2023年10月10日火曜日

親や教師は秘密の性転換政策に関する法廷闘争で勝利を収め始める

 

性同一性障害という言葉が一般社会においてごく普通に聞くようになってすでに久しい。だが、これは適切に対処されているのだろうか?

ところで、性同一性障害についてはさまざまな表現がある。ウィキペデイアを探すと、下記のような説明がある:

性同一性障害(せいどういつせいしょうがい)・性転換症 (せいてんかんしょう)・性別違和(せいべついわ)・性別不合(せいべつふごう)は、『出生時に割り当てられた性別とは異なる性の自己意識を持ち、自らの身体的性別に持続的な違和感を覚える状態』をいう医学的な診断名および状態像自己意識に一致する反対の性別を求め、時には自らの身体的性別を自己意識のそれに近づけるべく2004年に日本で施行された性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律に基づき性ホルモン治療を含む診療行為性別適合手術などを受けて戸籍変更や名義変更を望む状態を主に言う。やや簡潔に『性同一性(心の性)と身体的性別(生物学的の性別、解剖学的性別)が一致しない状態[1]』とも説明される。アメリカ精神医学会DSM-5では性別違和、WHOICD-11では性別不合と呼称されるようになった

適切な対処がされているとはとても思えない。

特に、米国における現状はやり過ぎの感が深い。何故ならば、若い青少年、特にティーンエイジャーを相手にして性転換手術を提供するビジネスは米国では今や新しい、大きなビジネスと化している。しかしながら、性転換手術を行うことによって当人が精神的安定を得ることができるのかと言うと、必ずしもそうではないらしい。多くの場合、現実は極めて複雑である。いったい何のために巨額の費用をかけて性転換手術を行うのか。そもそも、当人のためになっているのか。最悪の場合、後遺症に悩まされて、それを解決するために二回目、三回目の手術を受けることになることも少なくはないと言われている。つまり、性転換手術後、当人は新しい健康上の問題を背負うことになるのである。

商業主義によって喧伝され、多くの青少年が気紛れの判断から、親の反対を押し切って性転換を行う。あるいは、学校側が親に秘密で生徒らに性転換を吹き込むという現実が存在する。

ここに、「親や教師は秘密の性転換政策に関する法廷闘争で勝利を収め始める」と題された記事がある(注1)。

本日はこの記事を仮訳し、読者の皆さんと共有しようと思う。

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親権を奪うとして多くの人たちが指摘する政府の政策に対して反乱が拡大:

全国で反対が拡大している。親や弁護士、教師によると、特に、議員が性転換イデオロギーや「性別を肯定するケア」を推進しているブルーの州(民主党系)において反対が拡大している。

カリフォルニア州では1年以上にわたって、子供たちの社会的な性別移行について学校側が親に対して秘密にしておくことを奨励する政策に抗議して、親たちは議会での公聴会に大挙して現れ、何百人もが電話をかけてきた。また、教師たちは子供の性同一性に関する情報を親から隠しておくことを拒否し始めた。

一方、「カリフォルニア州議会LGBTQ集会」の民主党議員は、特に子供のためにいわゆる性別肯定ケアを支援する法律を主導し、「全国初」のモデルとして宣伝している。

「われわれの義務」と称する親たちの権利団体はこのモデルに反対しているが、「計画された親子関係」、「平等なカリフォルニア」などの団体はこれを支持している。

カリフォルニア州の学区は、子供が両親に伝えたくない限り、性別移行を親に対して秘密にしておくことが法律で義務付けられていると主張している。しかし、最近の裁判所の裁定は別の判断を示した。

画期的な判例:

914日、連邦判事は、カリフォルニア州のエスコンディード統合学区が教育者に生徒の性転換を両親から秘密にしておくよう奨励するカリフォルニア州教育省発行の指針に従うことを拒否した二人の教師を罰することを阻止した。

Photo-1:(左から右へ)教師のローリ・アン・ウェスト、ポール・ジョナ弁護士、教師のエリザベス・ミラベリ。連邦判事は、914日、カリフォルニア州のエスコンディード統合学区が教育者に生徒の性転換を両親から秘密にすることを奨励するカリフォルニア州教育省発行の指針に従うことを拒否した二人の教師を罰することを阻止。(写真提供:ポール・ジョナ)

