幸久THE WISDOM  CHANNEL）。

この及川幸久さんの動画は現行のウクライナ戦争を取り上げ、四つの重要点があると指摘する米国のタッカー・カールソンの最新のツイッター番組を参照したものだ。カールソンが言う四つの重要点とは下記の通り：

ウクライナ戦争のデタラメ

ロシアと核戦争をする気か

民主党はまたアレを盗む

バイデンの後継者

これらの中で私が今までにもっとも気にしてきた点は核戦争のことだ。及川さんの動画には核戦争のシミュレーションがあるので、もっとも分かり易い手法としてこのシミュレーション動画を取り挙げてみよう。冒頭に示すサイトをクリックし、シミュレーション動画を覗いてみていただきたい。

本日はこの動画を仮訳して、読者の皆さんと共有しようと思う。

動画のナレーションは英語であるので、まず文字お越しをして、さらにそれを日本語に仮訳する。英語と日本語の両方を下記に示してみよう。

シミュレーション動画の表題：米ロ間の核戦争はあなた個人にどんな影響を与えるか？（How would a nuclear war between Russia and the US affect you personally? By Future of Life Institute）

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（英文文字起こし）

What would happen if there was a full-scale nuclear war between Russia and the United States? Based on non-classified data, the aftermath might go something like this.

When one side launches nuclear missiles, the other side detects them and fires back before impact. U.S submarine launched ballistic missiles from west of Norway start striking Russia after about 10 minutes, and Russian ones from north of Canada start hitting the U.S a few minutes later. The very first strikes are high altitude EMP attacks frying electronics and power grids by creating an electromagnetic pulse of tens of thousands of volts per meter. The next strikes target command and control as well as nuclear launch facilities. Land-based intercontinental ballistic missiles take about half an hour to arrive. Major cities are targeted both because they contain military facilities and to stymie the enemy's post-war recovery. Some cruise missiles take hours to reach their target. Each impact creates a fireball about as hot as the core of the Sun, followed by a radioactive mushroom cloud. These intense explosions vaporize people nearby and cause fires and blindness further away. The fireball expansion then causes a blast wave that damages buildings crushing nearby. Once the United Kingdom and France have nuclear capabilities and are obliged by NATO's Article 5 to defend the U.S., so Russia hits them too. Firestorms engulf many cities where storm level winds fan the flames, igniting anything that can burn, melting glass and some metals and turning asphalt into flammable hot liquid. But, the explosions, the electromagnetic pulse and the radioactivity aren't the worst part. Nuclear winter is caused by the black carbon smoke from the nuclear firestorms. The Hiroshima atomic bomb caused such a firestorm, but today's hydrogen bombs are much more powerful. A large city like Moscow with almost 50 times more people can create much more smoke and a firestorm sends plumes of black smoke up into the stratosphere far above any rain clouds that would otherwise wash out the smoke. This Black Smoke gets heated by sunlight lofting it like a hot air balloon for up to a decade high altitude. Jet streams are so fast that it takes only a few days for the smoke to spread across much of the northern hemisphere. In the meantime Earth gets freezing cold. Even during the summer with farmland in Kansas cooling by about 20 degrees C or 40 degrees F and other regions cooling almost twice as much. A recent scientific paper estimates that over 5 billion people could starve to death including around 99 percent of those in the United States, Europe, Russia and China. We obviously don't know how many people will survive a nuclear war. But if it's even remotely as bad as scientists think then it has no winners. Merely losers see to feel powerless, but the good news is that there is something you can do to help. Please share this video because the more people know about nuclear war the less likely it is that we'll start one.

[Music]

 