ロジャーT.ベニテス裁判官はカリフォルニア州とエスコンディード統合学区に対してこの政策は憲法違反であるとして暫定的な差し止め命令(pdf)を下した。

◆テメキュラバレー教育委員会はキャンパス内で掲げる旗を制限する規則を承認(原題:Temecula Valley School Board Approves Rule Limiting Flags Flown on Campus

教師のエリザベス・ミラベリとローリ・アン・ウェストは州と学区が憲法上および宗教的権利を侵害していると主張。4月に訴訟が提起さた後、二人は両者とも有給の管理休暇の下に置かれたが、教室での仕事に戻るために学区との交渉を続けている。

教師たちは中学校の女の子の性転換は、今や、社会的伝染と化した「社会実験」であるとエポックタイムズ紙に語った。

少女たちが学校の相談員のもとへ相談にやって来ると、彼女らは「とても賞賛され」、「肯定され」、「勇敢」で「正直」であるとして祝福されるとウェスト先生は言う。

「私たちの学校では女の子だけ。彼女らはそれを食べ尽くす。すると、彼女らはとても注目を集める。彼女らは一人の子がそれを手に入れるのを見て、一種の右へならえをする。それは彼女らの間で次々と感染する。こうして、広がって行く。」

性転換者であると認識する子供が1人でもいることは最近までは極めて稀であったが、今や、遥かに一般的になりつつあるとウェスト先生は言う。

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「あるクラスでは、突然、性転換をしたいと思っている女の子が7人にもなった」と彼女は言った。

ミラベリ先生はカリフォルニア州の公立学校では性転換が「トレンド」になっていると述べた。

「学校は今やソーシャル・エンジニアリングの場と化してしまった」と彼女は言う。「女の子たちは社会的に移行している子供たちであって、彼女らの間での社会的な移行を進めて行くにつれて、もちろん、次の段階は医学的な移行となる。」

Photo-3:カリフォルニア州のトニー・サーモンド教育長は、2022517日、カリフォルニア州リッチモンドのナイストロム小学校で生徒たちに向けてLGBTQ +関連の本を読み上げた。数千冊のLGBTQ+に関する「ジェンダー・ネーション」からの本がカリフォルニアの9つの学区の234の小学校に寄贈された。(写真提供:ジャスティン・サリバン/ゲッティ・イメージズ)

「これらのすべてのことが起こっている中で、われわれはただ傍観しているわけにはいかない。」

「私のクラスには性転換の子供がいた。この子は素晴らしい生徒で、私のお気に入りの一人であった。一生懸命勉強し、成績が良く、行儀も良かった。私たちは素晴らしい関係を築いていた。私はその小さな女の子が男の子ではないことを知っていた、そして、間もなく、彼女は鏡を見て言った。「ねえ、私は綺麗よ。ちょっと待って。」

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ミラベリ先生は、思春期ブロッカーや異性間ホルモン治療、そして、最終的には後悔する可能性が高い性転換外科手術に向けて子供たちを「ベルトコンベヤー」に乗せることなんて全然望んではいないと言った。

「これらの子供は10歳か11歳、あるいは、12歳。彼女らは思春期の苦しみの真っ只中にいる。われわれは何十年もの間、思春期の子供たちを教えてきた。われわれはすべてを見てきた。われわれは彼女らが多くのことを経験していることを知っている」と彼女は述べた。

性転換がどうしてトレンドとなっているのかについてその根底に到達するには「お金の流れを追跡してみて欲しい」と彼女は言う。

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ビジネスコンサルティング会社である「グランド・ビュー・リサーチ」の2022年の報告書によると、いわゆる性別適合手術の市場は、昨年、米国では21億ドルに達し、2030年までに2倍以上の50億ドルになると予想されている。「アキュート・マーケット・リポート」が発表したさらなる調査によると、北米はいわゆる性別適合手術の世界市場シェアの少なくとも半分を占めている。

ジェンダー・マッピング・プロジェクト」によると、10年前に北米で運営されていた子供向けのジェンダー・クリニックは「ほんの一握り」であったが、ヨーロッパの一部は「性的肯定ケア」モデルからは別途の存在であるにもかかわらず、現在では400を超え、数十億ドル規模の産業となっている。

Photo-6:性転換手術を受ける少女。ドキュメンタリー「性転換」からの静止画像。 (写真提供:サミラ・ボアオ―/エポックタイムズ)

「・・・することが必要」と指摘する指針:

これらの教師を代表する「トーマス・モア・ソサエティ」の弁護士であるポール・ジョナは教師たちに有利な判決を得たことは極めて重要であるとエポックタイムズ紙に語った。

「この判決は、カリフォルニアだけではなく、あらゆる場所でこの問題をどのように分析すべきかについての枠組みを実際に設定してくれる可能性がある」と彼は言う。

カリフォルニア州は州内のすべての学区に「良くある質問」の形で「非常に誤解を招き易い」指針を発行し、子供たちのプライバシー権の名の下でカリフォルニア州法によって親を除外することが義務付けており、生徒たちを安全に保護するためにもそうすることが必要であるとしている。

「彼らはそれが拘束力のない指針であると言ってはいるが、彼らは「・・・が要求される」とか「・・・しなければならない」といった表現を駆使して、基本的にすべての学区は指針には拘束力があると解釈した」とジョナ弁護士は言った。「どの学区も指針が拘束力を持っていると確信し、公聴会でそう述べている・・・ だが、実際には、それは必須ではなかった。」

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彼が言うには、裁判官は州が採用した一貫性のない立場に深く悩まされ、州の政策が法律によって裏付けられているのかどうかについて4時間にもわたる公聴会で州の弁護士を厳しく追及した。

Photo-8:連邦地方裁判所のロジャーT.ベニテス判事


法廷記録によると、「それで、どちらかね?」と裁判官は尋ねた。「良くある質問は学区に対して拘束力があるのかね?」

最終的に、カリフォルニア州の弁護士はこの指針には拘束力がなく、学区に規則を制定することを強制するものではないことに同意した。

「一部の親たちが子供を虐待し、無視することがあるから、政府の権力はすべての場合に親権に取って代わるべきであるとする国家統制主義的な考えは米国の伝統との一貫性に欠ける」とベニテス裁判官は、1979年の最高裁判所での訴訟事例「Parham v J.R.」を引用して、述べている。

彼は『それはまさにあなたの規則が行うことではありませんか?基本的には、子供が単に「両親には知られたくない」と言った場合、すべての親が敵であると推定される』と付け加えた。

裁判官は親がなぜ「切り離される」べきなのかを尋ねた。親たちは子供の世話や養育において最終的に法的責任を負う。

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「学区は1日に6時間も子供たちを抱えているが、いったい何のためかね?」と裁判官は尋ねた。

州の弁護士が「6時間か7時間」と答えたとき、ベニテスはこう言った。『子供が「X」のふりをして17時間走り回り、残りの18時間を「Y」のふりをして過ごし、週末には24時間「Y」として過ごすというのは果たして理にかなっているのか?そんなことがどうして子供にとって健康的であると言えるのかね?いったいどうしてそれが子供にとって有害ではないと言えるのかね?』

ジョナ弁護士は、たとえ学区または州がこの判決を不服として、上訴したとしても、「道理が最終的には勝つ」と確信している。この訴訟は法的な先例となることであろう。

「この裁判所の命令はすべての学区を網羅しているわけではないが、すべての学区にこれらは違法な指針であることを知らせてくれる」とジョナ弁護士は言う。「これがエスコンディード統合学区にとって違法行為であることを最終的に立証することができれば、これはすべての学区にとっても違法となる。」

Photo-10 2023816日、生徒たちはカリフォルニア州オレンジの中学校での授業の初日のための準備をする。 (写真提供:ジョン・フレデリック/エポックタイムズ)

保護者通知政策の反対者たちは12歳以上の子供の親権に対する生徒のプライバシー権を支える2014年のカリフォルニア州法である「議会法案1266号」、つまり、「学校での成功と機会に関する法」をしばしば引用する。この法律は、性転換の生徒は生物学的な性別とは関係なく、性別によって分離された学校の教科や活動に参加し、自分が考える性別と一致する施設(訳注:たとえば、トイレ)を使用することを許されなければならないと述べている。しかしながら、性転換について親に秘密にしておくことに関しては何も述べてはいない。

エスコンディード統合学区の会長を務めるマーク・オルソンもカリフォルニア州教育省もエポックタイムズ紙からのコメントの要請には応じてくれなかった。

チノ・バレーの例:

子供が学校で自分の性別に関する見方を変更した場合、学校職員は保護者に対して通知をすることが要求される最近の方針をめぐって統一学区に対して行われたカリフォルニア州での提訴に言及し、ジョナ弁護士は州当局の職員は矛盾した声明を出していると述べている。