（仮訳）

もしロシアと米国の間で本格的な核戦争が起きたらどうなるのだろうか？公開されているデータに基づくと、その余波は次のようなものになるかもしれない。
一方が核ミサイルを発射すると、もう一方はそれを探知し、着弾前に反撃する。ノルウェーの西方から米国の潜水艦によって発射された弾道ミサイルは約10分後にロシアを攻撃し始める。カナダ北方から発射されたロシアの弾道ミサイルは数分後に米国を攻撃し始める。最初の攻撃は高高度電磁パルス攻撃で、1メートルあたり数万ボルトの電磁パルスを発生させ、電子機器や送電網を破壊する。次の攻撃は、核ミサイル発射施設だけではなく、命令指揮センターも標的にする。陸地に設置された大陸間弾道ミサイルは着弾までに約30分かかる。主要都市が狙われるのは軍事施設があるからであり、敵の戦後復興を妨害するためでもある。巡航ミサイルの中には目標に到達するのに数時間かかるものもある。着弾のたびに、太陽の中心部と同じくらい高温の火球が発生し、放射性物質を含んだキノコ雲がこれに続く。この強烈な爆発は近くの人々を蒸発させ、さらに遠くでは火災や失明を引き起こす。そして火球の膨張は爆風を引き起こし、近くの建物を押しつぶすほどの被害をもたらす。英国とフランスは核戦力を持ち、NATOの第5条によって米国を防衛する義務を行使すると、ロシアはそれらも攻撃する。暴風が炎をあおり、ガラスや一部の金属を溶かし、アスファルトを燃えやすい高温の液体に変える。しかし、爆発や電磁パルス、放射能は最悪の事態ではない。核爆発から発生する黒い炭素の煙によって核の冬が引き起こされる。広島の原爆はそのような火の嵐を引き起こしたが、今日の水爆ははるかに強力である。モスクワのような50倍近い人口を抱える大都市はより多くの煙を発生させることができ、暴風は黒煙の噴煙を成層圏にまで上げ、煙を洗い流す雨雲よりもはるか上に達する。この黒煙は太陽光によって温められ、熱気球のように上昇するのである。黒煙は太陽光によって熱気球のように加熱され、高高度に上昇し、最高で10年間もそこに留まる。ジェット気流は非常に速いので、煙が北半球の大部分に広がるのに数日しかかからない。その間に地球は凍えるように寒くなる。カンザス州の農地は摂氏で20度（華氏40度）、その他の地域ではその2倍近くも寒冷化する。最近の科学論文によれば、米国、ヨーロッパ、ロシア、中国に住む人々の約99％を含む50億人以上が餓死すると推定されている。核戦争でどれだけの人が生き残れるかはわからない。しかし、科学者たちが考えているほど核戦争が悪いものであるするならば、核戦争に勝者はいない。敗者は単に無力感に苛まれるかもしれないが、良いニュースはあなたにもできることがあるということだ。核戦争について多くの人が理解すればするほど、私たちが核戦争を起こす可能性は低くなるのだから。
[音楽]
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核大国間の核戦争には勝者はいない、核の冬が人類を絶滅するとして、私のブログでは今まで機会がある度にそのことを訴えきた。今回もその繰り返しになるのだが、この件ばかりは何度でも繰り返して注意を喚起する価値がある。その重要性は桁違いに大きい。台湾有事とかLGBT法案とかに比べると、圧倒的に次元の高い政治課題である。何と言っても、人類全体の存続がかかっているのだから。

なお、「電磁パルス攻撃」の詳細に関しては、2017年8月19日に本ブログに掲載した「渚にて、2017年　-　核戦争を招きよせる」を参照いただきたいと思う。電磁パルス攻撃は電子部品を破壊する。たとえば、送電網は機能を停止し、電話や交通標識、インターネットは停止する。

それと並んで、もうひとつ重要な投稿がある。2018年1月14日の投稿「弾道ミサイルがハワイに住むわれわれに向かって高速で飛来しつつあると認識することはいったいどんな感じであったのか」も参照いただきたい。この記事はハワイ州政府が誤報を発して、州民が10数分間絶望的な心理状態に陥った状況を伝えている。だが、後に誤報であることが分かったという実際に起こった出来事だ。

著者の実感が実に貴重だと思う。彼はこう言った。「何がいったい起こったのかを細かく辿り、話し合った結果、この間違い警報（明らかに、とんでもない間違いではあるのだが）を誰が発信したのかという点は大した問題ではなく、核攻撃を受けることが何時でも起こり得るという状況の存在自体がより根本的な大問題であるとする見解を皆が共有した。」賢明にも、核攻撃を受けることが何時でも起こり得るという状況の存在自体がより根本的な大問題であるとの結論に至ったのだ！そういう意味から、このハワイにおける出来事は極めて示唆に富んでいると私は思う。