「実際には、彼らはこのいわゆる拘束力のない指針からの逸脱を敢えて行う学区を訴えている」と彼は言った。

少なくとも7つのカリフォルニアの学区は、現在、議会教育委員会のアル・ムラツチ委員長(民主党 ― トーランス選出)が審理を拒否した際に廃案となったビル・エッセイリ議員(共和党 ― コロナ選出)によって提案された法律に由来する保護者への通知を行う政策を採用している。ムラツチ委員長は「法案が悪い政策を提案しているからというだけではなく、公聴会がLGBTQの若者を対象にますます憎悪に満ちた主張の場を提供することになる可能性があるからだ」と述べた。

議会法案1314号は教師や相談員、または、学校の職員が、生徒が出生証明書または出生時に割り当てられた性別とは一致しない性別を学校で識別していることに気付いた場合、3日以内に親に通知することを要求している。

それ以降、エッセイリ議員はカリフォルニア州の約1,000の教育委員会に保護者通知政策を可決するよう奨励する親の権利集会のいくつかに参加した。

Photo-11:カリフォルニア州の公立学校での秘密の性転換に抗議するために、2023822日、約200人の親の権利デモ参加者がロサンゼルスのダウンタウンを行進。

Photo-12:親たちや地域住民、活動家らは、2023620日、カリフォルニア州グレンデールの学校でのLGBTの教育内容に関して学区の方針に抗議するためグレンデール統一教育委員会に集合。(写真提供:ハスミク・ ベゼルジアン)

保護者や地域社会の住人、活動家たちは、2023620日、カリフォルニア州グレンデールの学校でのLGBTの教育内容に関して地区の方針に抗議するためにグレンデール統一教育委員会会議に集合。(写真提供:ハスミック・ベジルジャン)

「米国自由センター」の弁護士兼事務局長であるマーク・トラメルは同センターは、現在、チノ・バレーに対する州の訴訟に介入しようとしている親たちのグループを代表しているとエポックタイムズに語った。今月初め、州は、同地区の保護者へ通知する政策の施行を停止するよう一時的な禁止命令を与えられた。この政策は当年度の初めから実施されていた。

10月にはそれに関して公聴会が開かれ、われわれはそれに関与する予定だ」とトラメル事務局長は言った。「われわれの見解はこの十分に定着した憲法の判例の下で親は子供の育成を支える基本的な権利を持っており、それには教育に関わる決定も含まれるという考えだ。」

共同声明の中で、親に対する通知に関する州の政策は親たちの権利を侵害し、子供への必要な支援から親を隔離することになることから、これには反対すると親たちは述べた。

「学校側が親に対して秘密を守ったり、教室で何が起こっているのかについて親に嘘をついたりするのを見ると、親の権利は侵害されている」とトラメル事務局長は述べている。

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スプレックルズ学区:

カリフォルニア州の別の学区では教師と職員が11歳の少女に対して男性の性同一性に社会的に移行するように指導したとされ、訴えられ、現在16歳となったアリシア・コネン並びに母親のジェシカ・コネンに対して10万ドルを支払うことで、最近、和解した。

2022614日に提起された本訴訟ではカリフォルニア州サリナスのブエナ・ビスタ中学校のスプレックルズ統合学区、校長、および2人の教師が被告として名を連ねた。

ジェシカ・コネンは、202110月の週末にパームスプリングスで開催されたカリフォルニア教師協会の会議から漏洩した音声録音によって学校のLGBTクラブに生徒たちを密かに導いた手法を教師らが説明していることが明らかにされた。2人の教師は後に停職処分を受け、同学区ではもはや働いてはいない。

Photo-14ジェシカ・コネン(右)と彼女の娘のアリシアはカリフォルニア州サリナスのスプレックルズ統合学区に対する画期的な訴訟で10万ドルの和解金を得る見込み。(写真提供: ジェシカ・コネン)

米国自由センターと本訴訟の申し立て内容によると、アリシアは6年生の時に「平等クラブ」に参加するように指導され、同クラブで両性愛や性転換のアイデンティティ、および、その他のLGBTの概念について教えられ、彼女は男性の名前と代名詞を使い、男の子用の服の下には胸部バインダーを着用していた。

コネン母娘を代表した米国自由センターの公民権専門の弁護士であるエリック・セルは学区は訴訟の根底にある主張に基づいて事件を解決したが、過失や責任は認めてはいないとエポックタイムズに語った。

母親のコネンはこの和解を自分自身、娘、そして他の親たちにとっては「大勝利」であると言った。

「私たちの声が変化をもたらした」と彼女はエポックタイムズに語っている。

この訴訟は全国的には初めての案件であったが、現在、同様の訴訟が米国全土で起こっているとトラメル氏は述べている。

「われわれはこの勝利を本当に誇りに思う」と彼は言った。

これは民事訴訟における和解であって、刑事裁判所での先例となるような判決ではないことから、将来の訴訟では引用されないだろうが、他の学区に対する抑止力として役立つであろうと彼は言う。

また、トラメル氏はカリフォルニア州チコに住む母親であるオーロラ・レジノがチコ統合学区を訴えた事件を引用した。「学校側は娘が5年生の時彼女を性転換に誘導した。親の知見もなしに。」

Photo-15:男性に移行するためにホルモン療法を受ける際に使用していたボディブレースを手にする女の子。 2022826日、北カリフォルニアで。(写真提供:ジョン・フレデリックス/エポックタイムズ)

「これらの訴訟は親たちの目を本当に開いてくれた」と彼は言う。「親たちはこんなことが起こっているとは何も知らなかった。これらの政策は、特にカリフォルニアでは、学区が採用しているカリフォルニア教師協会の指針であって、親たちには何の通知もされてはいない。」

訴訟の増加は、親たちが前へ歩み出した結果であり、2022年により多くの親たちが一部の教育委員会に選出されたことで権力側にも政治的変化が現れたことを反映している。

トラメル氏は、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事が法律に署名するか、あるいは、拒否権を行使するのかを待っているいくつもの法案に言及して、親の権利、言論の自由、宗教の自由、等を含む市民の自由が危機に瀕していると警告している。

もし政府が信仰を持つ人たちや性転換を信じない人たちに対して里親になったり、養子を取ることを制限したり、家庭裁判所の裁判官に子どもの親権紛争で「ジェンダーを肯定する」親を支持するよう強制することが可能であれば、「将来、同政府があなたの生物学的な子供やあなたが決心した養子の親権を奪うことを妨げるものなんて果たしてあるのだろうか?」 とトラメル氏は尋ねる。

「実に恐ろしい」と彼は言う。「われわれは皆がニューサム知事の机の上に置かれた法案を見ているが、次の立法会期でそれらの法案がどのようになるのかを考えるのは本当に恐ろしい。」

秘密の性転換に対する訴訟の増加と親への通知政策に対する需要の高まりを受けて、トラメル氏はこの問題は最終的には米最高裁判所によって決定される可能性が「十分にある」と述べている。

他の訴訟について:

また、米国自由センターは少なくとも13人の未成年の少女、たとえば、レイラ・ジェーン(13歳)、クロエ・コール(15歳)、ルカ・ハイン(16歳)の健康な乳房を外科的に切断したとして医師や医療施設に対して法的な措置を講じた。

ハインさんは、キャット・カティンソン アベル・ガルシア ローラ・ベッカ デイジー・ストロンギンデイビッド・ベーコン、等、自分の体に取り返しのつかない害をもたらしてしまったことに深く後悔し、「脱移行者」(訳注:性転換を行った後で元の性別に戻りたいと願う人)のリストに加わった。

Photo-162023328日、カリフォルニア州の州都サクラメントにある州政府の建物内で話をする脱移行者のルカ・へイン。 (写真提供:ジョン・フレデリック/エポックタイムズ)

913日、米国自由センター、ジェフ・ダウニング弁護士、および、トーマス・モア・ソサエティは医療過誤の疑いでネブラスカ大学医療センターの医師たちに対して、ハインさんに代わって、訴状(pdf)を提出した。声明によると、医師たちは「より広範なメンタルヘルス治療の選択肢やホルモン療法などの非外科的性転換治療を検討する前に」、わずか2回の診療の後に彼女に二重乳房切除術を行った。

米国自由センターが発表した声明によると、ハインさんは10代を通じて「さまざまなトラウマ的な出来事の結果として不安やうつ病、性別違和など」のメンタルヘルスの合併症に耐えて来た。

「私は人生で最も暗く、混沌とした時期を経験していましたが、必要な助けを提供して貰う代わりに、これらの医師はそれらの混乱を現実のものにした」とハインさんは声明で述べている。

また、ネブラスカ州の医療過誤を専門とするダウニング弁護士と同センターはハインさんに代わって、ネブラスカ大学の理事会に対して不法行為に関して損害請求を行っている。

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8月中旬、ニュージャージー州上級裁判所のデビッドF.バウマン裁判官はモンマス郡の三つの学区(マナラパン・イングリッシュタウン、マールボロ、ミドルタウン)が、訴訟がまだ法廷で係属している間、性転換を自認する学生に関して保護者通知政策を施行することを一時的に阻止する仮差止命令を下した。

ニュージャージー州のマシュー・プラトキン司法長官は、6月、この方針が「違法」であるとして学区に対して苦情を申し立てた。

バウマン裁判官は判決で親の権利を認めたが、州にはニュージャージー州差別禁止法の下で保護されている集団に属する子供たちに対する危害を防ぐ権利も存在すると述べた。

「改正された政策の影響を受けた性転換生徒がたとえ一人でも家出したり、自殺を試みたり、自殺したりする統計的可能性は国に有利な公平性のバランスを傾けてしまうのに十分である」とバウマン氏は裁判所命令に記している。

マサチューセッツ州においては、4人の親がラドロー教育委員会と数人の学校関係者を訴えており、学校側が子供の性同一性の変化を親から隠しておくことを許可する政策をめぐって親の権利が侵害されたと主張している。

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これで全文の仮訳が終了した。

米国では性転換手術がトレンドになっているという。特に、民主党が優勢な州での話だ。カリフォルニアは典型的な例。この引用記事に紹介されているさまざまなエピソードを見ると、カリフォルニアの公立校はすっかり崩壊しているとさえ言えそうだ。

性転換手術はかなりの費用がかかると言われている。米国では半数の州では保険がきくそうだ。昨年の記事によると(原題:How Much Does Transgender Surgery Cost: Jan/31/2022):

性転換手術は個別にまたはパッケージとして利用できる複数の外科的処置で構成される。各手術の平均性転換手術の費用は通常1,500ドルから26,000ドルの範囲であるが、すべての合計は200,000万ドルから300,000ドルにもなる可能性がある。中核の生殖器官を交換すると、性転換全体が完了する。男性から女性に転換するための膣形成術は20,000ドルから50,000ドルの間、またはそれ以上であると推定されている。女性から男性に転換するための陰茎形成術と完全な精巣移植の場合、総費用は最大で25,000ドルから35,000ドルに上昇する可能性がある。

男性から女性への性転換では表情を女性的に改変する、喉仏を小さくする、お尻を大きくする、脱毛、等の付帯的な手術や施術も控えている。

性転換が当事者の夢をかなえてくれるかどうかは実際には何の保証もない。最悪の場合、性転換者は犯罪に巻き込まれる機会が増えるという。ある記事(原題:Systematic Review Characterizing LGBT Murder Victims: By Peter A. McCullough, MD, MPH, Apr/25/2023)によると:

メンデスと彼の同僚は文献検索を行い、関連する可能性のある多数の研究論文を洗って、最終的に16個の論文に絞り込み、LGBTの人が犠牲者となった2,921件の殺人事件を説明する、極めて印象的な系統的レビューを発表した。著者らは、これらの犯罪の大部分はナイフまたは他の武器を使用した11の殺人の恐ろしい場面を示し、憎悪犯罪のすべての特徴を備えていることを発見した。メンデスは、殺人はLGBT集団、特に最もリスクの高い亜集団である男性に性転換した人の間で起こり、すべての原因による死亡の中でもっとも重要な原因であると結論付けた。世界中で成長しているこの集団を取り巻く社会病理学については、明らかにより多くの研究が必要である。

たとえ性転換手術が技術的に可能となり、そこそこの成果を収めたとしても、人の精神面は置いてけぼりとなって、結局、暴力の被害者となった当人だけではなく、社会全体も幸福に過ごせるわけではない。また、自殺者も増加すると言われている。

上記に報告されている憎悪犯罪の増加は人間社会がすべてを許容するようになれるのかどうかは未知数であることを物語っているように思える。

参照:

1Parents, Teachers Start Winning Court Battles Against Secret Gender Transition Policies: By Brad Jones, The Epoch Times, Sep/28/2023 Updated: Oct/05/2023

 

 


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